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セミのお話(その2?)

みなさまこんばんは。
ついに梅雨が明けました。そして8月です。
昨日、今日は晴れて気温が上がったものの、毎年恒例のあの超酷暑とは違い、湿度が低くて気温がそこそこの、アメリカ西部かヨーロッパの夏のような気候です。
今年はこんな状態がずっと続くといいですね。
まだまだのコロナ禍、いかがお過ごしでしょうか。

みまさまは夏の風物詩といったら何を思い浮かべますか?
昭和の時代であれば、風鈴、スイカ、蚊帳、蚊取り線香、花火、かき氷、浴衣、と言ったところでしょうか。
僕らが子供の頃(昭和30年代から40年代の初め頃)は、家庭に冷蔵庫が普及したおかげで、かき氷を家で作ったり、ゼリーを製氷機で作ったりしました。粉ジュースなんかもありました。
懐かしいですね。

そして、昔も今も変らぬ夏の風物詩と言ったらセミでしょう。
僕はセミが大好きなのです。
今はそれほどでもないですが、子供の頃はセミ大好き少年でした。

セミに限らず昆虫は大好きでした。
バッタ、カミキリ虫、カブト虫、鈴虫などの鳴く虫、蟻などです。

なぜか蝶はあまり好きではありませんでした。
一応、アゲハチョウの卵や毛子(黒くて小さい幼虫)を取ってきて、家の中で飼い、蝶まで育てたことはあります。
でも、芋虫、毛虫、ナメクジ、ミミズのような”ヌルツル系”、”ブヨブヨ系”の虫(英語でworm(ワーム)という類のやつですね)はあまり好きではありません。
一度、アゲハチョウの緑色の幼虫が飼育器から脱走し、おばあさんの部屋の畳の上を徘徊していたことがあり、大騒ぎになりました。

昆虫ではありませんが、オタマジャクシを飼ったこともありました。
あれって、結構急にカエルになるんです。
ある時、家の中に小さいカエルがすごくたくさん、ピョンピョン跳ねていて大変なことになりました。

はい、そして、僕が子供の時に一番好きだった昆虫はセミです。
何といってもあの鳴き声から来る存在感。そして、7年の地中での生活と、子孫繁栄のためのはかない数週間。そんな生き様に魅了させられたからかもしれません。
僕がさいたま市にいた小学校の時の夏の第一優先はとにかくセミ採りでした。
昆虫網を持ってとにかく1日中行動します。
よそのお家でセミが鳴いている時に、入らせてもらったことなどしょっちゅうでした。
仲間がたいてい数人いました。

さて、西日本の方にとって、セミと言えばクマゼミなのではないでしょうか?
夏には常にクマゼミの鳴き声が聴こえているのではないでしょうか。あの「シャンシャンシャンシャン」というけたたましい鳴き声。
体もとても大きいし真っ黒なので、存在感もあります。

でもこのクマゼミ、基本的に関東やそれ以北にはいないんです。
ただ、神奈川県は例外です。
つい最近まで、クマゼミの生息域の東端は神奈川と言われてきました。

僕ら関東人にとってのセミと言ったら、何と言ってもミンミンゼミなのです。
とにかく夏は基本、ミンミンゼミの鳴き声が聴こえていますからね。

このミンミンゼミ。
生息域は結構日本全国なのですが、なぜか西日本では山地とか海岸沿いのような涼しい地域にしかいないようで、都市部にはいないようなのです。
僕は真夏に西日本を訪れたことはあまりないのですが、一度大阪の中心部に泊まった時、朝からクマゼミの大合唱だったのでびっくりしました。ミンミンゼミは聴こえませんでした。
ところが、関東では、東京都心などのヒートアイランドの典型のような暑い所にもなぜかミンミンゼミはいるのです。
都市部であろうと、郊外であろうと山地であろうと、ミンミンゼミはとてもたくさんいます。

僕が初めてクマゼミの声を生で聴いたのは、家族で湯河原(神奈川県の西部。静岡の熱海に近い所)に海水浴に行った時でした。
そこで泊まった旅館は、山の斜面の麓の風情のある場所に建っており、朝、顔を洗いに水道場に行った時に、窓の向こうの山の斜面の鬱蒼たる林の中で、クマゼミとミンミンゼミが大合唱していました。
また、小学校の時に、さいたまの自宅から横浜の親戚の家に遊びに行った時に、従兄が、クマゼミが時々鳴くと言っていました。

その後、クマゼミは少しずつ東進をしており、僕は一度、東京都心でクマゼミを聴いたことがあり、茨城でも一度だけ聴いたことがあります。
現在の最北生存域は福島あたりのようです。

個体数で言えば、アブラゼミが一番多いと思います。
都市部でも郊外でも山地でも日本全国で一番たくさんいるのではないでしょうか。
でも、鳴き声が地味で単調なので印象が強くなく、一種の雑音のように脳内で処理され、あまり気にならないのかもしれません。
ところがミンミンゼミは、あの「ミーンミンミンミンミンミンミー」というあの抑揚で、声も大きく通るので、すごく存在感がありますね。
外国人にとっても印象深い鳴き声のようです。

セミが鳴く(オスのみ)ことがメスへの求愛行動だとすれば、鳴き方の違いによる戦略の違いがあるかもしれませんね。
意外に、アブラゼミのような地味な鳴き方で一番繁殖しているとしたら、そちらの方が効率的かもしれませんね。

あるいは、夏の初めの頃のみに活動するニイニイゼミや、終わりの頃のみに活動するツクツクボウシや、林の中だけに暮らし朝夕のみ鳴くヒグラシ戦略と、夏中いろんなところで活動するアブラゼミ、ミンミンゼミ、クマゼミの戦略の違いは何なのか、など興味深いですね。

八丈島にいるセミはツクツクボウシ1種だけとのことです。しかも、ひと夏中鳴いているそうです。
とすると、本土のツクツクボウシも本当は夏の早い時期から活動したいのだけど、他の種類のセミに遠慮して遅い時期のみ活動しているのかもしれませんね。

それにしても、夏休みの初期に鳴くニイニイゼミの声を聴くと、「ああ夏休みが来たな」と嬉しくなり、盆過ぎにツクツクボウシを聴くと、「宿題やらなきゃ」と憂鬱になった小学生時代を思い出します。

昭和には、都市部でも、あちこちに雑木林が点在していたので、ヒグラシの「カナカナカナ」という風情ある声が聴こえたものでしたが、最近はかなり郊外に行かないと聴けません。

日が暮れかかる時間帯に、神社やお寺などの木が生い茂ったところでは、必ず、地中からセミの幼虫が這い出してきて、木の幹につかまり、羽化します。
とても感動的な光景です。

セミは、羽化してからは、地上では1~2週間しか生きられない、とずっと言われてきました。
まさに人生の最後のはかない時を、繁殖のために過ごすのです。
ところが、数年前に、ある小学生の実験により、セミはもっと生きることが分かってきました。
セミに印を付け、放し、また捕まえるという地道な方法です。
最大で1か月くらい生きることがわかったのです。
よく、10月の暑い日にセミが鳴くことがありますが、もしセミが1~2週間しか地上で生きられないなら、10月に鳴くセミはわざわざその時期に目指して地上に出てきたことになってしまい変ですから。

僕は希少種のセミは、実はそれほど興味はありません。
でも、それでも、ヒメハルゼという、千葉のあるお寺の境内の林と他数か所しか生息していない種に興味があって、何度かそのお寺に行ったことがあります。
しかも7月の限られた期間しか鳴かないので。

ハルゼミもおもしろいです。
6月に松林なんかで鳴いています。
普通の人は、あれがセミだとは気付いていないでしょう。

あと、東北や北海道の山地を中心にいるエゾゼミを、筑波山で聴いたことがあります。

海外のセミはいろんなのがいますね。
中でも、アメリカの17年ゼミは、全員一斉に17年毎にしか現れませんしね。
素数となんか関係あるのでしょうか。

最後に、ゼミは食べるとおいしいそうです。
エビのような香ばしい感じだそうです。
でも食いたくないけどね。
野良猫なんかは、よく、弱ったセミを咥えてますけど。
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検査の判定基準は人により、機関により違う?

みなさまこんにちは。
雨がとても長く続きますね。
お元気でしょうか?
先ほど、少しの間日が差したのですが、また本格的な雨になってしまいました。

さて、東京都をはじめ、連日多くの新規のPCR検査の陽性者が報告されています。
今日は、新型コロナのPCR検査における「特異度」を考えてみます。

「特異度」とは、本当は感染していない人が、ちゃんと「陰性」と出る確率のことです。
特異度が100%であれば、PCR検査の結果が陽性でさえあれば、新型コロナに感染していると断定できます。
しかし、あらゆる病気の検査は、特異度が完全に100%というのはあり得ません。

東京都は、大体の最近の1日の検査数が4,000人で、陽性者は200人です。(話を簡単にするために、このような数字にします)
陽性者の率は5%です。
もし特異度が100%なら、この200人は全員、真の感染者となります。
また、もし特異度が95%なら、この200人はほぼ全員、真の非感染者と言っていいと思います。

このように、陽性者の解釈をするには、特異度の理解がいかに重要であるかを同意いただけると思います。

そこで、新型コロナの特異度を研究している論文を調べてみました。
日本語の論文は見つかりませんでした。
そこで、英語でspecificity(特異度の意味)で検索して英文の論文を調べてみました。
下記の論文がヒットしました。

https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2020.04.24.20078949v1
特異度は98.8%。4/29報告。武漢のデータをアメリカの研究者が解析。601人の陽性者の解析から。

https://www.centerforhealthsecurity.org/resources/COVID-19/serology/Serology-based-tests-for-COVID-19.html
新型コロナに限らず、SARSその他のウイルスの特異度等を解析した報告の集大成の論文。
アメリカ、スペイン、イギリスなどの研究機関の報告結果を集めた。
特異度は、低いもので95.6%、高いもので99.8%。大体98~99%が多い。1件、90%という例外あり。

https://www.bmj.com/content/bmj/369/bmj.m1808.full.pdf#search='Specificity+corona'
特異度は95%。

https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/lab/resources/antibody-tests-guidelines.html
特異度は95%。

https://www.fda.gov/medical-devices/emergency-situations-medical-devices/eua-authorized-serology-test-performance
特異度は98.8%。

以上のように、大体の状況はわかりました。
現状の新型コロナの研究やPCR検査の精度は、まだまだ結論が出るには早過ぎると思うので、今後、特異度の数字は次第に一定の値に収れんしていくものと思われます。
現状では、非感染者が検査を受けた場合、数%程度は陽性と出てしまう、と理解しておいてよいと思います。
東京都の例で言えば、陽性者200人を、現段階では全員感染者とも全員非感染者とも決めつけられない、というのが正しいところであり、特異度の収れんを待ちつつ、最も現実的な方策を考えるべき、と言う以外にないでしょう。

さて、特異度が次第に収れんしていくだろう、とは言ったものの、そもそもPCR検査なるものが既に確立した手段であれば収れんするだろうけど、実際は確立しているのでしょうか?
もちろん、PCRという原理は既に確立しています。

しかし、新型コロナのPCR検査において次の事柄はどうなのでしょうか?
・新型コロナの塩基配列は確定したか?(多分yesだろうが)
・検査キットのメーカー毎のバリエーションはどうか?
・検査員のスキルはどうか?(これほど多くのPCRがかつて実施されたことはなかったので、習熟度が不足している人が多くはないか?)
・結果の読み取りの基準は確立されているのだろうか?(単純なon/offで出るのではなく、出力の曲線を解読することで、人為的に判断するようです。(これについては、まだまだ勉強不足なので、ざっと調べただけですが))
・検査員の疲労や、1日あたりにこなす数との関係
・新型コロナウイルスの変異との関係

まあ、細かいことは置いておきまして、一つの大きな疑問が湧きました。
おそらく、判定の難しい検体や、グレイ領域も多いことでしょう。
そこで、そもそも、陽性か陰性かの判定の基準はどうなのでしょうか?
技術的な難しさもさることながら、判定基準は誰がどのように定めるのか?
仮に基準がしっかり決められたとしても、人(検査員)による判定の基準が違うことはないのでしょうか?

ある検査機関が、新型コロナPCR検査の陽陰性の判定をする場合の基準は、機関に一任されているのでしょうか?
あるいはまた、行政からの依頼で基準を変えてくれ、のような要請があったりするのでしょうか?
例えば、検査数をぐっと絞って、すごく疑わしい患者っぽい人に対してのみPCR検査をして、本当にコロナかどうかを見極める場合は、グレイ的な結果は白とし、明らかに陽性と判断できる検体のみを陽性と判定するとか、あるいは、不特定多数の人に検査する場合はグレイ領域を陽性と判定する、とか。
もちろん、この逆の場合もありますが。

岩手県は、これまで1,290人のPCR検査をしてきて、陽性がゼロです。
すなわち、このデータは特異度が100%(より正しくは、少なくとも99.9%)であることを示しています。
前々回の記事では、新型コロナのPCR検査の特異度はもっとずっと低い(90%を割るような)と思っていましたので、岩手県で陽性者ゼロは天文学的に小さい確率、と書きましたが、今回、論文を調べたら、大体95~99%程度とわかってきたので、天文学的というのは訂正しますが、それでも、1,290人が全て陰性というのは、全くあり得ないことはないにしても、やや疑問ではあります。

PCR検査の結果の判定の基準が、検査機関に委ねられていたり、行政からの依頼で基準が変わったりすることが仮に事実だとしても、必ずしも悪いことでもないと思います。
あらゆる病気の検査というものが完全な結果を与えない以上、それは参考の情報に留めておくべきであり、そして、どのように参考にするのかは考え方によるわけですから、検査の基準を変えることはあり得なくないことだと思います。

ただし、その場合、国民が疑問を持った場合に、国民が混乱しないようにすべきと思います。
というか、そもそも検査結果が陽性か陰性かという情報をそのまま大々的に流すこと自体、いかがなものかと思います。

以上、PCR検査の解釈だけでもこれだけの見方がありますので、さらに感染者と重症者の関係や、感染防止の対策のことを掛け合わせると、いかに問題の複雑さが大きいかわかります。

引き続き、共に頑張ってまいりましょう。

おまけ=2018年7月15日のLove Me Do
https://blog-imgs-119.fc2.com/s/t/r/strocker2/201807150846198e8.mp3

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レジ袋有料化=NG その科学的、社会的理由

みなさまこんにちは。

会社の問題は、ついに、ある責任者へ強く言う事態になりました。
できれば温和に話し合い、解決したかったのですが、職務上の責任を感じ、一線を越えざるを得ませんでした。
日常は、その責任者から指示を受ける立場ですが、深刻な問題点は意見せざるを得ません。

その責任者は僕の意見には反論できませんでした。
ですが、まだまだ問題解決という訳ではありません。
戦いは続きます。

では本題へまいります。
以下、「だ、である」調で失礼します。

タイトル通り、僕は、レジ袋が有料化になったことはよくないことだと思っている。
その科学的、社会的理由を述べてみる。
より正しくは、「有料化」が問題というよりも「レジ袋の使用を制限する」という考え方に異義を唱えるものである。

僕はこの手の専門家ではないので、多分に誤りも含むと思うが、細かいところよりも全体の論理構成を見ていただきたい。

まずは環境的な観点から。
今回レジ袋有料化の大きな牽引になっているのが、プラスチックによる環境汚染を防止しようという考えだ。
実は、一般大衆のプラスチックの理解には大きな誤りがある。「プラスチックは自然環境では分解されない」という理解だ。
プラスチックは人工的に合成されたもので自然界にないものなので、自然の力では分解できない、という考え方だ。
これは誤っている。

確かにプラスチックの分解の速さは天然物(植物や動物の死骸や生ゴミなど)の分解よりは遅い。でも分解される。
よく、道端の土の中で古いレジ袋がボロボロになって、今にも土に同化せんとしているのを見た方は多いだろう。
ごく特殊のプラスチックを除いては、プラスチックは土壌や海洋中で(ゆっくりながら)分解される。

ポリエチレンからできているレジ袋や、その他汎用的プラスチックは、「炭化水素」と言われる物質であり、主に炭素と水素からできている。
広義に言えば、たんぱく質やセルロースの仲間と言ってもよい。
だから、自然の力で分解され、土や水に同化し、やがては他の生物の栄養となる。

ただし、プラスチックは分解が遅いので、局所的に一気に大量に廃棄してしまうと、その場所は一時的に機能不全に陥ってしまう。
それは防がないといけない。
そしてその防ぎ方は、これまで人類が培ってきた「常識」をもって不埒な廃棄をしなければいいだけの話である。
大量のプラスチックごみをどこかの森の中に棄ててしまうとか、川に投げ棄てるとか、そんなことをせず、普通にルールを守って棄てるべきところに棄てればいいだけの話である。
こうした「常識感」は既に人類は20世紀末には体得したと思う。

にもかかわらず、なぜ最近にわかにプラスチックの廃棄が、主に欧米から声高に叫ばれ始めたのだろうか?
一つはジャパンバッシング。
もう一つは、確信犯的な環境運動家(主に欧米やオーストラリアの)か、環境にかこつけて利権を貪る者の存在が臭う。

次はプラスチックを燃やした場合のことについて。
一時は、プラスチックを燃やすと大きな環境問題になること、そしてプラスチックを燃やすと高温が発生するので炉を傷めてしまうことなどが指摘された。
しかし、これらの問題は既に解決されている。
炉は改良され、むしろ高温により他のゴミの燃焼効率も上がっている。
そして、そもそもダイオキシンの問題は存在しなかった。

なお、CO2による地球温暖化説は、最近では否定される流れになってきているので、今回の記事では省略する。

次に量的な問題。
プラスチックも天然物同様分解されるとは言っても、その分解速度は遅いので、もし地球上のプラスチックの総量が一定の限度を超えてしまったら、分解の速さが廃棄の速さに追い付かなくなるので、それは問題である。
しかし現時点では、全然そこまで行っていない。
全プラスチックの中のレジ袋の占める割合は、正確なことは知らないが、高々数%程度だろう。
レジ袋はかさばるので多いように見えるが、重さから言うと全然大したことはない。
燃やした場合も、棄てた場合も、その影響は、全プラスチックから見れば些細なものである。

次に、石油化学工業の観点から。
レジ袋を含む現在のプラスチックは、石油を原料として合成される。
石油を精製してから様々な成分に分留し、目的に応じたプラスチックの種類を作る。
こうした石油化学工業は既に確立している。
レジ袋をはじめ、汎用的プラスチックは安いコストで大量に作ることができる。

言うまでもなく、レジ袋はすでに、産業界に大量に出回っており、基本は無償で提供するビジネスモデルが既に出来上がっており、しかもそれがうまく回っている。
いわゆる"win-winモデル"だ。
人々の生活も無償のレジ袋により、多いに生活が潤ってきた。

にもかかわらず、ここでレジ袋の使用が制限され、しかも有料になると、上で言うモデルが崩れ、経済界に支障を来すだろし、人々の生活も不便になる。
正の連鎖にストップをかけることになる。

次に、分別、リサイクルの観点から考察してみる。
かつては、家庭ごみはレジ袋に入れて出していた。しかも、ほとんど分別などせずにである。
ところが今は、有料の「市指定ごみ袋」とかいう奇々怪々なものが登場し、世にも恐ろしい分別を強いられている。
実はこれは間違っている、と僕は考える。

世の中はそもそも、物質は混ざる方向の方が安定なのである。
一度混ざってしまったものを分けようとすると膨大なエネルギーが要る。
この概念を「エントロピー」と言う。(理系の方なら全員ご存知)
同様にリサイクルも膨大なエネルギーが要る。

あまり長くなると読みにくいので、詳細な説明ができないのが惜しいが、要は、分別をするほど、リサイクルをするぼど、結局はエネルギーが要る、すなわち石油をむしろ多めに使うことになる。
ならば、分別などせず、レジ袋に全部ごみを入れて、そのまま棄てる方がよい。

仮に分別が意味あることだとしても、家庭でいくら頑張って分別したところで、その先の産業が立ち行かなければ何の意味もない。そして、もしそれが立ち行くためには膨大なエネルギー、すなわち石油が要る。

ただ、分別とリサイクルが必要な物質もある。
例えば、工業ベースでの鉄などの金属。
また、細かいもので言えば、レアアースをリサイクルする”都市鉱山”とか。
なぜそれらが分別、リサイクルしてもよいかと言えば、そちらの方が効率とコストがよいからである。
鉄を鉄鉱石から生産したり、レアアースを採掘してくるだけよりも得だからである。

それに対し、プラスチックの場合は、分別・リサイクルをするよりも、使用済はどんどん燃やし、新しい物を石油化学的に作り提供する方が、圧倒的に得である。

次に、エネルギーの観点から。

「省エネルギー」とか「資源を大事にする」ということを言われて久しい。
もちろん、無駄にエネルギーを使うことや、限りある資源を大事にすべきことは当然だ。

では、電気自動車、燃料電池、太陽エネルギーのような最近の流れはどうか?
僕は必ずしも賛成しない。

その最大の理由は、エネルギーというのはなるべく化石燃料に近い形で使用するのが省エネになるからだ。
例えば、火力発電所で電気を作り、電気エネルギーを利用すると、その分かえって石油を消費することになるので、石油をそのまま燃やすよりもエネルギー的に損になってしまう。

EVは確かに排気ガスを出さないので環境にはよいように見えるが、充電のための電気を作り供給することで、ガソリン車が石油を燃やすよりもかえって多くの石油が消費される。
従って、EVが増えることで、地球全体ではかえって環境が悪くなる。
ただし、局所的な環境を守る場合、例えばアルプスの麓のツェルマットという街にはEVしか走らせない、のようなことは意味がある。

同様に、太陽電池のような自然エネルギーを利用することも、そのシステムを作り、建設し、維持するのに多くの石油消費が必要である。

要するに、人類は産業革命以来、大量の石油を消費するシステムを作ってしまい、それが近代社会の骨組みになっているのだから、一見環境保護や省エネの仕組みを作ったところで、それを近代社会ベースで稼働するには、より多くの石油の消費が必要になる。
ならば、なるべく石油を燃やすことに近い形で利用するのが一番である。

もしどうしても自然エネルギーのみを使うような社会にしたいのなら、それはもう、太古の原始的生活に戻るしかないのである。

そして、石油などの化石燃料はまだ当分なくならない。
もっと言うと、なくなった場合の代替エネルギーは効率が悪すぎて近代社会には対応できないので、化石燃料がなくなった暁には人間は原子生活に戻らざるを得ない。
ということは、近代社会を続けるには化石燃料の消費を今のように続ける以外にはない。

最後は、経済活動としての観点から考察する。

上述したように、レジ袋は、既に経済活動の中で、win-winモデルが出来上がっている。
レジ袋はとても便利だ。人々の生活を豊かにしてくれる。
使い勝手はたくさんある。
何度も使えるし、最後はゴミ袋にすればよい。

だから、無料のレジ袋をどんどん活用することにより、人々の活動が多彩で盛んになる。
その活動は、人々のさらなる新たな活動の元手となる。
こうして経済は発展する。

もしこれを有料にし使用を制限するとなると、この「正のスパイラル」は崩れ、経済は停滞するだろう。

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和食は本当に体によいのか?

2020-6-24(水) 22:10追記
すみません、おそらく書き方が不十分なため、伝わっていないと思いますので、今回の記事の主旨をそのものズバリで書かせていただきます。
「人間の健康と寿命にとって、欧米食と和食ではどちらに軍配が上がるのか?」というタブー的な質問に対し、「欧米食ですよ!」ときっぱり断言したことが、今回の記事の主旨です。ただし、ここで言う「和食」とは現代風にアレンジされた日本の食事のことを指すのではなく、古来の純粋な和食のことです。そして、だからと言って和食はマイナスばかりということを言いたいのではなく、人間の体とエネルギーを作るには、欧米食による圧倒的な栄養補給を土台にせざるるを得なく、その上で和食のよさがプラスされることこそが最大の健康と寿命だ、と言いたいのです。
(ではファストフードはどうなのかとか、**健康法とか**調理法とかの小規模の流行の話は忘れてください。平均的な欧米食と和食を比較したらどうなのか?という話です。別の言い方をすれば、人間が和食だけ食べ続ければ長寿になるのか?と言えば、平均的な欧米食のみを食べ続けた人よりも短命になる、という主張です。しかも大幅に。)

みなさまこんばんは。

最近、欧米の子供たちのお弁当は何て質素なんだろうという記事をいくつか拝見しました。
それに比して日本のお弁当は何て手がかかっていて、栄養のバランスが取れ、心もこもっているし、食育的には日本に軍配があがる、と。
ほんとにその通りだと思いました。

僕は欧米に住んだことはありませんが、アメリカ系、欧州系と外資系企業を渡り歩いてきているので、海外体験は多いです。
特にアメリカは何度も行ったことがあり、最大1か月くらいの短期の出張はとてもたくさん行きました。

ある時、アメリカの子供たちのお弁当を知る機会がありました。
すると、食パンにジャムを塗ったものとバナナ1本とかですよ。
しかも、そんなのが普通みたいんなんです。
腰が抜けるほどびっくりしました。
その後、いろんな人の話を聞くと大体こんなものらしいのです。

アメリカに赴任していた家族のお母さんの話では、最初、子供にキャラ弁風の凝ったお弁当を持たせたら、みんなから大笑いされたとのことでした。
下手をするといじめに遭うそうです。
アメリカ人の一般的な家庭の朝食もとっても質素です。

僕は、必ずしも欧米の食事が劣っているとは思っていません。
微視的に見れば、お弁当の文化は日本の方が優れていると思いますし、会議中にコーヒーやピザや軽食を用意しておいたり、スポーツバーみたいな娯楽施設で出てくる食事はしっかりしたものであるなどの文化は欧米の方が優れていると思います。
こうした文化的な観点に立った食のことは書き出したらキリがないので、別の機会で書きます。

今日は、和食は本当に体によいのか? という科学的な観点から論じてみます。

今や和食は世界的なブームになり、健康食として欧米のインテリ層を中心に愛好家が増えています。
その理由はたぶん、高カロリー、高脂質といった欧米食は肥満をもたらし、心臓・血管系の病気になるので、魚や野菜中心の和食がもてはやされているためでしょう。

和食は、欧米食に比べれば、たしかにそうした特徴がありますし、発酵食品をはじめとした”スローフーズ”という特徴があります。
それだけ、手をかけて、おそらくは文化的にも優れた和食は、たしかに、健康や寿命によい要素はあります。

みなさまは西丸震哉さんという方をご存知ですか?
元農林省の研究者の方です。
この方は、1990年に「41歳寿命説」という本を書きました。
この本の主旨は、日本人が長生きなのは、明治、大正に生まれた人が子供の頃に質素な和食で育ったために長生きの基礎が形成されたからであり、昭和34年以降に生まれた人は、その基礎がなく欧米食で育ってしまっているので、平均寿命は41歳になるというものでした。

この本は日本人に相当なショックを与え、欧米食は悪だとする風潮、さらには医学界において、コレステロール、血圧といったパラメータのあり方を今のようなものにする影響を与えた著書でした。

昭和30年代までは欧米食礼賛の時代でしたが、40年代に入り、欧米食の問題が言われ始め、バターはこの世からなくなりマーガリンが主役に、ラードがなくなり植物油が主役になりました。

さて、西丸さんの「41歳寿命説」の結果はどうだったでしょうか?
結果は、まったくハズレです!!
ハズレどころか、まるで逆です。
僕は昭和32年生まれですので、もし西丸さんの説が正しいなら、僕の年代も大きな影響を受けるはずですので、平均寿命は45歳とかになるはずでしょう。
僕は今62歳。僕の高校(男子校)の同期は300人ですが、これまで亡くなったのは、正式に数えてはいないものの、多くても20人程度でしょう。
この分で行けば、僕らの同期の平均寿命は軽く80歳以上には行くでしょう。

もし和食の方が断然健康にいいのなら、何故、欧米食を食いまくってきた欧米人の寿命が日本人とそんなに変わらないのでしょうか?
欧米食しか食わない欧米人でも、80歳や90歳まで生きることが珍しくないのです。
(なお、余談ですが、欧米の水にはミネラルが豊富なので、そのことも健康に影響しているかもしれません)

それに対し、純粋な和食した食べていなかった昔の日本人、例えば戦前の日本人、の寿命はとても短かったでした。
戦前の日本人は「人生50年」と自らを称していました。

昔の日本人は平均寿命が短かっただけではなく、とても老けていました。
30を過ぎるともう中年然としていました。
40代は今の50代後半か60代前半の風情でした。
50代ともなるともうすっかり老け込んでいて、55歳の定年の男性などはすっかり老境でした。
60代ともなると、すっかり痩せ細り、元気がなく、老人そのものの風情でした。

それに対し現代の人は、30代なんて若者そのもの、40代、50代なんて肌艶もよく元気、60代は人にもよるけど元気、みたいな。

はっきり言いましょう。
健康や寿命によいのは、基本、欧米食です!

和食は健康によい要素はある、けど、栄養が絶対的に足りないのですよ。
やはり、人間にとって体の組織を作り、栄養を与え、エネルギーを与えるには、たんぱく質や脂質に優れる、欧米食の方が圧倒的に有利なのですよ。
その上で、過度な栄養を抑え、かつ微妙な体の作用を得るには和食の力が必要である。これが真実でしょう。

戦後、欧米食が日本に導入されました。
単に欧米食のスタイルをそのまま採り入れたのではなく、ハンバーグ、とんかつなどのいわゆる”洋食”として、欧米食が日本風にアレンジされ日本に文化として根付きました。
これにより、戦後の日本人は栄養が増し、かつ伝統的な和食も存在しつづける状況になりました。

従って、今こそ、欧米食と和食のよさが両方生きている時代だと思います。
だから、今の日本人が世界一寿命が長いのではないでしょうか。

日本では、西丸さんの著書に誘導されてか、欧米食=悪の風潮が医学界にも席巻されて、血液とか尿のいろんな検査値が極端に制限されてしまいました。

コレステロールや血圧の考えも今や大幅に見直されて始めています。
バターやラードも実は問題がなかった、となり始めています。
僕らの世代は、人生の最も華やかな時代にバターやラードを禁じられました。俺の人生を返せ!と言いたい(笑)

バターやラードを解禁され、そして和食の利点を取り入れたこれからの時代の人は、おそらく100年生きることになるでしょう。

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真の感染者数は厚労省発表よりもかなり少ないかもしれない(私の計算結果から)

みなさまこんばんは。
本当は今日は別の記事(ドライバーとしてのコメント)を書こうと思っていたのですが、昨日ふと観た、あるお医者さんの動画がとんでもなく興味深かったので、今日、試みに私自身が計算してみたところ、タイトルの結果になりました。
私は専門家ではないので、あくまでご参考までにお願いします。

私はかねがね、コロナの感染者数として累積者数を発表するのはおかしいと思っていました。
単にこのグラフを見て「感染拡大」と呼ぶのはおかしいと思っていました。
新たに発生する感染者数は毎日増えているのか、それとも一定期間横ばいなのか、回復した患者を差し引いた現在の発症者数はどうなのか、が重要と考えます。
そのあたりのグラフを書こうと思っていたのですが、昨日観た動画でぶっ飛んだのでそれどころではなくなりました。
その動画のURLは下記です。

https://youtu.be/cmI_6UGHXRI

そもそもウイルスに感染しているかどうかの検査というものは、精度を考慮しないと正しい感染者数は出てこない、という趣旨でした。医師国家試験に出た内容とのことで医者は皆知っていると言っていました。
あるウイルス検査の精度の評価するには、真の感染者が陽性と出る確率と、真の非感染者が陽性と出る確率を見ます。(分かりやすくするために動画とは言葉を変えています)
最もよい部類の検査で前者が90%くらい、後者が20%くらいとのこと。
えええ~、そんなに精度が低いんだ!と驚きました。
なので、その医者曰く、ウイルスにかかってもいない人が大挙して検査を受けたら、感染者数がべらぼうに増えてしまう。だから、検査する対象をかなり絞ってから検査しないと意味がない、と。
腫瘍マーカーなどでも同じことだとのこと。

今回の新型コロナウイルスの検査はどの程度の精度なのかはわかりませんが、本当は黒なのに陰性、本当は白なのに陽性、という人が一定の割合存在すると考えられます。
では実際どのくらいなのだろう。
簡単な計算なので今日計算してみました。

陽性だった人の数 =(真の感染者の数 X 真の感染者が陽性と出る確率(%))+(真の非感染者の数 X 真の非感染者が陽性と出る確率(%))

ここで、感染者数と検査の関係について、厚労省の以下のページを見てみます。

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_10032.html

3月8日の12:00の時点で、検査を実施した累積人数が7,347人。そのうち陽性だった人が439人。
そして、この439人を厚労省は3/8の時点の累積感染者数として発表しているのです。
検査で陽性を直ちに感染者としてしまっているのですよ。
検査の精度が100%白と黒を分けられるならいいですけどね。そんな訳ないのですから。

そこで、計算してみました。

2020-03-14 感染者数解析

厚労省の言う通り439人全員が真の感染者だと仮定すれば、検査を受けた人の数のうち感染者の割合439/7,349であり、6%となります。
表の一番左上です。
検査の精度をいろいろ振って、どんな場合が439人が真の感染者になるのかを見ていきます。黄色く塗られた部分がそれです。
1つの表において、左下に行くに従い、検査の精度が高い方向です。
まずは、100%白黒を分けられる場合が挙げられます。しかしこれは現実上不可能。
次の可能性は、真の感染者が陽性と出る確率が70%で、真の非感染者が陽性と出る確率が2%の場合です。
2%というのはいくらなんでも低すぎないでしょうか。
次は、それぞれ50%、3%の場合。
白が黒と出る確率はかなり低いので、黒が出れば多分黒だなとは言えそうですが、50%だと半分の真の感染者を見抜けず世の中に放置することになるので、事実上そんなに低いはずはないでしょう。
従って、439人(6%)が真の感染者と仮定すると帳尻が合わなくなります。

6%の設定を10%、15%に上げると、黄色い部分が上へシフトします。つまり、黒が黒と出る確率がどんどん低くなります。
さらに帳尻が合わない方向です。

逆に6%よりも下げてみます。下の段の表です。
6%を3%に、つまり真の感染者数を439人の半分である220人とします。
黄色い部分は右へシフトします。すなわち、白が黒と出てしまう確率が、より現実的な方向へ増えていきます。
それでも70%と4%の組み合わせです。
4%はなお低い過ぎでしょう。

さらに%を下げると黄色はさらに右へシフトします。
真の感染者数が、7,347人の0.5%の場合、37人です。
この場合、白が黒と出る確率は5.6%前後です。
まだ低いですね。

これ以上%を下げるとあまり意味をなさない計算となるので、ここまでとします。
白が黒と出る確率が10%以上になる場合はどうもなさそうです。
本当にこの確率は小さいのかもしれません。

白を白として正しく判断する能力が高いか、感度が低いかのどちらかでしょう。
もしその確率が仮に5%のような低い数字だとしても、7,000人もの真の非感染者が検査を受ければ、350人もの人が陽性が出るということです。
日本は検査する人を絞っていると非難されることもありますが、実はまだまだ絞れていないのかもしれません。(だからと言って、なかなか検査しないのも問題ですが)

まとめると次のようです。

1.厚労省の感染者数の発表は、検査が陽性になった人の数である。真の感染者かどうかは分からない。
2.今回の計算結果からは、真の感染者数を絶対的に導き出すことはできなかったが、439人よりも少なければ少ないほど計算結果は現実的にリーズナブルである。

以上です。
また何か進展しましたら記事に上げます。

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