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Coffee Break Beatles No.109 「ビートルズに欠けているもの」

こんばんは。

ビートルズは音楽のほとんどの要素を偏りなく取り入れている。
だから、ビートルズをひとおおり聴けば、音楽全体の輪郭がわかると思う。
さまざまな音楽の楽しみ方を体感できると思う。

しかしビートルズにも欠けているものもある。
その一つはハードロックだ。
いわゆるディープパープルのような超ハードロックだ。ヘビメタと言ってもいい。
ああいう強烈なバッキングやリフが延々と続く背景で超ハイトーンでがなりたてる。そういったものがない。

ビートルズとてハードロックっぽいものはある。
Helter Skelter、Revolution、I've Got a Feeling...。
もっとあるような気もするが、いずれにしても多くはない。
激しめとは言っても、正当な音楽の要素が結構あって、奇妙奇天烈ではない。
なぜ、ビートルズは超ハードロックを作らなかったのだろうか?

初期においては「ロックンロール」はしっかり作り、演奏し、歌っていた。
別のミュージシャンの作品のカバー含め、オリジナルも十分にロックンロールを追求していた。

超ハードロック。やりたくもなかったのだろうか、それともやりたくてもできなかったのだろうか。
多能な彼らのことだから、やろうとすれば何らかの形になったはずだ。
決定的な問題点はない。

...でも、無理にやったらあまり似合わなかった気がする。
超ハードロックをやれるのは1966年以降だ。それ以前は誰とてその発想はなかった。
ビートルズは既に中期以降にさしかかっている。
ジョンやジョージはインド志向とか内省的な思考が色濃くなっていた。あまりハードロックをやる雰囲気ではない。
リンゴはもともとロックのみが好きだったわけではなさそうで、幅広い芸術的興味があった。だから超ハードロックに心酔するようなキャラクターではなかったと思う。唯一こだわりがなさそうなのがポールだった。

ところで、
超ハードロックのあのギンギンした音は、音楽的にちゃんと見たらどんな内容なのだろう。
これまであまり考えたことはなかった。
多分、主要3和音などのセオリーにはあまり則っていないような気がする。
あるいは、変則コードをどんどん入れたり、同じコードを延々と続けるなどもあるのだろう。
ポールはあまりそういうことはしたくなかったのではないだろうか...。

もしポールにできないことがあるとしたら、それは、超ハイトーンを持続的に出すことかもしれない。
高音が得意なポールとはいえ、超高音をずっと歌い続ける曲はない。
時々あるパートで張り上げる程度だ。しかも、表声と裏声の判別がつきにくい「グレー」な声だ。
気合で出している感じだ。
もちろん、それはそれでうまく使っているから魅力的だ。

でも、ロバート・プラントのRock 'n' Rollのように超ハイトーンを出しっぱなしのような歌は、ポールはきっと歌えないだろう。
ただ、解散後の"Hi Hi Hi"などはハードロックに近い味を出していて魅力的だ。

世界一厚いファン層をもつビートルズだが、超ハードロックがないために、ハードロックファンからは興味がもたれないことも多い。
しかしだからと言って、ビートルズの音楽と超ハードロックを両立できるバンドがありうるかというと、そんな気はしない。これらはどうも別の文化のような気がする。
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テーマ : ビートルズ関連
ジャンル : 音楽

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今晩は。
ロックにも色々と種類があって、だいぶジャンルが変わってきますよね。
物足りなかったり、激しすぎたり、「こんなのはロックじゃない!」とかの議論まで飛び交いそうな場合があるのも頷けます。

それでも私は、血が騒ぐような、電流にうたれたような、
そんな瞬間はどんな音楽でも「あぁ・・・ロックだなぁ。」と何故か思えてしまいます。

No title

mae。さん

こんにちは。暑いですね。
コメントどうもありがとうございました。

maeさんも前から(洒落じゃありませんよ)音楽だいぶやられていたようですね。

おっしゃるとおり、ロックは純粋に音楽の要素以外によってもしびれますよね。
さらに追究していきたいと思います。

ST Rocker

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ST Rocker

Author:ST Rocker
ビートルズ解析ブログへようこそ!
つくば-千葉-さいたま の三角形を行き来していますす。
モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
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