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日本人の英語はなぜ米英人から理解されにくいのだろう

みなさまおはようございます。
お盆ですね。
みなさま故郷で過ごされている方も多いと思います。
僕は今週夏休みを取っていまして、それなりに有意義に過ごしています。

毎日僕のブログを訪問されている方の数日前の記事で、日本人の英語に関して興味深い記事がありましたので、それに対する僕の一つの考えを紹介させていただきます。
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その方の記事の主旨は次のようなものであった。
様々な外国人と英語で会話する経験を持ち自らも英語が堪能なある方は次の意見を持っている。
・その方をもってしてもインド人とフランス人の英語は分かりにくい。
・しかし米英人にとっては、とても上手い英語を話す日本人よりもそちらの方が理解しやすい。

これに対して僕は身をもって反応した。
僕が英語が堪能であるからではない。
学校卒業以来、米系、欧系という2つの外資系で働いてきた僕は様々な国の人の英語にさんざん苦しめられてきたからである。

そんな僕が、この問題に対して少しでも一石を投じられたら、と思い持論を紹介したい。
もちろん仮説の域なので、いろんな方からご意見を伺いたい。
では始めます。

主に米系の企業にいた経験に基づく話とする。
まずは、インド人とフランス人の英語が分かりにくいという点。これは完全に同意。
ただ、僕はフランス人とはあまり交流した経験がないので、あまりフランス人英語を知らない。
でも少ない経験ながら、確かに分かりにくいと思った。

そして僕が分かりにくいと思う英語は、中国人の方の英語。
マレーシアやシンガポールのような中華系の方々の英語も同様に分かりにくいと感じる。

逆に分かりやすいと感じるのは韓国人、ドイツ人。
そして最近英語が国語となったアフリカ諸国の方々が話す英語。

今回の記事は、僕の持論を主に3つの切り口から論じていく。
テクニカル、英語の位置付け、さらに戦略、の3つである。

まずテクニカルな問題。
大前提として、全世界の人の話す英語の中で米英人の英語が中心にあるとする。
発音や文法や構文等が各国の英語の癖により中心からずれている。
インド英語やフランス英語は中心からのずれが大きいのであろう。
でも日本英語がずれが一番大きいのであろう。
ずれた英語同士が互いに近い所に居れば分かりやすいのだろうし、互いに遠くに居れば分かりにくいのだと思う。
おそらく、日本英語のずれの方向はインド英語やフランス英語とは違う方向なのだろうと思う。

日本語は母音が5種類しかない。子音も種類が少ない。
音の種類が少ない民族が、音の種類の豊富な言語(=英語もその1つ)を話したり聴いたりするのは困難なことは言うまでもない。
逆に、仮に日本語よりも音の種類が少ない言語があったとして、その国の人が日本語を話す時にサ行とタ行を区別せずに話したとしたら、すごく分かりにくいことになるだろう。

さらに日本語は主語→目的語→述語の文法であるという違い。このことはよく言われるのでここでは特に述べない。

もう1点は単語と音節の関係。
例えばstrongという単語を考えてみる。
日本語では「ス・ト・ロ・ン・グ」という五十音を当ててしまう。

これと真逆な捉え方が中国人の方の英語。
中国語は単語は基本的に一つの漢字であり、しかも1音節で一発で発音する。
strongの場合でもまるで1つの漢字のように発音するのである(多分)。
すると、文字では書きにくいが、「ツォン」のような一発の発音となり、日本英語の5音節とはまるで違うことになる。

韓国語は日本語に近いので、韓国英語が日本人に分かりやすいのだろう。

しかし僕は、テクニカルな問題は本質ではないと考えている。
では2つ目の切り口である英語の位置付けについて。

僕は1982年8月から2005年1月まで米系企業の日本支社にいた。
その米系企業は世界各国に支社があった。
グローバルミーティングと称していろんな国の社員とコミュニケートする機会も多かった。

まだまだ日本が強い時代。アジア地区では日本がある程度リードはしていたものの、当時からアジア各国の人たちはまるでアメリカを向いていた。
台湾人だろうがシンガポール人だろうがマレーシア人だろうがインド人だろうが、とにかく彼らは逞しい!!!!
失礼ながら彼らの話す英語はあまりきれいな発音ではないのだが、常に主体的な意見を言うし、アメリカ人の話すことはほぼ100%わかるし、アメリカ人とよく交流でき、アメリカ人からの信頼も厚かった。
彼らと一緒にいると気おくれするのである。

それに対し日本人はひ弱に感じた。
日本人の話す英語は、受験英語のせいで高尚な文法や単語は飛び出すものの、とっても未熟で説得性がなく、真の交流が得にくかった。
日本人の技術と頑張りだけで、その未熟な英語をカバーしていたわけだ。

そうした逞しい英語を話す国々の人の大きな特徴は。
それは、アメリカのみを向いていること。
アメリカ流を吸収し、何から何までアメリカに合せること。
アメリカ人に真に理解してもらうために、体当たりの英語を話しているのである。

彼らはネイティブのような流暢な英語を話すことなんかは全然考えていない。
とにかく通じることだ。
何度も何度もフィードバックをかけて、少しでもアメリカ人が理解しやすい発音と言い回しを話そうと試行錯誤しているのであろう。

それに対し日本人はまず日本語ありき。
英語は欧米人と話す時に仕方なく使うものだ。
日本語の発想があって、それを英語に変換しているだけなのだ。本質はそこだと思う。

日本語を話す外国人を見ればこのあたりを賛同していただけると思う。
誰も日本人同様の日本語を話すことなんか、外国人には期待しないと思う。
ブロークンな日本語ながらも分かりやすいのと分かりにくいのがある。
発音や文法だけすごく正確な日本語を話す外国人がいたとして、会話がおかしかったらすごく分かりにくいと思う。

要するに、逞しい英語を話す外国人にとって英語は「実学」なのに対し、日本人にとっての英語は「学問」なのだと思う。

韓国は少し前までは日本と似た事情であったが、最近は逞し英語圏に入った。日本はこの点では完全に水をあけられている。

では最後に3つ目の切り口である戦略について。
もはやインドはITを始めとした新興産業の中心地となりつつある。
世界各国でインド人の活躍の場は大変多い。
中国人、韓国人、その他も同様である。

こうなってくるとインド人の英語はわからないでは済まされなくなってくる。
いや、それどころか、いつの日かインド英語が全世界の英語の中心になるかもしれない。
かつてはブリティッシュ・イングリッシュが中心だったのがアメリカ英語に替わられたように。

現実にはTOEIC試験にも標準英語だけでなくいろんな国訛りの英語を採り入れるようになっている。
各国の英語がそれなりに地位を築いてきているわけだ。

ならば、ジャパニーズ・イングリッシュだって地位を築けるかもしれない。
でも、単に主張だけしてもだめだろう。
さんざんいろんな英語を知って、切磋琢磨した上で築いていくべきものだろう。

僕はその力は日本人にはあると思う。

ではよいお盆をお過ごしください。
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No title

ST Rockerさん、こんばんは!!
お盆休み、有意義に過ごされていらっしゃるようでよかった!!

ところで、今日のテーマですが、英語とPCが大の苦手な
ポテ子なので難しいことは全くわかりません(^_^;)

でも、感じたことをちょっとだけ(笑)
大多数の日本にとって、英語ってST Rockerさんも仰るように
「学問」でしかない気がします。
四方を海に囲まれ、単一民族で普通に日本の中で暮らしているだけなら英語が喋れなくても全く困らない国なので、他のアジアの国々のように英語を生きていく中で必要としていないというのは大きい気がします。
言語というのは相手を知ろう、知りたいという気持ちがなければ
上達はしませんよね。
アメリカに向いてもらうためにというか、自国の経済の発展のために逞しい英語力を培った他のアジアの国々にとって、英語は生き抜くために必要不可欠なのかなとも思います。
日本語で考えて、英語に変換させている日本人とは
英語に対する意識も違うのかもしれないですね。
外国人に人気のある下町の旅館では流暢な英語でなく、
片言英語でも立派に通じるという話を聞くと
英語に限らず言語って学問ではなく、実学なんだろうなって思いました。




ポテ子さん

こんばんは!!
いつも本当にありがとうございます!
そしてこのような遅い時間になおさらありがとうございます。
はい、お盆休み、それなりに過ごしています。
ポテ子さんもそうだと思います。

英語に関して、ポテ子さんのおっしゃること僕としても多いに同感します。
大事な視点と思います。
他の方々にも読んでもらいたいですね。

そして今回僕がこの記事を書いたもう一つの理由は(英語そのものに関すること以外に)、老後のささやかな楽しみを細々と発信するようなことで満足することなく、自らを窮地に追い込み攻めの姿勢で物事に取り組みたい、という意思が芽生えたことにあります。

ポテ子さんも残りよいお盆をお過ごしくださいね。
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ST Rocker

Author:ST Rocker
ビートルズ解析ブログへようこそ!
つくば-千葉-さいたま の三角形を行き来していますす。
モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
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