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植物の戦略

みなさまこんばんは。
暑さがぶり返しましたね。

昨日お約束の通り、2万人目の方の「候補」の方々に記念のメッセージを送らせていただきました。
繰り返しますが、そうした方々のみならず、全てのご来訪いただいた方々へ等しく感謝の気持ちをお伝えしたいです。
ありがとうございました。

さて、2万人を超えた最初の記事は、渾身の思いを込め、「植物の戦略」です。
いつも渾身のつもりですが、より渾身の渾身で書きます。

科学的な部分では、大体合っていると思いますが、私は生物の専門家ではありませんので、
正しいことを解説する記事ではなく、哲学的な感じで植物をどう思うか、という内容です。

よろしければお読みください。

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我々人間は動物の一種である。
そして、生物は大きく分け、動物と植物に二分される。

植物は、ともすると食用とか、観葉とかの対象であって、動物の従属的な存在と捉えられがちである。
しかし忘れてはならない、植物はれっきとした生物なのであって、動物と体を張るものであり、立派な戦略があるのだ。

動物も植物も生物であるからには、共通した生物としての「証」(あかし)があるはずである。
それは、次のようなものであると考える。

1.細胞と遺伝子という基本的な仕組みを作った。
2.養分とエネルギー源を摂取し、エネルギーを発生させ、体を発育する仕組みを作った。
3.生殖という次の代を生む仕組みを作った。

無生物も化学反応を起こし、エネルギーや物質を吸収したり放出したりする。
でも無生物は秩序をもってそれらを行うのではなく、行きあたりばったりだ。
これに対し生物は、自らの発展と永続のための系統的な仕組みを作ったことに最大の特徴がある。
この基本的な存在意義において、動物と植物は共通認識がある。

では、動物と植物の違うところは何か?
動物は動くけど、植物は動かないでしょ、という声が聴こえてくる。
その通り。

いつ動物と生物が分かれたのかは知らないが、
その戦略において非常に根源的な二つの異なる方向性の選択があった。
その時動物曰く「おいらは積極的に動く戦略を取る」、一方植物曰く「あたしは流れに身を任せ積極的には動かないわ」、と。

その時、この2グループの間で会議が開かれたことであろう。
そして長時間の議論の末、次のような役割分担が可決された。

動物
1.構成物質はタンパク質とする。
2.酸素を吸い二酸化炭素を出す。
3.他の動物や植物を食べてもよい。
4.個体の定義は厳格とする。
5.脳をもつ。

植物
1.構成物質はセルロースとする。
2.二酸化炭素を吸い酸素を出す。
3.他の植物や動物は食べない。
4.個体の定義は不明確とする。
5.脳はもたない。

これ、実にナイスな協議結果だ。
お互いの戦略のwin-winシナリオだし、互いを補完すべき、素晴らしく美しい協業である。

1と2は互いに平等な協約だが、3以降は動物に有利な条約にも思える。
でもそうではない。

動物も植物も、細胞が分化して、様々な組織を作り、それらが機能の役割分担をしつつ、全体の系を維持する仕組みになっている。
動物であれば、心臓、各内臓、手、足などと分化し、植物であれば、葉、根、茎のように分化している。
そうした分化の仕組みは動物も植物も共通なのだが、
動物は動く必要があるため、非常に難しい判断とリスクを伴うため、「集中管理センター」である「脳」がどうしても必要になったと思われる。

これに対し植物は、流れを身に任すのだから、それほどの集中管理は必要ない。
葉や茎や根の共同判断で十分である。

話は前後するが、動物では「個」の定義は非常に明確だが、植物では明確ではない。
同じ「木」が一つの個体なのか、同じ「株」が一つの個体なのか、はっきりしない。
はっきりしなくてもいいのだ。

とにかく、ゆるい規則で、同類を連携させて、ゆったり考えるのが植物だ。
どこまでが「自己」という厳格な取り決めもないから、鷹揚である。

それに対し動物は「個」の定義が厳格で、環境は厳しい。
流れを身に任す訳にはいかないから、しっかりした判断機関である「脳」作った。
...と以上のように考える。

だから植物は決して動物の従属ではない。
動物と体を張る主張がある。

植物には脳がないので、人間のような喜怒哀楽はないと思うが、
もっと哲学的な意味で、種の存続の喜びを感じる仕組みがあると思う。

そういえば、植物は日本人に似ていないだろうか。
日本の会社は、社長がリードして物事を決めるのではなく、各社員や各部署の考えの総意で決まる。
総理大臣は各大臣の上での決定権があるのではなく、単なるコーディネーターだ。

植物の戦略を今一度真剣に考察すべきではないだろうか。
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テーマ : 生物学、生態学
ジャンル : 学問・文化・芸術

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No title

今晩は!
またまた面白い記事ですね。。
こういう発想豊かなST Rockerさんの事スゴイと思います!
 
で、この記事を読んでひとつ思った事があります。。
何分素人ですので、解釈が違うのかもしれませんが・・
動物は動いて植物は動かない・・という事。。
きっと、動く定義の違いだと思うんですが、植物も動くと思うのです。。
いや、動くというより伸びるっていう方が合ってますがf^_^;
それでも、ツル科の植物のあの動きは凄くないですか?
意志を持って動いてるような感じがしてなりません!
もちろん、植物に脳は無いのでアレですが・・それに代わる何かがあるような。。
ま、ちょっとそう思っただけです。。
夜分遅く、失礼しましたm(__)m
 

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uriboさん

こんばんは。
いつもuriboさん渾身のコメントいただきますので、うれしいです。
uriboさんの科学感はすごいと思います。
今回の発想もとても素晴らしいと思います。
植物が動くこと、例えば草木が伸びることとか、ツルが動くとか、ネムの木の葉が閉じることとか、食虫植物が虫を食べるとか、は確かに無生物が動く(例えば金属が熱せられて膨張するとか)よりはずっと目的のある動きのように見えます。
おっしゃるように、脳による指示ではないので、動物の動きとは違いますが、その草なり木なりが長年「考えた」末に勝ち得た「仕組み」であります。
そうした植物の動きも含めた植物のシステムは、考えなしにはできないものでしょう。
それをやはり植物の戦略と言うのだと思います。

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Author:ST Rocker
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つくば-千葉-さいたま の三角形を行き来していますす。
モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
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