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Coffee Break Beatles No.87 「ポール 2007 ロンドン公演」

昨日夜10時からNHK BS Hiでポールの2007年のロンドン公演をやっていたので観ました。
前日に会社の音楽好きの先輩が「明日やるからね」と親切に教えてくれたので、見逃さずに済みました。
BSの番組は大体はフォローしているつもりなんですが、地上波番組もフォローする中、どうしてもたまに見逃しがあるんです。
そんな時にありがたいお声かけでした。

ロシアの公演の印象が強かったので、その延長をイメージしていました。
たしかにその延長ではあったのですが、正直「さすがにポールも歳だなあ」と思わずにはいられませんでした。
65歳からすれば相変わらず十分に若い外見と演奏ではありますが、ここのところの若干の衰えは見て取れました。

最近の公演のパターンに同じく、ビートルズナンバーが中心で、当時の新譜である"Memory Almost Full"からも紹介するという構成でした。
「ビートルズ七光り」の部分はどうしてもあります。でもファンはそれを待望しているわけですから、それでいいのだと思います。

ただ、ビートルズナンバーの歌い方が最近ワンパターン化してきたきらいがあり、そしてそれはやや枯れた感じは否めません。
っていうか、ポールは69年、70年あたりに無理して声を出しすぎ、喉をつぶし、さらに解散して緊張が解けたのか、それ以降は声の魅力は下がり、攻撃的なロック魂が失せたような演奏ぶりが目立ってきました。既に76年の"USA Live"あたりでは、妥協のボーカルのような感じになっていました。

ポールのすごいのは、あくまで楽器を弾きながら歌うことにこだわるところです。
ヘフナーベースの構えも未だに健在でありカッコいいです。
しかし歳は隠せず、立って演奏しながら歌うことにややしんどさが見えてきました。
ボーカルが犠牲になる部分もあり、「いっそこれならオレが歌った方がまだマシかも」と思う部分もありました。

しかし座ってピアノで歌うのは、体力を使わないせいか、まだまだバッチリです。
Lady Madonnaなどはあのリズムを刻みながら独立したボーカル。さすがですね。

それとあの超忙しいベースワークのI Saw Her Standing Thereを余裕の指使いで、これも独立したボーカルをしっかり取る。これも毎度のことながらさすが。
この曲はまさにビートルズの夜明けを象徴する曲であったわけで、それが健在なのはポールまだまだすたれず、ですね。

うれしかったのは、Blackbirdの弾き方が私が自分でコピーした弾き方と、左手も右手もほとんど同じであったこと。

バックのバンドもよいバンドだと思いました。しかし後でルーフトップ(69年のアップルビル屋上での演奏)の動画を見たら、やはりビートルズの曲はビートルズのメンバーでなければだめだ、と強く思いました。なぜか、ビートルズの曲の演奏を、ポールのバックのバンドの方が魅力的に奏でたというのをほとんど感じたことがありません。

また、ルーフトップは見れば見るほど名演です。各メンバーともしっかり指が動いています。
例えばDon't Let Me Downのポールのベースなどは、リードギターであるかのように複雑なメロディーを奏でているし、それと独立したボーカルも取っています。
微妙な関係にあった彼らが見せた名演であり、脂の乗り切った時期でもありました。
あの日のロンドンはそんなに寒くなかったのではないでしょうか。寒かったらあそこまで指が動かないと思います。
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テーマ : ビートルズ関連
ジャンル : 音楽

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酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
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