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ジャパンイズムとは何だろうか? (その1)

みなさまこんにちは。
今日が夏休み最終日という方も多いと思います(私もそうです)が、いかがお過ごしですか?
金曜夜から千葉の家にいるのですが、ネットにうまくつながらず、携帯では何とかつなごうとはしているものの、なかなか皆さまのページには訪問できず、失礼しております。
また、お名前の綴りを間違えてしまい、携帯からは直し方がわからず、すみませんでした。

私はCPとか携帯などの心臓部に使う材料の開発やマーケティングの仕事を長年やりまして、少しはみなさまのお役に立てたのではないかと思いますが、そういう機器の扱いは正直あまり得意ではありません。
一応最低限のことはやりますけど、本当に最低限です。
ブログもみなさん凝られていますけど、私は内容さえ伝わればよい、という性格でして、ブログもご覧の通り芸がありません。
さて、夏休みもまあまあ充実して過ごせましたし、体も休めました。
最後の日にふさわしく、今日はちょっとビッグテーマを挙げてみます。
日本はこれから政治にも経済にも技術にも強くならないといけませんが、その基本を支える「イズム」はどうあるべきなのか?
そのことは既にブログでもある程度述べさせていただいておりますし、今後のライフワークの一つでもあります。

今後の仕事にもからんで来ることなので、全てはお話しできませんし、少なくとも今日の段階では結論には行かないので、「その1」としました。
今日は長くなりますが、よろしければ読んでください。

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日本がこれまで何度かのステップで大国になった原因は次ぎのような要素であると考える。
勤勉、和、礼儀、礼節、長幼の序、神を仰ぐ、天皇を仰ぐ、師を仰ぐ、質実剛健、忍耐強さ、優秀な国民性、島国精神、合議、QC、前例を尊ぶ、連帯責任、阿吽の呼吸、陳情、等。

一方、最近韓国、シンガポール、マレーシア、BRICS諸国などが成功している理由はどうだろうか?
多分、合理性、個人のアピール、成果主義、リーダーシップ、コスト重視、判断のタイミング・速さ、投資効率、等が主であると思う。
つまりアメリカ型の成功要因が主であり、日本が従来弱い部分であろうと思う。
アメリカへの留学生の数の差がこれらを象徴しているように見える。

日本の社会や企業では、数十年前からこのアメリカ型規範が入り始めて、それなりにうまく行っているようには見えるものの、現場は従来日本型の管理と拮抗する部分も多く、多いに混乱していると思う。
その結果が、最近の経済、技術、政治などの実態にも表れていると思う。

韓国のサムスン電子などは、真の顧客の設定(=外国)、真に顧客が欲しがるもの(=必ずしも日本ユーザーの好む機能ではない)を徹底解明し、コストダウンを図り、大きな投資を判断よく行い、大きな売上を得ている。必ずしもハイテクを追究した結果ではない。

日本はどうすべきかを論ずる前に、ここで少し脱線して、イスラエルの戦略を見てみよう。
私は30代の頃には毎週本を20冊読んだと言ったが、読書初期の頃はイスラエルに関する本を貪り読んだ。
中でも、私の尊敬する糸川英夫先生が、見習うべき国としてのイスラエルを盛んに紹介していたのを、よく読んだ。
糸川先生は元々飛行機やロケットの設計者だったが、東大を自ら辞め組織工学研究所を設立し、「発想の転換」を説いた。

イスラエルはユダヤ人が集まって1948年にできた国であり、アラブ諸国に囲まれて何度も戦争をしてきたが、類稀なる情報力と組織力をもって戦争に勝利し、国を守っている。
小国でありながらアメリカに強い影響力を持っており、軍事、技術、農業など大変強いものをいくつか持っている。
しばらくこの独自路線で成長を続けそうだ。
いろんな意味で日本と似たところがあり、日本同様に優秀な国民性と言えると思う。

イスラエルの戦略は極めて明確である。
ユダヤ教の教えを忠実に守ること、に尽きる。
ユダヤ教は極めて戒律の厳しい宗教だ。毎週の休日であるシャバットは一切の労働はしてはならない。
また、6年働いては1年休む。

ユダヤ教は単に戒律だけではなく、人々の考え方や行いも微々細々に渡り指導している。
5,000年前に完成した経典は現代でも完全に通用する内容とされており、それを敷衍・指導する専門職もある。

毎週の厳格な休みが国力を増すことに直接関与しているわけではないと思う。
要は、イスラエル人はユダヤ教の遵守という点で強いアイデンティティがあり、愛国心があり、それが人々の共通のベースになっている。
その上での国策があり、世界中に分散しているユダヤ人と連携を取りながら、世界を動かしている。
これがイスラエルの「イズム」である。
とても参考になるが、日本はここまで明確なアイデンティティはないし、ここまで極端なイズムは持てないだろう。

では本論に戻ろう。
点線の次に書いた日本の強みと最近の韓国等の強みの差は何であろうか?

何か日本人的な遺伝子の特徴があるだろうか?
日本人は基本は大陸から移動してきた人たちであり、様々な大陸系民族の種が混在していると言われる。
日本人固有の民族的遺伝子はないと思われる。
ただ、ある時から日本列島は孤立し、人々の他との交流はあまりしなくなり、日本内での血の混血が進んだ。
その結果、日本人は20代も遡れば同じ人にたどり着くような、「総親戚化」が出来上がった、と言われる。

遺伝子的にはゆるいつながりをもつ同士と言えよう。
明確な宗教はないものの、神や天皇を尊び、固よりも連帯の発展を是とする固有の文化を形成してきた。
このあたりが日本人のアイデンティティであると思われる。
ただ、このことはもっと深く、正確に考察した方がよいと思う。

次ぎに、何故日本は上記したような要素を重んじ、何事も合理性よりも人道の美徳を追い求めるのだろうか?
私は答えをそう簡単に導くことはできない。
専門家の方々の研究が進んでいることであろう。

統一的な説明は難しいが、日本人の特徴であり強みである事例はあらゆる分野に見て取れる。
例えば、私が長年関わった製造業で言えば、欧米やそれに続くアジア新興諸国は、共通の「規格」という精神を重んずる。
合理的な考えだ。
それに対し、日本は「お客様は神様」ということで、規格を超えた部分で、顧客の望む「痒いところに手の届く」ような難題を解決してしまう。
それによって様々な優秀な工業製品を出してきたわけだ。
ところが、いつしかその顧客要求は一般の平均レベルのものより特殊であり過ぎたり、ガラパゴスであったりして、商売としてバルクで戦う戦略には負けつつある。

もう一つの日本の特徴は、物事を考え決めるのに、特定のリーダーが決めるのではなく、「集団智」であること。
少し前に「植物の戦略」という記事を書かせていただいたが、日本人の戦略は植物に似ていると思う。
植物の生き方をもっと参考にしたらよいのではないだろうか。

では、さあ、これから日本はどうすべきなのか?
今日は、そのさわりだけ述べて終わることにする。

点線の次に示した日本のこれまでのやり方と韓国はじめとする振興諸国のやり方を一度徹底的に対照表で整理してみる必要があろう。
まずは現状理解は不十分なのでは、今後のことも考えられない。
実は私はこの整理を、この夏休みに既に進めている。詳細はここではお見せできないことをご了承いただきたい。

これまでやってきたやり方はもう完全に八方塞がりなのか、まだやれていない重要な部分があるのか。
これまでのやり方で対象だけ変えればよいのか、それとも基本も変えないといけないのか、である。

整理表を作る時、パラメータの設定には注意しないといけない。
例えば、市場はどこなのか、顧客はどこなのか、というパラメータも重要だ。
私は以前、「地球を宇宙船に喩えたら」という記事でこの点を少し書かせていただいたことがある。ほんの一例だが。

もう一つの重要な視点は、日本の強いところをきちんとリストアップすること。
技術でも経済でも政治でも、強いがまだ国際的にはあまり認知されていないことを徹底的にリストアップする。
そして、それらが将来的にどのように活用されるべきか、を柔軟な発想で描いてみる。

以上の作業をやるだけでも、結構明確な「ジャパンイズム」が見えてくるのではないだろうか。

ところで、今の政治の問題に対しても、同様に日本古来のよさとの関係で論ずることは意味があると思う。
ただ、国内政治の問題点は国際競争力の問題とはまた違った要素があるので、分けて考えた方がよいように思う。
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テーマ : 政治・経済・時事問題
ジャンル : 政治・経済

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No title

リンクしてもいいですか?

私は一カ月一度くらい、それもつまらない英文のブログをアップするだけです。
しかも誰も読んでくれないと思って、記事はフロントに出していません。

もしそれでもよければ相互リンクさせていただければ嬉しく思います。

R.janvierさん

相互リンクのお申し出、ありがとうございます。
是非相互リンクさせてください。
英文の記事、これからも期待しております。
よろしくお願いします。

No title

こちらこそありがとうございました。
リンクしてもらい、自分のブログがグレードアップした気がします。

R.janvierさん

ありがとうございます。
しかし、大した内容ではなくいろいろ書いておりますので、どうぞこれからもお気楽にコメントなどいただけたら、と思います。
こちらこそありがたく存じます。
よろしくお願いします。
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ST Rocker

Author:ST Rocker
ビートルズ解析ブログへようこそ!
つくば-千葉-さいたま の三角形を行き来していますす。
モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
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