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カラオケ -新しい楽しみと挑戦ー

会社や友人達とカラオケに行くことが多い。
無類の音楽好きの私であるが、カラオケはそんなに好きではない。
野球に喩えればバッティングセンターみたいなもんで、芸術性に疑問があった。 
でもカラオケはカラオケで難しいしい奥も深い。仲間と騒ぐにはよい娯楽だ。 
そして最近私はカラオケを歌唱力、特に高音の訓練の場として考えることにした。 

私はもともとそんなに高い声ではないが、少年の頃からロックに憧れ高音を一所懸命出してきた。
特に昔からビートルズの大ファンであるので、ジョンやポールの歌を原曲でちゃんと歌えることが目標だったのだ。 

ジョンはわりとすぐに歌えた。
ジョンは男性の歌としてはキーが高い方だが、一番高くてソ。たまにヤケクソでラまで出すことがビートルズ時代の曲でほんの数度あったのみ。だからジョンのキーは素人的歌唱ですぐにできた。

しかしポールは簡単ではなかった。
シまでしっかり出しているのだ。ヤケクソ的にポンと張り上げるのではなく連続して出している。
若き日のロックンロール"Long Tall Sally"ではいきなりシの連発。
後期では"Don't Let Me Down"のメインな合唱のところや"I've Got A Feeling"の強烈なサビの出だしの部分がポールの「シ」の音だ。Eのキーとも相まってインパクトのある高音の魅力が出ている。
そして私は長年このシが出なかったのである。ポールのこうしたハードな曲をしばらく歌えなかったのである。 

小学校低学年のピアノ以来私は音楽に関してちゃんと習ったことがない。歌も楽器も全部自己流だ。
歌に関しては試行錯誤でどうやれば高音が出るのかさんざん試してきた。
主な練習場は車の運転中。
自己流は自己流だけどちゃんと学習効果を追究すればゆっくりながらも伸びるものだ。

30代、40代、50代と私のキーは少しずつ少しずつ上がってきた。
そして驚くことに進歩のスピードが上がってきたのは50近くなってから。
実を言うと52歳の今もかなりなスピードで進化している。

一つの理由は食道を共鳴させるような歌唱法を体得したこと。
これでシが裏声でなく出せるようになった。
もう一つの訓練法は自分の歌や演奏を録音して聴くこと。
数年前これを始めた時はものすごく気恥ずかしかったが、自分の癖がわかり大きな進歩のきっかけとなった。 

こうしてカラオケでシが出せるようになり"Don't Let Me Down"がちゃんと歌えそうになったのが約1年前。
そして最近この曲は完全に安定して歌えるようになった。
ジョンの詩の強いメッセージをポールのパートで歌う。ロックシンガーの醍醐味が50過ぎてから成し遂げられた。 

ポール自身もより高音への挑戦をしていった。
ビートルズ解散も近くなった後期にポールはシよりも高い領域を開拓していった。
"I've Got A Feeling"でのメインシャウトでド(ナチュラル)まで張り上げ、サビの最後ではド#まで上る。このド#の発声はやや怪しい。
つぶれたような声でかろうじて裏声ではないような雰囲気である。ロックのシャウトだからこれでよいだろう。
さらにビートルズ最終アルバムの"Abbey Road"での"Oh Darling!"。最後の部分でレまで出て声がつぶれてしまった。
そして頂点を極めたのは翌年1970年の初のソロアルバム"McCartney"での"Maybe I'm Amazed"。この時点で27歳。まさにピークだったのだろう。サビは高い音ばかりの応酬。そして最高点ななんとファ#。
この曲は何とも素敵で複雑なコード進行のピアノであるが、私はこれを耳だけでコピーした。
しかしボーカルはしばらくお手上げだったのだ。ファ#は私の知る限りポールの最高音である。

これらのポールの高音曲は私の最近の課題であり、自己流練習法により少しずつ進化してきた。 
そして数週間前にカラオケではっきりとした成果が現れた。
"I've Got A Feeling"は完全に歌えたし、"Maybe I'm Amazed"は8割くらい。ファ#はまだ声が裏返ってしまうがもう少しだ。 

そしてもう1曲すごいのを挑戦してみた。Led Zeppelinの"Rock'n'Roll"だ。
なにしろロック界での超高音ボーカリスト ロバート・プラントだ。これはもう最初から無理だと諦めていた世界だった。
しかし、なんと半分くらいは歌えた。まだまだガタガタだったが一応形にはなった。
この曲の最高音はファ#だが、最初から最後までほとんどド以上で歌いまくっている。ポールの場合はメインはそんなに高くないのが時々張り上げるくらいだが、ロバートは超高音で終始する。

なお、ポールも30歳を過ぎてから高いキーが出せなくなりメロディを変えざるを得なかったし、ロバートも同様で後年はキーを下げて歌ったらしい。 

そんなこんなで、楽しみや切磋琢磨や感動といったものは、こんなひょんなことでも舞台になりうるのだとつくづく思う次第である。
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テーマ : ビートルズ関連
ジャンル : 音楽

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Author:ST Rocker
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つくば-千葉-さいたま の三角形を行き来していますす。
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酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
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