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レジ袋有料化=NG その科学的、社会的理由

みなさまこんにちは。

会社の問題は、ついに、ある責任者へ強く言う事態になりました。
できれば温和に話し合い、解決したかったのですが、職務上の責任を感じ、一線を越えざるを得ませんでした。
日常は、その責任者から指示を受ける立場ですが、深刻な問題点は意見せざるを得ません。

その責任者は僕の意見には反論できませんでした。
ですが、まだまだ問題解決という訳ではありません。
戦いは続きます。

では本題へまいります。
以下、「だ、である」調で失礼します。

タイトル通り、僕は、レジ袋が有料化になったことはよくないことだと思っている。
その科学的、社会的理由を述べてみる。
より正しくは、「有料化」が問題というよりも「レジ袋の使用を制限する」という考え方に異義を唱えるものである。

僕はこの手の専門家ではないので、多分に誤りも含むと思うが、細かいところよりも全体の論理構成を見ていただきたい。

まずは環境的な観点から。
今回レジ袋有料化の大きな牽引になっているのが、プラスチックによる環境汚染を防止しようという考えだ。
実は、一般大衆のプラスチックの理解には大きな誤りがある。「プラスチックは自然環境では分解されない」という理解だ。
プラスチックは人工的に合成されたもので自然界にないものなので、自然の力では分解できない、という考え方だ。
これは誤っている。

確かにプラスチックの分解の速さは天然物(植物や動物の死骸や生ゴミなど)の分解よりは遅い。でも分解される。
よく、道端の土の中で古いレジ袋がボロボロになって、今にも土に同化せんとしているのを見た方は多いだろう。
ごく特殊のプラスチックを除いては、プラスチックは土壌や海洋中で(ゆっくりながら)分解される。

ポリエチレンからできているレジ袋や、その他汎用的プラスチックは、「炭化水素」と言われる物質であり、主に炭素と水素からできている。
広義に言えば、たんぱく質やセルロースの仲間と言ってもよい。
だから、自然の力で分解され、土や水に同化し、やがては他の生物の栄養となる。

ただし、プラスチックは分解が遅いので、局所的に一気に大量に廃棄してしまうと、その場所は一時的に機能不全に陥ってしまう。
それは防がないといけない。
そしてその防ぎ方は、これまで人類が培ってきた「常識」をもって不埒な廃棄をしなければいいだけの話である。
大量のプラスチックごみをどこかの森の中に棄ててしまうとか、川に投げ棄てるとか、そんなことをせず、普通にルールを守って棄てるべきところに棄てればいいだけの話である。
こうした「常識感」は既に人類は20世紀末には体得したと思う。

にもかかわらず、なぜ最近にわかにプラスチックの廃棄が、主に欧米から声高に叫ばれ始めたのだろうか?
一つはジャパンバッシング。
もう一つは、確信犯的な環境運動家(主に欧米やオーストラリアの)か、環境にかこつけて利権を貪る者の存在が臭う。

次はプラスチックを燃やした場合のことについて。
一時は、プラスチックを燃やすと大きな環境問題になること、そしてプラスチックを燃やすと高温が発生するので炉を傷めてしまうことなどが指摘された。
しかし、これらの問題は既に解決されている。
炉は改良され、むしろ高温により他のゴミの燃焼効率も上がっている。
そして、そもそもダイオキシンの問題は存在しなかった。

なお、CO2による地球温暖化説は、最近では否定される流れになってきているので、今回の記事では省略する。

次に量的な問題。
プラスチックも天然物同様分解されるとは言っても、その分解速度は遅いので、もし地球上のプラスチックの総量が一定の限度を超えてしまったら、分解の速さが廃棄の速さに追い付かなくなるので、それは問題である。
しかし現時点では、全然そこまで行っていない。
全プラスチックの中のレジ袋の占める割合は、正確なことは知らないが、高々数%程度だろう。
レジ袋はかさばるので多いように見えるが、重さから言うと全然大したことはない。
燃やした場合も、棄てた場合も、その影響は、全プラスチックから見れば些細なものである。

次に、石油化学工業の観点から。
レジ袋を含む現在のプラスチックは、石油を原料として合成される。
石油を精製してから様々な成分に分留し、目的に応じたプラスチックの種類を作る。
こうした石油化学工業は既に確立している。
レジ袋をはじめ、汎用的プラスチックは安いコストで大量に作ることができる。

言うまでもなく、レジ袋はすでに、産業界に大量に出回っており、基本は無償で提供するビジネスモデルが既に出来上がっており、しかもそれがうまく回っている。
いわゆる"win-winモデル"だ。
人々の生活も無償のレジ袋により、多いに生活が潤ってきた。

にもかかわらず、ここでレジ袋の使用が制限され、しかも有料になると、上で言うモデルが崩れ、経済界に支障を来すだろし、人々の生活も不便になる。
正の連鎖にストップをかけることになる。

次に、分別、リサイクルの観点から考察してみる。
かつては、家庭ごみはレジ袋に入れて出していた。しかも、ほとんど分別などせずにである。
ところが今は、有料の「市指定ごみ袋」とかいう奇々怪々なものが登場し、世にも恐ろしい分別を強いられている。
実はこれは間違っている、と僕は考える。

世の中はそもそも、物質は混ざる方向の方が安定なのである。
一度混ざってしまったものを分けようとすると膨大なエネルギーが要る。
この概念を「エントロピー」と言う。(理系の方なら全員ご存知)
同様にリサイクルも膨大なエネルギーが要る。

あまり長くなると読みにくいので、詳細な説明ができないのが惜しいが、要は、分別をするほど、リサイクルをするぼど、結局はエネルギーが要る、すなわち石油をむしろ多めに使うことになる。
ならば、分別などせず、レジ袋に全部ごみを入れて、そのまま棄てる方がよい。

仮に分別が意味あることだとしても、家庭でいくら頑張って分別したところで、その先の産業が立ち行かなければ何の意味もない。そして、もしそれが立ち行くためには膨大なエネルギー、すなわち石油が要る。

ただ、分別とリサイクルが必要な物質もある。
例えば、工業ベースでの鉄などの金属。
また、細かいもので言えば、レアアースをリサイクルする”都市鉱山”とか。
なぜそれらが分別、リサイクルしてもよいかと言えば、そちらの方が効率とコストがよいからである。
鉄を鉄鉱石から生産したり、レアアースを採掘してくるだけよりも得だからである。

それに対し、プラスチックの場合は、分別・リサイクルをするよりも、使用済はどんどん燃やし、新しい物を石油化学的に作り提供する方が、圧倒的に得である。

次に、エネルギーの観点から。

「省エネルギー」とか「資源を大事にする」ということを言われて久しい。
もちろん、無駄にエネルギーを使うことや、限りある資源を大事にすべきことは当然だ。

では、電気自動車、燃料電池、太陽エネルギーのような最近の流れはどうか?
僕は必ずしも賛成しない。

その最大の理由は、エネルギーというのはなるべく化石燃料に近い形で使用するのが省エネになるからだ。
例えば、火力発電所で電気を作り、電気エネルギーを利用すると、その分かえって石油を消費することになるので、石油をそのまま燃やすよりもエネルギー的に損になってしまう。

EVは確かに排気ガスを出さないので環境にはよいように見えるが、充電のための電気を作り供給することで、ガソリン車が石油を燃やすよりもかえって多くの石油が消費される。
従って、EVが増えることで、地球全体ではかえって環境が悪くなる。
ただし、局所的な環境を守る場合、例えばアルプスの麓のツェルマットという街にはEVしか走らせない、のようなことは意味がある。

同様に、太陽電池のような自然エネルギーを利用することも、そのシステムを作り、建設し、維持するのに多くの石油消費が必要である。

要するに、人類は産業革命以来、大量の石油を消費するシステムを作ってしまい、それが近代社会の骨組みになっているのだから、一見環境保護や省エネの仕組みを作ったところで、それを近代社会ベースで稼働するには、より多くの石油の消費が必要になる。
ならば、なるべく石油を燃やすことに近い形で利用するのが一番である。

もしどうしても自然エネルギーのみを使うような社会にしたいのなら、それはもう、太古の原始的生活に戻るしかないのである。

そして、石油などの化石燃料はまだ当分なくならない。
もっと言うと、なくなった場合の代替エネルギーは効率が悪すぎて近代社会には対応できないので、化石燃料がなくなった暁には人間は原子生活に戻らざるを得ない。
ということは、近代社会を続けるには化石燃料の消費を今のように続ける以外にはない。

最後は、経済活動としての観点から考察する。

上述したように、レジ袋は、既に経済活動の中で、win-winモデルが出来上がっている。
レジ袋はとても便利だ。人々の生活を豊かにしてくれる。
使い勝手はたくさんある。
何度も使えるし、最後はゴミ袋にすればよい。

だから、無料のレジ袋をどんどん活用することにより、人々の活動が多彩で盛んになる。
その活動は、人々のさらなる新たな活動の元手となる。
こうして経済は発展する。

もしこれを有料にし使用を制限するとなると、この「正のスパイラル」は崩れ、経済は停滞するだろう。
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こんばんは🌙

少し前 プラスチック問題というと
ニュースで大量のペットボトルごみの映像を見たものですが、
なんでそっちじゃなくてレジ袋?と思いました…

raffineさん

こんばんは。
コメントありがとうございました。
今回はPETボトルのことを書きませんでしたが、今回の記事の「レジ袋」の部分をそのままPETボトルに置き換えてもいいと思います。
つまり、PETボトルはリサイクルなどするより、燃やしてしまい、新たに作る方が得と思います。
PETボトルをリサイクルにしたことで、今はPETボトルの問題が解決されたように思われてしまっていますが、むしろ、PETボトルのリサイクルをやめる運動を起こすことこそが真の環境運動家であると僕は考えます。
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Author:ST Rocker
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つくば-千葉-さいたま の三角形を行き来していますす。
モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
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