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ビートルズ解析例 その16「Don't Let Me Down解析途中経過報告」

こんにちは。

Don't Let Me Down (Naked)の音程分布解析をいよいよ昨日から始めました。
やり方は、「その15」でThe Long and Winding Roadに対して行った方法と全く同じです。
採用したフルバンドスコアも同じものです。

昨日まででベースのパートのみ解析が終わりました。
本当は全部のパートを終えてから報告しようと思っていたのですが、ベースのパートのみにおいて驚くべきことがわかたので、興奮冷めやらず、ここに途中経過を報告します。
まず、解析前に抱いていた予想を再度簡単に述べます。
Don't Let Me Down (Naked)のベースは、165kHzのEの音(ルート音)を一番多く出して、そこを三角形の底辺として、高い(周波数の大きい)音に行くに従い徐々に出現頻度が小さくなるという「きれいな三角形」の分布形だと想像していました。
階段状に音をふんだんに使いながらもルート音を重視するベースの使い方、と捉えていました。
曲全体としてもベースが全体の三角形の底辺をしっかり支えることにより、全体を1/fに近づけている、と考えていました。

ベースの解析の結果を添付図に示します。

ビートルズ解析 その16

上の図に見られるように、トータルとして165kHzのEを頂点に、高音に行くに従い頻度が減っていくというきれいな三角形になりました。
本当は曲全体の中でベースの役割を考えないといけませんが、ベースのみでもきれいな音程分布になっていました。
ほぼ予想に近い結果です。
総じて言うと、F#m7というコードを採用したことにより、F#(2度)とC#(6度)という音が多くなり、きれいな分布の基礎を作ったと言えます。

驚いたのは、「題」(テーマ)によりベースの分布が全然違った、ということです。
下の図は上の図の拡大図です。題別の分布が見やすくなっています。
この曲の構成は、イントロ、前題("Don't Let Me Down"とシャウトするところ。計4回)、主題(”Nobody ever loved me like she does."から始まるところ。計2回)、副題("I'm in love for the first time"で始まるところ。1回)、コーダ(エンディング部分)から成っています。

驚くべきことは、各題においての音程分布は全然きれいになっていない。ところがトータルするときれいになる!
前題のシャウトの部分では高音をふんだんに使い緊張感を高めています。
主題ではルート音を中心にして落ち着いた分布を見せるが、分布はきれいではありません。C#をとても多く使っています。
副題では余計な音はほとんど使わず、ほとんどルートのEとオクターブ上のE(330kHz)を多用しています。
コーダは図には載せていませんが、副題に似た分布で、最後はEで締めています。

トータルとは、各題の登場回数も考慮に入れての総出現頻度です。
各題におけるいびつな分布が相殺されて、全体としてきれいな分布となりました。
これを意識的にやったのかどうかは大変興味があります。
計算でそうやったわけではないと思います。感覚的に各題に変化をつけていったのでしょう。
ルート音であるE(165kHz)を大事にして、そこへ回帰しよう、回帰しよう、という意図はよく見てとれます。

このように、また新たな発見があり、ビートルズの魅力の一端が見えました。
ただ、強いて言うと、オクターブ上のE(330kHz)を少し使い過ぎのように思います。

これから先の作業は、ベース以外のパートの解析を行い、曲全体としての見解を引き出します。
そして次にはThe Long and Winding Roadのベースの編曲に挑戦したいと思います。

ST Rocker
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テーマ : ビートルズ関連
ジャンル : 音楽

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酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
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