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科学豆知識No.2 (圧力の話 その2)

みなさまこんばんは。
今日2つ目の記事、圧力の話 その2です。

あらゆる気体はボイル・シャルルの法則に従いますが、
標高の高い所に行くと気圧が下がるのは、その法則よりも、地球の重力が空気を引き付けているので、どうしてもその濃度に勾配ができてしまうためです。

よく富士山頂では空気の濃さが地上の約2/3、エベレストでは約半分、などと言います。
地上での大気圧を1気圧と言います。
よって、富士山頂、エベレスト山頂での気圧は約0.67気圧、約0.5気圧にそれぞれなります。
こうした低圧下では高山病はじめ様々な体調の変化が現れます。
主な理由は、酸素濃度が低いために、普段酸素がもたらしている正常な生命活動が低下するためです。

こうした低圧下では酒に悪酔いしやすくなります。
悪酔いの正体はアルコールが変化してできた物質であるアセトアルデヒドです。
地上で飲んでいれば、アセトアルデヒドは酸素により酸化され、酢酸と水になり体外へ排出されます。
ところが高山では酸素が十分でないために、体内でアセトアルデヒドとして留まる時間が長くなり、地上では強い人も下戸になります。
以前私は富士山8合目の山小屋(標高約3,200m)に泊った時、ウイスキーをストレートでほんの少し飲んだだけでも相当気分が悪くなりました。
深呼吸を一所懸命して事なきを得ました。

富士山の5合目(標高約2,500m)では約0.8気圧です。
静かに動いている限りは全然OKですが、マラソンのような激しい運動はかなり疲れます。だから高地トレーニングするわけです。
この程度では下戸にはなりませんが、地上のような大酒は飲めません。

実は飛行機が巡航高度になると機内は0.8気圧くらいです。わざとこのような圧力に設定しているのです。
技術的には機内を1気圧にすることは可能ですし、旅客にとって1気圧の方が快適に決まっています。
でも機内を1気圧に保つことは、それだけ機体に強度が必要です。
なにしろ巡航高度は約1万mですから、外の気圧は約0.4気圧です。
外と中の気圧の差が大きいほど機体を頑丈にしないと潰れたり亀裂が生じてしまいます。

現在の飛行機はとても薄い特殊合金でできています。
そのため0.8気圧まで上げるのがギリギリのようです。
もし1気圧まで上げるには重くて厚い金属を使う必要がありますが、それだとコストが上がり燃費が下がってしまいます。

だから飛行機の中って頭が何となくボーっとしてますし、エコノミー症候群とかの不調も起きたりしますし、疲れやすいですし、
アルコールもビール1缶とワインの小瓶1本で十分ですよね。

そのうちに技術が進歩して飛行機の中でも1気圧が普通になるかもしれません。
そうしたら疲れもぐっと少なく、たくさん飲めるようになるかもしれません。
(でもそれだと機内に酔っ払いが増え過ぎて困るかも。)

それまではせいぜい機内では深呼吸を何度もして体内に酸素をよく巡らせて調子を上げるしかありません。
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No title

こんばんは。

初めてコメントさせていただきます(*^_^*)
実は私、旅好きの割に飛行機が苦手な人間で。。。
鉄道は大好きなんですけど(^_^;)
理由は狭くて息の詰まりそうな機内と
飛行中に発症する耳鳴りに悩まされるからなんです(汗)

昔、客室乗務員やっていた友人も体調を崩し
3年で辞めてしまいました・・・
今度、深呼吸しながら乗ってみましょう♪
変なオバサンと思われないといいけど(^_^;)

そふぃーおばさんさん

こんばんは。
いつもご訪問ありがとうございます。
また、コメントをどうもありがとうございました。
なるほど、機内がお得意ではないのですね。わかります。
あと、耳鳴りですね。気圧が低いからでしょうね。
CAさんは長時間なのでかなり大変だったことでしょうね。
はい、深呼吸いいと思います。
これからもよろしくお願いします。
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ST Rocker

Author:ST Rocker
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つくば-千葉-さいたま の三角形を行き来していますす。
モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
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