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資本主義・経済成長は終わった!?

みなさまこんにちは。
日本人人質の状況は大変心配ですね。
なんとか解決してほしいものです。

さて、刺激的なタイトルです。
内容もインパクトあります。
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最近思っていたのは、アベノミクスの良し悪しを第三者的に批評するのではなく、まずは自らが行動を起こして主役になるべきだ、と書こうと思っていました。
しかし、そんなことよりもはるかに重要かつ基本的な提言が登場しました。

日大教授の水野和夫先生の「資本主義・経済成長は終わった」という考え方です。
最近「資本主義の終焉と歴史の危機」という著書が売れています。僕はまだ読んでいません。
先週の土曜(1/17)のBS朝日の「激論!クロスファイア」で水野先生がこの話をされるというので、録画しておき、今日観ました。

とにかく、すごく根本的かつ重要なことですので、もしこれが正しいとするとアベノミクスをやってもしかたないということになります(番組で先生もそう言っていました)ので、先生の説くところをしっかり聞きたいと思いました。

では、番組を観た結果の僕なりの先生の説を下記のようにまとめてみます。

・資本主義の定義は資本が成長すること。よって、金利=0ということは資本主義が機能していないことである。そのような状況では経済は成長しない。
・資本主義の基本的考え方は「遠くへ、早く、便利に、合理的に」である。これを機動するものの一つがイノヴェーション(技術革新)である。
・400年の歴史をもつ資本主義の仕組みは、先進国が周辺諸国から安い原料(近代では主に原油)および安い労働力を仕入れ、コストを安く作り高く売り利益を上げることである。しかしもはやこの仕組みが崩壊してしまった。
・資本主義が機能しなくなった状態で無理に成長をしようとすると、ごく一部の人達が利益を上げ、それ以外の人達が貧困になる、という格差社会を生んでしまう。
・イノヴェーションにより資本主義が進展した典型的な例が電気洗濯機である。それまで盥で手洗いしていた重労働と長時間から解放された。その時間と労働力が別のことに使えるようになった。

しかし最近のイノヴェーション、例えばテレビが精細になるような技術の向上は、技術力は高くても解放されるものがない。それにより新たなものが創成されるのではない。

要するに、資本というものは青天井で成長していくものではない、ということが先生の説であり、経済のキャパはあるところで飽和してしまう、ということです。
もはや、欧米も日本もこの状態に来てしまっている、ということです。

先生によれば、欧米は既にそのことに気付いているために成長は狙っていないのだが、日本は未だに、アベノミクスに見られるように成長を狙っていることはおかしい、とする説です。

ならば、これから先どうするの?という田原総一朗さんの鋭い突っ込みに対し先生は言います。
資本主義にブレーキをかけつつソフトランディングをすることだ、と。
さらに田原さんは突っ込みます「ならばどうするの?」
先生は、社会主義もよくない、それはやはり生産を増強する仕組みだから、と。
そして、「遠くへ、早く、合理的に」の精神から「近くへ、ゆっくり、寛容に」への転換を図ることだ、と。

先生が挙げていた一例は、アマゾンのような本の配送。
今や即日配送されるけど、それのもたらすものは何か? むしろ段取りを悪くさせているだけではないか、と。
あるいは、非正規雇用により合理性を追求するのではなく、正規雇用を増やす、と。
若者もそれを望んでいる、と。

最後は番組の時間がなくなり、このあたりの先生の説明が駆け足になってしまいました。
先生の言いたかったことは、人間本来の豊かな精神での生活を追求することこそが基本的ドライビングフォースにする仕組みにすることではないでしょうか。
成長期にあった仕組みのまま成長させることを頑張っていては歪が増えるだけでしょうから。
ここから先は本を読んでみたいと思います。

以上が水野先生の説かれることの要約です。
すごい骨太の提言ですね。大きな感銘を受けました。

そして僕的には思いました。
資本の成長が止まったのでマインドセットを変えることは確かに必要です。
その際、先生の言うように「遠くへ、早く、合理的に」→「近くへ、ゆっくり、寛容に」への転換も確かに一つでしょう。
でも、全部転換しなくてもよい気がします。
例えば、新エネルギーとか知的財産のような従来の経済の仕組みにはなかった新しいものは成長の武器になるのではないでしょうか。

整理しますと、
・成長戦略として考えるべきこと=一部の人間のみに利益を与えるものでなく、経済全体を成長させるもののみを開発すること。
・格差社会の是正=成長戦略により解決するのではなく、「近くへ、ゆっくり、寛容に」の仕組みを作ること。

今日はこんなところではないでしょうか。
水野先生の説の真偽はもちろん考えないといけませんが、誰がどんな経済政策を考えるにせよ、先生の説くところは検証しなくてはいけない大事な部分だと思います。
水野先生に感謝です。

今日のおまけは、ある日の朝飯です。
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テーマ : 政治・経済・時事問題
ジャンル : 政治・経済

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No title

こんばんは。
今日の記事、大変興味深く読ませていただきました。
私も少し感じていたことが今日の記事で頭の中が
整理された気がします(*^_^*)

水野先生の本を読んだことはありませんが、
私も社会主義にしても資本主義にしても、
いずれは飽和状態が来ると思います。
これ以上の経済成長があったにしても、先生の仰るとおり
1桁の超富裕層が更に富を得、貧富の格差はますます広がるでしょうし、
経済的に恵まれた子しか高い教育を受けられないでしょう。
それがまた格差社会を作る要因になるでしょう。

24時間生産ラインが動いているような社会は一見便利なようで、
経営者側にとって便利な非正規雇用しか働けない労働環境でしょうし、
非正規雇用が減らない限り正規雇用は増えないでしょうね。
女性や若者たちが安心して働き暮らせる環境を作らない限り
本当の経済成長とは言えないと思います。
ST Rockerさんの仰るように、知的財産のようにまだまだこれから
発展する部分もあると思いますが、経済って永遠に発展し続けられる
ものかという不安はありますね(^_^;)

本当に人間らしく生きることって、何なんでしょうね(^_^;)
それこそ、原始人のように余計な狩りをしない、余計なものを取らない、
それで生活できれば本来は十分なのかもしれませんね。

搾取も格差もない人間らしく生きる究極の姿は原始時代だったりして(^_^;)ちょっと極端すぎますが(笑)


とんこさん

こんばんは。
とてもご丁寧でしかも長文のコメントをいただきまして、大変光栄です。
本当にありがとうございました。

とんこさんは平素から生活者の目線で政治や行政を見つめていらっしゃる方のように感じます。
ご自身もそして身内の方も、そして同胞としての国民の痛みを感じ、正しいものは何かをいつも考えていらっしゃる方のように思います。
そんなとんこさんにもご参考になるような記事をかけてよかったと思います。

資本主義は必ず飽和する。(社会主義もですが)
これが正しいとして、こんなに基本的な問いかけはないと思います。
仮に既に飽和しているとして、さらに成長を狙うとしたら、こんな悲劇はありませんよね。
当然のことながら、人間本来の生き方とは何だろう、という根源的な問いにぶつかります。

とんこさんが問題意識をもっておられる事柄に対し、水野先生の考えは重要なキーとなると思います。
既に起りかけている格差社会の問題の数々を人間らしく素直に改良していくことをドライビングフォースにする。

ただ、とんこさんも言われているように、ならば何もしないことに行き着いてしまうのか?という疑問です。

星にも誕生と終焉があります。
でも超新星爆発を起し周囲に塵をばら撒けば、それを元にまた星が誕生する。
まあ、そこまでドラスティックなものでなくても、新しい経済成長の起爆剤はあろうかと思います。
その部分が僕の記事の最後に書いたことです。
人間らしい生活の追求+新しい経済爆発。
どうでしょうか?

今日は本当にありがとうございました。
プロフィール

ST Rocker

Author:ST Rocker
ビートルズ解析ブログへようこそ!
つくば-千葉-さいたま の三角形を行き来していますす。
モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
コメントは本筋に沿ったものをお願いします。

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