会社員を40年近くやってみて
みなさまこんばんは。
今年も残すところ1日強となりました。
いかがお過ごしでしょうか?
僕は63のおじさんです。
1982年にマスターを卒業して製造業の会社に入社しずっと技術職として働き、2005年に今の会社に転職し、やはり技術に軸足をおいた仕事をし続けています。
60過ぎてからは再雇用で働いています。
普通は仕事ぶりはフェイドアウトする存在ですが、何回か前の記事に書いたように、会社と真っ向から戦いました。ひとえに「是々非々」からです。
結果は1勝1敗。
この”自らの人体実験”の結果も採り入れながら、このブログベースの発信活動を続行し、さらにはそれを形のあるものへまとめて行きます。
今日は、年末ということもあるので、これまでの40年近い会社生活を振り返りつつ、日本の会社というものはどうなってきたのか、について僕なりに総括してみます。
そして、会社で苦労されている方々へ、若干のメッセージを書いてみます。
まだ日本の高度成長のなごりがあり、好景気であった時に入社し、その後、破竹のニッポン半導体攻勢で湧いた時期を迎えました。
好景気であった頃の日本の会社というのは、基本的に市場が青天井であり、進むべきベクトル(方向)もほぼ自明であり、ゆえに、真面目で頑張り屋であれば誰でも報われました。
もちろん、人間の所業として、保身、画策、搾取といったものはその頃から存在はしていましたが、度が過ぎる人間は自然淘汰されたと思います。
そんな中、基本は真面目で頑張り屋であり、さらに多少のリーダーシップがある人がマネジャーになり、そして出世していきました。
その後、日本はバブルの崩壊が起こり、そして、低成長時代へと向かっていきます。
低成長へ向かった原因はいろいろありますが、一つは、日本型の加工的な産業が頭打ちになってきたことが挙げられるでしょう。
もっと言ってしまうと、日本に限らずですが、技術の進歩は、人間の生活パターンを革命的に変える種類のもの(かつての例言えば、自動車、石油化学製品、コンピュータ/ICなど)が出にくくなっているため、社会全体の大きな流れで牽引するようなものが最近は出ていないことが挙げられます。
そうなってくると、各会社の方向性を定めるのは難しくなります。
もし国全体が、ほぼ同じ方向に成長しているなら、そこで頑張った会社は、そして頑張った社員は、それに見合った利益が得られるでしょうし、そこから生産した物は、次の会社なり人の元手となって、さらなる利益を生み出していくでしょう。
しかし、全体がゼロ成長となると、そのような好循環で回る部分は全体の中の全てではなくなります。
場合により、どこかの会社の利益は、別のどこかの会社の損益に基づく場合があるでしょう。
会社内でも同じことが言えます。会社全体が健全に伸びていればいいですが、会社の方向が錯綜している場合は、誰かの社員の飛躍は別の誰かの社員の不幸に基づく場合があり得るでしょう。
こうなってくると、かなり強力な戦略とリーダーシップを持っている社長による会社でないと、会社内で社員たちが健全に働けず、保身、画策、搾取といったものがはびこりがちになるでしょう。
そして、その流れに余計に拍車をかけたのが、欧米式の実力主義の導入だと考えています。
(やや脱線ですが、欧米各国は早くから日本の労働の美徳や協力精神、チームプレイというものに危機を覚え、個人主義、点数主義、結果主義という欧米流の考え方を日本に押し付けたと思います。
僕が前にいたアメリカ系の会社でも、上役にかわいがられた30歳そこそこのスマートでパワポを使いこなしてプレゼンする人が目立っていました。
もちろん、中には実力のある人もいましたが、困るのは、見掛け倒しの人もいっぱいいるということです。)
要するに、今の時代は、会社で働く人にとっては、昔の好景気の時代よりも厳しくなってきていると思います。
「ならばどうするのですか?」という問いに応えようとしているのが、このブログであります。
はっきり言って、その応え方は何通りもあります。
まずは、現状を是認するのか、変えるのかだけでも、根本から二分します。
そしてそこから先の考え方も何通りもあります。
これまで、少しは考え、発信してきましたので、ご興味のある方は、カテゴリの「メンタルヘルス」、「社会」、「考え方」などを見てください。
少しだけ書いておきますと、かつての日本のような成長産業を再燃させるなんてほぼ無理です。
低成長またはゼロ成長をある程度受け入れる中で、少しでも優れた技術やサービスを考えるのがまず一つでしょう。
そしてこのへんで、そろそろ、そもそも人間は、好景気自体にマッチした「ピラミッド型組織」ものから離れる視線を持ってもよいのかもしれません。
誰もが生き生きと、幸せに生きられる組織。会社でも役所でも学校でも何でも。
そういうことを我々シニアが考えて、若い人たちに少しでも道筋をつけたいと思います。
最後に、会社で苦労されている方へ、少しでもご参考になればと思い、僕がかつて会社での苦労をどうやって解決、克服または低減したかを書こうかと思いました。
しかしですね、僕の場合、悩み症なんですが、どうもそこから先が頑丈みたいんなですよ。つまり、なかなか壊れない。
24歳以来、とんでもない会社の苦労をしてきているんですが、土壇場で乗り切れちゃうし、しかも「くそ~!」と思って、却って自分なりに頑張ってしまうのです。
だから、もしかしたら、あまり参考にならないかもしれません。
もし、ご興味のある方は、ぜひカテゴリの「メンタルヘルス」、「社会」、「考え方」などの記事を読んでください。
最後に、悩みを脱するポイントだけ下記しておきます。
・心技体のバランスを取ること(特に休日)(僕の場合は、手足に計5kgを付けての1~2時間の歩行訓練と多重録音。これでどんな悩みの時でもでも、日曜の夜を乗り切られます)
・悩みを客観視すること(絶対に主観視しない)、有限として捉えること(絶対に無限の悩みとしない)。
・全く違う立場の違う人たちとの交流の場を持つこと(僕の場合は、かつては、地元のスポーツクラブ的な人との交わり、今は、素晴らしい友人)
・会社でも親友をもつ。(しかもできればマネジャーの力があるけどマネジャーではない人)
・絶対に人には負けないものを持つこと(できれば複数)
では、よい大晦日をお迎えください。
今年も残すところ1日強となりました。
いかがお過ごしでしょうか?
僕は63のおじさんです。
1982年にマスターを卒業して製造業の会社に入社しずっと技術職として働き、2005年に今の会社に転職し、やはり技術に軸足をおいた仕事をし続けています。
60過ぎてからは再雇用で働いています。
普通は仕事ぶりはフェイドアウトする存在ですが、何回か前の記事に書いたように、会社と真っ向から戦いました。ひとえに「是々非々」からです。
結果は1勝1敗。
この”自らの人体実験”の結果も採り入れながら、このブログベースの発信活動を続行し、さらにはそれを形のあるものへまとめて行きます。
今日は、年末ということもあるので、これまでの40年近い会社生活を振り返りつつ、日本の会社というものはどうなってきたのか、について僕なりに総括してみます。
そして、会社で苦労されている方々へ、若干のメッセージを書いてみます。
まだ日本の高度成長のなごりがあり、好景気であった時に入社し、その後、破竹のニッポン半導体攻勢で湧いた時期を迎えました。
好景気であった頃の日本の会社というのは、基本的に市場が青天井であり、進むべきベクトル(方向)もほぼ自明であり、ゆえに、真面目で頑張り屋であれば誰でも報われました。
もちろん、人間の所業として、保身、画策、搾取といったものはその頃から存在はしていましたが、度が過ぎる人間は自然淘汰されたと思います。
そんな中、基本は真面目で頑張り屋であり、さらに多少のリーダーシップがある人がマネジャーになり、そして出世していきました。
その後、日本はバブルの崩壊が起こり、そして、低成長時代へと向かっていきます。
低成長へ向かった原因はいろいろありますが、一つは、日本型の加工的な産業が頭打ちになってきたことが挙げられるでしょう。
もっと言ってしまうと、日本に限らずですが、技術の進歩は、人間の生活パターンを革命的に変える種類のもの(かつての例言えば、自動車、石油化学製品、コンピュータ/ICなど)が出にくくなっているため、社会全体の大きな流れで牽引するようなものが最近は出ていないことが挙げられます。
そうなってくると、各会社の方向性を定めるのは難しくなります。
もし国全体が、ほぼ同じ方向に成長しているなら、そこで頑張った会社は、そして頑張った社員は、それに見合った利益が得られるでしょうし、そこから生産した物は、次の会社なり人の元手となって、さらなる利益を生み出していくでしょう。
しかし、全体がゼロ成長となると、そのような好循環で回る部分は全体の中の全てではなくなります。
場合により、どこかの会社の利益は、別のどこかの会社の損益に基づく場合があるでしょう。
会社内でも同じことが言えます。会社全体が健全に伸びていればいいですが、会社の方向が錯綜している場合は、誰かの社員の飛躍は別の誰かの社員の不幸に基づく場合があり得るでしょう。
こうなってくると、かなり強力な戦略とリーダーシップを持っている社長による会社でないと、会社内で社員たちが健全に働けず、保身、画策、搾取といったものがはびこりがちになるでしょう。
そして、その流れに余計に拍車をかけたのが、欧米式の実力主義の導入だと考えています。
(やや脱線ですが、欧米各国は早くから日本の労働の美徳や協力精神、チームプレイというものに危機を覚え、個人主義、点数主義、結果主義という欧米流の考え方を日本に押し付けたと思います。
僕が前にいたアメリカ系の会社でも、上役にかわいがられた30歳そこそこのスマートでパワポを使いこなしてプレゼンする人が目立っていました。
もちろん、中には実力のある人もいましたが、困るのは、見掛け倒しの人もいっぱいいるということです。)
要するに、今の時代は、会社で働く人にとっては、昔の好景気の時代よりも厳しくなってきていると思います。
「ならばどうするのですか?」という問いに応えようとしているのが、このブログであります。
はっきり言って、その応え方は何通りもあります。
まずは、現状を是認するのか、変えるのかだけでも、根本から二分します。
そしてそこから先の考え方も何通りもあります。
これまで、少しは考え、発信してきましたので、ご興味のある方は、カテゴリの「メンタルヘルス」、「社会」、「考え方」などを見てください。
少しだけ書いておきますと、かつての日本のような成長産業を再燃させるなんてほぼ無理です。
低成長またはゼロ成長をある程度受け入れる中で、少しでも優れた技術やサービスを考えるのがまず一つでしょう。
そしてこのへんで、そろそろ、そもそも人間は、好景気自体にマッチした「ピラミッド型組織」ものから離れる視線を持ってもよいのかもしれません。
誰もが生き生きと、幸せに生きられる組織。会社でも役所でも学校でも何でも。
そういうことを我々シニアが考えて、若い人たちに少しでも道筋をつけたいと思います。
最後に、会社で苦労されている方へ、少しでもご参考になればと思い、僕がかつて会社での苦労をどうやって解決、克服または低減したかを書こうかと思いました。
しかしですね、僕の場合、悩み症なんですが、どうもそこから先が頑丈みたいんなですよ。つまり、なかなか壊れない。
24歳以来、とんでもない会社の苦労をしてきているんですが、土壇場で乗り切れちゃうし、しかも「くそ~!」と思って、却って自分なりに頑張ってしまうのです。
だから、もしかしたら、あまり参考にならないかもしれません。
もし、ご興味のある方は、ぜひカテゴリの「メンタルヘルス」、「社会」、「考え方」などの記事を読んでください。
最後に、悩みを脱するポイントだけ下記しておきます。
・心技体のバランスを取ること(特に休日)(僕の場合は、手足に計5kgを付けての1~2時間の歩行訓練と多重録音。これでどんな悩みの時でもでも、日曜の夜を乗り切られます)
・悩みを客観視すること(絶対に主観視しない)、有限として捉えること(絶対に無限の悩みとしない)。
・全く違う立場の違う人たちとの交流の場を持つこと(僕の場合は、かつては、地元のスポーツクラブ的な人との交わり、今は、素晴らしい友人)
・会社でも親友をもつ。(しかもできればマネジャーの力があるけどマネジャーではない人)
・絶対に人には負けないものを持つこと(できれば複数)
では、よい大晦日をお迎えください。
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