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昔のクルマ事情

みなさまこんばんは。
まだまだかなり暑いですね。お元気でしょうか?
本当に夏は終わるのでしょうか。

みなさまの中にもクルマを必需品とされている方も多いでしょう。
私も必需品であるばかりか、クルマがかなり好きです。
運転免許歴35年ですので、かなりなベテランの域に入ります。

クルマ社会が日本に本格的に現れたのは1955年くらいでしょうか。
それ以来、クルマはメカの上でも使用環境の上でも各段に進歩しました。
でも、クルマを動かすことと安全に関する責任は100%ドライバーに帰すことは何ら変わっていません。

しかしクルマに関する苦労はかなり低減されました。
本当に誰でも気軽に操れるようになりました。
だからこそ、クルマは本来は大変なものだったということを思い出していただきたいです。
そんな「大変なもの」を操ることに今一度責任を感じて安全意識を高めようではありませんか。

では、今日は昔のクルマはどんなに大変だったか、紹介します。
---------------------------
クルマの原理と基本構成は昔も今も変わらない。
ガソリンでエンジンを回し、車輪を回すことに他ならない。
でも本来クルマはとても難しい。
なぜなら、ガソリンの霧粒をどんな温度環境化でもバッチリ着火させるか、エンジンの発熱をいかに抑えるか、寒冷下や灼熱下でもスムーズに働くか、過酷な環境下でいかに部品をもたせるか、など、難題が多すぎるからである。

内外の自動車メーカーの努力により、昔からこれらを全て解決の方向に向かってきた。
しかし、長年、どうしても難しい部分があった。
そしてようやく今、ほとんどが解決されつつある。

では、昔のクルマの苦労をリストアップする。
「昔」といっても項目毎に解決された時期は違うのだが、時期まで書くのは面倒なので省略させていただく。
まあ、大体昭和50年代前半までの話と思っていただきたい。

<クラッチ>
日本ではオートマチック車が当たり前になったが、昔のクルマにはクラッチべダルがあった。
ギアを変速する度毎にこのクラッチを踏む必要があるので、1日に何百回も踏むわけだ。
今でもクルマにはギアがあることには変わりがない。エンジンの宿命だ。
教習所で最初にブチ当たる難関がこのクラッチ操作だった。坂道発進は教習生の一つのステップだった。
昔のスポーツカーはダブルクラッチが有効だったが、普通のクルマではほとんど意味がなかった。
でも、彼女を助手席に乗せてダブルクラッチで走らせるのも粋だった。
なお、ドイツでは今でもクラッチペダルあり車が9割以上である。
さらに余談だが、ギアのないEV(電気自動車)は変速なしでグーっと加速するので、そのスムーズさにびっくりする。
一度日産リーフを試乗されたし。

<パワーステアリング、パワーウィンドウ>
昔のステアリング(=ハンドル)を回すのはものすごく力が要った。
走行中にレーンチェンジをするくらいなら軽く回せるが、停止から曲がりながら動き始める時とか、狭い場所での縦列駐車など、満身の力を腕に込めないとハンドルは回らなかった。
か弱き腕細の女性には無理だった。
手が滑らないようにハンドルに革のカバーが巻いてあることもあった。
同様に、窓を開けるのにレバーを回さないといけなく、これが結構力が要った。

<パンク>
昔のタイヤにはチューブが入っていた。
パンクすると「バーン!」という凄まじい音が鳴り響いた。
そしてその場ですぐにタイヤ交換をする必要があった。
私が育ったさいたま市の家の近くに、ちょっと往来の多い道路があった。
1月に一度くらいは「バーン」という音が聴こえた。「ああ、またパンクしたな」ってなもんだった。
今のタイヤはチューブレスであり、パンクしても徐々に空気が抜けるので本当に便利だ。

<始業点検>
今でも法令的には始業点検は義務付けられていると思うが、実際にやっている人はほとんどいない。
でも昔は必ずやる必要があった。やらないと途中で止まる可能性を覚悟しなくてはいけなかった。
タイヤの状態、冷却水の量と汚れ、バッテリーの液量と状態、オイルの量と汚れ、ベルト類の損傷の有無、等である。
これらは今よりも劣化しやすかったし、劣化した場合にクルマの走行に異常を来す率も高かった。

<寒い日の始動>
寒い朝など気温の低い時は、ガソリンの蒸気圧も下がり、バッテリーや各種装置の動きも弱まるので、エンジンがかかりにくい。
今は、これらは全て電子制御なので、寒い朝だろうとなんだろうと、よほどのことがない限りエンジンは一発でかかる。
でも昔は往生した。
バッテリーが弱まっていたりとか、スパークプラグが汚れていたりとか、何か一つでも難があるとかかりにくかった。
かなり古いクルマではチョーク(Choke)バルブ、というのが付いていた。
そのバルブを開けると一時的にガソリンの空気に対する比率が上がるのでエンジンがかかりやすくなり、エンストもしにくくなる。
安定したらチョークバルブを閉じる。
アメリカのクルマでは割と最近まで付いていた。

<オーバーヒート>
熱い日に渋滞で低回転で長時間運転して、冷却ファンが回りきらなかったりとか、
長い登り坂を長時間運転したりして、エンジンの冷却がしきれなくなって、オーバーヒートを起こすことがあった。
路肩に止めてボンネットを開け、白い煙がもうもうと出ているクルマを見かけた。
今ではもちろん、ほとんどない。

<電装品、コンピューター制御>
今のクルマは何もかも電子制御である。
ボンネットを開けるとやたらに配線だらけだし、妙なデバイスが一杯並んでおり、何がなんだかわからない。
しかし昔のクルマの電装品といったらランプとラジオくらいだった。
だから電気配線などはえらくあっさりしていて、自分で結構手を加えられた。
秋葉原でカーステのアンプとスピーカーを買ってきて、自分で配線するのも楽しかった。
もちろんナビなどなかった。地図を読む力が求められた。

<安全装置>
シートベルトは比較的早くから付いた。
しかしその昔は二点式シートベルトだった。
昔はシートベルトは義務化されていなかったので、大抵のドライバーは装着していなかった。
エアバックなどもなかった。

<消耗品>
クルマのメカの基本はほとんど変わっていないので、消耗部品の種類も大体同じだった。
しかし耐久性が昔の方が悪かったので、自分でよく見て頻繁に交換する必要があった。
ランプなどは今は簡単なユニット式なので買うのも付けるのも便利である。
オイル交換も昔は自分でやった。オイルの廃棄が面倒だった。

<冷房>
昔のクルマは冷房は贅沢品だった。
真夏も冷房なしでよく運転、乗車できたものだ。

<交通マナー>
昔は、前に少しでも遅いクルマが走っていると必ず追い越したものだ。
また若い人は念願のクルマを持つと大抵はえらく速く走らせ、車間を詰め、タイヤを鳴らし、きびきびと動いたものだ。
今は、追い越す人などまずいない。
前にずいぶんゆっくり走っているクルマがあると思ったら、若い男性だった、後ろから車間を詰めてくるクルマがあると思ったら、30、40代の女性だった、なんてことがよくある。
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No title

私の家庭教師のフランスン人が言うには、フランスもドイツのように今でもクラッチペダル車が多いそうですよ。

(私の世代は、自動車教習所で習ったし、長い間、クラッチ車に乗っていたので、たぶん今でも運転できます。)

R.janvierさん

こんばんは。
暑いですけど、お元気でしょうか?
フランスでもマニュアル車が多いですか。
多分ヨーロッパは全体的に多いのかもしれませんね。
ドイツ人の友人はよく、「アメリカのメカなんてね・・・」と対抗意識を燃やします。
たしかに、オートマチックって燃費は悪いですし、楽チンですし、アメリカ的発想ですよね。

No title

遠い昔を思い出しました。
私は、運転歴50年以上です。
免許を取って、最初の車はイギリス車:ピンクのオースチンでした。

部品は手に入らなくて、修理工場では厚紙を何枚も重ねて切って部品にしていました。

雪の冬は、冷たいクランクシャフトを力いっぱい、勢いよく回して・・・ようやくエンジンがかかりました。

その後、トヨタからコロナが発売されて、ハードトップを買ってもらいました。いつの頃からか、ハードトップは無くなりましたね。

日産のスカGにも乗りましたよ。6気筒の・・・
こう書くと車キチみたいですね。
いえ、おとなしい単なるオジョーサンでしたよ。

こすずめさん

衝撃のコメントです。
感動いたしました。
こすずめさんのご体験を聞くにつけ、僕などはクルマがかなり定着してからの話でした。
つまり、昔は日本車自体存在感がないこと。
チョークバルブどころかクランクシャフト、つまり手動でエンジンをかけること。
すごいですね。
ハードトップやスカG、いいですねえ。
ところで、こすすめさん、お着物のお写真、素晴らしいです。

No title

こんばんは(^^)

昔の車って今じゃ考えられない
トラブルがあったのを知って
びっくりしました(+_+)

もうそろそろ運転免許の更新なんです
安全のビデオ見ると思うのでもう一度
安全について勉強してきます(^^)

Mon mamaさん

ようこそいらっしゃいました。
Mon mamaさんのようなお若い世代には昔の車のトラブルぶりはびっくりされることと思います。
交差点のド真ん中で止まるなんてこともありましたよ。
まるで馬みたいでしてね、どう手なずけるかみないな感じでした。
これからも安全運転、お祈りしてます。
これからもよろしくお願いします。

No title

こんばんは。
私の車は“昔の車”ですね。
マニュアル・オモステ・手動式の窓ですから。
オーバーヒートなりかけたことあります。
オイルが漏れてひやひやしたことも。
さすがに冷房はありますしコンピュータ制御されていますが。

kohayuuさん

こんばんは。
ありがとうございました。
ブログを拝見しましたところ、いい車にお乗りのようですね。
私は乗ったことありませんけど、よいという評判です。
その分、古いタイプの車と共通したところもあるということですね。
でも、その分愛着が湧くのではないですか?
よく面倒見て差し上げてください。

No title

こんにちは。
今日は処暑だというのに、暑い日でしたね。

私も車の免許は持っていますが
近くのスーパーに行く位の
ご近所限定ドライバーなのです。

教習所に通っていた頃を思い出しました。
あの頃は、オートマ教習も、高速教習も無かった。
というより秋田には、高速道路が無かったんですけど(笑)

“茨城県内巡り”も楽しく読ませて頂きました。
私も、せっかく免許をもっているのだから
たまには遠出もしてみたいとは、思うのですけどね...。

パインブリッジさん

こんばんは。
コメントをどうもありがとうございました。
茨城県内巡りも楽しんでいただきありがとうございました。
パインブリッジさんもクラッチ世代ですか。
秋田は冬の運転は大変でしょうね。
近場のお買い物も結構危ない場面が多いかと思いますが、是非お気を付けください。
たまに遠出されるのもよろしいのはないでしょうか。
よい場所も一杯あるのではないでしょうか。
プロフィール

ST Rocker

Author:ST Rocker
ビートルズ解析ブログへようこそ!
つくば-千葉-さいたま の三角形を行き来していますす。
モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
コメントは本筋に沿ったものをお願いします。

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