STAP細胞のその後

こんばんは、2017-4-10(月) 21:30に末尾に青字で追記しました。

みなさまこんばんは。
新学期、新年度いかがお過ごしですか?

ソメイヨシノは暖かすぎても咲きにくいようですね。
東京が全国一番に咲いた謎も解けるかもですね。

今日の要約
・2014年にさっそうと登場するも、いろいろあり、理研により終息宣言されたSTAP細胞。
・しかし特許は取り下げられなかった。それどころか権利化を狙っている。
・そもそもが小保方さん主導では全然ないSTAPのプロジェクト。
・小保方さんを持ち上げておきながら、梯子を外した共同研究者たち。恥かしくないのか!?
・NHKスペシャルは実に恣意的なものだった。
・小保方さんがんばれ!!
----------------------------------
ソメイヨシノは全てクローンです。
だから、交配せず、接ぎ木でしか増えません。
だから自然に増えていく他の(普通の)植物とは違うのです。
だから、開花時期がわずか2週間程度なんでしょうか。

2014年に小保方さんによりセンセーショナルに発表されたSTAP細胞。
大ブームをもたらしたかと思ったのも束の間。
研究不正や論文不正が発覚し、マスコミは一斉に小保方さんバッシングに走りました。

そして、小保方さんの名誉と将来は著しく傷付けられ、有能な研究者である笹井さんの自殺という悲劇をもたらしました。
そして、「STAPは誤りだった」という理研の宣言で幕を閉じたのでした。

ここに一つの事実があります。
STAP細胞に関する特許は取り下げられていないのです。

今日改めて、その特許の状況を調べてみました。
ネットにより誰でも調べることができますが、今日はその方法は省略します。

STAP細胞の特許は、まず2013年に国際出願(=PCT出願)されました。
The Brigham and Women's Hospital, Inc.、理研、東京女子医大の3者による共同出願です。
発明者は、両ヴァカンティ氏、小島氏、小保方氏、若山氏、笹井氏、大和氏です。
その後、日本、アメリカ、欧州、ロシア、中国、韓国など計10か国・地域に出願(国内移行と言います)しました。

日本での出願においては、発明の名称=「多能性細胞のデノボ生成」として公表されています。
日本では東京女子が出願人から外れ、The Brigham and Women's Hospital, Inc.と理研の2者による共同出願となっています。

そして、日本出願において審査請求がなされました。意味するところは、形式的に出願したのではなく、特許の成立(登録)を狙い、特許権を行使(他者の実施差し止め、損害賠償請求、ライセンス収入等)したいという意思なのです。

ネイチャー等の論文とか対外的な発表においては、不正を認め誤りだったとする一方、産業的権利である特許においては全く非を認めていなかった訳なのです。
仮に特許が成立したとしても、それを覆すための各種の審判とか裁判が予想されます。
その際に、実験の信ぴょう性も問われることになりますから、証拠提出の場面に対処できるものはあるはずです。

ただ、懸念されるのは、The Brigham and Women's Hospital, Inc.というところが、ローテク(law tech.)を狙う捨て身のビジネスを厭わないのか、とうことです。
まさか、理研や東京女子医大がそんなローテクプレイヤーに翻弄されることはないと信じますが。

少なくとも言えることは、STAP細胞というプロジェクトは小保方さんという個人の研究者により主導的に行われたわけではない、ということです。
小保方さんは優秀な若き研究者ではありましたが、STAP細胞のプロジェクトは極めて組織的なものでした。
STAP細胞=小保方さんと捉えること自体、すごくおかしなことです。

小保方さんの著書「あの日」を読むと、実にいろいろなことがわかります。
小保方さんが優秀な研究者であることが随所でうかがい知れます。
そして、関係する共同研究者であり時に上司であり時に指導者であり時に助言者である人たち(すなわち論文の共同著者であり特許の共同発明者)は、小保方さんに全面的なサポートや好意を述べておきながら、梯子を外したことがうかがえます。

好意的な意味で小保方さん中心の研究であると発表するように仕向けた彼らですが、問題が発覚すると、自らは何も責任を取らず、小保方さんのせいにした彼らは許し難いですね。ただ、笹井さんは小保方さんの責任にはしていませんでした。

小保方さんの博士論文やネイチャー投稿時の不正や実験ノートの不備は確かに未熟なことです。でも、そのことを、悪の根源と据え変えて問題の終息を図った理研や共同研究者、そしてそれに乗っかったマスコミを僕は許すことができません。

先日、ネットの動画サイトで、2014年7月27日に『NHKスペシャル』として放送した報道番組『調査報告 STAP細胞 不正の深層』を観たのですが、実に恣意的な番組作りでした。
僕も記事でこの番組に少し動かされてしまいました。
この番組は、若山さんはそもそも小保方さんの共同研究者であるので小保方さんと同様に客観的に検証しないといけなかたのに、最初から「信頼すべき人物」として描かれています。
また、専門家たちが一連の論文を検証するシーンが描かれていましたが、話の一端の都合のよいところのみを編集して小保方さんを貶める目的が見え見えでした。
全般に見栄えのよい演出で視聴者を誘導するくらい容易だと感じました。どうもNHKは大衆を誘導することが最大の関心事のように感じます。

ヴァカンティ教授はハーバード大教授であり、かつThe Brigham and Women's Hospital, Inc.の医師でもあります。
特許が病院により出願されたということは、やや研究不十分の状態で出願された可能性が考えられます。

僕は小保方さんの基礎研究はきっと何らかのSTAPを示唆するものがあったと信じています。
留学の経験はよかったですけど、こういう超重要な研究が国をまたぐ時は、本当に難しいものがありますね。

小保方さん、がんばってください!

以下、2017-4-10(月) 21:30追記

みなさまこんばんは。
今回のSTAP記事において書き方が不足している部分があったと思いましたので、追記します。

一連のSTAP問題は、捉えるべき視点がとてもたくさんあり、どれもが重要で、しかも「問題は何か」という問題抽出が必須であり、さらにその解法は何であるか、というとても立体的かつ大変な検討が必要であると考えています。
これまで、このブログでSTAP問題を、主な記事だけで下記のように書いてきています。

この一連の執筆において、とても一言で言えるような意見や見方を持ってきたのではありません。
その時々で様々な切り口と努力を投入したつもりです。

しかし私とてマスコミや私情に流されかかった時もありました。
でも、自分も同じ研究者という背景もあって、まずは徹底的に自分の眼で判断しようと試みました。

過去の記事には「後輩小保方さん」という表現があるので、後輩かわいさあまりに悪い点に目をつむっているのだろうと思う方もいるかもしれませんが、それはありません。
むしろ悪い所は全て知った上で、「盲目的に悪い所を信じてしまう」ような情報誘導をするマスコミに反駁したつもりです。

コピペ等のことがあるけど、研究の盗用とは違うこととか、回りからちやほやされていたけど、問題の本質と混同すべきではないとか、不正があるけど博士論文の撤回は正当ではない、など、感覚と判断を別個のもので捉えるべし、というのが僕の大きな主張の一つです。

だから、STAP細胞の論文発表に誤りがあったことを小保方さん個人の問題にしてしまうのは誤り、そして小保方さん個人の問題(研究上の倫理の問題)は別の問題としてしっかり若者を指導していかなくてはいけない、というのが僕の主張です。
ついでに言うなら、このような重要な(国家をまたぐ)共同研究のガバナンスの強化も課題です。
本当は自分が論文の筆頭著者になりたかったけど、その争いよりも小保方さんをちやほやして祭り上げた共同研究者たちを野放図にしてしまったのもガバナンスの不存在が原因と言えましょう。

2014-1-3 「緊急特集「STAP細胞の快挙!!」」
2014-2-3 「小保方さんのネイチャー論文紹介」
2014-3-12 「小保方さん、僕はあなたを信じたい」
2014-7-27 「緊急速報・・・NHKスペシャル「STAP細胞検証」」
2014-7-28 「後輩小保方晴子さんと早稲田大学」
2016-2-15 「小保方さん「あの日」を読んで(その1)」
2016-2-20 「STAP細胞の特許状況について」
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ジャンル : 学問・文化・芸術

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No title

小保方さんをずーっと応援していらっしゃるST Rocker様は素晴らしいと思います。

そら太朗ママさん

おはようございます。
いつもありがとうございます。
小保方さんに関する報道で、最初の頃は僕も流されてしまったのですが、論文を実際に見たりいろんなことを詳しく知るに従い、全体の状況が見えてきましたので、これは書かざるを得ないと思った次第です。

No title

こんにちは。
科学的な難しいことや真実はどうなのかはわかりませんが
手の裏を返したような小保方さんの関係者やマスコミの
対応には不快感すら感じました。

結局彼女ひとりを悪者にして幕を閉じた形になってしまいましたもんね。
ST Rockerさんがおっしゃるように発表はしたものの
不安要素があったので小保方さんを筆頭にしておいて、
何かあったときは彼女に不始末を押し付けようという
意図が彼女のまわりの関係者の間にあったのかもしれませんね。
それにしても、マスコミに惑わされることなく
色々調べ究明を続けられるST Rockerさんの姿勢も
素晴らしいと思います。

がじゅまるさん

こんばんは!
おやっ、珍しい時間ですね。もしかして今日お休みでしたか?
実は僕も休みだったんです。
でも冷たい雨が1日中降りしきっていてさんざんな休みでしたね。
せっかくの休みだったので、やりたいこと精一杯やろうと思ってたんですが、やれ承認しろだの、やれこれを頼むだの、結局何だかんだと結構仕事をするはめになりました。
ブログで何度も書いていますように、ろくに休みなど取れない状況です。

さて小保方さん。
まさにおっしゃる通りだと思います。
でも、僕とていつもしっかり見ていたわけではないんですよ。
マスコミに流されたり私情をはさんだり、ああでもないこうでもないとフラフラ巡っているうちにこんな感じになりました。
今回記事を書いてみて、少し経ってからふと思ったのは、今回断片的に書き過ぎだな、と。
これまで巡り巡った感じを読者の方々に感じていただきたいと思ったのです。

STAP事件は自分の問題、日本の問題でもあると思うんです。
しかも幾重もの問題が複雑に織りなす問題だと思っています。
これからも一緒に考えていただければと思います。

No title

「今後、誰かの手でSTAP細胞が発見される可能性はゼロではない」と考えている人が決定的に誤解していることが、「STAP細胞の定義」である。


STAP細胞とは、刺激惹起性多能性獲得細胞(Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency cells)の略称である。動物の分化した細胞に弱酸性溶液に浸すなどの外的刺激(ストレス)を与えて再び分化する能力を獲得させたとされた細胞である。2014年1月に、小保方晴子氏と故・笹井芳樹氏らが、チャールズ・バカンティ氏や若山照彦氏と共同で発見したとして、論文2本を世界的な学術雑誌ネイチャーに発表した。発表直後には、生物学の常識をくつがえす大発見とされた。
(出典:Wikipedia)

特に「生物学の常識をくつがえす大発見」という記述を読んで、STAP細胞はES細胞やiPS細胞とは全く違う、「これまでに無い新しい万能細胞全般」を指すように感じている人が多いのだろう。
それこそが全くの間違いなのだ!
STAP細胞の定義は、小保方晴子氏がネイチャーに投稿した論文の作成方法と、全く同じ条件で作成し、論文に書かれた万能性を全く同じに再現した細胞だけを指す。
STAP細胞とは、小保方論文だけがその存在を定義する固有名詞なのだ。
決して、「細胞に刺激を与えることで生成した、新しい万能細胞」のような一般名詞ではない。

では、その肝心の小保方論文を元にした再現結果であるが、論文発表後に世界中の研究者から再現できない事が報告されている。そもそも、共同研究者であった若山氏が、理研から山梨大学に移ったら一度も成功していないと証言している。
2014年7月に小保方論文そのものが取り下げられたので、この時点でSTAP細胞ができたという報告はこの世から消滅した。
極めつけは、無意味極まりなかった理研の検証実験で、9か月もの時間を掛けて、小保方氏本人が再現できないことを証明してくれた。
「STAP細胞はある」と信じている人は、肝心の小保方氏本人が体を張って「STAP細胞は無い」と証明したことを思い出して欲しい

STAP細胞は存在しないが、今後、生物学の常識を覆す未知の万能細胞が発見される可能性は、そりゃある。小保方氏を批判している研究者やサイエンスライターも、誰もそんなことは否定していない。
そもそも、山中教授が発見したiPS細胞も「体細胞へ数種類の遺伝子を導入することにより、分化万能性と自己複製能を持たせた細胞」のことである。広義の意味では、iPS細胞も「細胞に遺伝子という刺激を与えることで出来た万能細胞」であるのだ。
小保方氏のSTAP細胞は「オレンジジュース程度の弱酸性溶液に浸すなどの刺激」で、万能性を獲得するという方式だった。
もしかしたら、今後、近い方法で新しい万能細胞ができる可能性はあるかもしれない。
例えば、弱酸性溶液に浸す時間を長くしたり、より強酸性の溶液に浸したり、アルカリ性の溶液に浸したり、針で刺すといった物理的刺激を加えたり、等々、何かしらの刺激で万能細胞ができるかもしれない。
だが、その万能細胞は100%、それを発見した新たな研究者のものであり、小保方氏が成果を主張する余地は微塵も残されていない。STAP細胞と名付ける必要性も全く無く、その研究者が新しい名前を付けるだろう。
例えば、私が「塩酸に浸すことで万能性を獲得した細胞」を作ったら、「HEBOI細胞」とでも名付けようか。「あなたが作成したのは、STAP細胞ですか?」という馬鹿な質問を受けたら、明確に「No」と答えよう。
今後、どこかの研究者が「細胞に刺激を与えることで生成した、新しい万能細胞」を発見したら、その研究者が自由に名前を決めることができる。
小保方氏やその信者が「その発想は小保方氏が先だ、それはSTAP細胞だ」といっても、科学界は相手にしない。
言うならば、将来、タイムマシンを発明した技術者がノーベル賞を受賞したら、「タイムマシンの産みの親はドラえもんの作者、藤子・F・不二雄先生だ。ノーベル賞は藤子・F・不二雄先生が受賞するべきだ」と言っているようなものである。
このように、現時点でSTAP細胞は存在しないし、今後新たな万能細胞ができてもSTAP細胞とは違う。

しかし、たった一つだけ、STAP細胞を存在させる方法がある。
それは、小保方氏自身が改めてSTAP細胞を作ることだSTAP細胞と、その生成方法に一番詳しいのは誰か?間違いなく小保方氏だ。
博士号は取り上げられたが、別に研究成果を出すのに博士号の有無は関係ない。修士号の研究生として、どこかの研究室に入り、そこでSTAP細胞を作れば良い。
本人が「STAP細胞はありまぁす」「レシピがある」と記者会見し、著書でも「実は理研でSTAP細胞はできていた」と書かれているのだから、とっっっても簡単な話だ。

小保方氏は若山氏やマスコミに大いに不満があるようだが、別に彼らが実験の邪魔をするわけではない。著書は大変な売れ行きで1000万円以上の印税収入を得たと聞く。大学院の入学費・授業料くらいは全く問題無いだろう。
本当に「生物学の常識を覆す稀代の天才」だったならば簡単な話だろう。
そして、小保方氏が万能細胞を自らの手で作成すれば、仮にその方法が2014年のSTAP論文とは違っていたとしても、改めてその万能細胞をSTAP細胞と名付ければ良い。
理研の検証実験と違って、期間の定めも無い、監視も無い、実験条件を変えても良い、なんと楽勝であろうか。
STAP細胞を信じている人は、とにかく小保方氏の復帰と彼女による実験成功を待とう。そうしたら、鬼の首を取ったように私を含め、STAP細胞が無いと主張していた人を批判すれば良い。
もっとも、「小保方晴子日記 『あの日』からの記録」を読ませていただいたところ、理研を退職後の彼女は料理に凝ったり、ストーブの前でぬくぬくしたり、友人と買い物に出かけたり、日々忙しいらしい。最近は、マスタードをハンドミキサー無しで作るということにチャレンジし、成功した模様だ。
私たちが生きている間にSTAP細胞を拝めることは、どうやら無さそうだ。

4/18 09:35の無記名の方

大変詳しいコメントをいただき、ありがとうございました。
当記事におきましては、いただいたコメントとは違った論点(例えばSTAPというプロジェクトの実態や志向するところと小保方さんの関係、小保方さんを取り巻く人間たちやメディアの問題の捉え方と大衆への影響など)から書きましたのと、コメントで書かれている事柄に関しては私は詳しくありませんので、お返事することができませんことをお許しください。
いただきましたコメントは、貴重なご意見として参考にさせていただきます。
プロフィール

ST Rocker

Author:ST Rocker
ビートルズ解析ブログへようこそ!
つくば-千葉-さいたま の三角形を行き来していますす。
モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
ご気楽にコメントください。

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