読売新聞人生案内(その3)

みなさまこんばんは。
いよいよ明日から暖かくなりすね。
でも暖かさが極端過ぎ!
なんか、この頃、中庸という気候が減ってきた気がします。

みなさまは読売新聞の「人生案内」を読んでいますか?
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「人生案内」はかなり長く続く企画です。
読者からの深い悩みを担当の先生が鋭く、時にユーモアを交え答える。悩みも回答も思わず「なるほど」とうなることも多いです。
この企画があるから読売新聞をやめられないという人もいます。
僕の好きな回答者先生は増田明美さんと野村総一郎さんです。

当ブログでは人生案内に関する記事を既に2件書きました。下記です。

2014-2-25 『究極の欲求・・・ある「人生案内」の記事から』
2014-3-1 『読売新聞人生案内(その2)』

今日は、今年1月29日の相談を取り上げてみます。
僭越ではありますが、「僕ならどう答える」というところまで書いてみます。

その日の相談者は大阪のK男さん、40代後半会社員。
真面目な人で、自己研鑽にもしっかり取り組んできた人。
なのに「これまで人と喜びを分かち合うという経験もないままに来てしまった」とのこと。
どうすれば人間関係がうまく行き充実した人生を送れるのですか? と。

詳しくは添付のイメージファイルをご覧ください。



これに対し回答者先生は哲学者の鷲田清一さん。
このまま思い悩んでいても何も変わらないから、自分への関心をゼロにし、人を知ろうとすることに専心してみては、と。
人に関心を寄せれば相手も悪い気はしないだろう、まずは自分の中に相手が入って来やすい空きを作ることから始めてみては、と。

なるほど、ですね。
とても優しいアドヴァイスですね。
ただ、失礼ながら若干おもしろくない感じでもあります。
新聞という公共性を考えれば最大公約数的な回答をせざるを得ないこともあるでしょう。
僕がもし回答者だったとしても(回答する資格なんか全然ありませんが、まあそこは置いておいて)、無難なことを書くでしょう。

では、もし僕がK男さんに対し個人的にアドヴァイスするとしたら何を言って差し上げるか、を考えてみます。
もちろん相手が僕のアドヴァイスを望んだ場合です。

僕はK男さんの悩みは自分のかつての悩みに似ていると思いました。

僕も若い頃からいろんなことを一所懸命にやったり考えたりしてきました。自己研鑽も積んでいたつもりです。
自分は人が関心のあることをたくさん持っていると思っていました。
でもなぜか人は自分に関心を寄せない。

僕の場合は40代後半まで人と喜びを分かち合うことはなかった、というほど極端ではありませんでした。
とても素晴らしい友人も何人かできました。
でも、全般的に交流はすごく下手でした。人はあまり自分を見ませんでした。大きな疎外感を味わっていたのです。
「なぜあんなに人と交流がうまい人がいるんだろう?」と不思議に思っていました。

そんな僕が30代に入ることからずっと自己改革を続け、50にも近くなるころに、遅ればせながら少しは交流がうまくなってきたのです。
そんな体験を綴った記事の一つが下記です。

2013-5-14 『人に話しかけるの得意ですか?』

これ以外にでも、「カテゴリ=人生論の記事」を中心にいくつも記事を書きました。

僕が人と交流をする際にキーワードとしているのが「人を丸ごと飲み込む」です。何度もブログで書いてきました。
あるいは「人間相対性理論」。
簡単に言いますと、人は成長することにより「自らの軸をもつ人格」および「一つの人格」ができ上がる。
そして人を丸ごと飲み込み、あるいは飲み込まれることにより、相手のことを「自らの軸」で計ることによりその価値を見出し共感する。
決して相手の一部を、社会規範のような絶対軸で計るのが交流ではない、ということです。

たぶんにわかりにくいと思いますので、K男さんへのアドヴァイスをさせていただいて、その意味するところをお話しします。
では僭越ながら書きます。

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K男さん、こんばんは。

ご相談を拝見しまして、これはもうかつての自分を見ているようで、まるで我がことのように感じています。
自己研鑽に励まれてきたとのこと。とても立派だと思います。
でもなぜか人はあなたを振り向かない、あなたの心に入ってこない、あるいは関心を寄せない、ということですね。
その悩みは痛いように分かります。私もそうでしたから。

あなたが研鑽されたことやお持ちのスキルのようなものは具体的に何であるかはわかりません。
でもおそらくは世の中でよしとされているものの数々をお持ちのことと想像します。

こんなことを頭に描いてください。
あなたはある社の若手の社員であり、あなたにはベテランで仕事のすごくできる上司がいるとします。
その上司は仕事に関係するスキルも遊びのこともよく知っています。
上司はあなたに対し「君は私に関心を寄せるべきだ」と思っています。

その上司はあなたの仕事ぶりや生活ぶりを自分の尺度で計ろうとします。
あなたが犯した失敗の本質を探ろうともせず表層的なことで批判したり、あるいはあなた独自の考えがあるのにその考えのレベルが低いということで無下に却下したりします。
あるいは、あなたの性向もよく研究もせずに自分の遊びのことを話します。

そしてその上司はあなたに限らず、人というものは全て同じ尺度で判断していきます。
するといつの間にか、大抵の人は「だめな奴」になってしまいます。
あるいは、ある人に対してある部分を見て「よい奴」と思うこともあります。でも他の悪い部分も見えて来て、結局だめ人間と判断してしまいます。

つまり、その上司は一生、人と真の交流をもつことができません。
なぜこんなことが起きるのでしょうか。

その上司は「一つの人格」になっていないのです。
他人を計る前に、まず自分を計れていないのです。
社会的規範という「絶対軸」にコントロールされた自分になってしまっています。

自己研鑽は大事ですが、それ以上に独立した人格を持て!です。
全て一気通貫した自分。「これがオレの全てだ」という自己を持たないとだめです。

そうでないと、人を自我ではなく、外部からコントロールされた状態で計ってしまいます。
そうではなく、一つの人格である自分(=自我)が相手を丸ごと飲み込むのです。

こなると、社会的な規範などに惑わされず、自分と相手の間だけのがっぷりの関係において、相対的な軸のみで相手を捉えられるのです。
これが真の交流です。

よい上司とはどんな人か、よい親とはどんな人か、などを思い描くとわかりやすいですね。
一般の交友関係でも同じことが言えると思います。

まずは、適当な人と相対する人が現れたなら、その人を一度丸ごと飲み込んでみてください。
変なところがあろうともまずは一旦全部飲み込む!
そうすれば、相手はどんな軸で何を感じ何をどう考える人かがわかってきます。
そしてその過程で自分独自の考える軸ができていき、社会規範という絶対軸の呪縛から離れ、一つの人格が形成されていくことでしょう。

例えば、スナックなんかに行ってください。
常連さんでもママさんでも誰でもいいから、とことん付き合うのです。
お酒を飲み、相手の話を全部聞き、自分の話も全部し、カラオケも一緒に楽しむ。
「あいつは演歌が好きだからどうも好かん」などと言ってはだめです。
もう何もかも一体に楽しむ。

そういうことを続けると自然に笑顔が出てきます。
そうなったらもうしめたものです。
いろんな人がどんどん寄ってきます。
そうなったら、あまり無理して全ての人を丸ごと飲み込まなくてもよくなるでしょう。
もちろん、意味のある人が現れたら丸ごと飲み込めばよいのです。

さあ、一歩を踏み出してください。

あなたの場合はもともと努力家ですし研鑽を積んでいるので、その面は必ずプラスに働くことでしょう。
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いかがでしたか?
ではあなたもよい人生を!
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No title

こんにちは♪
今日はワケあって昼間の訪問です(^_^;)

読売新聞の人生案内はよく知ってます。
ST Rockerさんの記事でもたびたび紹介されてきましたし(*^_^*)

K男さんに対するST Rockerさんのアドヴァイス、
ST Rockerさんらしい熱い思いが伝わってきて、
これならK男さんも1歩踏み出す勇気が湧いてきそうですね。
「丸ごと飲みこむ」というのは大事なことですね。
自我が強い人ほど出来るようで、なかなか出来ないことかもしれませんね。
是非、心がけたいと思います(*^_^*)

人様にアドヴァイスできるほどの人間じゃありませんが、
私がもしするとしたら・・・(長くなりそうなので読まなくてもいいです^^;)


K男さん、こんにちは。
私も同じように悩んだりしますよ。
人から評価されない、関心をもたれない、好意を寄せてもらえない、
なんでだろうって。
でも、人間って皆自分が大好き。
自分に関心をもってもらえないことを寂しがるクセに
相手のことにはそんなに関心がないという、
我儘なイキモノのような気がします。
こうしてブログやってても、訪問数やコメント数が気になったり、
自分ではマァマァだと思ってた記事でも反応が少ないと
「あれ!?」だったりしませんか?(^_^;)
きっと、みんな同じですよ。

だとしたら、自分から相手に声をかけることから始めましょう。
相手だってそれを望んでいるかもしれませんよ。
黙っていては始まりません。
断られたって気にしない。皆忙しいのだから。
「美味しそうな店があるんだ。今夜どう?」でもいいし、
「桜が咲き始めたけど、花見スポット知ってる?」でも、
「お弁当おいしそう!!」でも、
「さっきの電話の応対、よかったよ」でも。
まずは、プライド捨て自分からかな。

相手に評価されようと自己研さんに励み頑張ることも大事ですが、
頑張りすぎると相手は窮屈に感じることでしょう。

慣れない相手との会話で相応しくないのは
政治と宗教の話題くらいだと思いますよ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

長々と失礼いたしました(^_^;)


シンディ・バーバー さん

こんばんは。
今日はお休みですね。

とっても熱いコメントをありがとうございました。
「熱いコメントには即座に倍返し!」が僕の流儀です。
従って、帰宅後トイレやうがいよりも前に倍の熱さで返事します。

僕のK男さんへのアドヴァイスを読んでいただきありがとうございました。
シンディさんには既に「丸ごと飲み込む」についてある程度共感いただいていた背景もありますね。
僕が今回強調したそれ以外のキーワードは「相対性人間関係」と「自分の軸による一つの人格」です。
「自分なりの人格をもてて初めて人と真に交われる」と思うんです。

そしてシンディさんのK男さんへのアドヴァイス。
「長いので読まないでください」なんてとんでもない!
3回以上、思い切り読みました。

素敵ですね。
とても女性らしい優しい心をもったアドヴァイス。
そして要諦をしっかりつかんでいらっしゃいます。
まずは人に関心を寄せる。
プライドや極度な研鑽よりも胸襟を開くですね。

これはおそらくは僕自身へのお言葉であるとも感じました。
しっかり受け止めさせていただきます。

どうもありがとうございました。
よい土日をお迎えくださいね。
プロフィール

ST Rocker

Author:ST Rocker
ビートルズ解析ブログへようこそ!
つくば-千葉-さいたま の三角形を行き来していますす。
モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
ご気楽にコメントください。

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