Coffee Break Beatles No.54 「シンプルだけどカッコいい(2)」

台風いよいよ来ます。
遅い時期の台風ですからどんどん弱まっています。
そして明日はどうにか雨が上りそうですので、個人的にはうれしいです。
小学生の頃私は「気象少年」でして、親に専門書をねだるような超オタクな子でした。
今でも機会あれば気象の仕事もしたいと思っています。難しいでしょうけどね。
TBSの「朝ズバ」に出てくる男性の気象予報士の人はなかなかいけてる予報士ではないかと思います。
毎回必ず一言、二言興味深い話や見識を紹介してくれます。
例えば、今回の台風についても、「速度が速まり始めたので縦長になった」「目が消えたというのはもう発達しない証拠」「前線の北西側の冷たい空気をかき回すまでは至らなかったので今回は台風一過にはならない」など。

ビートルズの音楽の特徴の側面として、シンプルである一方1/fゆらぎ的な心地よい音の分布があるのだろう、というような論調を展開してきました。
シンプルであることは誰にでも楽しめることであります。
シンプルだけどカッコいい。ある程度どの曲にも当てはまると思いますが、中でもその典型的なものを取り上げてみます。
第1回ではI Should Have Known BetterとBlackbirdを取り上げました。

今日は別の2曲を取り上げます。

初期の曲はシンプルな曲が多いですが、よりシンプルでかつ簡単な工夫でここまでカッコよく聴こえる、そんなマジックのような曲を紹介します。
From Me To Youです。
コードはCを中心に極めてオーソドックな3和音とAmですし、メロディーも教科書的なシンプルさです。
ただしこれだけだったら単につまらない曲になってしまうのですが、いくつか簡単なアイデアでひねってあるところが、たまらなくカッコいい曲になります。
ポイントはマイナーコードを「やや」多く使うことです。使い過ぎて暗くならない程度の微妙な感じですね。
この感覚をRichard Carpenter(カーペンターズの兄の方)は絶賛していました。
それとサビで出てくるGm7の使い方のポイントでしょうね。
このあたりについて、ポール自身もフィルムAnthologyでピアノを弾きながら「From Me To Youではこんな粋なコード使いをしたよ」のように語っています。
それと、シンプルながらカッコよいハーモニーと、間奏部でベースもハーモニカと同じメロを弾くところがこの曲に厚みを与えていると思います。

後期からはHello Goodbyを取り上げてみましょう。
一聴すると童謡のようにも聴こえるのでロッカーとしてはとっつきにくいかもしれませんが、なかなかアイデアに溢れた曲です。しかもシンプルなアイデアです。
想像ですが、ビートルたちはこの曲を作るに当たって、「ドレミファソラシド」の曲を作ってみよう、と考えたことでしょう。

この67年の時点ですでに多くの曲を作ってきたビートルたちは、このあたりで作曲の発想をフリーにしてみよう、と考えたことでしょう。
ボーカルとかベースのメロディーを音階のように散りばめたらどうなるのかな、なんてね。
結果として、非常にシンプルながらもいろんな音が散りばめられており、聴くに心地よくなっています。
ロックの要素もちゃんと入れてありますから、ロッカーにも安心して聴ける曲です。
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Coffee Break Beatles No.53 「絶対に演らない曲」

どえりゃ寒いっすね!
そして台風。寒さと台風の組み合わせって変です。
実は私、ちょっとした気象マニアなんです。
特に台風が好き。10年くらい前にちょうど自宅の上に台風の目が通り過ぎ、大変興奮しました。
でも今回は来てほしくないです。日曜に屋外で行事があるので、南のコースに外れてほしいです。

さて、魅力的な数々の曲をもつビートルズ。
そんなビートルズの曲でもこれは演奏しない、という曲があるのです。
ただし、Revolution No.9、Tomorrow Never Knows、Within You Without Youなどの前衛音楽やインド音楽は除きます。
いわゆるメジャーどころで、弾き語りの対象にはなないし、ビートルズを演奏するバンドの方々も取り上げないし、普段口ずさみもしない、そんな曲がビートルズにあるでしょうか?

あります!
それは...Another Girl。そう、アルバムHelp!に収められているやつです。
この曲、とにかく変な曲です。
普通、メインメロは曲の「顔」ですから、しっかりメリハリをつけて聴く者に強く印象付けます。
しかしこの曲のメインメロは実体のないようなヘナヘナのメロですし、曲全体が起承転結を成していません。

この曲単独では曲たりえないような、不安定な「曲」です。
あたかも、アルバムの中で敢えて不安定な部分を作り出して、アルバム全体にメリハリをつけているかのようです。
Another Girlの次の曲が、うってかわって起承転結のはっきりしたわかりやすい曲のYou Are Going To Lose That Girl(恋のアドヴァイス)です。
Another Girlは恋のアドヴァイスのための前座のような感じがします。

この前座的なものをポールはきっと敢えて作ったのでしょう。
もうこの時期ポールはYesterdayやI've Just Seen A Faceといった完璧な曲を作れる力量がついていたのですから、Another Girlは失敗でできたものであるはずがなく、計算し尽くして作ったことでしょう。

Another Girlは映画Help!の中では、南海の島で美女たちをギターに見立てて弾くシーンがおもしろいです。
とにかく歌いにくいので、車の中でCDをかけながら口ずさむのもそう簡単ではありません。
ただ、サビの最後の"Another girl who will love me till the end. Through thick and thin she will always be my friend"というところのみ歌いやすいです。 ただし、最後の"friend"が再び不安定な音になり、引き続くギターが不安定さをあおり、不安定なメインメロの出だしへ戻ります。

まったく変な曲ですねえ!
でも、バンドの方々、このAnother Girlと恋のアドヴァイスを続けて演奏したらきっとサマになると思いますよ。

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Coffee Break Beatles No.52 「The LEGEND(大いなる伝説)」

BS朝日の番組「ベストヒットUSA」の中の数分の連載モノとして"The LEGEND"というコーナーがある。
小林克也さんの粋な語りのもと、独特のイラストとともに、ビートルズ初期の逸話が語られる。
例えば、ジョンがシンシアと結婚した経緯と各人の本音とか、ビートルズは何故あのようなスタイルでデビューしたのか、とか。貴重なエピソードを交えて語られる、とても素晴らしい企画だ。

ビートルズが大成功を収めた理由は、ビートルズ本人たちの資質によるものも当然大きいと思うが、
The LEGENDを見ていると、本人たちおよび関係する人達が、節目節目で重要な決断や考えを示すことが幾重にも起きたことによるものだと思えてくる。
歴史にifはないと言われるが、もし上記のうちの何かが行われなかったら、ビートルズは実現しなかった気がする。
それだけ、いくつもの偶然が重なった末のことに思える。

番組では、日本語の副題として「大いなる伝説」と言っている。
定冠詞Theが「大いなる」というのは随分の意訳だが、まさにピッタリだと思う。
「その伝説」とか「かの伝説」と言ったところでピンと来ない。

中学か高校の時に、この世に一つしかないものはtheをつけると習った。
例えば、the sun(太陽)、the universe(宇宙)など。
どこの誰が聞いても「あの太陽」だとわかるからだ。

The Beatlesはじめ昔のバンドがTheを付けた理由は、「オレたちのバンドは世界唯一のバンドだ」という気持ちが込められていたのだろう。
日本でもグループサウンズ華やかりし頃、グループ名には「ザ」を冠していた。「ザ・タイガース」、「ザ・ワイルドワンズ」などなど。
あの失神グループ「オックス」は母音で始まるので、「ジ・オックス」だった。

同じノリでThe LEGENDとネーミングされたのだとすれば、「これぞ世の中に一つしかないまさに伝説」という気持ちが込められているのだろう。
だから、「これぞ伝説」というのがより近い訳だろうが、これではかっこ悪いので、「大いなる伝説」となったのであろう。
なかなかイカす訳だと思う。

英語の専門の方、是非コメントをお願いします。

英語の冠詞に関するおもしろいサイトを見つけた。こちらです。

また、The LEGENDを文章化したブログも見つけた。こちらです。

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Coffee Break Beatles No.51 「私のビートルズNo.1 (Part 2)」

こんばんは。
寒いですねえ~!
北海道や東北は雪だそうです。
この夏のあの酷暑が懐かしいですね。

このCBBは51回目を迎えました。
第1回目で取り上げたテーマをもう一度取り上げてみたいと思います。
自分にとって「ビートルズに関してこれは誰にも負けない」というのは何か。
第1回目では、「ビートルズに関しては誰にも語り負けたことがない」と書きました。
では他にもNo.1と言えることがあるのでしょうか?
うん、あるある。一気に吐き出してしまうと、これで終わっちゃいますから、小出しにしますね。

今日のNo.1におきましてまずお断りしたいのは、No.1であるかどうかの判断が大変難しいことです。
結構いい加減になりますことをお許しください。

No.1かどうかは別として、私の自信があることは、(下手ではあるが)ビートルズのかなりの曲のコード進行と詞を覚えていることです。
つまり、ギターないしはピアノのコードの伴奏で弾き語りができる曲が一杯あるということです。
今は大分忘れてしまいましたが、20代の頃は、ビートルズ公式213曲のうち、180曲くらいは何も見ないで弾き語れたと思います。
特にポールがピアノを担当している曲は、中期までの曲を除いて一時全曲弾き語ることができました。

このようなことは、プロであれば当たり前かもしれません。
しかし、音楽を生業としていない人では珍しくありませんでしょうか?
日本一ではないでしょうけど、県でNo.1にはならないでしょうか? 甘いかなあ?
ビートルズファンの方々、どんなもんなんでしょうねえ。

もう一つ自信あるのは、Let It Beの弾き語り回数。
中学以来弾き続け、未だに練習、練習の日々。
今でも週末には欠かさず弾きます。
今でも年間少なくとも100回くらいは弾くのではないかと思います。
若い頃はおそらく年間500回くらい弾いていたと思います。
仮に年間平均200回として、もう40年近く弾いているので、これまで計1万回近くも弾いている勘定になります。

日本一と言い切る自信はありませんが、おそらく日本で10傑には入るのではないでしょうか?
世界でも100人はいないのではないでしょうか?
ひょっとして、ポール自身もそんなには弾いていないのではないでしょうか。

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Coffee Break Beatles No.50 「幸せとビートルズ」(CBB 50回目を記念して)

こんにちは。
いつも読んでくださってありがとうございます。

この"Coffee Break Beatles"もめでたく50回目を迎えました。
なにも回数を重ねることが目的ではありませんが、やはり続けられているのはうれしいです。
出だしの頃は「すぐに種が尽きて書くことがなくなってしまうのではないか」と思っていましたが、今のところそんなことはありません。

その一つの理由は、ビートルズには様々な楽しめる、あるいは研究できる側面がありまして、
書けば書くほどやりがいがある対象だ、ということがあります。
それとともに、ビートルズは大変完成された「現象」でありますので、現在の自分あるいは社会と対比させることにより、さまざまな見解が生まれます。
ですので、極端に言えば、永遠に書けることはなくならない気がしています。

少なくとも、読んでくださる貴重な方がいる限り、一所懸命書き続けたく思います。
これからもよろしくお願いします。

このブログの最初の記事を読んでいただくとわかりますが、
私は最初は、サラリーマンや主婦の方々へ幸せを提供したくて始めました。
その背景と心構えは第1回記事をご参照いただきたく、ここでは略させていただきます。

スポーツとか音楽とかにおいて、なるべくたくさんの趣味をもつのもよいですし、
なにも大それた趣味ではなくても、音楽の聴き方一つでも自分にしかできないやり方や目標を見出せば、がぜん幸せになると思います。

最初はあらゆるジャンルのことを書こうと思っていましたが、ブログとして散漫になると思いましたので、とりあえずはビートルズに絞ろうと思ったのです。

「とりあえず」などと言うとビートルズの方々に怒られてしまいますし、実際、ビートルズの話題だけでも多くの話題が提供でき、少なからず幸せへの処方箋になると確信しています。

これまでひたすら「幸せとは何か」を追求してきましたし、かかわる人々に大変お世話になってここまで来ましたので、これからは幸せをどんどん発信していきたいと思っています。

October 25, 2010
For your happiness,
ST Rocker

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Coffee Break Beatles No.49 「まだどうにかイケてるよ」

今日は理想的な秋晴れでした。
車でさいたま市の実家に行ってきました。
久しぶりにいろんな曲をマジで歌ってみました。

初期のビートルズといえばやはりジョンの歌が魅力的だ。
若々しくはつらつとしている一方、セクシーだ。
アルバムA Hard Day's Nightはそんなジョンが一番輝いていたと思う。
ジョンの作の曲がほとんどのアルバムだし。

先日このコーナーで、ギター1本で弾き語れるビートルズの歌としてI Should Have Known Better(恋する二人)を紹介した。
それで、今日は車の中でこの曲をかけながら歌ってみた。

おっ、出るぞ出るぞ、ジョン的なセクシーな声がまだ出るぞ。
と、一人悦に入ってしまった。

なんか、ジョンという人は英語特有の美しい響きを天性に知っているかのようだ。

Anytime At Allもいかしたジョンのボーカルである。

Anytime at all. Anytime at all.
Anytime at all. All you've got to do is call.
And I'll be there.

1回目のAnytime at allはジョンのセクシーで少しだけ不良っぽい歌い方、2回目のそれはポールの甘い歌い方。そしてその次はまたジョンに戻り、とてもジョンっぽい歌い方になる。"I'll"のところをほんの少しガラガラ声で歌う。

こんなことばかりやっているから、おかげで「声は若い」と言われる。
私に面識がない人から家に電話がかかってきて私が出ると、そこの家の子供(もちろん大きい子供だが)と間違えられることがある。

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Coffe Break Beatles No.48 「食わず嫌い」

ビートルズに限らないが、あるアーティストの音楽をなるべく末永くそして太く聴くにはどうしたらよいだろうか。
好みのアーティストや曲をかなり聴き込んでくると、自分なりの好みがどうしても出てきて、だんだん聴く曲も減って行ってしまう傾向がある。
さらには、「このアルバムは厭きた」などの感覚になったりもして、だんだん遠ざかってしまうこともある。

もともと趣味なんだから、厭きてきたものを無理に改善する必要もないし、自然に任せておいても構わない。
でもたまに何かの拍子に、厭きていたはずの曲が突然魅力的に聴こえたり、これまで持っていなかった感覚で聞ける時がある。
あるいは、これまではあまり聴きたくもなかったビートルズの曲や他のアーティストの曲を突然魅力的に聴けることがある。

そのような瞬間は間違いなく幸せである。
そして音楽の幅が広がることも間違いなく幸せである。

最近気が付いたのは、好きな曲が厭きてくるのも、いつも聴かない曲をなかなか聴こうとしないのも、一種の先入観によるもの、つまり食わず嫌いのようなものであるだろう、と。

その昔私は焼酎が飲めなかった。酒好きの私だが、焼酎だけは体に合わないと思っていた。
しかしある時、焼酎を愛飲している周囲の人のその幸せそうな様子を見て、自分もその幸せにあやかりたい、と思うようになった。
そういうポジティブな感覚で焼酎に接してみて、少しずつ飲み方を工夫してトライするうちに次第に好きになっていたのだった。
やはり、世の中で嗜好品として長い間愛されているものはそれなりの物がある。自分だけそれが合わないというのは考えにくいと思った。
きっと音楽も同様なはずだと思った。

音楽の幅を広げる方法として私が実践したのは、前にも紹介したが、毎週日曜のウォーキング時にi-Podを全曲ランダムで聴くことである。  
ルールとしては絶対に飛ばさないで毎曲に耳を傾けること。

最初は結構つらいが、すぐに慣れてくる。
わかったことは、先入観で随分間口を狭めていたようだ。
例えば、ハードロックをやめた以降のChicago(概ねSaturday in the Park以降)などは聴いていられるか、と思っていたのが、聴いてみると無条件によい、とか。

S&Gはたるすぎるとか。
大ヒットすぎる曲は聴きたくないとか、一般大衆に迎合している曲はいやだとか、そういう先入観は払拭してくれる。

とにかく自分のスタイルにこだわることが先に立たない方がよい。
自分のスタイルは放っておいてもできてくるものだ。

おかげで人生2度目のビートルズファンになった気がした。
他のアーティストの嗜好も随分広がった。

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Coffee Break Beatles No.47 「弾き語り指南(ピアノ編) Part 2」

今日はピアノ編でいこう。
Part 1(No.23)ではポールの演奏する後期のスタンダード曲の弾き語りについて紹介した。
しかし、スタンダード曲のピアノのパートをそのまま弾くだけでは少々単調に聴こえてしまう。
なぜなら、他の楽器とのコンビネーションで設計されているからである。

ここでピアノの特長を挙げてみよう。
音域が広いこと、伴奏もメロディーも両方弾けること、打楽器の要素もあること。
ということは、リズムギター、リードギター、ベースの代用になるということだ。また、アクセントの付け方次第ではドラム的な効果も得られる。
つまり、1つの曲全体をピアノ一つで表現できるということだ。

今日は、本来はピアノ曲ではないのだけど、ピアノでバンドを表現してみよう。
だから弾くには少し難しいとは思う。でも練習あるのみ。決して不可能ではない。

ではまずは初期の曲からAll My Lovingを取り上げる。
あまりに有名なジョンの3連符リズムギターの代わりに右手で和音を弾こう。
ただし右手で3連符をずっと弾いたら腱鞘炎になるだろう。
そこで、ベースと同じ4ビートでよいが、ベースと同じタイミングだと変だから、半拍遅らせてピアノの和音を弾く。
そして左手はベースと全く同じメロで弾く。できればオクターブで。

つまり、左手と右手がかわりばんこに弾くのだ。そうすると、3連符ほどではないけどドライブ感あるサウンドになって小気味よい。
"Remember I always be true"の後の間(ま)のところ(D→B7)は3連符で弾いてみよう。
その他アドリブ的に右手のリズムは変拍子を入れたりすれば変化に富むだろう。

ジョージのカントリージェントルマンによるカッコいい間奏は、そのまま右手で弾くだけでは寂しくなりすぎるので、左手を強めに弾き分散和音を強調する。
歌はピアノにつられないように。つられるくらいならピアノが正確でなくボーカルがしっかりしている方がまだよい。

次いで中期からはなんとDay Tripper。
あのギターとベースが同時に奏でる有名なリフはピアノでも十分に表現できる。
出だしは右手でレコードと同じ音階で。
2コーラス目からのベースは、レコードではギターとユニゾンだが、ピアノでは左手でオクターブ下を弾こう。
レコードでジョンのリズムギターが始まるところから、ピアノでは右手で和音を弾く。
ただし、セブンスで弾いてみよう。その方がブルージーだから。
リフはしっかりリズムを刻もう。

そして後期はこれまたなんとI've Got A Feeling。
この曲の醍醐味は2つ。ジョンの発明(?)によるローポジションとハイポジションをミックスしたようなフォームによるギター。
解放5弦(A)は鳴りっぱなしでAとD(on A)を繰り返す。
これをピアノでやってしまうのだ!
そしてもう一つの醍醐味であるポールのベースだ。ラ(下)、ラ(上)、ラ、レ、ミ、ソ、ラっ、ソ、ラ。こいつをピアノでやるのだ。
思い切り左手の手首を回転させながらダイナミックに弾こう。ペダルも効果的に使おう。
解散後の75年のVenus & Marsに収められているRock Showのピアノは私が上で言うピアノの弾き方に似ている。果たしてポール自身がそのことに気付いているのか。

今日は以上。
なお、ビートルズ以外で是非マスターしたいピアノの弾き語りは、Simon & GarfunkelのBridge over Troubled Water(明日に架ける橋)とStevie WonderのLatelyだ。

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Coffee Break Beatles No.46 「弾き語り指南(ギター編) Part 2」

ギター1本でカッコよく弾き語れるビートルズナンバーの紹介Part 2です。

Part 1ではI Feel Fine、Yesterday、I've Got A Feeling、Dig A Ponyを紹介しました。
ビートルズ特有の押さえ方が粋な曲として紹介しました。

今回はボーカルのメロディーで押して、ギター伴奏はわりとシンプルなもの、つまり歌に集中の曲を紹介しましょう。

初期ではI Shoud Have Known Better。
はつらつたるジョンのナイスナンバーです。
映画A Hard Day's Nightでこの曲は印象的に撮影されています。
このタイトルを直訳すれば、「もっと知るべきだった」です。邦題は「恋する二人」。
ジョンの詞はこの曲で既にかなり大人っぽくて意味ありげです。
でも、聴いた感じは「恋する二人」なんだな。
ビートルズの邦題をつけた人、マーケティング的にはなかなかだと思う。
直訳の邦題などほとんどないけど、なぜか結構納得させられるし、買いたくなる。

この曲のメロディーはとにかくはつらつとしている。若干素人っぽい造りも感じるけど。
ギターはGを中心とするオープンコードだから簡単。簡単な曲集の本のコードネームを見るだけでOK。
時々コードストロークのリズムを、CDを聴きながら注意する程度でOK。
これで十分彼女(彼氏)も参ること必至。
さらには、ボブ・ディランや吉田拓郎のようにハーモニカーを吹きながらやれれば最高である。

中期ではThe Night Before。
Helpに収められていて、オープニングのHelpの次の曲。
映画Helpでは草原で一応バンドスタイルで歌っている。それがカッコいい。
これをギター1本で弾き語る人は稀であろう。だがそこが狙い目。

ギターのコード自体は簡単だが、表情とメリハリをつけないとだらけた感じになってしまう。
これは曲を聴いて感じを掴むしかない。(ただし曲の伴奏楽器はオルガンだが、ギター的に弾いているので、ギターとして捉えてOK。)
イントロの不思議なコード進行をギターのコードストロークのみで十分感じを出せる。
ボーカルのキーが高いので、出にくい人はギターを移調するとよい。

そして後期ではBlackbird。
White Albumの中の1曲。
すごい名曲に聴こえるが、ギターの鳴っている音は基本は2音のみで、あとオープン弦のGが鳴りっぱなし、という珍しい奏法である。
TAB符のフルスコア(実際に売り出されているかどうか知らないが)を見ればすぐに弾けるだろうし、CDを耳で聴いても比較的簡単に音が取れると思う。
なぜなら、ギター以外の楽器は鳴っていないし、基本は2音のみなので、上の音、下の音を別々に聴き取っていけばよい。
2つの音が同時に鳴る抑え方は自ずと限られてくる。
出だしはオープンのGでだんだんハイポジションに移って行き、ネックの根元の方まで上る。そしてまた降りる。
歌とギターの連携は比較的自然にとれる。

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ノーベル賞とビートルズ

今年のノーベル賞が発表され、化学賞に日本人2人が選ばれた。大変光栄なことである。
以前は理論的ないしは基礎的な重要な発見に対する賞が多かったが、田中耕一さんあたりから実用的な功績に対する賞が多くなってきたようだ。
日本のお家芸が次第に認められてきたといえるし、長年化学系の技術で企業で頑張ってきた私としてもうれしい。

どんな功績に対しノーベル賞が与えられるのか、いまいち正確にはわからないが、
ビートルズに対してはいくつものノーベル賞が与えられるべきではないだろうか。
新しい音楽の開拓はもちろんのこと、アーティストとして世界中の多くの人を幸せにしたこと、さらには細かく解析すれば経済学的やビジネス的功績もあるだろう。

そして思うことは、ビートルズ的功績あるいは功績予備軍は日本人の中にたくさんあるではないか、ということ。
毎週日曜18:30からTBSの「夢の扉」という番組を観ていただきたい。
理論的な研究でもない、サムスン的経営のすごさでもない、個人レベルでの素晴らしい発想が紹介される。
企画の人が超センス人間なのだと思う。
これなら日本人はノーベル賞だらけだと思うし、これをビジネス化する方向に国として今後力をより注げば、国力を取り戻すのも可能だと思う。

また、この番組の音楽がいい。夢の開発を行う気概のある人間へ送る素晴らしい音楽である。
かつてNHKでプロジェクトXという番組があり、中島みゆきの歌がピッタリだったが、あれより明るい音楽である。
プロジェクトXはノーベル賞というより日本人の頑張りであった。それはそれでいいけど、開発的発想の日本人の豊かさを日本全体に気付かせるべきだ。
事業仕分けは財務省に任せておいて、筋のあるアイデアには惜しみなくお金を注がないと。

なお、NHK教育のサイエンスゼロもよい番組だ。しかし、先進の研究を紹介するので、その後必ずしも実用するかどうかはわからない。
何年か前に、この番組がはじめて「環境ホルモン」という問題を一般メディアに紹介した。
そのこと自体はすごいよい仕事だし、私も飛び切り驚いた。しかし、環境ホルモンは結局大した問題ではなかったようだ。

マーケティング的なテーマなら「ルビコンの決断」がよい。もう終わってしまったが。
これも取材先の選定の人のセンスが超抜群。
番組が終わったのは、不振だからでなく、主なところが大体取材終了したか、企業秘密の壁かもしれない。
いずれスポット的に放送するようだ。

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Coffee Break Beatles No.45 「年を取っても」

いやあ今日は暑かったです。
昼休みには10分歩いてある大手都市銀行の店舗まで行って来まして、大汗をかきました。
通帳の届出印がどれだかわからなくなってしまいましたので、銀行に電話したところ、顔が確かめられるIDを持って店舗に行かないとだめとのことでした。
「えっ、そんなアホな。それじゃ1960年代と同じじゃないか」と思いました。このIT全盛の時代に。
仕方なく、免許証を持って店舗に行ってきたわけです。

店に入りますと異様な光景に息を呑みました。
ガードマンのオッサンが2人立っていまして、その無骨な動作で客を案内しているのです。
そして、愛想ゼロで性格不明なオバチャンも立っていました。しかしあまりに近寄り難かったです。
目的を済ませる前にトイレに行きたくなったので、トイレを探してキョロキョロしていたところ、ガードマンさんと立っているオバチャン行員さんに思い切り睨まれまして、ガードマンさんに「すみません。トイ

レはどこですか?」と尋ねたところ、そっけない言い方で「7階です」と。
たまげました。なんでトイレのためにわざわざ7階になど行けましょうか。開いた口が塞がらずトイレは我慢しました。
その後窓口の女性行員さんにその理由を尋ねましたところ、セキュリティ上1階にはトイレを設けないことになっているとのことでしたが、そのそっけない言い方にはがっかりしました。
以前、我々の税金で救済したのではなかったでしたっけ?

このところ脚に錘をつけていますので、今日は多いに鍛えられてよかったです。
53になっても脚の筋肉はしっかり鍛えられるのですね。我ながらびっくりです。

小学生の中学年の時、はじめて生のロックバンドの発するベースの地響きに背筋がしびれました。
また同時に、いずれ年を取って40や50になったらさすがにロックなんて好きでなくなる、受け付けなくなる、と思っていました。
ところがどうしてどうして。ロックへの感覚が失せるどころか、ますますその憧れを増しています。
超高音のボーカルの憧れはますます増し、日々精進しています。
より広い音楽への感心は培われましたが、それはロックからのシフトではなく、全てがプラスになったわけで、失ったものはありません。
ただし、朝の満員電車での大音量のイヤホンだけはNoです。
朝から大音響のロックは無理です。それは年と関係あるんでしょうかねえ(?)

そういう意味でビートルズは自作自演でロックを是非死ぬまで追求してほしいです。
谷沢永吉がある時からベースを下ろしボーカルに専念したことは私は多いに不服です。
私はジョンの主夫は個人的には好きです。でもそれだけではいやでした。
だから1980年に、ジョンのサウンドが再現されたDouble Fantasyを聴いた時はどんなにうれしかったでしょうか。
ですので、ポールは絶対にロックのセンスを忘れないでほしいし、一生ベースを奏でながら歌ってほしい。
リンゴは元々多彩な人ですから、今後もこのペースでいろんな芸術を披露してほしい。息子さんもドラム頑張っているしね。

ではまた。

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Coffee Break Beatles No.44 「80歳のアリア」

満員電車生活の再開です。
今日は何と行き帰りとも席を譲りました。

行きは20代前半位の会社勤め風の女性。小柄で痩せていて青白く、お疲れのようでした。
荷物も多めでした。途中から吊り革につかまったままフラフラして眠ってしまったので譲りました。
気を遣わせてしまってはいけないので、ある駅で降りる風にさりげなく譲りました。

帰りは推定70歳ちょうど位のご婦人でした。
この方に譲るべきかは相当に迷いました。
見た目は結構お若く身なりもきちんとしていて、お上品な感じ。
割としっかり立っておられまして、それほどお疲れのようでもありませんでした。
しかし、駅をいくつか過ぎるうちにその方は、私の前でポールにしっかりつかまりながら、だんだんお疲れのようでした。
10年前に亡くなったオフクロに少し似ていましたし、何より、私より20年近くも人生の先輩である方が立って私のような未だ修行中の者がふんぞり返っている道理などありようもありませんでした。
よって席をお譲りするというよりも、当然のこと先輩に座っていただかなくてはいけない気持ちになり、立ちました。するとその方はそれを察して大変ご丁寧にお礼を言ってくださいました。

私は自己美化のために席を譲っているのではありません。
席が必要な方々が優先的に座ってもらうのは当然のことですし、ご年配の方を敬えば自分が立つのも当然です。
そして、年齢に関係なく相互助け合いの精神で平等に楽をするのは合理的なことではないでしょうか。
自分もそのうちお世話になることも含めて、是非普及してほしい考えだと思っています。

さて、ビートルズの話に移りましょう。
ビートルズを解析することによりビートルズを超えた音楽を作りたい。
何とも僭越な考えかもしれませんが、当人たちが聞いたら結構喜ぶのではないでしょうか。

ところでこの考え方、以前どこかで勉強した記憶があると思っていたら、ついに思い出しました。
糸川英夫の「80歳のアリア」です。

糸川英夫先生は既に亡くなってしまいましたが、戦前は中島飛行機で名機を設計した人です。
敗戦により飛行機を作れなくなり、東大でロケットの研究開発をすることになります。
ペンシルロケットに始まり、種子島での発射設備を確立した日本ロケット界のパイオニアです。
東大定年前に退職し、「組織工学研究所」を設立しました。
「発想の転換」という考えで大変有名な先生です。

私24歳の時、初めて就職した会社で、名古屋の工場でしばらく実習のため出かける時、2歳上の姉が「この本おもしろいから持って行って読んでごらん。」というので、初めて手に取った本が糸川先生の「発想の転換」でした。
初めは「何のこっちゃ」という感じで、けったいなこと言う先生だな、と思ったのですが、読むうちにたちまち引き込まれ、その後先生の発想法には大分影響されました。
そんな糸川先生の名著の一つが「80歳のアリア」です。
バイオリンの好きな先生は名器にあこがれますが、ストラディバリウスなどの名器は途方もないくらい高額ですし、一流の音が出るまで何百年もかかります。
先生はこのことに挑戦し、科学の力で安価で短期に一流の音の出るバイオリンを作ろうと考えました。

詳細は是非本を読んでください。とてもおもしろいです。
要点を申しますと、音は長年の「エイジング(aiging)」で向上するとの仮説のもと、科学的にエイジングを与えます。
エイジングとは、長い時間をかけて温度や湿度、風などがいろいろ変化する中で物質がある状態にまで収斂していくさまを言います。
バイオリンを構成する木とか、ニカワ等の接着剤、さらにはその他構成部材が、エイジングによりその各々が、そして互いの相互作用により、バイオリンとして最高の音が出る「状態」にまで徐々に収斂するわけです。
もちろん、作製した時点での木およびその他部材の材質の選定や組み立て方が一流であることも大事な点です。

糸川先生はここで科学の発想を展開します。
材料やデバイスのエイジングにはよく「加速試験」という方法を適用します。
これは主にエラーを積極的に検出するのが目的なのですが。
新規の材料やデバイスを開発したなら、世間に製品としてリリースする前には入念なエイジングテストを経てエラーが起きないことを確認します。
しかし、いきなりエイジングテストを行うのは時間がかかり過ぎるので、不適なものを予め合理的に見出すために「加速試験」を行います。
つまり、結果的にエイジングしたのと等価なことをごく短期間で行うわけです。
典型的には、より高音や高湿の条件で行うことが多いです。

糸川先生は、バイオリンの長年のエイジングで起こることを丹念に解析し、それと等価のことをとんでもない短時間で行おうとしました。つまり加速試験です。
しかも、使用した材料はそれほど高くないものを使い、加速試験の効果で高い材料を使ったのと同じ状態にまでしよう、という発想でした。
加速試験としては、減圧オーブンにバイオリンを入れ、温度をかけ、定期的に振動を加えるといった条件だったと記憶しています。
確かせいぜい数週間か数ヶ月の期間でそれを成し遂げたように思います。

そうやって"エイジング"したバイオリン名器もどきでコンサートを開いたことまでは知っているのですが、そのコンサートがどうだったか、私はまだ知りません。
本当に糸川あっぱれ、ですね。

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Coffee Break Beatles No.43 「変った楽器使用例(その1.ベース編)」

しばらく気合を入れた解析をしていたので、このへんで少しリラックスしましょう。

今日はビートルズの使用楽器の中でとても変わった使い方の例を紹介しましょう。
私はこの手の情報はそれほど詳しくはありませんので、詳しい方、是非訂正あるいは追加の情報をお願いします。

先日このコーナーで、The Night Beforeの伴奏楽器はどう聴いてもギターのように聴こえるのに実はオルガンだったという話は既にしました。
これに似た話題としては、Let It Beの中の曲Two Of Usの低音楽器です。
この曲はポールもジョンもアコースティックギターを弾くので、ジョージがベースに回ります。
その"ベース"はどう聴いてもベースなんですが、なんとギターの低音部をベースみたいに弾いているのです。
音色といい節回しといいベースそのものです。あっぱれジョージ。
ところでこのTwo Of Us。ジョンとポールの二人の歌だと思っていたのですが、実はポールとリンダの"Two"だそうです。

さらにこれに少し似た話として、Day Tripperのリードギターとベースがユニゾンで弾かれていることも既に紹介しました。なんともドライブ感のあるアイデアです。
1966年の東京公演ではこの曲を演奏したのですが、PAの不備のためか、ジョージのリードギターの音が十分に出ず、ポールのベースの音がほとんどのリフで聴こえていました。

次はRubber Soulに収められているThink For Yourself(邦題「嘘つき女」)。この曲ではベースがファズに通っています。

最後はAbbey Roadに収められているI Want You。
この曲のベースではでは珍しくも「テケテケ」が使われています。
あのベンチャーズで超有名になった「テケテケサウンド」。
あれをベースで演るのだから恐れ入ります。
しかもI Want Youのあの緊張感にうまくマッチしているから不思議です。「テケテケ」は本来陽気な表現なのに。

では今回はここまで。

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ビートルズ解析例 その7-2

- 低音を斬る(その2) -

3連休です。
結構寒い雨です。なかなか難しいですねえ、秋の絶好の日和は。
でも毎日満員電車で行き来している身からすれば3連休はありがたいです。

私の場合は行きも帰りもターミナル駅を経由するので、座ろうと思えば座れます。
お年寄りや妊婦さんに席を譲るのは当たり前(しかし最近これが当たり前でもない現状)ですけど、
私の場合少し変な習性があります。
目の前に立っている人がたとえ若い人であっても、大変お疲れのように見える場合(例えば吊り革にぶら下がるようにして眠ってしまっているような場合)は「座りなさい」と席を譲るのです。
最初は相手はびっくりしますが、固辞されることは稀で、大抵は最終的にはありがたく座ります。まさか、目の前のおっさんよりも年配に見られているわけではないのは明白ですから。
最近、電車の中で席を譲る光景は珍しくなりました。そんな中でオッサンが若い人に席を譲っている世にも珍しい光景は都市伝説になっているかもしれません。

そもそも公共の場である電車において、始発から乗った人がずっと座り続けることも妙な気がします。
自分がしばらく座っていて、目の前の人がしばらく立っているなら、「そろそろ替りませんか?」「いかがですか」などのような会話があっても然るべきだと思います。相互扶助の精神です。
指定席であれば話は別ですけど。

もっとも、先進国でありながら、こんなぎゅうぎゅう詰めの電車に乗らなければいけないことや、遠くまで通わなくてはいけないようなインフラの設計、都市の設計、企業の設置の考え方や住宅事情の改善がまず必要だと思います。

そんな中、私の通勤電車生活は、このブログで毎日何か1件は解析したいがために、i-Podを聴き一所懸命考えたりするので、いつの間にか目的地に着いてしまい、なかなか悪くない通勤地獄解消法だと思います。

さて、ここ数日来提唱しております低音部の重要性に関してですが、我ながら斬新かつおもしろい考えではないかと思います。(僭越で失礼ですけど)
もしこれが本当なら、この世の音楽のあらゆる事情は一変しますし、大きなビジネスチャンスも生まれるでしょう。しかし一方、ご苦労をされる方々もおられることでしょう。

この件の考察の方法として「1/fゆらぎ」を持ち出していることは概ね間違いではないと思います。
ここから先少し細かい話になりますが、少しご辛抱ください。

音の密度の分布が周波数fに反比例した状態を理想とする、といっても、どのfの範囲まで考えるか、です。
どういうことかと言いますと、人間の可聴範囲の音が全て盛り込まれている曲があったとして、その音域全部が1/fゆらぎであったら、おそらくベストなのでしょう。
しかし全域でなくても、ある特定の周波数域でのみ1/fゆらぎになっており、他の域では1/fになっていないという状態もそれに準じてよい状態と言えると思います。

例えば、ボーカル、ギター、ドラム(バスは除く)の音域では1/fだが、ベースの音域ではそうでない場合。あるいは逆に、ベース域は1/fだが、それより高音域ではそうではない場合、など。

ビートルズの曲の中には、全音域で1/fゆらぎの曲もあれば、特定域でのみ1/fゆらぎの曲もあるでしょう。
初期の名作として、She Loves You、I Want To Hold Your Hand、I Feel Fineなどがありますが、これらのベースは単調なものです。
しかしこれらは大変インパクトをもって市場に飛び込んできました。
私の想像では、これらの曲はベース音域より上の音域できれいな1/fゆらぎなのではないでしょうか?

私は中学やこ高校の頃は自分の部屋でラジカセで洋楽を聞いていました。当然ベース域がカットされています。
こうした状態で上記の初期曲々は聴きごこちがよかったわけですから。

その点、I Saw Her Standing Thereなどはラジカセで聴くとあまり大した曲に聴こえません。
しかしベースが入ると突然名曲に変身します。
もしもベースの編曲を単調なものに替えてあの曲を想像してみてください。

高音も中音も低音もきれいな1/f分布をしている曲。それが一番の名曲として聴こえることでしょう。
ビートルズ発表曲の中でそれを探すとなると、以下私の偏見ですが、SGTの中には実はあまりなく、Lovely Ritaくらいでしょうか。
そして、Ob-La-Di, Ob-La-Da、While My Guitar Gently Weeps、Semethingなどが該当するのではないでしょうか?
そうして選曲すると SGT以上のアルバムが出来上がるのではないかと思います。

先に掲げた初期のヒット曲でベースが単調な曲も、ベースをいじればもっとよい曲になるかもしれません。
試みにI Feel Fineでベースを少し変えてみました。ここでご紹介できないのが残念です。
Day Tripper的なアイデアですが、あそこまでギターと体を張っていないです。

ビートルズのカバー曲の数々は大抵アレンジを少し変えたり、スローテンポのボーカルにしたりするのが多いのですが、ここで論じたように、ベースを変えること、あるいは低音域を厚くすることで、場合によりビートルズを上回る業績が上げられるかもしれません。

大きな話だけに、きちんとコツコツと検証して行きたいと思います。
まずは1/fゆらぎの物理的意味の徹底理解ですかね。

いつの日かポールと直接ディスカッションできることが夢です。
そのためには自分ももっとしっかり勉強して、また音楽家、物理学の専門家の方々のご意見をしっかりお聞きしたいと思っております。

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ビートルズ解析例 その7

- 低音を斬る -

クールビズは9月で終わったので10月から正装で出勤してますが、結構暑いですねえ。
暑いか寒いかで、まだ最高の快適な気候を今年はまだ体感していないような気がします。

さて先日「ビートルズ解析例その6-SGTを斬る(その1)」で、曲の「格」のようなものはベースが独自のメロディを持っている場合に上るのではないか、という仮説を立てました。
我ながら素晴らしい仮説だと思うんですが、どんなもんでしょうかね。
是非忌憚のないご意見をお聞きしたいと思っています。

私は特にベースの音、と申しますか響きが好きでして、ベースこそロックの要である感じがいたします。
ベースについては「ビートルズ解析例その2」で詳しく書きましたので、是非ご参照ください。

それにしましても、ベースっていうのはそもそも何故単音で、しかも単純なリズムで弾くようになったのでしょうか。
そもそもベースというのは音楽においてなくても構わない、とさえ言えます。
ベースがなくても曲は存在し得ますし、曲を楽しむこともできます。
しかしベースがなければ曲の魅力は著しく落ちます。

低音は聴きにくくて何となくボヤっとしていますから、そんなに繊細に曲の一部として市民権がなかったのかもしれません。
だから、低音楽器は1種類で、しかも演奏はシンプルということになったのでしょう。

しかし「1/fゆらぎ」をもう一度思い出してください。
このコーナーのNo.15(2010年8月)で書きました。
パワースペクトルが周波数fに反比例するゆゆらぎを「1/fゆらぎ」といい、心地よい響きであると言われています。
この物理学的意味をもう少し正確に勉強しないといけませんが、低音(fが小さい)ほど音の強度スペクトルが高い、しかも反比例関係というわけです。

もし仮にある曲が低音から高音まで連続的に変化する曲であるなら(つまり西洋音階のような不連続の音ではなく、音の高低をダイヤルを回して不連続に変えるような場合)、それを1/fゆらぎにするには、高音にするに従い音量を下げればよいわけです。

また、音の配置が、低音で疎(まばら)で高音で密(近い音を一杯使う)な曲であれば、低音の強度をものすごく大きくしないと1/f的にならないです。ただしこの場合、1/fの曲線が低音で荒いプロットになり、きっと連続的に音が変化するほど心地よく聴こえないかもしれません。
ただしここで言う「連続」とは、何も低音から高音まで全部つながっているという意味でなく、音がポンポン飛んでもよいのですが、後で集計してみればありとあらゆる音が出ていて、図(プロット)にしてみたらきれいな連続曲線(直線)が描けるという意味です。

もし上の仮説が正しいなら、きれいな1/fに聴こえるためには、なるべく低音も多彩な音が出ていた方がよいことになります。
従って、ルート音や5度のみでなくメロディーを奏でることは重要ですし、同じ音でもなるべく厚みを持って演奏して、隣の音となるべく連続するように演奏します。
あるいは、和音で演奏したり、2台以上のベース(ないしは低音楽器)で弾けば、より理想的な1/fゆらぎに近くなるのではないでしょうか?

実はビートルズは既にこのことに気が付いていて、実験していた可能性もあります。
ギターをリズム楽器にしてベースがリード楽器になったGetting Better、ダブルベースで弾くOb-La-Di, Ob-La-DaやEveribody...except Me and My Monkeyなど、和音ベースで弾くWhile My Guitar Gently Weeps、低音をベースとピアノで弾くGood Day Sunshine、低音をベースのギターのユニゾンで弾くDay Tripper、少しであるがベースの和音奏法があるThe Long and Winding Road (Naked)などなど。

それにしては解散後はこうした試みが少なくなってしまいました。そのせいかソロになってからの曲はなんとなく物足りません。
やはり、ビートルズ時代はなんらかの緊張感があり、こうした戦略や創造性が出る土壌があったのかもしれません。

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Coffee Break Beatles No.42 「エレクトロニクス」

エレクトロニクスとITの大展示会であるCEATEC(シーテック) JAPAN 2010(幕張メッセ)に行ってきました。
3Dテレビがすごい賑わいでして、黒山の人だかりでした。
私の目的はそういう華やかなところではなくて、縁の下の材料の部分です。
私は今、ある目的のために脚を鍛えておりまして、片足に1.5kgずつの錘を足首に巻いております。
今日の展示会ではさんざん歩き回ったのですごい鍛え方でした。疲れたこと、疲れたこと。

それにしてもコンパニオンの方々きれいですねえ。惚れ惚れしてしまいました。
しかし最近驚くのは、コンパニオンに限らず、こういう展示会で展示をされている企業の方々、さらには観に来ておられる方々の中できれいな女性が随分増えたように思います。
かつては、陸上選手と研究者の女性は***だ、などといわれたもんですが、今は全くそんなことなく、逆にきれいな女性が大変多くなりました。
素晴らしいことです。

さて余談はともかく、1968年にビートルズが始めたビジネスである「アップルグループ」について。
事業開始にあたっての4人揃っての記者会見の映像はよく覚えています。
我々は(音楽の他に)こんなビジネスをやります、という表明の中で、ジョンがはっきりと「エレクトロニクス」と言っていたのを覚えています。

1960年代はまだまだエレクトロニクスというより旧来の「電気」が主流だったのに、ジョンたちはどのような思いでエレクトロニクスをやろうと思ったのであろうか。
いろんな意味で問題も多かったアップルですが、エレクトロニクスはそれなりに事業が行われたという話も聞きます。
詳細を是非知りたいものです。

1960年代は今とは違ってアーティスト毎に録音やレコード作りの技術レベルが違っていたように思います。
アーティストそのものというより所属するレコード会社や契約する技術者のレベルの問題だったと思います。
その点ビートルズは大変恵まれていました。
デジタルリマスタリングで音が向上するということは当時の技術レベルは申し分なかったと言っていいと思います。

ジョンの発言も、こうした技術スタッフたちの優秀さが背景となって、あるいは後押ししての事業計画ではなかったか、と想像します。

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ビートルズ解析例 その6

- SGTを斬る(その1) -

Sgt. Pepper's Lonley Hearts Club Band(以下SGTと略す)はビートルズ最高傑作のアルバム、あるいはロック界最高傑作と言われている。

では何故最高傑作なのか?
よく言われるのが、「初のトータルコンセプトアルバム」ということ。
そして時々言われるにが、「実験音楽の極致のアルバム」ということ。
しかし何故かそれ以上の説明をあまり聞いたことがない。

私の感覚では「最高傑作」というよりも、何か「格上の」音楽が集まっているように聴こえる。
1曲1曲を取り上げてみると、She's Leaving HomeとWhen I'm Sixty-fourを除けば変な曲であり、特に美しいメロディーというわけではない。
もっと美しいメロディーを持ち、いわゆる「傑作」と呼べそうな曲はSGT以外のアルバムにも一杯ある、いやそれどころか他のアルバムの方が傑作メロディーの曲は多いかもしれない。
だが、全体として格上の音楽のように聴こえる。この矛盾が私の本章の基本的疑問である。

まず、「トータルコンセプト」のアルバムはそんなに素晴らしいことなのか。どうも疑問を感じる。
そもそもロックを聴く人間がオペラのような物語を求めているか、である。私は求めていないと思う。
それよりは、ハードロックとソフトロック、バラード、前衛曲などを適度に織り込んで全体のバランスを重んじることの方が重要に思える。
この点ではSGTは素晴らしい。

次に、実験室の音楽の極致かどうか。
音の作り以前の問題として、変拍子や転調、オケの使用や装飾音の多用というアイデアの問題。
アイデアは多いと思う。だから独特の雰囲気を醸し出している。
しかし、音の作りそのものはそれほど実験室の極致というほどではないと思う。
音の実験はむしろReVolverなどで66年にピークを迎えていたと思う。

今日仕事帰りの電車の中でSGTを聴きながら一つ非常に大きな特徴を見出した。
実は、ベースの音選び(あるいは音作り)に秘密がありそうなのだ。
今日考えに至ったのは、ある曲が「普通」に聴こえるか「格上」に聴こえるかの違いは、ベースにある、ということである。

もしベースの音選びがルート音(例えばAのコードの部分ならラの音)、または5度の音だけを刻むような、しかもオーソドックスなリズムで刻む場合は「普通」に聴こえる。しかし、ベース自体が独特のメロディを持っている場合は「格上」に聴こえる、というのが今日の私の仮説である。

SGTの全曲を見てみよう。独自のベースメロディーがある曲を○、オーソドックスなベースを×とする。
Sgt. Pepper's Lonley Hearts Club Band = ○、With A Little Help From My Friends = ○、Lucy In The Sky With Diamonds = ○、Getting Better = ○、Fixing A Hole = ○、She's Leaving Home = ×、Being For The Benefit Of Mr. Kite = ○、Within You Without You = ○、When I'm Sixty Four = ×、Lovely Rita = ○、Good Morning Good Morning = ○、Sgt. Pepper's Lonley Hearts Club Band (Reprise) = ×、A Day In the Life = ○。

このように、13曲中、10曲もが独特のメロディーをもつベースである。そしてこのことが曲を格上に聴こえさせているように思える。
そして、これらの曲をもしオーソドックスなベースでのアレンジを想像して聴いてみたところ、やはり「普通」に聴こえた。

では、SGTの1つ前のアルバムであるRevolverではどうだろうか? 同様の解析をしてみた。

Taxman = ○、Elenor Rigby = ×、I'm Only Sleeping = △、Love You To = △、Here, There And Everywhere = ×、She Said She Said = △、Good Day Sunshime = ×、And Your Bird Can Sing = ×、For No One = ○、Doctor Robert = ×、I Want To Tell You = ○、Got To Get You Into My Life = △、Tomorrow Never Knows = ×。

このように、13曲中5曲しか○がない(△を0.5曲と数える)。
このことが、名曲がたくさんありながら何となくSGTよりも格下に聴こえる理由だと考える。

さらに同じことをSGTの次のアルバムであり2枚組のThe Beatles(通称White Album)にもやってみよう。曲が多くて大変だが、頑張って解析してみる。

Back In The USSR = ×、Dear Prudence = ○、Glass Onion = ○、Ob-La-Di, Ob-La-Da = ○、Wild Honey Pie = ×、The Continuing Story Of Bungalow Bill = △、While My Guitar Gently Weeps = ◎、Happiness Is A Warm Gun = ×、Martha My Dear = ○、I'm So Tired = ×、Blackbird = ×、Piggies = ×、Rocky Racoon = ×、Don't Pass Me By = ×、Why Don't We Do It In The Road? = ×、I Will = ○、Julia = ×、Birthday = ○、Yer Blues = ○、Mother Nature's Sun = ×、Everybody's Got Something To Hide Except Me And My Monkey = ○、Sexy Sedie = △、Helter Skelter = △、Long, Long, Long = △、Revolution I = ×、Honey Pie = ×、Savoy Truffle = ○、Cry Baby Cry = ○、Revolution 9 = ×、Good Night = ×。

かなり無理な採点もあったが、概ねこんなものとお許しいただきたい。
要は、SGTに比べベースが全般に平凡であることが同意いただけると思う。
しかしそんな中、○を付けたものの中にはSGTを上回る格上曲も結構ある。特にWhile My Guitar Gently Weepsなどは二重音ベースの見事さで◎を付けた。
White Albumの中から○の曲だけを取り出して一つのアルバムにしたら、もしかしたらSGT以上の評判になったかもしれない。

同様の論法でAbbey Roadも採点すれば○の曲がたくさんある。だから格上に聴こえると考えてよいと思う。

ベースのパートを独自のメロディーで作るかどうかは、ポール一人の問題としては片付けられないと思う。しかしポールに負担が大きいのは事実だ。
White Albumの場合、正直ベースに手間をかける時間もなかったと思われる。

それにしてもSGTの場合は、ベースの奏法もきれいである。
バイオリニストが音階だけでなく音色を追究するが如く、ポールのベースは多彩な音色を見せている。リマスター版ではそれが一層際立って聴こえるような気がする。

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Coffee Break Beatles No.41 「なぜ出ない? (その3。決着編)」

シアターテレビで中部大学・武田邦彦先生のやっている「現代のコペルニクス」というとてもおもしろい番組がある。
その番組のある企画で、アメリカ在住の日本人の有名な研究者の先生が出演していた時に言っていた言葉が印象的だった。
「研究者の基本的な資質の一つは、問題をいかに継続的に問題として捉えられるかだ」、と。

私は、つい最近まで研究者の端くれであり、今でもその延長にいるわけだが、この先生のように立派とはとても言い難い。
ただ、疑問を晴らすまで徹底的に考え続ける傾向がある。(単なる意地っ張りだけだったりして。)

昨日、会社の若い女性で音楽をずっとやってきた人に「Let It Beラ問題」について訊いてみた。
他の曲では出るのになぜLIBだけで出ないのか、「変ですねえ..」とその人はしばらく考えていた。
「確かに息継ぎの問題もありますが..」と前置きして、「『イ』の音は出にくいと思います。」とのこと。
確かにLIBのラは"be"だからイの音だ。

その人によるとウの音が一番出やすくて、次がエ。アはイの次に出にくい、とのこと。
音の違いで出やすさが違うなんて思いもよらなかった。これはいい情報だ。

今日になってから先ほど車に乗る機会があったので、LIBをかけながら早速実験してみた。
すると、出る出る、「ウ」の音が!!
「レリビー」の代わりに「レリブー」と歌うのだ。出る出る、余裕で出る。すごい発見だった。
「レリベー」も出やすかった。彼女の言った通りだ。

それで、「レリブー」の感じをよく覚えておいて、その延長で「レリビー」を試してみた。すると、出た、出た!
これまでの私の「レリビー」は「イ」の形が極端過ぎて、気道が塞がっているような感じだった。
「ウ」の延長の「イ」はもっとルーズである。

そもそも英語の「イ」は日本語の「イ」よりも「エ」寄りの音である。
日本語は口先で発音しがちだけど、英米人は喉の奥や腹式で発音するので、音量が豊富だし、時に威圧感もある。
もちろんポールの歌はそれほどでもないけど。

言われてみれば、英語の歌において高音でがなり立てるには「イ」の音は少ない気がする。
ビートルズの超高音曲であるOh! Darling、I've Got A Feeling、Don't Let Me Downの高音も確かに「イ」の音ではない。

高音でなくても、大事な部分では「イ」の音をあまり強調しなような気がする。
例えば、I Want Youの"She's so heavy, heavy, heavy..."のところ。「ヘビー」ではなく「ヘベー」と歌っている。
もしこれが「ヘビー」と歌ったらおかしな感じだ。
同様に、ローリング・ストーンズの大ヒット曲Honkey Tonk Womenでミック・ジャガーは"Give me, give me a Honky Tonk Blues"のところ、"me"を「ミー」ではなく「メー」と歌っている。「ギメー、ギメー ア ホンキー トン ブルー」だ。
「イ」の音は音量がないので、引っ張ることろで「イ」の音のまま歌ってしまうと白けるのだろう。
しかしLet It Beの場合は「イ」の音そのものが生きる。タイトルの部分であり大事なところであるので、きちんと発音したいだろうし、ここで引っ張らずに次にすぐ移行して行くので、音量の問題は起きないものと思われる。

もう一つの実験は、The Night Beforeで、サビの"makes me wanna cry”の"cry"を「イ」の音で歌ってみた。そしたら出ないこと、出ないこと。
以上より、音の違いによって高音の出しやすさが違う、と結論付けられた。

もう一つの効用は、一度「歌える」と思い込むと、後はどんなことでも歌えるようになってしまうこと。
今日の午前以来、LIBのラはどんな状況でも出るようになった。
最近よく言われている「イメージトレーニング」と同じ効果なのかもしれない。
「私はこれができる」と思うことができたら、もはやできることと同じである。

ビートルズは素人が素晴らしい音楽を生み出したことが何と言っても共感できることだが、
専門家の助言もたまには取り入れた方がよい場合もあると思う。
ビートルズ自身ももしかしたらたまに専門家のアドバイスを受けていたのかもしれない。

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ST Rocker

Author:ST Rocker
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つくば-千葉-さいたま の三角形を行き来していますす。
モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
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