高エネ研見学記
みなさまこんばんは。
いよいよ大型連休ですね。
みなさまご計画は?
僕のとこのように外資系では、欧米人にこの連休をとっても説明しにくいです。
GWでさえかなり困るのに。
欧米人は余暇をたくさん取りますが、ローテーションをうまく組んでいます。また欧米は祝日は少ないです。
高エネ研の見学に行ってきました。
いよいよ大型連休ですね。
みなさまご計画は?
僕のとこのように外資系では、欧米人にこの連休をとっても説明しにくいです。
GWでさえかなり困るのに。
欧米人は余暇をたくさん取りますが、ローテーションをうまく組んでいます。また欧米は祝日は少ないです。
高エネ研の見学に行ってきました。
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高エネ研。正式には高エネルギー加速器研究機構です。
国の研究所というより大学の親戚です。教授とかがいるらしいですから。
高エネ研はあの小林・益川理論(ノーベル賞受賞)の小林誠先生がいらっしゃる所です。
9月6日の日曜に一般公開されるというので行ってきました。
まだ行ったことがなかったので。
有名な研究機関がたくさん存在するつくばですが、高エネ研はJAXAなど並んで1、2を争う機関です。
その目玉は何と言っても超大型の加速器です(今、規模は日本で1番、世界で2番だそうです)。
Super KEK Bという名が付いています。
直径は1kmくらいだったと思います。
下記のサイトは公開されているので引用させていただきます。
詳しい説明が載っています。
http://www-superkekb.kek.jp/documents/SuperKEKB_pamphlet.pdf
当日午前10時頃に車で行きました。
構内に入ると駐車場に案内されます。
なんと広大な原っぱが駐車場になっていました。しかも車が既に何百台も駐っています。ほんとにびっくり。
マンモス市民マラソン大会の駐車場と似た感じです。
とにかくすごい広い敷地です。
広い敷地に施設が点在しています。
加速器そのものは地下にあります。それを守るように土手のように保護壁がぐるっと地上をめぐっていました。
こりゃもう、研究も思い切りできるし、スポーツも思いっ切りできるというものです。
構内を循環するバスで各施設を回り見学しました。
見どころはやはり、電子や陽電子を加速する入口の部分と地下の加速リングですね。
とにかくすごい人数の見学者です。
しかもお子さんが多い。
でもなぜ?
職員の方のご家族が多いだろうけど、それにしても随分お子さんが多い。
正直、お子さんには理解は難しいと思いました。
あまり子供向けの展示もなかったし。
構内や施設は基本的に撮影OKでした。
でもブログに載せるのは気が引けます。
加速器は純粋な円形かと思っていたら、直線部分があります。
角が丸い四角です。
その方が加速されやすいのでしょうね。
地下に降りて実際に加速リングを見学しました。
係員の若い女性の研究者の方に聞いてみました。
「どのくらいまで加速するんですか?」
「実は速さで言うとすぐにほぼ光速になるんですよ。そっから先は重さが増すんです。」
「あっ、それって相対性理論の世界ですか? 光速近くなると質量とエネルギーが等価になるという・・・」
「そうです!そうです!」
「加速度はeVで表すんですか?」
「そうです。ここは7GeVというすごい値にまでなるんです。」
僕も話に興奮しましたね。
この高エネ研ではこうした超加速電子または陽電子を用いて素粒子の基礎研究をし統一模型を完成することがまず第一と言っていましたが、さらに、リチウム電池の電極の様子を解析したり、たんぱく質の結晶に関する研究に用いたり、とプラクティカルな目的にも加速器が用いられているとのことで、これまた感動しました。
驚いたのが、電子の回る加速リングの太さはせいぜい10cmくらいという小ささ。
なんか、ドでかいドーナツのようなものを想像していたのでびっくりです。
リングは銅でできているように見えました。
小さい方が効率よくエネルギーを与えることができ、コストも安いそうです。
僕的にうれしかったのは、加速器関係の関連装置はほぼ全てがアナログ機器のように見えたことです。
メーカーによる特注品もたくさんあるでしょうし、手作りの装置もたくさんありました。
昔からの伝統のはんだごてや旋盤の世界もありました。
最先端の研究と言えども人間臭いですよ。
なんか、日本はまだまだ強い感じがしました。
ただ、申し訳ないけど、部屋とか通路が汚いです。
建物自体は古いってのもありますけど。
なんとなく、もうちょっと美的には気を配ってください、高エネ研さん。
数時間の見学でしたけど、堪能しました。
ありがとうございました。
高エネ研。正式には高エネルギー加速器研究機構です。
国の研究所というより大学の親戚です。教授とかがいるらしいですから。
高エネ研はあの小林・益川理論(ノーベル賞受賞)の小林誠先生がいらっしゃる所です。
9月6日の日曜に一般公開されるというので行ってきました。
まだ行ったことがなかったので。
有名な研究機関がたくさん存在するつくばですが、高エネ研はJAXAなど並んで1、2を争う機関です。
その目玉は何と言っても超大型の加速器です(今、規模は日本で1番、世界で2番だそうです)。
Super KEK Bという名が付いています。
直径は1kmくらいだったと思います。
下記のサイトは公開されているので引用させていただきます。
詳しい説明が載っています。
http://www-superkekb.kek.jp/documents/SuperKEKB_pamphlet.pdf
当日午前10時頃に車で行きました。
構内に入ると駐車場に案内されます。
なんと広大な原っぱが駐車場になっていました。しかも車が既に何百台も駐っています。ほんとにびっくり。
マンモス市民マラソン大会の駐車場と似た感じです。
とにかくすごい広い敷地です。
広い敷地に施設が点在しています。
加速器そのものは地下にあります。それを守るように土手のように保護壁がぐるっと地上をめぐっていました。
こりゃもう、研究も思い切りできるし、スポーツも思いっ切りできるというものです。
構内を循環するバスで各施設を回り見学しました。
見どころはやはり、電子や陽電子を加速する入口の部分と地下の加速リングですね。
とにかくすごい人数の見学者です。
しかもお子さんが多い。
でもなぜ?
職員の方のご家族が多いだろうけど、それにしても随分お子さんが多い。
正直、お子さんには理解は難しいと思いました。
あまり子供向けの展示もなかったし。
構内や施設は基本的に撮影OKでした。
でもブログに載せるのは気が引けます。
加速器は純粋な円形かと思っていたら、直線部分があります。
角が丸い四角です。
その方が加速されやすいのでしょうね。
地下に降りて実際に加速リングを見学しました。
係員の若い女性の研究者の方に聞いてみました。
「どのくらいまで加速するんですか?」
「実は速さで言うとすぐにほぼ光速になるんですよ。そっから先は重さが増すんです。」
「あっ、それって相対性理論の世界ですか? 光速近くなると質量とエネルギーが等価になるという・・・」
「そうです!そうです!」
「加速度はeVで表すんですか?」
「そうです。ここは7GeVというすごい値にまでなるんです。」
僕も話に興奮しましたね。
この高エネ研ではこうした超加速電子または陽電子を用いて素粒子の基礎研究をし統一模型を完成することがまず第一と言っていましたが、さらに、リチウム電池の電極の様子を解析したり、たんぱく質の結晶に関する研究に用いたり、とプラクティカルな目的にも加速器が用いられているとのことで、これまた感動しました。
驚いたのが、電子の回る加速リングの太さはせいぜい10cmくらいという小ささ。
なんか、ドでかいドーナツのようなものを想像していたのでびっくりです。
リングは銅でできているように見えました。
小さい方が効率よくエネルギーを与えることができ、コストも安いそうです。
僕的にうれしかったのは、加速器関係の関連装置はほぼ全てがアナログ機器のように見えたことです。
メーカーによる特注品もたくさんあるでしょうし、手作りの装置もたくさんありました。
昔からの伝統のはんだごてや旋盤の世界もありました。
最先端の研究と言えども人間臭いですよ。
なんか、日本はまだまだ強い感じがしました。
ただ、申し訳ないけど、部屋とか通路が汚いです。
建物自体は古いってのもありますけど。
なんとなく、もうちょっと美的には気を配ってください、高エネ研さん。
数時間の見学でしたけど、堪能しました。
ありがとうございました。

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