小保方さん「あの日」を読んで(その1)

みなさまこんばんは。
いやあ、すごい気温の変動ですね。
まさに乱高下です。
最近の株価の動きみたいですね。
株に関しては少し手痛い目に遭いました(^^;
でもみなさまもある程度そうでしょう(?)

さてさて。
小保方さんの「あの日」を買いました。
------------------------------
買ったのは興味本位からではない。
ちょうど2年前、あの発表を聞いて「これはすごい!」と即座に思った。
科学者としての着想のすごさを第六感で感じたので、早速記事にしたのだ。
緊急特集「STAP細胞の快挙!!」 (←クリック)
時間のある方は参照いただきたい。

何事もそうであるように、研究も「シンプル・イズ・ベスト」である。
あのアインシュタインの唱えた相対性理論もE=mc2というシンプルな式に象徴される。
STAP細胞も同様の印象を受けた。

そして知り合いの方から早々にネイチャーの論文のpdfを取り寄せていただいた。
食い入るように早速読んだ。
その時のことを下記の記事で書いた。
小保方さんのネイチャー論文紹介 (←クリック)

大変素晴らしい論文だと思った。
論旨も明快だし、実験結果も分かりやすい。格調高い英語だ。
筋のよい研究であり、筋のよい研究者だと思った。
広い意味で同じ化学ということで共感も覚えた。

そんな素晴らしいSTAP細胞の研究と論文は「不正」とされた。
そして博士論文をはく脱され、小保方さんは研究者としての道を閉ざされてしまった。

あの素晴らしい論文と筋のよい研究者がなぜこんな結果になったのだろうか?
という単純かつ深大な疑問は僕の中で消えることがなかったのである。
そして小保方さんは愛する後輩である。
先輩として少しでもやれることはないものだろうか?
そんなことをずっと考えていた。

あれから2年。
真実を小保方さん自身から話すタイミングが来た。
これまでよく耐えてくれた。
ぜひ話を聞こうと思った。

「あの日」を買ってまだ数日。
まだナナメ読みをやっと終えた程度だ。
本当はこの段階で感想文を書くのはよくないだろう。
でも、書くことの衝動を抑えきれなかった。
なので、もしかしたら訂正の記事を書くかもしれない前提で、「その1」としての感想文を書かせていただく。

まず読んでみて、すごく驚いたこと。
それは、この本は専門的な記述で満ち満ちている。
考えてみたらこれは当たり前のことなのである。
もともと専門性の高い小保方さんがこれまで考えてきたことも、やってきたことも、そして今考えていることも高度な専門なのである。
僕も同じ化学とはいえ、小保方さんは生命化学。あるいは生物化学。
僕にとってわかりにくい記述も随分ある。

「あの日」には早稲田で研究する頃から最近までの研究の流れがとくとくと書いてある。
これには大変驚いた。
というか、驚くこと自体がおかしいのだが。

今になって考えると、STAP騒動というのは全然研究レベルで検証されなかった。
マスコミは、小保方さんの茶目っ気のある部分だけを抽出して、そしてすっかり幼稚な事柄(コピペしたとか、実験ノートを書かないとか、不正実験をしたとか)に焦点を当て、小保方さんを悪者に仕立てていった。
僕を含め聴衆はすっかりその演出に惑わされてしまったのだ。
まずこのことを猛烈に反省しないといけない。

「あの日」に書いてある文章はこんどこそはコピペではないだろう。
書いてあること全てが正しいとは限らないが、専門性の高い記述に満ち溢れていることは、小保方さん自身が一定のレベルより上の研究者であったことを示すものであろう。
懺悔を書き記したものでもなければ、揺れ動く女心を書いたものでもなければ、お涙ちょうだいでもない。
「あの日」というタイトルにこれまでのマスコミ的興味を求める向きには極めて不適当な本である。
タイトルだけは売りたいために出版社が付けたのではいだろうか。

では、以下は、「あの日」に書かれていることが正しいと仮定して僕の感想を書いてみる。

前述したように、とにかく専門的な見地から時系列的に客観的な自分の経験をとつとつと述べている。
小保方さんの所属は早稲田大→東京女子医大→ハーバード大→理研 と変わっていく。
そこでどんな人との出会いがあり、どんな環境を得、どんな体制でどんな研究をやり、どんな成果を出してきたかという流れを専門的な言葉で淡々と述べている。
とにかく内容が豊富な上に、あまり抑揚をせずに淡々と書いてあるので、そう簡単は理解できない。
メモで要点をまとめながらスキームのようなものを書いて読解しないと、とても理解できた気分にはならないだろう。

大事なことはいくつもある。
その一つは、恵まれた環境でいろんな実力者の先生から影響を受けながら、さらに小保方さんのセンスと努力が加わりSTAPというアイデアが醸成されたこと。
マスコミの作った「スタンドプレイの小保方」というような単純な世界でもなく、一匹狼が野さ回れる世界でもない。
いろんな先生から「小保方さんは筋のよい研究者」として見られていたようだ。

そして場は”主戦場”である理研へ。
小保方さんの言葉を借りれば、STAPの初歩的な現象を示す兆候は既に小保方さん自身により見出されていた。
ただし、まだかなり不完全なものだった。(当たり前である。)
そして理研はこの現象を大々的に発表していくために、小保方-若山-笹井というチームを組む。
若山さんはもともとクローンやキメラを作る名手であり、笹井さんは生命化学で既に超有名研究者。

「あの日」では、若山さんへの疑惑が一つの山場になっている。
小保方さんがSTAP細胞を若山さんに渡し、若山さんがそれを用いてキメラマウス(STAP細胞から各臓器を作ったことを証明するためのもの)を作るという分担だった。
しかし若山さんは一切そのやり方を小保方さんに教えたり見せたりしなかったそうだ。
小保方さんが若山さんにES細胞を渡したのはないかという不正がささやかれているが、小保方さんによればそれはあり得ないという。

笹井さんはネイチャーへの投稿とか理研内の取りまとめとか、対外的な連絡とかの役割だった。
笹井さん自身は一体どこまで研究そのものの実態を把握していたにだろうか?
あまり把握していなかったのだと思う。小保方さんと若山さんの報告を聞くだけだったのではないか。

若山さん、笹井さんの思惑、そして理研の思惑。
それらを解明するのは容易ではない。
きっと複雑に入り組んでいたのだろう。
小保方さんの言葉を借りれば、「はしごを外された。」
研究不完全なうちに花火を上げ、もしやばいことが起きたらはしごを外す。
あり得ない話ではない。
ある人の話ではSTAPの特許は理研は取り下げていないとのこと。
STAPはなかったと結論付けたのに特許は持っている。矛盾していないだろうか。
産業実施権だけは独占したいのか。

コピペと写真流用の件。
マスコミにすっかり惑わされ、これらの件がキーと思わされてしまった。
しかし、「あの日」を読めば、こんな件は全然ポイントではない。
もちろん、コピペと写真流用は歓迎されない。
でもこれらについても小保方さんには主張がある。

コピペは博士論文の緒言の部分。
研究そのものの部分をコピペしたなら大問題である。
でも研究は小保方さんのオリジナルだ。

ネイチャーの写真は博士論文から流用したのは間違いない。
でも原著論文にはまだ用いていなかったものだという。
未発表のものだからネイチャーに使うこと自体はOKのようだ。しかも、研究結果ではなく、実験の方法だから、と書いてある。
でも、ネイチャーでの写真の説明が少し不適切だったようだ。

コピペや写真流用は、もしかしたら、最近の研究界にはよくある話なのかもしれない。
このあたりは教育の問題として改善していくべきだろう。実験ノートはちゃんと書くことも含めて。

そもそも・・・よくよく考えると、論文執筆時には小手先の「ずる」はしたとしても、研究そのものをデッチ上げることに意味があるだろうか?
よほどくだらない研究ならともかく、iPS細胞をも凌駕するかもしれないという代物をウソをついてまでも発表したい人などいるだろうか。
そんなウソなどすぐにわかるのだから。

早稲田大学が小保方さんの博士をはく脱したこと。
極めて遺憾である。
何か身分的に詐称があったような訳ではなく、論文の緒言に不適切なことがあったことに対してのはく脱。
研究そのものは正しい手順と実力者により審査されたはずだ。
はく脱というより、今後の審査のあり方の再考、とすべきだった。
もしSTAP細胞が何らかの形で再び現れたら、早稲田は後悔することだろう。
僕は修士までは小保方さんの先輩だが、博士は別の大学で取得した。しかも社会人になってから。
なんか、複雑な思いだ。

大きな研究であればこそ、最初は血のにじむような地道な実験を重ね、一体どんな条件でどのようにその現象が起きてくるのかを徐々に体系付けていかねばならない。
無から有を生むようなエネルギーと着想が要るのだ。
切った貼ったの世界は無用である!
一体何が間違ってしまったのだろう。

2年前から去年あたりまで。
僕としてもっとできることはなかったのか。
STAPという素晴らしい発想よりも小保方さんいじめにヒートアップしてしまった我が国ニッポン。
そして笹井さんという偉大な研究者を失ってしまったニッポン。

では、次は深読みのモードに入る。


ベストポジションからの筑波山
スポンサーサイト

テーマ : その他
ジャンル : その他

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

ST Rocker

Author:ST Rocker
ビートルズ解析ブログへようこそ!
つくば-千葉-さいたま の三角形を行き来していますす。
モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
ご気楽にコメントください。

最新記事
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
最新コメント
FC2カウンター
Number of visitors
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード