FC2ブログ

Coffee Break Beatles No.195 「映画"Let It Be"完全版、アップロードさる」

2019-1-15(火) 5:45AMに末尾に青字で追記しました。

みなさまこんにちは。
3連休最終日いかがお過ごしですか?
また明日からしんどいですね。
頑張りましょう。

今日の記事の要約
・映画"Let It Be"完全版がどなたかによりアップロードされました。かなり珍しいです。すぐに削除されてしまうでしょう。
・これを機にこの映画をトリビア的に紹介してみます。ただし、他でいくらでも 紹介されているものは除きます。 
----------------------------
クイーンの映画「ボヘミアン・ラプソディ」について、ある方のブログで、「音楽はよいのだが、ストーリーはおもしろくなく、主人公の生き方にも同感しない」と書かれていました。クラシックピアノのレッスンを受けている方です。
僕は、ロッカーとしての破天荒の生き方にむしろ共感し、問題多き中にも人間味溢れる展開には感動しました。
元々ロッカーは体制をぶち壊して新しいものをやってやろうという気概があるので、ロッカーでない人から見れば価値の薄いものに見えるかもしれませんね。
そしてこの映画は、クイーンファンのためにライブ音源を中心とするシーンを忠実に再現して映画として仕立てた部分が大きいとみられるので、ストーリー重視ではないかもしれません。
「ボヘミアン・ラプソディ」については後に改めて書いてみたいと思います。

ビートルズの映画"Let It Be"がごく最近、youtubeにアップロードされた。



おそらく非公式のものと思うので、間もなく削除されるだろう。
この映画は、その昔はVHSが存在した。
その後、ネットで断片的に公開されたり削除したりを繰り返し、抄録版のDVDは発売された。
完全版のDVDは準備中だが、発売はまだである。

この映画をご存知ない方のためにごく簡単に説明しておく。
ビートルズの正式活動期間(1962~1970年)の終わりに近い、1969年1月にロンドンの2か所のスタジオとビルの屋上で演奏を撮影したドキュメンタリーである。
1966年をもってコンサートは終了し、深い創作と録音技術を駆使した音楽に傾倒し、1967年のアルバム「サージェント・ペパーズ(以下略)」を発表し、ある種の頂点に達し、その後、メンバー4人の目標も生き様もバラバラとなり、1969年にさしかかる頃には仲も悪くなっていた。
そんな中、バンドとしての一体感を取り戻すために、シンプルなバンド構成に立ち戻り、即興的な演奏やライブをもう一度やろう、ということで、映画の撮影が始まった。
映画の中盤まではスタジオでの数々の即興的セッションの場面が続く。
メンバー間の意見が対立する場面、遊び的に興じる場面、ヨーコなどが登場する場面などがある。
そして終盤は圧巻の1月30日、屋上でのゲリラ的コンサート。後に「ルーフトップ・コンサート」と呼ばれるようになる。結局これがビートルズ最後のライブとなった。
映画のタイトルは途中までは"Get Back"(立ち戻ろう)だったが、結局"Let It Be"になった。

では以下、トリビア的に紹介する。

1.全般

ビートルズは、個々のメンバーの演奏能力は飛び抜けては高くない。
しかし各人、音楽性は高く、バンドとしての演奏力は高いと思う。
同じ曲を何度も違うテイクを取ると、1つとして同じものがない。
このことはこの映画でも見て取れる。
ルーフトップ・コンサートでも、映画ではカットされているが、何回も同じ曲を違うように演奏した。

この映画では、ゲストミュージシャンとしてビリー・プレストンが参加している。
Get BackやDon't Let Me Downでは素晴らしいエレピを弾いているが、手が大きくないと弾けない。

2.スタジオシーン

(1)全般

前述した即興の演奏を堪能できるが、本当はもっとよい選曲があったような気がしてならない。
これまで発表されてきた多くの音源からすると、もっとよい演奏はたくさんある。
そうしたものを聴きたい方は、アルバム「アンソロジー」シリーズがよいだろう。

(2)自分の楽器を離れても

ビートルズのメンバーは自分の持ち楽器以外の楽器も手広く弾ける。
そんなシーンも結構出てくる。
例えば、リンゴがポールとピアノを連弾する場面(13:45位から)。
ジョージがリンゴにピアノで作曲のアドバイスをする場面(30:10位から)(その前後、リンゴもピアノを弾く)。
ジョンが6弦ベース(随所)やハワイアンスチールギター(23:07位から)やドラム(31:45位から)を弾く場面。
ポールは、ベース、ピアノ、アコースティックギターを随所で弾いている。

(3)タバコを吸いながら

スタジオシーンの最後がThe Long and Winding Road(54:48位から)だ。
アルバムLet It Be Nakedではこのテイクが採用された。
オーケストラを付けたフィル・スペクターのアレンジとは対照的なシンプルなバージョンである。
僕はこのバージョンが好きだ。3回前の記事で載せた録音はこのバージョンに倣ったものである。
それにしてもリンゴ。タバコを吸いながらよく正確にハイハットを刻めるなあ。

3.ルーフトップ・コンサート

(1)全般

ルーフトップ・コンサートは名演との定評がある。僕も本当にそう思う。
あの環境でよくここまでできたと思う。

(2)謎のシーン

僕が22歳くらいの学生の時、ビートルズ好きの友人が家に遊びに来て、Get Backのリードのフレーズを弾きながら言った。「ここのチョーキングのところ(注:ジョンのギターソロが始まって2小節目のところ)、こうやって12フレットでチョーキングしないと絶対に出せないんだけど、映画でジョンは5フレットあたりを押さえているんだ。全く謎だよ」と。奴の音楽仲間や先輩たちも「世紀の謎」のように語っているらしい。
その後僕は30歳近くになって、映画"Let It Be"のVHSを観る機会があり、その謎は解けたのだった!
1回目のGet Backの、2回目のジョンのリードのところで確かに奴の言う状況が確認できた。
そして、何度も問題のシーンをチェックし、ようやく謎が解けた。
音と映像が一致していなかったのだ!
12フレットでチョーキングするところが、正しい音の位置よりも2小節くらい先に映されてしまっている(1:01:31付近)!
ギターに詳しくない人が編集したために、こんなことになってしまったのだろう。
僕は既にこのことを当ブログで公開したが、これまで僕以外がこのことを書いている(言っている)のを見た(聞いた)ことがない。

(3)気温

あの日あの時の気温は、Wikipediaには2℃と書かれている。
しかし僕はそれは誤りだと思う。
僕は、真冬の5℃以下のような寒さでギターを弾いたことがある。うまい下手のレベルではなく、ほとんど演奏にならないのである。
いくらビートルズとはいえ、あの名演は2℃では絶対に無理だとかねてから思っていた。彼らの口から白い息が出ていないことからも、気温は実はもっと高かったと思っていた。聴衆のビジネスパースンらが結構薄着だったことからも。
ある時、国会図書館に行ったついでに、当時の新聞を調べてみた。毎日の世界各地の最高気温と最低気温が載っているからだ。
すると、1969年1月30日とその前後1日の最低気温は2℃なんかでは全然なくて、結構高かったことがわかった。
データから推定すると、あの日あの時は10℃前後と思われる。
仮に10℃だとしても、演奏するには低すぎるし、風もあるから、ジョンがヨーコのコートを着ていたのも、寒くてしんどいと言っていたのもうなずける。
なおWikipediaというのは、何かをちょっと調べるにはすごく便利だが、用いた情報の正しさには責任を持っている訳ではないので、注意しよう。

4.その他

今回はやや変わった観点から書いてみた。
これまでもこの映画のことはCoffee Break Beatlesで随分書いてきたので、過去記事をご参照されたし。

2019-1-15(火) 5:45AMに以下を追記

みなさまおはようございます。
映画"Let It Be"完全版のyoutubeは早くも昨夜削除されました。(1/2にアップロードされ、昨日まで数十万回再生されていました)
著作権の関係上、削除されるのは当然です。
僕がこの記事で紹介したことと関係しているのでしょうか。


そこでと言ってはなんですが、2016-5-21に書いた記事Coffee Break Beatles No.189 「ジョンとポールのピアノ名曲10曲メドレーに挑戦」で載せた録音を再掲します。
10曲をぶっ続けで弾き語りした録音を、容量の関係で4分割したものです。一部、ベースをかぶせています。
当時は随分、演奏も録音技術も稚拙でしたが、自分で言うのも変ですが結構味があります。
お楽しみください。(できればイヤホンで)



スポンサーサイト



テーマ : The Beatles(ビートルズ)
ジャンル : 音楽

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

No title

私はテレビで「LET IT BE」を放送したのを録画してました。
(いつ頃だったんでしょうかね。もうテレビじゃ放送しないんでしょうね)
ビデオデッキがないのでもう観られないのですが
TWO OF USが楽しそうでまたカッコよかった事が印象的でまだ覚えています。
ゲットバックのチョーキングはその不自然さまで気付かなかったです。



面白半分さん

こんばんは。
確かにテレビで放送していましたね。
古くは1970年代だったと思います。
その後も何度か放送していたのを覚えています。
チョーキングのずれ問題は超トリビアですので、目を凝らして何度も見ないと気付かないような代物です。
今の時代ならあり得ないですけど。
そのうち発売になるDVDでは、当然、画質、音質とも改善されますし、さらには新たな映像も加わるといいですね。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

鍵コメさん

こんばんは。
こちらこそいつもありがとうございます。
コメントをいただき、どうもありがとうございました。とてもうれしいです。
いただいた情報はかなり価値が高いですね。
ところでですね、実は私はコレクター的なことはあまりやりませんで、どちらかと言うと、皆が観られる(あるいは聴ける)状況の物に対して新しい考えを持ったり、解析したり、自分の演奏をしたりすることに専ら主体性をアピールしている者でございます。
こんな私でよろしければぜひ今後ともよろしくお願いいたします。
プロフィール

ST Rocker

Author:ST Rocker
ビートルズ解析ブログへようこそ!
つくば-千葉-さいたま の三角形を行き来していますす。
モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
コメントは本筋に沿ったものをお願いします。

最新記事
最新コメント
カテゴリ
FC2カウンター
Number of visitors
リンク
RSSリンクの表示
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

月別アーカイブ
最新トラックバック
QRコード
QRコード