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Coffee Break Beatles No.123 「Till There Was You」

こんばんは。

ビートルズの初期の曲の中でも群を抜いて隠れたバラード的名曲なのがTill There Was You。
小気味よいギターの伴奏と洒落たアレンジ、牧歌的な歌詞とポールの暖かいボーカル。

アルバムWith The Beatlesに収められている。
この曲は、当時の他の曲と同様、右チャンネルはボーカルだけだ。
そこで、私20代前半の頃は、右チャンネルつぶして自分の声を入れてテープに落したりしていた。
だからカラオケなんかもすぐできる。
独身寮にいた時、この曲の右チャンネルoffにしカラオケで歌っていたら、歌が終わった瞬間、壁を隔てた先輩から大きな拍手。
恥ずかしいやらうれしいやら。

だがこの曲はオリジナルではない。ブロードウェイのミュージカルである"Music Man"に出てくるのが原作とされている。

ビートルズバージョンはすごくよくできていて、あたかもビートルズが原作のような雰囲気だ。
そもそもこの曲がミュージカルであったとは想像しがたい。
そこで調べてみたら、あった。下記クリックください。これが原作。

http://www.youtube.com/watch?v=8Gf1I86kAIk&feature=related

確かにミュージカルにピッタリだ。これはこれですごくいい。
ということは、ビートルズのカバーの発想がすごい。
ギターのアレンジとバンドとしてのリズムが加わって全然違う曲になった。あっぱれ!

そしてこの曲は、1963年11月の英王室主催の音楽会で名演が聴ける。
あの有名なジョンのTwist and Shoutを紹介する時のセリフ。
「安い席の人は拍手を、その他の人は宝石を鳴らしてください。」
Till There Was Youはその1曲前に演奏した。下記クリックください。

http://www.youtube.com/watch?v=VeYSUPQVoRI&feature=related

これはレコードとはまた違ってエレキバージョンのすごい名演だと思う。
この曲をポールが紹介する時こんなことを言っている。
This is from a show "Music Man".
This was also recorded by a favorate American Group Sophie Tucker.
(この曲は大好きなアメリカのグループ ソフィー・タッカーもレコードを出しました。)
とここで観客から大爆笑。

結構大真面目に紹介しているのに、ソフィー・タッカーと言った瞬間に大笑い。
一体何がおかしいのか、ずっと謎だった。
そこで今日、少し調べてみた。

ソフィー・タッカーというのは1960年前後に大活躍したアメリカのソロの女性のジャズ歌手のようだ。
有名らしいが、なんせ資料が少ない。
生まれはロシアだが、ユダヤ系アメリカ人の夫と結婚してからはアメリカに移った。

なにやら、若い頃から随分太っており、顔も大きかったようだ。
お客さんから結構からかわれたようだが、かえってそれを売り物にしていた。
顔を黒く塗ってアフリカンジャズなども歌ったとか。
実力もありコミック的なところもあったアーティストのようだ。

ポールは他のライブでも同じネタでこの曲を紹介し笑わせていたという。
で、なぜ笑ったかというと、まずはソフィー・タッカーはグループではなく個人だから。
個人なのにグループほどのサイズと実力があると言いたかったビートルズの半分はジョークで半分は尊敬からか。

ロックグループ・ビートルズとソフィー・タッカーのイメージが合わないので爆笑になったのだと思う。
日本で喩えれば、新進のカッコいいバンドが、「僕らの憧れるバンド『和田アキ子』もこの曲をカバーしました」なんていうのと似た雰囲気かもしれない。(和田さんスミマセン。)
実際にソフィー・タッカーがTill There Was Youをカバーしたかどうかは知らないが、本当にしていたら余計おもしろいと思う。

さらには、ロシア生まれとか、ユダヤ系と結婚したとか、イギリスとアメリカの違いとかの民族的な感情もあって、ジョークにより深みがあるのかもしれない。
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No title

オリジナルをはじめて聞きました!
あの出来すぎのギター・ソロは
オリジナルの流用ではなかったんですね。
(手本のオリジナルを完コピしたんだろうと
勝手に思っていました)

面白半分さん

こんにちは。
いつもありがとうございます。
はい、本当におっしゃる通りだと思います。
では、あのギターは誰がどのように作ったのでしょうね?
初期ですからジョージ・マーティンも少し口を出したかもしれませんね。
曲のカバーというのはこういう風にやるとやりがい(やられがい)があるのでしょうね。

No title

ST Rocker さん
こんにちは^^

とてもすてきな曲ですね。ミュージカルに似ていると思って聴いていましたが、
"Music Man"はやはりミュージカルだったのですね。

ビートルズはこういう歌も歌うのですか。
ST Rocker さんもご自分の声を右チャンネルにテープに吹き込まれて歌われたのですね。
きっとおじょうずでしょうね。

> 結構大真面目に紹介しているのに、ソフィー・タッカーと言った瞬間に大笑い。
→和田アキ子さんの例えはわかりやすいです。(笑)

No title

kaolineさん
こんばんは。
コメントありがとうございました。
さずがkaolineさん、聴く方が聴くとミュージカルに聴こえるのですね。
はい、こういう曲を取り上げるビートルズの音楽性の幅を感じますね。
ソフィー・タッカーは和田アキ子さんのように、歌の実力も、コミカルな面もあって体も大きかったという素敵な一流の芸人だったのかもしれませんね。
でも、和田さん、本当にごめんなさい、です。

英国式ジョーク?

ST Rockerさん、今日は。

女王陛下面前で、ちょっと緊張気味でお行儀の良い彼等も、未だ若くカワイイ青年でしたね。ビートルズとしては、ヒットナンバーではない此の楽曲を何故か気に入ってしまい、今でも愛聴しつつカラオケでも必ず!!レパートリーしてます?

そして、ジョージ・ハリソン氏のリードギター演奏も、モダン・ジャズっぽく当時としては結構カッコ良くて、失礼ながら見直し更に彼のファンとなった事、思い出されます。

また、英国人らしいシニカルなポールのギャグ(ソフィー・タッカー)、詳細知りませんでしたので面白かったです。

take10nさん

こんばんは。
コメントどうもありがとうございました。
take10nさんもこの曲がお好きでカラオケで歌われているのですね。
うれしいです。
はい、ジョージのこの曲の演奏が彼の実力のほどを上げましたよね。
ポールのジョークもおもしろいです。
ジョンはさらに上手のジョークを放っていたようです。
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ST Rocker

Author:ST Rocker
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モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
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