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常識と反対の論法にワクワク

こんばんは。
今日は本当に暖かでした。
でもまた数日すると真冬並みの寒さが続くようです。
なかなかそう簡単には行きませんね。

どんなテーマでもそうですが、常識とは反対の論法が出てくるとワクワクしますよね。
最近で言えば最もセンセーショナルなのが、ニュートリノは光より速い、という観測結果。
あるいは、地球温暖化は少し長い目で見れば起きない、あるいは、温暖化により炭酸ガスが増えているのではない、あるいは、炭酸ガスが増えても人間は困らない、などもインパクトのある反対論法です。
理科系の話に限らず、真の独創性を得ようと思うなら最初は徹底的に模倣せよ、なんかもおもしろいです。
そして、日本経済の回復においても反対論法が現れるとワクワクします。
世の中の趨勢と反対のことを主張するのですから、スカっとした快感が湧く人が多いと思いますが、逆に保守的な人などは不快感を覚える人もいるでしょう。
そして、時に反対論法は世の中を改革する大きなきっかけになることもあります。

反対論法が本当に正しいものになるには、正しいデータとそれを基に組み立てる論証の正しい手順を踏まなければなりません。
再現性の検証も必要でしょう。反例もないかも調べないといけません。

今日の日経新聞の「経済教室」欄には、大変興味深い「世の中の常識とは反対」のことが書かれていました。
この「経済教室」。「教室」となってはいますが、基礎的なことを教えるというよりは、新しい提言が多いです。
しかも骨太で斬新な考え方が載ることが時々あり、大変優れた企画だと思っています。

今日の題目は「経常収支問題を考える㊤ 『赤字転落』を嘆く必要なし」という刺激的なものであり、寄稿者は早稲田大学教授・谷内満さんです。
私は数日前にこのブログで、日本はまもなく経常赤字に転落する可能性がある、既に転落しているアメリカのような、あるいはアメリカとは替るファクターを持たないといけないのではないか、と書きました。
今日の谷内さんの論法は、もっと本質を突くユニークかつ鋭いものでした。

ごくごくかいつまんでその内容を紹介します。
経常収支とは貿易収支、サービス収支、所得収支等の合算であり、一方、財政収支と企業収支と個人収支の合算でもある。
経常収支が黒か赤かは全体のプラスマイナスであり一つの指標ではあるけれど、それが全てを表すわけではない。
内容がよくて赤の場合もあれば、内容が悪くて黒の場合もある。

最近の日本は、経常収支が黒字で来ており、主に企業の黒字によるものだが、企業が貯蓄し投資を渋っているから黒なだけであり、言わば企業に元気がないから経常収支が黒だとも言える。
一般には経常収支が赤になったことと引き換えに外国から資金を借り入れると言われるが、実際には黒の段階から借り入れられる。
現に日本もドイツもそうだ。

また、貿易黒字だった日本は輸入が不足していたとも言える。
輸入を促進し、外資を積極的に取り入れる方向、すなわち経常収支が赤に傾く方向は経済を発展させる方向でもある。
だいたい、現代の先進国は、経済のボーダレス化により生産が海外にシフトしているために経常赤字になりやすい。

まとめると、経常収支が黒か赤かは大して重要ではなく、その中身がどのように組み上がっているか、将来性のある趨勢にあるか、が重要である。
しかし谷内氏は言う。だからと言って、財政赤字や国債への超依存、企業の活性などそのものが低下するのは根本的問題だ。
だから、経常収支に惑わされずにこうした問題に正面から立ち向かうべきだ、と。

パチパチパチ! 大拍手です。
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テーマ : 政治・経済・時事問題
ジャンル : 政治・経済

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