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嗚呼、曲者の言葉「やはり」

みなさまこんにちは。
12月も無常な勢いで過ぎていきますね。
お元気でしょうか?

今週もどうにかこうにか終わりました。
どうも最近思うのですが、自分が頑張ることも大事ですが、他人を安心させることもかなり大事のようですね。
他人を安心させることにより不必要な競争(あるいは意地の張り合い)を減らすことができるように思い始めています。
こんな低成長の時代だからこそ。

では本題。

僕は、日本語でも英語でも、言葉というものに大きな関心を持っている。
このブログでも随分いろんな角度から書いた。

日本語でも英語でも、人々の間で、その解釈において齟齬を生む可能性のあるのが、物事の可能性を表わす言葉である。
例えば、「多分」、「おそらく」、「可能性がある」、「恐れがある」、「きっと」、「かなり」、「かもしれない」....などが挙げられる。
英語でも、probably、certainly,、definitely、absolutely、rarely、perhaps、maybe、possibly、might beなど、軽く挙げただけでもたくさんある。

これらの言葉はそれぞれ、一体どの程度の可能性を意味するのだろうか?
そもそも日本の国語教育ではこのことをちゃんと扱っていないだろうし、多くの人の間の認識にも差があるだろう。
しかも言葉の意味は、個々の事情や、その言葉の前後関係で少し変わるだろうし、時代と共に意味そのものが、変わっていくこともあるだろう。

最近の天気予報では、ある台風がその場所に上陸することがほぼ確実(90%くらいの確率のように思える)の場合に、「台風**号はXX地方に上陸する恐れがあります」と言う。
本来、「恐れがある」とは、ある困った現象が確率は低いけど起こり得る(確率でいうと20%程度以下か)のような意味だったはずである。
最近の多くのアナウンサーがやたらに「・・・させていただきます」や「お」や「ご」の過多用のような、マスコミで遠回し表現を好む傾向と、予報が外れた場合の責任逃れからくる産物が「恐れがある」の多用につながっているのかもしれない。

どうでもよいことならどんな言葉を使おうがあまり関係ないが、重要なこと、しかも人命に関わるようなことは、言葉を発する人と受ける人の間に齟齬が起きにくい言葉を使うべきだろう。

そして、物事が実際に起きた(あるいは起きない)後に交わされる”曲(くせ)者”の言葉がある。
「やはり」という言葉だ。

例えば、ある気象予報士が次のように予報を言ったとする。
「関東南岸沖を通過する低気圧により、明日、東京地方は雪が降る恐れがあります。ただし、低気圧が南岸にかなり近い所を通過した場合は雨になるでしょう。」

そして、結果として雪が降った場合、その予報士は「『やはり』雪が降りました」と言うであろう。
そして、結果として雨が降った場合、その予報士は「『やはり』低気圧が南岸にかなり近い所を通ったので雨が降りました」と言うであろう。
気象学的にその低気圧が南岸にかなり近い所を通る確率が、本当に低かった場合も高かった場合も、上の2通りの言い方があり得るだろう。
よって、都合4通りの場合がある。

普通に考えれば、「やはり」は、起こる確率が高かったことが実際に起こった場合に使うのが標準だろう。
しかし、その確率が十分に客観的でなく、主観的にしか判断できない場合、実際に起こったことが「やはり」と感じるかどうかは、発した人間と受けた人間では齟齬が生まれる可能性がある。
さらには、確率が低いことを事前に承知していたにもかかわらず、それが実際に起こった場合、「やはり」を敢えて使う場合がある。発した人間からすれば責任逃れであり、受けた人間からすれば責任追及である。

このように、「やはり」は、「確率の評価」と「責任の所在」という2つのパラメータにおいて、それぞれ正反対をも含む意味の広がりがあり、さらにこれらが掛け算になるので、すごくややこしい事態を招くのである。
かくの如く曲者の言葉よ、「やはり」。

何かの企画に参加する(しない)ことを幹事に対し意思表示し、結果として参加しなかった(した)という時も、この「やはり」がよく登場する。
これから忘年会シーズン。
参加、不参加の意思表示に条件付きがある場合は、その条件の確率をなるべく客観的、定量的に示すことが幹事思いである。
そもそも、条件付きがある場合はたいてい怪しいとみてよい。
あまりやりたくないが、前金制やキャンセル料が手堅い手段だ。
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訪問有難うございます。
ぼんやりですのでいつのまにかはぐれてしまって。
また、お邪魔させてください。

ミドリノマッキーさん

こんばんは。
コメントありがとうございます。
それはひとえに僕が最近訪問をサボってしまっていたからに他なりません。
大変失礼しました。
今後ともよろしくお願いします。
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ST Rocker

Author:ST Rocker
ビートルズ解析ブログへようこそ!
つくば-千葉-さいたま の三角形を行き来していますす。
モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
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