小林麻央さんを僕の言葉で語ってみる

7/9(日)10:40に録音を一番最後に載せました。

みなさまこんばんは。
大雨の地域の方々、大変ですね。
少しでも早く日常に戻れますように祈っております。

今日の要約
・小林麻央さんは多くの人に勇気を与えたのではなない。
・麻央さんから学ぶもの。それは幸せへの可能性だ。
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小林麻央さんが亡くなってしまった。
大変残念である。
と同時に素晴らしい人生であった。

マスコミの平均的なコメントは「麻央さんは多くの人に勇気を与えた」というものだ。
では一体、誰にどのような勇気を与えたというのだろうか?
末期のがんに立ち向かう強い麻央さんが、世の中の悩める多くの人へ勇気を与えた?
あるいは、同病で苦しむ人に勇気を与えた?

正直、僕は違うと思う。

実は僕もがんを患った。しかも結構進んだがんだ。
がんを患ったからこそわかる麻央さんの考え方がある。

今やがんは日本人の50%はかかるという統計がある。
だからがんはポピュラーになったという意見があるが、正しくないと思う。

実はがんは50代まではあまり罹らない。60以降に急に罹りやすくなり、70以降はすごく罹りやすくなる。
がんの大多数は寿命に近くなってから罹るのであって、50代以下の余命をたくさん残した状態でかかるがん、しかも僕のように初期ではない死亡率が小さくないがんに罹る割合はとても少ない。
ましてや麻央さんのように30代で末期のがんに罹る人はすごく少数である。

だから、麻央さんの本当の気持ちを理解できる人はまずはいないと言ってもいい。
がんのことをわからない人が勝手に想像して「勇気を与えた」と言っているに過ぎないと思う。

僕の場合は、手術をしたとして5年以内の死亡率が平均約30%だった。(手術をしなかったら100%。)
発見があと半年くらい遅れたら、他の臓器へ転移し、死亡率は85%くらいになっていたことだろう。

がんが見つかり、早速、このがんでは日本で有数の名医の所に入院した。
そして早速、8日後に手術することに決まった。
お腹を開けてみて、もし腹膜に転移していたことが分かったら、助からないと思ってください、と言われた。

その状況になって何が起きたかと言うと、不思議なことに絶望ではなく、何とも言えない幸せ感だった。
俺は8日間で俺の人生を全うしようと思った。

まずは信頼できる友人たちに連絡を取り、この病気を克服するための全ての情報を求め考え方を聞いた。
藁をもすがる虚しいあがきではなく、純粋でチャレンジングなものであった。
絶対に勝とうと思った。

そしてもう一つはベッドで、素粒子物理学の猛勉強。
なぜかすごく心が落ち着き、何とも言えない幸せな気持ちに包まれた。
自分はまもなく宇宙の藻屑と消え素粒子に戻るからと悟ったからかもしれなかった。

そしてもう一つは喜びの追求として加山雄三の若大将シリーズを病床で全部観た。
これでなければいけない訳ではなかったが、このシリーズを見て超幸せを感じた。
昭和の時代の庶民の幸せの素晴らしさをつくづく感じた。

以上3つの幸せ感をもって僕は8日間をすごく充実に過ごした。1日がこれまでの人生の1年分くらいにも匹敵する幸せ感だった。
これでもう腹膜への転移が見つかってもいい、と思った。
結果は転移はなかった。

今度は、5年以内の再発・転移との闘いだ。
死亡率30%はまだ残っているのだ。
僕と同様に手術が成功したとしても、10人に3人は亡くなる。
その原因のほとんどは再発または転移だ。
逆に、5年以内に再発または転移がなければ完治する。
がんとはそういう病気だ。

この5年を乗り切るのも並大抵ではない。
そして僕の取った考え方と行動は、ここでも幸せ感の追求だ。
ブログで結構書いてきたのでごく簡単に留めるが、起業のための準備を加速させ、やりたかった挑戦はどんどんこなしたことである。

つまりである。
がんになったことで人生のタイムスパンの区切りができ、そこまでに幸せ感ややりたいことを凝縮することができる!と言いたいのである。
がんは人の幸せのセンサーの感度を上げることができ、しかも増幅することができると思う。

麻央さんは僕よりもさらに残された時間が短く、しかも死亡率が高かったわけだから、
僕よりも幸せの感度も増幅もずっと大きかったと思う。

麻央さんの場合は幸せの対象が家族であり、身の回りのことであり、ブログを通じての読者とのいろんなことの共有だったと思う。
そして、その幸せは数年ほどの短い時間に、普通の人であれば何十年もかかって得られたであろう幸せを得たのだろうと思う。

麻央さんの場合はたまたま家族というものが幸せの対象だったのだが、人によっては家族でなくてもどんな対象でも幸せ感は得られると思う。

だから僕は思う。
麻央さんは強いから人に勇気を与えたのではなく、人の何倍もの密度の濃い幸せを得ていたので、それをブログを通じて共有したかったのであろう、と。

だから、麻央さんから得られるものは多いと思う。
人は与えられた条件をどう捉えるかで幸せは変わってくるのである。
条件は幸せ感の感度を上げたり、幸せを増幅するファクターにもなりうるのである。

もし自分も末期のがんになったとしても、あるいはどんな条件になったとしても、それをプラスに転じることができる。
妥協や慰みではなく、可能性なのである。

今日のおまけは21歳くらい頃の写真。(赤いセーター)
実は、スキーの写真を探したのだけど、どこかへ行ってしまった。
ちょうどこの頃がシュテム・クリスチャニアに苦労していた頃。




2017-7-9(日)10:40追記
暑いですね。体調など崩されていないでしょうか?
大雨の地域の方、大変ですね。
先ほど、気分転換にピアノ弾き語りを録音してみました。


イヤホンでお聴きください。
よい日曜をお過ごしください。
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テーマ : 幸せになる考え方
ジャンル : 心と身体

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No title

私は大切は人を癌で亡くしていますので、ST Rocker様のお言葉に深く感じ入りました。
死を意識した人の気持ちを知り安堵いたしました。
貴重はお話しをしていただきまして、ありがとうございました。
死を意識すると生かされていることが、とてもありがたい気持ちがいたします。
ST Rocker様これからもお元気でいらしてくださいね。

No title

st Rockerさん
こんばんは。
素晴らしいお話しありがとうございました。

私は重い病気の体験はないのですが、
亡くなった母は、若い時から、結核などで、一度は亡くなった状態で、生き返り、子供の時から、死の世界の体験のことを聞かされていました。
28歳までしか生きられないと言われた母は、78まで生き、毎日がご褒美のように生きていました。

麻央さんの事はよく知らない私ですが、
本当に濃い幸せを生きられたのだと思います。
少し前に、50ちょっとで、亡くなった弟のように思っていた友達の死が、心にいつもありましたが、StRockerさんのおはなしで、友達
の奥様が言っていた、がんになってからの彼の人生は、濃い人生だったと思います。と言う意味がよくわかりました、
ありがとうございました。

そら太朗ママさん

こんばんは。
いつもありがとうございます。
そら太朗ママさんにとって大切な方をがんで亡くされたことは以前も伺いました。
とても残念でしたね。お察しします。
しかし、がんになればこそ、逆にがんでない人よりも幸せ感を感じることこそ僕は伝えたいと思います。
そして僕のこともありがとうございます。

amiさん

こんばんは。
とてもご丁寧なコメントをいただき、どうもありがとうございました。
今回の記事に対してそのように言っていただけたことは、ブロガーとしては冥利に尽きます。
とてもうれしいです。
お母様はよく頑張られたと同時に、とても素晴らしい人生を送られたのではないかと思います。
僕の母は末期がんに罹り76で亡くなりましたので、僕はそのことがきっかけでこうしたとを考え始めたのです。
また、立花隆さんや鳥越俊太郎さんの影響もあります。
そのお友達の方は僕に重なるものを少し感じます。
こちらこそ、よいお話しをありがとうございました。

No title

正直、麻央さんも、死の淵でブログなど書かなくてもいいのではないかと思ったりもしたのですが、
家で夫と話すと、あれは莫大な医療費を捻出するためなんじゃないかと話していて、見方が変わりました。
芸能人とはいえ、かなりの出費だったかもしれません。

人は生きてきたようにしか死ねないと聞きます。
テレビや報道でしか知らない人ですが、きっと素晴らしい女性だったのだと思います。

美人薄命ってほんとうなのかもしれません。
印象に残る人でした。

すてらさん

こんばんは。
コメントどうもありがとうございました。

今回は僕は自分の体験をも踏まえて麻央さんの訴えたかったことは、残された時間の短さゆえの密度のとても濃い幸せ感だったのではないか、と書きました。
ブログを書いた理由としておっしゃるようなことは、僕自身はちょっと考えにくいのですけど、ないとも言えないでしょうね。

逆に僕は麻央さんはごく普通の人だった気がします。
でも、普通の人でも誰でも、考え方次第ではあるものの、麻央さんと同じ幸せ感を味会うことができるのだろうと、僕は考えています。

暑いですのでぜひご自愛ください。

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鍵コメさん

鍵コメさん
おはようございます。
少しご無沙汰していました。
コメントありがとうございました。
本当におっしゃる通りですね。
これからもお互いに頑張りましょう。

No title

すみません。変なコメントだったかもしれません。
死を前にしたら、その人の本質しかないですね。
肩書きも地位もお金も関係なく。

死だけは誰にでも平等なのだから


すてらさん(再び)

こんばんは。
再度コメントありがとうございました。
「変なコメント」なんて、全然そんなことありませんよ。
そして、まさにおっしゃる通りですね。
毎日暑いですね。
是非お気を付けください。
プロフィール

ST Rocker

Author:ST Rocker
ビートルズ解析ブログへようこそ!
つくば-千葉-さいたま の三角形を行き来していますす。
モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
ご気楽にコメントください。

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