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日米の国の仕組みの違い

こんばんは。
文化の日をどのように過ごされましたか?

先日、野田首相が苦し紛れの答弁になりがちなのは、日本の国(政治)の仕組みにも問題があるのではないかと思い、今日図書館で政治に関する本を何冊か借りてきて取り急ぎ読んでみた。
日本とアメリカについての本が中心である。

大急ぎで読んだので多分に間違いがあると思うが、要点は次のようだと思う。

アメリカの仕組みの方からお話しする方がわかりやすいと思うので、そうさせていただく。
アメリカは大統領制。
日本と同じく三権分立を基本としているが、最高決定権限は大統領に集中している(ただし全ての決定権があるわけではない)。
大統領は行政府を直接治める長である。
そして、国家元首、軍の最高司令官、外交の最高責任者、立法拒否権・立法権の行使という権限を持っている。
かなりのことを自分の考えでできるが、会社の社長のように全ての組織の長なのではない。
立法府(連邦議会)と大統領は主従関係ではなく一定のつながりになっている。すなわち、大統領は拒否権を行使できるが、議会で2/3以上の賛成がある場合は大統領の意思に関係なく可決できる。
大統領は相当な権限を持ち、国の意思決定システムをわかりやすく迅速にしているが、独裁を防ぐ道も若干用意されているのである。

大統領の下には大統領府もあり、戦略を決める機能もある。
それ以外の下部組織もたくさんあり、大統領をサポートしている。

一方、日本は言うまでもなく首相制。
三権分立の精神はアメリカより徹底しているかもしれない。
三権の中心に憲法があり、そして主権は国民にある。
私見としては、政治家も官僚もいわば「公僕」であり、国民への説明責任があるというわけだろう。

日本は、行政の長は「内閣」であり、首相が長というわけではない。
そして首相の権限がどうもわかりにくい。
日本の首相は国家元首としては規定されていないらしい。
大臣を罷免したり、国会に議案を代表して提出できるが、行政の全責任を負っているわけではない。
海江田元経産大臣が、人事問題に首相が口を出したことを遠回しに批判していた。

今でこそ国家戦略会議が設置されるが、これまでは国策的な戦略を考え出す、つまり「何をやるか」、の機能がなかった。
・・というか、本来行政の責務のある官僚が「何をどうやるか」を考えてきた。
おまけに、官僚は立法的なことまで考えてきた。

以上が主な日米の国の仕組みの違いである。

戦後長らく自民党の時代が続き、官僚主導の政治が続いた。
アメリカに追いつけ追い越せの目的ではそれがうまく回ったのではないだろうか。

民主党は、自民党を批判し続け、脱官僚指導を行うと宣言した。
しかし、官僚を排除する発想であり、基本政治理念の改革はなかったので、うまく行かなかった。

日本の成功でもあり失敗でもあるのはやはり官僚主導。
優秀な人たちなので一目置かれるが、ある時から国民の目線とはかけ離れてしまった。
各省庁が一元管理されていないので、似たようなことを別々の省庁でやったり、セクショナリズムが横行したりした。

今や複雑で動きの激しい世の中。
国家が何をやるかをしっかりと迅速に考えるには、利権や意思決定法があいまいな中ではうまくできない。
やはり、国家の長の下に専門機関を置くべきだろう。

そして、日本の三権分立は少し怪しい。
アメリカで大統領と立法府を隔てている訳がわかってきた。
日本の首相も国会が使命するのではなく、国民が選ぶ方がいいかもしれない。

そんなわけで、結果的には私が思い描いていた「この混世にはアメリカの国の仕組みの方がよさそう。少なくとも国家の長が吊るし上げられて返答に窮することはアメリカにはなさそう」という予想はほぼ当たっているのではないかと思える。

これはきっとアメリカの歴史の中で経験的に積み上げられた貴重なノウハウだろう。
ここで疑問が生じる。
なぜアメリカは終戦後、日本の制度をこのように指導したのだろうか?
主権在民という聞こえのよい制度を掲げて、その実は意思決定が滞り、アメリカに従属することを密かに期待していたからか。
そして、韓国は同じアメリカに占領された国なのに、なぜ大統領制になったか。

今日はここまで。
いずれにしても、野田さん、頑張ってください。
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テーマ : 政治
ジャンル : 政治・経済

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No title

お久です。。
ゆっくり記事を読む時間が無く、今、読ませていただきました。。
野田さんにかなり執着があるようで・・
uriboも、野田さんはまずまずの首相だと思ってますが
まぁ、地盤が悪いですね^^;
足の引っ張り合いの民主党では、さぞかしやりにくいでしょう。。
 
uriboは、いつも不思議に思ってます。。
日本の国会はなんであんなにたくさんの議員がいるんでしょう。。
必要なんでしょうか?
どう見ても、お金を貰って遊んでる人ばかりのような気がします。。
聞いた話、アメリカの議員はボランティアとか?!
そうなんでしょうか?
みんな、本当に政治に興味があって参加してるとか?
もしそれが本当なら、日本はマネするべきでしょうね。。
本当に日本の事を考えてる人がボランティアでやればいいのでは?
そうすれば、少なくとも今テレビによく出てる訳の分かんない元政治家の若い人は出てこないでしょう。。
議員報酬に税金の大半を持って行かれてるのは納得いかない事です。。
県にひとりの47人でも、国会は回っていけそうな感じしません?(笑)
政治のコトよく分かってないuriboの戯言でした^^;

Re: 議員のあり方

uriboさん
おはようございます。
気合いの入ったコメントありがとうございました。
虚言なんてとんでもないです。大事なことだと思います。
私は外国の議員報酬については詳しくありませんが、欧米ではおっしゃるように、ボランティアで政治に真に関心のある人が政治家になっている、というトレンドだと思います。
アメリカの連邦議員(国会議員)の場合、一人当たり1,800万円の歳費が使われているというデータがありますので、報酬はもらっていることになります。
しかし日本と大きく違うのは、別に職業があっても議員になれるので、自分の仕事をやりながら議員をやっている人が多いと聞きます。
日本の場合、国会議員という高額の「職」にすがりつこうという発想になりがちですね。
日本の議員の数が多すぎるのはみなさん同意されるんじゃないでしょうか。
数自体だけでなく問題なのは、党や派閥により意見を集約することだと思います。個人よりも党や派閥が上に立つ。これでは民主的な会議とはいえないと思います。
それから、書きましたように、立法と行政の人間が入り乱れて議論していること。これまた三権分立とは言い難いと思います。
国会は県の代表一人だけでもいいのではないか。大変大胆なご意見と思いますけども、意見をうまく集約するシステムができれば決して不可能ではない気がします。ただ問題なのは、いろいろ政党があるなか一人の代表に託すのはちょっと苦しいかな。多分、各県最低3人位は必要かもしれませんね。
貴重なご意見ありがとうございました。
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Author:ST Rocker
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つくば-千葉-さいたま の三角形を行き来していますす。
モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
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