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Coffee Break Beatles No.19 「ビートルズの英語」

私は大学卒業以来外資系に勤めているので、仕事の半分は英語である。本来なら英語は相当ハイレベルになっていないといけない立場だけど、現実はなかなか難しい。
昔から洋楽や映画に親しんできたから発音とかコミュニケーションは得意だ。文法も得意だ。しかしヒヤリングが苦手。読解も時間がかかる。もし発音と文法のTOEICがあるならいいのにな、などという妄想に浸る。

そんなわけでビートルズのお陰で英語にも多少役に立った。
歌だから英語的に得られるものは限られているけど、ビートルズを通じて学んだことを少し紹介したい。

まず仮定法。この言葉を聞くと頭が痛くなるという諸姉諸兄もおられると思うが、少しご勘弁を。
Wouldとかcouldのように、「・・・すればいいのにな、していただけないかな」という婉曲な表現がビートルズの初期にしばしば見られた。英語の得意とすることの一つである。
"I could dance with her.."なんているフレーズが初期のラブソングにはよく見られた。

次いで仮定法過去。さらに頭が痛くなる? 例の"If I were (最近ではwas)a bird,..."という教科書定番のやつだ。 ビートルズにおいてはIf I Fellが代表的。出だしにいきなり"If I fell in love with you, would you promise to be true..."の「二人のジョン」のボーカルから始まる。

ところでなんで仮定法「過去」というのだろう。高校(中学?)の授業では、「現実と違うことを仮定する用法」と習った。つまり、「私が鳥だったら..」、「私があなたと恋をしていたなら」という現在の事実と反する状態を仮定するから。覚え方としては簡単だが、この場合何故過去形が使われるのか疑問である。そして、単に日本語で「仮定法過去」と訳すのが妥当なのだろうか?
私が思うに、「現状とは違う」というより「過去の起因を仮定するから」だと思う。つまり、私は過去に人間として生まれたから鳥ではない。「もし過去に鳥に生まれたらどうだったろう」が本来英語の発想ではないのか。「現状と違うことを夢想」するというより「過去の歴史を変えたらどうだろう」という発想に基づくものではないだろうか。そう考えると英語の発想の方が奥ゆかしい。「仮定法過去起因」とでも訳した方が洒落ている。

次はNot A Second Time。これを見て「何かおかしい」と思った人はさすが。
中学で文法を本格的に習い始める時、「序数(first, second, third,...)には必ずtheを付けること。とにかく有無を言わさずそうしなくてはいけない、と習った。
しかし事実はそうではなかったのである。ここが日本人が英語が得意でない一つの理由かもしれない。
「Theかaか」の問題は、序数であることとは関係なく、話し相手が特定できる(注;知っているかどうかではなく、一つしか存在しないことが認識できること)場合にはthe、そうでない場合はa(またはtheのない複数)というシンプルな法則で全てを説明できる。

例えば、「彼女はTomの最初の奥さん」などという場合は、特定できるので、She is the first wife of Tomであり、「彼が3人目の奥さんを見つけらお祝いしよう」は、If he finds a third wife, let's celebrate him.となる。

ビートルズは基本はBritish English(とういうかリバプール訛り)だが、歌においては適宜American Englishを交えた。
基本はwas(ウォズ)、want(ウォント)だが、I want to hold you handでは「アイ ウォナ」、You are going to lose that girlでは「ヨゴナ」と歌っている。
Ticket to RideではShe don't careというように二人称で歌っているが、それは音符に乗せやすいからだろう。
前述のNot a Second Timeは「ナラセカンタイム」と歌っている。
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テーマ : ビートルズ関連
ジャンル : 音楽

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ビートルズで、入試英語

初めて、コメントします。

はるか昔ですが、自分は、高校入試などで、
ビートルズに助けられました。

発音が同じか、前置詞は何が入るか、という問題では、
ビートルズの歌詞を思い出して、当てはめました。

ブログに書かれている仮定法も、ビートルズで知りました。
中2の時、NoReplyに出てくる、「If I were you」を、
「wasの間違いだ」と、得意になって、友人に言うと、
帰国子女だった彼は、「まだ習っていないのか」と、丁寧に説明してくれたのでした。

今までになかった視点での、ビートルズ論。
楽しく読ませてもらっています。

No title

ギターマジシャンさん

いつも読んでいただきありがとうございます。
ギターマジシャンさんもビートルズの英語で役に立たれたのですね。

このNo Replyはたしかに仮定法が印象的な曲ですね。
ジョンの情熱的な詩だと思います。

これからもよろしくお願いします。
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ST Rocker

Author:ST Rocker
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つくば-千葉-さいたま の三角形を行き来していますす。
モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
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