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アメリカの経常収支

こんにちは。
本当にいつまでも寒いですね。
今年は毎日がしっかり寒くて、例年のような時々かなり暖かい日があるようなことがありません。

さて、日本の累積財政赤字を解決すること、まずは最低プライマリーバランスまで持っていくべきことは急務です。
そして、これまでずっと黒字であった貿易収支は去年赤字に転落しました。
これが一過性のものなのか、上位概念である経常収支までも赤字となってアメリカのような双子の赤字状態にまで転落するのかが気がかりです。

今日は経常収支、とりわけアメリカの経常収支について考えてみましょう。

国力の指標としては主に、財政収支と経常収支の2つが挙げられると思います。
財政収支は言うまでもなく、国債の乱発による累積赤字が大問題となっています。
欧米の主要国は、日本ほどの累積赤字ではありませんが、単年では最近は赤字になることが多いです。

一方、経常収支というのは国と国との間の経済活動の所産によるお金のプラスマイナスのことです。
経常収支は貿易収支、サービス収支、所得収支、経常移転収支からなります。
主には貿易収支でして、輸出が輸入を上回れば貿易収支は黒になります。

サービス収支とは国境を越えた(居住者と非居住者の間の)サービスの取引についてです。サービスとは、輸送、旅行、通信、建設、保険、金融、情報(コンピュータ・データサービス、ニュースサービス等)、特許権使用料、その他営利業務、文化・興行、公的その他サービスです。
所得収支とは国境を越えた雇用者報酬(外国への出稼ぎによる報酬の受取等)および投資収益(海外投資による利子・配当金収入等)の支払いです。
経常移転収支とは政府間の無償資金援助、国際機関への拠出金など、資産の一方的支払いを計上する。出稼ぎ外国人の母国への送金。海外留学生への仕送り等です。
(サービス収支、所得収支、経常移転収支の説明の部分はウィキペディア(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E5%8F%8E%E6%94%AF%E7%B5%B1%E8%A8%88)から引用させていただきました。)

日本は、主に企業の力により、工業製品の質の高さから外国に対し相対的に強い経済力を示してきました。
ですから、少なくともこれまでは日本の経済力そのものは強いけど、政府の事業のあり方と予実算の管理がよくなかったと言えるでしょう。
財政の改革は急務、経済力も?が付いてきたのでこちらも安閑とはしていられない、という状況です。

ところで経常収支。
最近では韓国は黒字、ドイツも黒字、フランスは赤字です。
そしてかの国アメリカは赤字なのです。
2010で約4.7億ドルと他主要国よりかなり大きくなっています。
アメリカは財政も赤字です(ただし累積は日本ほどひどくない)。

あの未だに強くて豊かな暮らしをしているアメリカの経常収支が赤字なのです! 信じられますか?
平たく言いますと、アメリカ国内の経済活動が、国内で調達ないし作り出したお金だけでは賄いきれない、ということです。
つまり、外国がアメリカに対し投資している、アメリカにお金が流れ込んでいるのです。
それはひとえに、ドルという通貨のもつ未だに圧倒的な信頼感から、と言われています。

政治も外交も軍事も、なんだかんだ言って未だに強いアメリカ。
ノーベル賞や特許や発明・発見も未だに多いアメリカ。
未だに自動車大国であるアメリカ。
そしてスティーブ・ジョブズ氏を象徴とするアメリカンドリーム的凄腕経営者とそこからもらたらされる革新的な製品が未だに強いアメリカ。
そしてITやコンピューターが未だに強いアメリカ。

そんな数々の強さを未だに多く持っているアメリカが、もはやお金的には自立できない。
私もたまにアメリカの一般のお宅にお邪魔しますが、いまだにその生活は豊かです。
プール付家、大きな自動車3台、ホットタブ、外食などです。
そうした豊かな生活は海外からの投資で支えられているのですね。驚くべきことです。

でも、よくよく考えてみますと、一部のIT以外のアメリカの製造業は凋落したとは時々言われてはいました。
素材とか石油化学とかの一般の工業製品はめっきり競争力をなくしたのではないでしょうか。
そういえば、私が知っている大企業のマネジャーたちは、日本以上に上司に気に入られたいような根回しの達人ばかりでした。
社内の説得やプレゼンはやたら上手いけど、リスクテイクや実のある話は進んでしないような輩(やから)たちです。
ジョブスのような革新的人物は少数派なのでしょうね。

それと、雇用の問題があると思います。
日本と同じく、ワーキングプア層が拡大していると思います。
一部CEOはとんでもない高額の収入、そして低収入層の拡大だと思います。

アメリカと日本の共通点は多いと思います。
だから、日本もアメリカ同様、経常収支赤字化へ進む可能性は十分にあると思います。

アメリカの場合、ドルという信頼性の高い通貨に支えられた資金の流入の有利さがまずあります。
しかしこれも未来永劫にあるわけではないでしょう。

そこでアメリカは2つの戦略を持っていると思います。
一つは経済活動のボーダーレス化。
既に始まってはいます。
でも規制をより取っ払って海外での活動をより容易にする。TPPがその一つですね。
例えば、アメリカ企業が外国での所得をより上げれば経常収支は黒へ向かうわけです。

もう一つはエネルギー戦略だと思います。
最近何度も申し上げていますように、アメリカはシェールガスの開発に成功し、まもなくエネルギー自立国になろうとしています。
これはいろんな意味で大変有利なことですね。

日本は絶対的優位な通貨も資源も(今のところ)ないので、独自の戦略を持つ必要があると思います。

以上のように、我が国の経済も、アメリカの経済も、そしていろんな国の経済も、面と向かって押し寄せる事柄のみに対峙するだけでなく、俯瞰(上から客観的に観察)する必要があると思います。
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テーマ : 政治・経済・時事問題
ジャンル : 政治・経済

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モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
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