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改めてがんについて語る(近藤誠さんの「放置療法」 vs 三大療法)

みなさまこんにちは。
時ならぬ暑さでしたね。
3連休は有意義にお過ごしでしょうか?

今日の記事の要約
・今やすっかり有名になった近藤誠さんのがんに対する考え方とがんの三大療法批判の風潮について考えてみた。
・近藤さんの考えの大事なところと、無責任なところ、そして自らや身内や友人ががんになった場合の考え方について、持論を展開する。
・現在がんの治療で頑張っている方へのコメントも書いた。
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本庶さんがノーベル賞を受賞したこと、本当に素晴らしいです。
これを機にがんについてまた語ってみます。

以下、「だ、である」調で失礼します。

がんの治療は大きく分けて4種類ある。

1.手術 および 「抗がん剤 または 放射線」 (俗に「三大療法」と呼ばれる)
2.免疫療法
3.特殊療法
4.放置

本庶さんをはじめとする2の免疫療法は、1の3大療法とは異なりダメージや副作用のないものであり、理想的ではあるが、まだまだ治療の主流にはなっていない。

3の特殊療法とは、例えばがんに針を刺して凍結させてがんを壊死させる方法や、近赤外線を照射したり、がん細胞への栄養の補給を断ったり、などする最新の研究成果によるものを指す。
がんの完治にもつながる可能性のある有用な研究があり、日本がリードしている。

末期のがんであっても完治する取り組みの紹介という意味で、2018-7-8に「末期がんの抜本治療法最前線5例を挙げます」という記事を書いた。
あと5年もすればどんながんでも治るようになるから、今がんで頑張っておられる方はぜひ頑張って、と言いたかったためであった。

現在のがんの治療は1の三大療法が主流になっている。
そして、一方で、手術や抗がん剤のことを問題視する風潮も大きくなっている。
手術によりがんはかえって暴れてしまったり、手術によるリスクも大きい、抗がん剤は猛毒なのでかえって命を縮める、というのが主な主張点だ。

今日言いたいことは、こうした三大療法の否定派の意見には一部正しいことはあるにせよ、全体的な勉強が不足している場合が多く、また極端な意見を言うことで一般民衆を引き寄せる意図が多いようだ。
三大療法はリスクは小さくないのは事実だが、検討は確実に進んでおり、成果も確実に上げてきている。
よい医者を選び、自分に応じた三大治療を行えば、今のところは最も確実だというのが僕の意見。少なくとも今現在は。

1980年代に「患者よがんと闘うな」というセンセーショナルな本を書き、今でもその考えを貫いている元慶応病院の近藤誠さんという人がいる。
三大治療を真っ向から批判する最も代表的な人だ。(その割にはかつて放射線科に所属していた)
僕は以前からがんのことに関心が大きく、2000年に母をがんで亡くし、自らも2011年に進行がんで治療を受けた経験を通じ、近藤さんの考え方というのに常に注目してきた。

近藤さんの考え方はネットで簡単に出てくるので説明を省いてもいいかもしれないが、ごく簡単にご紹介しておく。
がんには本物のがんと、一見がんには見えるけど本当はがんではない”がんもどき”がある。(「がんもどき」は近藤さんの命名)
本物のがんは、ごく初期においてですら、再発や転移をする力があるので、既にがんが見つかった時点では原発部位以外の臓器に転移しているはずであり、従って手術したり抗がん剤を投与したところで、見える部分のがんはなくなっても、見えないところのがんがやがて出てくるので、全く意味がない。しかも手術や抗がん剤によりかえってがんが暴れたりするので逆効果だと。
これに対し「がんもどき」は、がんとは同じ顔をしても、悪さはしないので、放置しておいても全く問題がない。
ということは、本物のがんはどうしようとも治らないし、がんもどきはどうしようとも悪さはしない。
ならば、全てのがんは放置するのが一番よい、というのが近藤さんの考えだ。

従って、がんを初期で発見すれば治りやすいというのは見せかけに過ぎず、単に医療行為を正当化しているに過ぎないので、がんの健診なんか全く無意味、と近藤さんは説くのである。
近藤さんは現在、セカンドオピニオン外来を経営しており、いろんながん患者に、意味のない辛い治療をやめて放置することを勧めている。上で言う4だ。

僕は最初に近藤さんの考えを知った時に感動した。
こうした見方は研究者としては是非持たなければならない視点だと思った。
確かに、がんの医療行為を行っている各医師は自分の考えを積極的に客観視するのはやりたくないだろうし、全体を鳥瞰する見方はしにくいと思うから。

もし近藤さんの仮説が正しいのなら、たしかに全てのがんは放置するのが最も好ましい。
本物のがんは今の医学では全く無力という前提が正しいのなら、全てのがん症例において放置を前提としたケアをすべきである。

でも、母の時と僕の時は近藤説には従わなかった。
以下、近藤説における問題点を挙げてみる。僕に限らず、同様の点を挙げる人が結構いる。

1.本物のがんと「がんもどき」の差が医学的に証明されていないこと。全ては近藤さんの頭の中での仮説に過ぎないこと。
2.手術や抗がん剤治療をした人としない人の差を比較する上での統計的なデータに乏しいこと。
3.ある症例の結果がどちらに転んでも肯定されるという、いわゆる”万能理論”であること。
  万能理論では、個々の患者に寄り添った治療などできず一種の宗教のようなものである。また、医学を発展させるようなものでもない。

また、最近、大場大医師が近藤さんの批評をしているので、ご参考に。
近藤さんは医学雑誌には投稿していなく、一般メディアでの意見だけというのも気になる。
単なる評論家として発信している分には貴重な意見だと思うが、個々の患者への治療の方針まで誘導していることは無責任だと思う。
要は、評論家ではあるけれど、医師ではないな、と。

要するに、近藤さんの考え方は、見方としては重要ではあるけれど、自分や身内や友人ががんになった場合に最終的な決め手にはならない、と僕は考える。
確かに「ただ切ればいいや」とか「抗がん剤を与えておけばいいや」というずさんな医師よりは放置の方がいいかもしれない。

でも、確固たる実績をデータベースで示せ、万能理論でもなく、個々の患者に寄り添った医師に出会えば、放置よりもずっといいはずだ。

僕の例を示そう。
2011年1月に大腸がんステージⅢで見つかった。
診断書には「進行癌」と書かれており、この世も終わったと思うほどのショックだった。
治療をしたとしても死亡確率が約30%。

主治医は都内のT病院のK医師。
既に腹腔鏡手術の第一人者として活躍していた。

僕の症例では手術だけでもいいのだが、その後、半年抗がん剤を受ければ、死亡確率が「やや」下がるというもの。
その「やや」の意味をK医師は懇切込めて説明してくれた。
「STさん、あなたは技術者ならこの統計データの意味するところはわかるでしょ。少々辛い抗がん剤ですけど、頑張ってみませんか」と。
技術者として僕はK医師を心底尊敬し、そして迷うことなく彼の考えに従うことにした。
また、その当時R研に勤めていた知人もその抗がん剤の効果について説明してくれた。

そして、術後の半年の抗がん剤は僕にとってはとんでもない苦しいものだった。
今でも、長時間座った後は膝から下がジーンと痺れてしまう。
実は何もしなくても常に足の先は痺れているのだが、脳はそれを忘れさせている。

抗がん剤は毒と言えば毒だが、使い分けにおいて一定の効果を上げている。だからここまで普及しているのだ。
全てを「毒」として極端な意見を言う論評家たちには気を付けよう。

最後に、現在がんの治療において頑張っておられる方々に僕からコメントです。
素人考えですので、あくまでご参考にですので。

がんは熱に弱いので、高熱を出す病気に罹ったりすると一発でがんが死ぬことがあるそうです。
でも病気に罹るわけにはいかないので、サウナや暑い風呂に入ったり、全般に暖かくすることは、どんな治療をやっているにせよ、プラスの効果が得られると思います。

そして、プラスの効果としては、人参を中心とする野菜や果物のジュースをよく飲むこともよいようです。
中には人参ジュースだけで末期がんが治ったという人もいるようですが、それは特例だと思いますので、あくまでプラスの効果を上げると考えるのがよいでしょう。
こうしたジュースに詳しいのは板橋区の西台の済陽(わたよう)医師です。

では共に頑張りましょう。
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No title

今ちょうど今後の治療法を悩み中です。
7年近く治療して、やっと解ってきたこともあります。
がんの治療は難しいです。
早く特効薬が出来てくれないものでしょうか!

花音さん

こんにちは。
僕の意見は次の通りです。
1.一番信頼できて自分が納得のいく先生を見つけよく話して、抗がん剤を中心とする治療を行うこと。
2.がんは病原体でないので特効薬とは呼ばないが、あと5年もすればどんながんも確実に治す治療法は現れる。
3.体を温めることと、人参を中心とするジュースを飲むことは、どんな治療をしている人にも一定のプラスの効果を与えるはず。
以上、記事にも書きました。
最も確実な医師にたどり着き、5年頑張れば抜本的な治療法が存在しているはずです。
頑張ってください。

No title

追伸

何度もごめんなさい。

人参ジュース(人参2本、りんご半分~1/2個)、はじめの頃毎日飲んでいました。
そしたら数年後アレルギーが出てしまいました(^^;)
人参とりんごは同じ系統のアレルギーを引き起こす原因になり得ます。
アレルギー体質の方はお気をつけください。。

花音さん

再度コメントありがとうございました。
大変失礼しました。
プロフィール

ST Rocker

Author:ST Rocker
ビートルズ解析ブログへようこそ!
つくば-千葉-さいたま の三角形を行き来していますす。
モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
コメントは本筋に沿ったものをお願いします。

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