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アメリカ合衆国通商代表部 - アメリカはTPPをどう考えるか -

今日は勢いに乗りダブル投稿となりました。
できましたら1つ下の記事も読んでくださいね。

Office of the United States Trade Representative (略称USTR)(アメリカ合衆国通商代表部)のウェブ(下記)を見ると、アメリカのTPPに対する考え方がわかります。

http://www.ustr.gov/

正しい訳は「合衆国通商代表室」といったところでしょうか。
アメリカという国は固有名詞を省略して自分の国を名乗るのだからすごい。

この組織は大統領府の一部であり、代表なる人物は大統領直属の部下であり、外交の代表の権限など、かなり大きな権限が託されている。
要するに、通商に関して何をどのようにやるかを考え、大統領の承認一つで行動を起こせ、外国に出向いて自分で決めてきてよい、という大変重要かつ権限の大きい組織であり役職であります。
現在代表はRonald Kirk(カーク)という人で、オバマ同様白人ではありません。

アメリカでは、USTRに限らずですが、国の組織は日本よりはるかにシンプルであり、報告指示系統がはっきりしており、代表者の権限がクリアで大きいです。

USTRは当然のことながら、TPPについて中心になって考え、他国と交渉しています。
日本においてもTPPは野田首相を中心に一生懸命考えてもらっていますが、アメリカがどう考えているかはやはり知る必要があると思います。
USTRのウェブは最もそれを知るよい手段だと思います。

ウェブの構成は比較的シンプルです。
代表部のステートメントが中心で、各国との通商に対する基本的考え方、TPPに関する基本的考え方、大統領の足跡と現在の状況、ニュースリリースなどから構成されています。
英語がとにかく格調高いです。

野田首相がTPPの交渉に参加することを発表したことも当然掲載されています。
しかしそのニュアンスは日本から見るものとは大きく違っています。
要約しますと、「野田首相の決断を歓迎する。日本は、ゆえに、米国の要望する通商自由化のために何が障壁になり何をすればよいのか、について準備しなければならない。」
また、日本に対する考え方のところでは、「日本との相互通商における深刻な問題を取り払うとともに、日本の規制による自由通商への妨げを解決する」という意味の言葉が書かれています。

日本では「やりたくない部分についてはやらないと言えばいいじゃないか」という論調がありますが、アメリカからしてみればはなからそんな発想はないのであり、「アメリカの要望を日本は具体的にどう受け付ける」からスタートしたいわけであり、日本にとってかなり難しい交渉が予想されます。

アメリカはとにかく「合理性」の国です。
腹芸とか個別の保護や対策を取らない原理主義と言いますか。
規制とか陳上はアメリカ人の辞書にはないわけです。
それを国内のみならず海外まで広めようというわけです。

ただしですね、私がかつてアメリカ系企業に勤めていた実感からは、アメリカ人は本音の部分は日本以上に人脈とか感情に支配される。
でも建国の歴史とか宗教上とかもろもろの理由で、表向きはあくまで「合理性」で闘い、相手を支配する。

本当は日本の強さを肌で知っているのかもしれない。

アメリカ人には二面性がある。
例えば、実力主義を掲げていながら、企業では人脈が台頭したり、
正しいことを主張する一方、エネルギーは使い放題であったり。

日本は必ずしも合理性ではない。
そして、日本流の考え方というものもない。
結構行きあたりばったりで行き節操もないが、みんな頑張りなんとなく強いのだ。

これら整理するのはなかなか難しい。
少なくとも、TPPの交渉においてアメリカは美しい合理的論法で通商の自由化を強く求めてくるだろうが、日本としては同じ土俵で合理性を主張しても負けは目に見えているのだから、強い製品をちらつかせて「いつでもTPPをやめてもいいんだよ」という態度くらいがいいかもしれませんね。

なお、長期的視野に立てば、たとえTPPがアメリカの思うようにスタートしたとして、日本は苦手な分野でも優位に通商を展開していくだろうと、私は個人的には信じています。
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テーマ : 政治・経済・時事問題
ジャンル : 政治・経済

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