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中学・高校英語の過ち(Part 2)-冠詞

こんばんは。
蒸し暑い雨ですね。

Part 1では、英語というのは理屈が先んじるのではなく、日本語とは違う文化をもつ「別のもの」として丸ごと体得してしまう方がよい、と提言いたしました。
今日はそんな中でも象徴的な具体事例を紹介します。冠詞についてです。
英語の冠詞ほど日本人を悩ませるものもないのではないでしょうか。

中学・高校の英語では次のように習ったのではないでしょうか。
定冠詞"the"が使われる場合;
1)前にその物または人が登場した場合
2)この世で一つしかない物(earth、sun、universeなど)
3)序数(firstとかsecond)

これらは部分的には正しいですが、本質を表しているものではありません。
私の最終提言を申し上げる前に少し脱線させてください。

日本語の敬語や謙譲語は英語にはほとんどないですが、英語は文の組み立てや前後関係でそれらを表せます。
では何のために敬語や尊敬語があるのでしょうか。
日本語の「**さん」(人を呼ぶ場合)を考えてみます。
日本語を知らないガイジンから「さん」を使うルールを教えてください、と問われた場合、次のように答えられなくもありません。
1)目上の人 2)女性 3)顧客
あるいは一言で「敬うべき人」と言えるかもしれません。
でも、ルール的に「さん」を説明するのは適切ではないと思います。
日本語の「さん」の持つ奥深い感情は理屈では説明できず、日本語の文化として丸ごと体得してもらうしかありません。
最近、Suzuki-sanのようにさん付けで日本人を呼ぶ欧米人が増えていますが、大抵は誤解して使っています(例えば、"san"は日本人の名前の一部とか)。

では英語の"the"はどうでしょうか。
日本語には冠詞がありませんが、別に不便ではありません。前後関係で意味が通じるからです。
よって、英語も冠詞は本当はmustなのではなく、一種の文化なのではないでしょうか?
少なくとも、"the"や"a"を使うルールをきっちり示すのは難しいと思います。

私の意見としましては、"the"は話し相手と同意の相槌を打つための英語の文化なのではないかと思います。
具体例を挙げてみます。
AとBという2人が、バツ2のポールという人が3番目の妻を探そうとしていることを話しています。

A: Do you know Paul?
B: Yes. Was he devorced twice?
A: Yes, he was. Do you know the second wife?
B: No. But I know he is looking for a third wife.
A: That's right. The third wife should make him happy.

Bは(そしてもしかしたらAも)2番目の妻が誰だか、どんな人か知らないのです。でもtheなんですね。
それはAとBの間で2番目の妻が確たる存在したことを同意しているからですね。
Third wifeは序数ですけど、誰だかわからないので相手と同意しようなく、"a"が使われるはずです。

過去形でもaが使われる場合があるのではないでしょうか?
例えば、「昔々、ポールという人が住んでいたとさ。ある時ポールは最初の妻に語りかけた。....」
このような場合、a first wifeではないでしょうか。

以上のように考えていくと、我らがThe Beatlesの意味が少し違って見えてきませんか。
敢えて日本語で表わすと、「元祖ビートルズ!」、「あなたのビートルズ」..そんな感じでしょうか。

TV番組「ベストヒットUSA」の1コーナーである"The Legend"を「大いなる伝説」と訳しているのは名訳だと思います。
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テーマ : 英語
ジャンル : 学問・文化・芸術

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モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
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