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中学・高校英語の過ち(Part 1)

こんばんは。
秋のよい気候が続いていますね。

さて、日本人の英語力が弱いと指摘されて久しいです。
この混乱の時代に来てなおさら、英語は外交の道具として重要になりつつあると思います。

日本の中学や高校で習った英語が実際には役に立たないことが多い、あるいはさらに弊害になっていることは、以前から指摘されています。
では、具体的に何がいけなかったのかを考えたいと思います。
私自身英語のエキスパートとは言えませんが、30年近く外資系企業で過ごした体験から、身にしみた事柄を紹介したいと思います。
このテーマは1回では語り尽くせませんので、今日はPart 1とします。
「こんな単語や表現は実際に使われているのを見たことがない」と言った事例も少しずつ紹介します。

ではまず、大局的なこと、基本的なことからお話ししましょう。
中学・高校英語の最大の過ちは、英語を理屈で教えたこと。
あたかも数学や物理の公式のごとく、文法を中心に理屈を教え、それに則って英から和、あるいは和から英へと変換(訳)をしたのです。

語学はスポーツや芸術や人生勉強と同じく、理屈が先行すべきものでなく、体得が先であり、理屈は後から付いてくるものと考えます。
理屈を先に学んで、考えながらスポーツをすることなどできないのと一緒です。
もし英語が、日本語からパズルのように一定のルールで変換できるなら、理屈先行もありでしょう。
でも英語と日本語の変換は一対一対応ではありません。
英語には日本語と違った仕組みがあり、ひいては考え方が違うのです。

ある脳科学の研究によれば、英語を使う時に働く脳の部位が、日本語を使う時のそれとは違うとのことです。
もしこれが正しいなら、日本語⇔英語の変換という作業をやると本物の英語には太刀打ちできないことになります。
要は、英語を使うには「英語脳」を使って英語の発想になりきることです。
そのため、学習法としては、文法等の理屈はほどほどにして、話や文を丸ごと覚えるのがよいように思います。
ビートルズの詞を丸ごと覚えるのも効果的でしょう。
例えば、All My Lovingの詞"Remember I always be true."において何故"be"という形態が使われるのか、理屈から入るより、メロディー付きで感覚から入った方がものになりやすいと思います。

スポーツ等で「理屈は後から付いてくる」とよく言われます。英語でも一緒です。
順番は後でも、後には理屈がしっかり根付きます。

先日うちの会社のオフィスで、昼休みにガイジンから電話がかかってきたのを若いモンが対応していました。
その若いモンはやたらにsorryを連発しています。
日本語だと「・・・申し訳ございません、**はただ今昼休みで外出しております・・・」のようになるので、それを直訳したからでしょう。
英語を話すネイティヴの人はsorryは本当に申し訳なく思った時しか使わず、小出しにしません。
そして、約束の電話をほっぽらかして外出しているならともかく、普通に昼で外出している人など申し訳ないはずがありません。
これが英語の考え方の一例です。

こういうセンスを身につけていないと、外交などの場面で見くびられてしまうかもしれません。
中国、台湾、韓国の人は発音はよくない(失礼)ですが、逞しい英語を話します。

では次に具体的事例を紹介しましょう。

英語の授業でさんざんやった感嘆文。
What a beautiful mountain that is!
How tall you are!
こうした文を欧米人が話している、あるいは書いているのを一度も見たことがありません。
ただ、What a shame!というのを一度だけ聞いたことがあります。
感嘆文というのは文法的に存在しえても、実際使うには不自然な気がします。

次はpretty。
教科書には「かわいい」という意味で多用されていましたが、これも一度も聞いたことがありません。
Beautiful、lovelyなどはよく聞くのですが。
Prettyは死語ではないことは知っていますが、少なくとも、中学時に「かわいい⇔pretty」という一対一変換であるが如くの感覚を与えてしまうのが問題だと思います。

次は謙譲語(へりくだり)。
日本語には謙譲語が言葉として存在しますが、英語にはほとんどありません。
しかしだからと言って英語に謙譲の考え方がないと思うのは性急です。
英語は前後関係や文章の組み立てでそれを表します。
例えば、相手方を訪問する場合、相手を中心の立場として捉えるため、動詞としてgoではなくcomeを用います。
英語では、言葉そのものよりも実際の状況を重視しますので、"Sit down"のように原形(注;日本では命令形と呼ぶ・・・適切な呼称ではない)であってもその意味するところが敬っているのならそれでいいわけです。
Pleaseという言葉はここぞという時に心を込めて使います。
ですから、日本語における「***してください」を全部pleaseと訳すと大変おかしなことになるばかりか、本当に敬意や謝意を表す瞬間を伝えにくくなり、コミュニケーションがぎくしゃくするでしょう。
ただし、こうした日本人の特性は最近研究され始めていて、以前ほどはギャップがなくなってきたようには思います。

では今回はこれくらいで。
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テーマ : 語学の勉強
ジャンル : 学問・文化・芸術

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ST Rocker

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つくば-千葉-さいたま の三角形を行き来していますす。
モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
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