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不快指数(補足)

こんばんは。

昨日の記事「不快指数」に関して、ぷぃぷぃ虫さんから「ドライ運転は果たしてどの程度エコなのか、あるいはもしかして冷房運転の方がエコということはないですか」という大変鋭いご指摘をいただきました。
私もこの点とても気になっていましたので、取り急ぎネットで調べました。私の知識も少し交えて補足させていただきます。

普通のエアコンの「ドライ」というのは、特別な除湿装置が付いているのではなく、温度を下げることにより湿度を下げる、とのことです。

以下、専門的説明も少し含みますが、ご辛抱ください。

湿度とは空気中の湿気(=水蒸気)が、ある温度にて最大の水蒸気濃度(専門的には「飽和水蒸気圧」または「飽和水蒸気濃度」と言います)の何%まで達しているかの尺度で
す。(飽和水蒸気濃度まで達していれば湿度=100%となります。

飽和水蒸気濃度は温度が高いほど高くなります。つまり、温度が高いほど液体の水が蒸発して水蒸気になりやすい、ということです。

今、気温が仮に30℃だとして、ドライの25℃設定にすれば、部屋内の飽和水蒸気濃度は25℃の理論に従います。
よって、もし30℃での湿度が十分高ければ(例えば80%以上とか)、25℃まで下げれば、25℃での飽和水蒸気以上の室内の水蒸気は、水蒸気でいられずに液体の水として床や壁や天井に結露します。エアコンにおいては、水として結露する前に吸ってしまうのです。

なーんだ、なら冷房運転と同じやんけ、というご意見が聞こえそうです。もっともです。
確かに、ドライ運転も冷房運転も基本原理は同じです。
しかし冷房は設定温度まで一目散に到達し、その後もサーモスタットにより設定温度をしっかりキープします。
対してドライは、設定温度までゆっくり到達し、その後のサーモスタットの感度もゆるいそうです。
25℃設定では、例えば冷房は25±0.2℃くらいのコントロールならば、ドライは25℃プラスマイナス1℃、のような差なのでしょう。
よって、ドライの方が若干省エネです。

ここで疑問が生じます。
一つは、設定温度を現気温よりも同じないしは高く設定した場合は、ドライであろうと冷房であろうと、理屈上除湿はできないことになります。
よって、除湿をたくらむなら部屋を冷やす必要があります。

もう一つの疑問は、冷やして湿度を下げると言っても、冷やした温度での飽和水蒸気以下にはならないであろうことです。
エアコンが何ら主体的除湿をしていない以上、湿度は部屋の温度のみで規定されます。
よって、いくら時間をかけても湿度が減っていくことはないはずです。
さらに、冷やして湿度を減らすと言っても、十分に高い領域の範囲でわずかに減る程度でしょう。30℃で80%だったのが、25℃設定にして40%まで下がるなどということはありえません。

以上は「徐冷式ドライ」という方式です。
エアコンのドライにはもう一つ「再加熱式ドライ」というのがあるそうです。
例えば、25℃のドライ設定にた場合、再加熱ドライでは、一旦25℃よりも低温まで冷やして、湿度を25℃のそれより下げてから、25℃まで加熱するそうです。
これだと、確かに、冷房モードでいきなり25℃に設定するよりも、原理的に湿度は低くなります。
しかし、再加熱ドライでは、冷房よりも何倍か電気を食うそうです。

以上、「ドライ」というモードは誤解を生む名称なので、注意しないといけません。
「徐冷式」と「再加熱」は今のエアコンでは選べるのでしょうか?
このへんのこととか、実際の電気量や得られる湿度の有効性などは、直接メーカーに訊くのがよいでしょう。

まとめますと、
設定温度が30℃以下ならば湿度が低い方が快適なことは間違いありませんが、
「徐玲式」では湿度低下の効果はあまりなさそうです。
「再加熱式」はより湿度低下効果はありそうです。ただしその分電気を食う。

ならば、最初だけ再加熱にして十分湿度を下げてから、徐冷式に切り替える手もあるでしょう。
いずれにしてもエコと湿度はそう簡単には両立しない感じです。
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テーマ : 電化製品
ジャンル : ライフ

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