FC2ブログ

真の想定とは?

こんばんは。

涼しい日が続いていますね。
薬が四日前にようやく終えました。
でも、体内の薬はそう簡単には抜けないと見えて急には楽にはなりません。
しかしおかげさまで、乗り切れた喜びはとても大きいです。

さて、今回の震災とか原発問題に対しては、「想定外」という言葉は使ってはならない、というのが我が国の今の主な論調になっています。
しかし私が思うに、想定外という言葉は正しく理解し、正しく運用することで、むしろ積極的に使うべきではないかと考えます。

私がこれまでこのブログで主張してきたことは、ある事象(起こる事柄)が起こることを真に理解し予測するためには、確率で論じることが何より重要ではないかということです。
しかもその確率はどういう条件で起こるのかを理解することも重要です。

そもそも事象というものは絶対ある、ない、ということは全く言えず、確率の議論でしか捉えられないものなのです。
ですから地震とか津波などの対策においても絶対の議論ではなく、こうこうこういう条件でこの確率なのだから、こういう対策を打つ、というプロセスがより重要なのです。

しかし今の主な論調は、とにもかくにも想定外という言葉を排除する一方的な流れになってしまっています。
これでは真に有効な対策、しかもケースバイケースでの、を打つことはできません。

もう一つ重要な点は、どんな場合でも、マイナーな意見には敢えて弁護してその立場から考える視点も持たないといけません。
これもブログで申し上げてきたことです。

今週、大前研一氏の書いた「日本復興計画」という本を読みました。
大前氏は東京工業大学、マサチューセッツ工科大学、日立製作所で原子炉の設計をやってきたプロ中のプロです。
この本で氏は、今回の福島第一原発の事故を原子炉設計者の目から実に詳細にかつ明快に解説し、問題点を指摘しています。
原子力関係の設計者側の意見は今弾圧される傾向にある中、氏は論調に流されることはなく、自分の意見をはっきりと言っています。

中でも私が大いに共鳴したのは、氏も確率をベースにした堅固な論旨を展開していることです。
例えば、今回のようなレベルの地震や津波が原発を襲う確率をよく理解して、確率論で原発の安全対策を打つのは決して間違いではないと主張しています。
ただし実際に今回起きてしまったのだから、確率論を処理する過程で誤ちがあったのだと、氏は考えています。

一方、海外各国は、福島原発の事象が同様に自分たちの国でも起こると考え始めています。
でも、これは確率論から言えば、明らかに間違っている、と氏は説きます。
一部の国、地域を除いては、外国での福島レベルでの地震、津波が起こる確率は十分に小さいので、福島同等の対策は打つ必要がない、ということです。
要は、条件の違う場所で同様の確率をあてがうことが間違いである、と。

従って氏は、日本はこのあたりの条件の違いをしっかり外国に説明し、日本バージョンの対策と外国バージョンの対策の二通りがあることを明確に説明する責任があるのだというのが氏の主張です。

私も基本的な氏の主張には賛成です。
結局あらゆる事象は定性的な議論だけではなく、定量的な議論も重要だと私は考えます。
スポンサーサイト



テーマ : 政治・時事問題
ジャンル : 政治・経済

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

ST Rocker

Author:ST Rocker
ビートルズ解析ブログへようこそ!
つくば-千葉-さいたま の三角形を行き来していますす。
モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
コメントは本筋に沿ったものをお願いします。

最新記事
最新コメント
カテゴリ
FC2カウンター
Number of visitors
リンク
RSSリンクの表示
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

月別アーカイブ
最新トラックバック
QRコード
QRコード