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ビートルズ解析例 その10 「ドラムス。リンゴ vs ポール。」

今日は珍しくドラムスのお話です。
私はドラムはほとんど叩いたことがありません。20代にバンドをやっていた時には遊びで結構いじりましたが、その程度です。
ですから、いろんな曲を聴いてもドラムスに関してはほとんどコメントできないのです。

そんな私ですが、今日は少しおもしろいことを発見しましたので書いてみます。
はじめにお断りしておきますが、今日書くことは自信がありませんし、間違っている可能性が高いです。
ですので、ドラムスにお詳しい方、是非コメントをいただたく思います。

ビートルズのドラマーは言うまでもなくリンゴ・スターです。
大変魅力的で個性的、そして実力のあるドラマーです。
また、いろんな面でエンタテイナーであり、彼の存在はビートルズの幅を広げます。

こんなビートルズのドラムスに突如異変が起こります。
White Albumでのポールのドラムスです。
その登場の背景にはハッピーではない部分もありましたが、とにかくインパクトがありました。
単にリンゴの代行という意味に留まらず、サウンドはリンゴのものとは異なっており、ドラマー・ポールの登場を世に印象付けました。

そして、その後のジョンとポールだけの録音などを経て、マルチプレイヤー・ポールへと成長して行き、1970年の解散前のソロアルバムMcCartneyで、完全一人多役演奏アルバムが出来上がるに至りました。

今日は、リンゴとポールのドラムスの何がどう異なり、それは何故何かの解析を試みます。

リンゴのドラムスもポールのドラムスも、どちらも素晴らしいのですが、とにかく聴いてその違いがすぐにわかるのです。
では、何がどう違うのか、これまで表現できないでいました。
知っていたこととしては、リンゴもポールも左利きで、ポールは左利き用にドラムをセットしていたのに対し、リンゴは右利きのセットのまま演奏していたことです。
そしておそらくは、二人のドラムスの機種も違うだろうし、皮の張り方も違うだろうから、そんなことで違って聴こえるのかなあ、くらいに思っていました。

今日、帰宅の電車の中で、音の違いを言葉で表現してみようと、一生懸命に聴いてみました。
するとわかったことは、ポールのドラムは、「スタン」というような跳ねる感じに聴こえるのに対し、リンゴのドラムはポールに比べれば「ドン」という感じでドラムに力が加わっている風に聴こえます。
別の表現で言えば、リンゴのドラムは、手でドラムをしばらく押さえつけてミュートする感じ、ピアノで言えばペダルを踏まないで鍵盤をグーと押さえ込んだ感じ。それに対しポールのドラムは、叩く寸前にスティックが自重で落ちるほどの力でドラムに当たり、ポーンと跳ね、ミュートもしないでしばらく余韻で鳴っている感じ(ピアノで言えばペダルを踏んだ状態で鍵盤をポンと叩いたような)です。
もちろん、これは極端な表現であり、両者の差は大変小さく、どちらも「スタン」も「ドン」も両方の成分があるのですが、その成分の比が異なり、敢えて分ければ上のようになるという意味です。

物理学の用語で言えば、ポールのドラムは反発係数が高く、ピアノの弦をハンマーでポンと叩いたような感じです。
なお、この違いは、シンバルとバスタム以外のドラムでの話です。(シンバルとバスタムの二人の違いは私にはよくわかりません。)

ポールのドラムスが跳ねるようなものが事実とすれば、私の素人考えですが、毎回同じに打たないと汚く聴こえるのではないでしょうか?
そこはリズム感のよいポールのこと、うまくこなしているのでしょう。

では、「スタン」と「ドン」のどちらがいいのか。それは曲調により使い分けるのがよいのでしょう。
ポールの「スタン」がよく生かされている曲は、私の意見では、Back In The USSR、Why Don't We Do It In The Road?、The Ballad Of John And Yoko、Every Night(アルバムMcCartney)。

リンゴのドラムはさすがに本職だけあって、多彩であり、「これがこう」と一口には言えません。
ビートルズの名曲の数々を仕上げてくれた重要な要素です。
中でもAbbey Roadの最後のソロではその重厚で多彩なドラムスには目を見張ります。

おもしろいな、と思ったのは、White AlbumのSavoy Truffleです。このドラムはおそらくリンゴでしょうけど、ポール的に聴こえます(跳ねています)。
想像ですが、White Albumでのポールの仕事ぶりを見て、「俺もそのくらいできるわい」と気張って見せたのかな、と。

以上が正しいとして、その音の違いは何から来るのか、考えてみました。
ポールがドラムスを演奏している動画や写真は少ないのですが、Coming Upの動画をYou Tubeで観てみました。
ドラムのシーンのアップがなかなかないのですが、数少ないチャンスで観ると、まず自然なポーズで力を抜いて叩いているな、という感じがします。
そしてついに、一瞬ですが、ポールのドラムを打つ手がアップになるシーンがありました。そしてついに発見したのです。
ポールの左手は、スティックを中指、薬指、小指の3本で握っていました。人差し指は浮かせていました。
そして手首を基点にポンと叩いていました。これなら反撥しますよね。

そしてリンゴ。
ルーフトップなどの映像を一杯観てみましたが、イマイチ手元のアップが現れません。
でも、遠目ではリンゴはスティックをしっかり握り、肘を基点に振り下ろしていました。いわゆるパワフルドラムです。
逆に言うと、この振り方で早打ちや複雑なリズムを正確に打てるのだから大したものです。

ポールは敢えてリンゴとは違うスタイルで臨んだのかもしれません。
それにしても、ビートルズの活動で忙しい中、ポールはいつドラムスを覚えたのでしょうねえ。
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テーマ : ビートルズ関連
ジャンル : 音楽

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つくば-千葉-さいたま の三角形を行き来していますす。
モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
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