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トータル・ビューで考えてみる

皆さまこんにちは。
ようやく大雨も峠を越えましたね。

GWは既に十分休みました。
私はじっとしていると辛いことがよぎるので性に合いません。
攻撃的なことを考えたりやったりするこそ私に前向きの精神をもたらします。
(しかしだからといってそれは他の人に当てはまるとは限らないので、あまりお勧めはしません。)

以前ロッククライミングを初めてやった時の恐怖は言いようがありませんでした。
その時に思ったのが、「助かるには登るしかない」でした。
まさに自分の仕事や人生を象徴していると思いました。
このことは後日改めて書いてみます。

今日は天気も上向き加減なので、思考面、身体面双方にやや負荷をかけることにしました。
午前中は政治経済の根本的重要問題を考察しまとめましたので、ここに少しだけ紹介します。

4月18日の記事でニッポンのお金の流れとたまりの関係をダムに喩えました。
そのダムはいくつかの仕切りで小ダムに分かれており、それぞれが単独で機能している一方、それらは互いに弁を介して並列につながっており、弁の開閉を制御することにより、ダム全体の状態と機能を維持または発達させています。
消費税増税というのはある弁を今までよりやや多めに開けるということに過ぎません。
そのようなスポット的な見方では現在の複雑な国家のお金の流れやたまりを論ずることはできません。
ダム全体を見る「トータル・ビュー」が必要というわけです。しかも瞬間を見るのか、経過を見るのか、積分値を見るのか、など様々な視点があります。

日本は得意な技術を今でもいくつも持っていますし、基本は協調がいいので、今後も強い国であるためのポテンシャルはあると思います。
しかしトータル・ビューは苦手ですね。
今こそトータル・ビューのリーダシップが求められていると思います。

では、午前中のまとめ下記に示します。

私が最近読んだ政治・経済関係の記事や本で特筆すべきものを4つ挙げさせていただきます。

1. 日経新聞 2011-11-23 経済教室 政経研究大学院大学客員教授・田中秀明(注:今は所属を変えられたようです)
主要各国の財政の赤字性と国家の予実算管理の不透明性には大きな相関があることを見出し、財政の黒字化には透明な管理が必要、と説く見事な論文です。

2. 上念司著 「日本は破産しない!」 宝島社
日本経済の長期低迷はひとえにデフレにあり、その原因は日銀の故意な対策不実施(利権維持のため)だと指摘しています。日銀はお札をもっとどんどん刷って市場に出回らしデフレを解消することで消費も回復し、円高も解消される。産業の改革とかの問題以前の問題だ、と説きます。

3. 日経新聞 2012-03-06 経済教室 早稲田大学教授・谷内満 「経常収支問題を考える㊤ 『赤字転落』を嘆く必要なし」
アメリカを例にとり、貿易赤字や経常赤字は気にすることはなく、むしろ他国からどんどん投資してもらい、輸入も積極的に行い、国内にお金や物を豊富にし、それを起点に新しいアイデアで経済を活性化させる、と説きます。先進国は皆貿易赤字になる運命にあるからそれに拘泥していてはだめ、と説きます。

4. 野口悠紀雄著 「製造業が日本を滅ぼす」 ダイヤモンド社
こちらの本は「貿易黒字にすべし」と言います。米アップルを例にとり、製造業はコストのかかる旧来的な製造部分を捨てるか、製造業そのものを減らし金融業等にシフトすべし、と説きます。また、氏の得意な経済解析から、本質的な意味での円高ならむしろ歓迎すべし、と説きます。

どれも大変優れた論文であり、今の日本経済に一石を投ずるものだと思います。
しかし、これらは視点が違うため言っていることが全然違いますし、同じ次元での言い合いでもありません。
極端な話、4つとも両立させることが(理論上は)可能です。
これらをトータル・ビューで考察し、どのように取り入れるべきかを考えることが重要です。
では、4つをダムで考えてみましょう。

1は、「政府」の小ダムの仕切りを透明にして、中の水の動きが外から丸見えにし、お水の無駄使いや不正使用がないか見張ることです。
2は、ダムの水の一部が凍っている状態を想像してください。お水(=お金)があっても液体の水(=現金等)でないと実際には使えません。デフレ緩和のため日銀がお金を増やすというのは、ダムの水のうち凍っている部分を溶かして液体の水を多くすることに喩えられるでしょう。液体の水が増えれば「よしでは使うぞ」と思って各小ダムの活動が活発化し、水の流通も活発になるでしょう。
3は、ダムに流れ入る水と出る水のバランスはどうでもいいので、他のダムから大量の水を借り受けて、もし増えたら自他ともに得をするような量で返す、とかでしょう。
4は、ダムに流れ入る水と出る水のバランスをシビアに見ます。自分が出す(=売る)水を高く買ってもらうように水の質を上げるべし、というわけです。ただし質を上げるためにコストを上げてはいかんというわけです。
脱工業化という意味では3と4は共通する部分もあります。

消費税とは「民衆」や「企業」の小ダムから「政府」の小ダムへ弁を通じて一定の水流にて水を供給することです。
各小ダムの状況や将来性を見てからでないと、弁の開きを大きくすることなどできるはずがありません。
ましてや、欧米が20%前後の消費税だから日本ももっとずっと上げても構わない、なんて全く意味のない議論であることが賛同いただけるでしょう。

4つのうちNo.2は、いかなる対策の前にも普遍的に非常に即効性のあるはずの対策でしょう。
本来すぐやるべきであったものですので、すぐ取り組んでもらいたいです。

1もその次に即効性のある方法だと思います。しかも戦略がどうであれ共通の方法です。
次の政権では是非取り入れていただきたいです。

3と4はダムの機能の本質的改善という意味で少し時間がかかりますが、重要なことです。
判断を間違うと、意味のない方向に国民が努力することになりますから、今後慎重に議論して行くべき事柄でしょう。

アメリカは他国からいっぱいお金を呼び込んでいます。でもそれはドルと軍事力が強大だからかもしれません。
日本は同じことができるでしょうか? まずそこを吟味でしょうね。

他国からの投資をあてにしなくても日本のオリジナル技術やビジネスはどれくらいあるでしょうか。
旧来型の製造コストをかけなくても稼げる仕組みがあるでしょうか?
この2点を徹底的に整理するのが急務でしょうね。

しかしそれにしても、「シロアリ退治」を掲げた民主党でしたが、今や180度違うというのは、既得権益の構造は想像以上に根が深く、1や2をやろうとすると、ダムの構造がガタガタに崩れるのかもしれませんね。

では、今日はここまでにします。
ではフィジカルトレーニングに行ってきます。
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テーマ : 政治・経済・時事問題
ジャンル : 政治・経済

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Author:ST Rocker
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モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
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