隣の組織を利用するなんて!!(医学の超びっくり)

みなさまこんばんは。
3連休の後の仕事はしんどいですね。
でも、ニッポンのために週4日のお仕事を5日、6日もの分量でお仕事をされている方々、本当に尊敬します。

とびきりびっくりの医学のお話です。
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まず初めにお断りですが、今日の記事は「だ、である」調で書かせていただきます。
決して読者様に失礼たらんとするのではなく、「です、ます」調よりインパクトがあると思うからです。
ご承諾いただけるとうれしいです。

TBSテレビの日曜夕方6:30からの「夢の扉+」。
僕はこのブログでその素晴らしさを再三言ってきた。
僕はTBSの回し者ではない。
そんな僕が絶賛する番組。
日本の優れたイノヴェーターを紹介する。
学者とは限らない。市井の活動家や主婦もあり得る。
要は、日本の未来にとって有力なものをもたらしてくれるだろう方々の紹介だ。
もちろんこれ以外の番組でもそうした企画はある。でも「夢の扉+」は毎回決して裏切らない。
確率的にもとても優れた人選を行い得ている、と僕は思う。

そんな中、今週の日曜に紹介されたイノヴェーターは東京医科歯科大学教授の関矢一郎氏。
膝関節の治療の画期的方法の開発者だ。

膝の調子が悪いとおられる方は非常に多い。
「半月板は一度擦り減ったら元には戻らない」。
この理解はこれまで、絶対に正しいと信じられ?てきた。
でも関矢さんはこの常識を覆そうとしている。いや、ほとんどもう覆した。

再生医療という観点からはiPS細胞がまず思い浮かべる。
原理的には体の中のあらゆる組織や臓器がiPS技術で再生できるはずである。

関矢さんの技術はこの発想の延長ではない。
なんと、「隣の組織」を利用するのだ。

半月板の隣には「滑膜」と呼ばれる組織がある。
膝関節を覆う膜のようなものである。
膝に関するいろんな手術の際には滑膜はゴミ箱に捨てられていた。
何かの役に立つなどとは夢にも思われていなかったからだ。

ところが関矢さんは、なんと、患者からこの滑膜の細胞を取り出し、培養し、ある「処理」を施し、患者の損傷した半月板に注入すると、半月板は再生をすることがわかったのだ。
別の材料で作製する半月板ではなく、まさに患者自らの再生能力により再生された半月板。その意義の大きさは言うまでもないだろう。

損傷した人体のある部分を再生することは長年の人類の夢だった。
トカゲのようにあらゆる部分の再生が可能ならいいが、そんなことはできない。
そこで出てきたのがiPSをはじめとする万能細胞を作る技術。
他にもいろいろある。
しかし、隣の組織を利用するなんて!!

例えば、なくなった歯を再生させるのに歯茎の組織を利用するみたいだ。
その発想って子供なら考えるかもしれないが、最先端の医学が扱うなんて!

話しは少しそれる。
そもそも僕は「外科手術」というのは何で可能なのか不思議だった。
悪い部分を切除し、よい部分同士をつなぐ。がんでも腫瘍でも何でも。
工作じゃあるまいし、そんな幼稚な手段でなぜ治療可能なのか?という疑問がずっとあった。

僕自身3年半前に大腸がんで患部を切り取り、よい部分の端っこをつないだ。
いくら同じ腸だからといっても、部分部分で役割が微妙に違うはずだ。
それが、ある日突然、本来離れていた所とつなげさせられて戸惑いはしないのか!?

実際手術後に僕は腸の違和感を‪徹底的に感じた。
本来手をつながない連中同士が急に手をつなぐ。そのあわてふためいた感じがとても伝わってきた。
でも、何か月か経つと違和感は消えていった。
あたかも腸の細胞同士が少しずつ変化しながら同化し合ったが如く。

そうなのだ!
隣の細胞はもともと、助け合うことを想定して設計されているのではないだろうか?
隣組の精神である。

自らは積極的に動かないが、有事にはその真価を発揮する。そんな感じである。
そこに目をつけた関矢さん、さすがである!

このように、日本人は革命的な発想は決して苦手ではない。
今回ノーベル賞の中村修二さんも言っていた。
「日本は基礎研究は苦手ではない、しかしマーケティングが苦手だ。」

そしてかくも言った「もし裁判で大勝したら日本に残る選択肢もあった。今はアメリカの国籍を取った選択は間違いではなかった。」と。
これを聞くに、ただ受賞を喜んでいるわけにはいかない。
日本に決別をした中村さんの指摘を無視してはならないだろう。
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テーマ : 科学・医療・心理
ジャンル : 学問・文化・芸術

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No title

ST Rockerさん、こんばんは!!
実はポテ子も「夢の扉+」のファンでして、
この間の日曜も見てましたよ。

ポテ子もビックリしました。
隣の組織が再生の手助けをするなんて!!
全く別モノではなかったんですね。
発想の転換って、大事ですね。

ポテ子さん

おはようございます。
今週も仕事大変のことと思います。
ポテ子さんも夢の扉+のファンとはうれしいですね。

今回の膝関節のお話、びっくりでしょ。
本当に発想の転換ですよね。
隣は全く別物ではない。
この発想は医学以外にもどんどん適用できそうですよ。
プロフィール

ST Rocker

Author:ST Rocker
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つくば-千葉-さいたま の三角形を行き来していますす。
モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
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