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Coffee Break Beatles No.134 「ビートルズ邦題あれこれ」

みなさまこんばんは。
暑くてかなり疲れてきましたね。
飲み会の件でこんなに読んでいただけるとは思いませんでした。本当にありがとうございました。
毎日かなりの数の方に読んでいただけることに驚きますが、それ故、頑張って書きますね。

今日は、ややリラックスし、ビートルズの曲の邦題の話です。
最近、「邦人」とか「邦題」というのが死語になりつつあります。
ご存じない若い方のために、念のためですが、「邦」とは日本の意味です。

資料を確認しないで、頭の中にあるものだけで書いたので、細かいところはもしかしたら間違いがあるかもしれません。
その際は失礼いたします。
では、お楽しみください。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ビートルズの曲の邦題って、誰がどうやって決めたのか。
ビートルズ本人たちやEMIは採用された邦題を納得していたのか。

1960年代の前半は、海外ポピュラー音楽がまだ十分に浸透していなかったので、日本人に受け入れられやすい邦題の必要は確かにあったと思う。

ビートルズ最初の邦題は、
「蜜の味」”Taste of Honey”
あたりだろうか。これは訳そのものである。

最初の本格的な邦題は、
「抱きしめたい」”I Want to Hold Your Hand”
だろう。
「手を握りたい」が本当の訳だが、「抱きしめたい」の方が感じが出ている。

次の大物は、
「ビートルズがやってくる ヤァ! ヤァ! ヤァ!」”A Hard Day’s Night”
だろう。
ビートルズ側の意図とは全く関係ない日本の勝手な命名だ。
でもこれってすごく感じが出ている。
日本にビートルズが本格的に上陸したのはこの曲が出た頃。
同名映画も上映されたとあって、あの映画でビートルズが駆け回る様がよく表れている。
古い世代の人は、この曲やこの映画のことを略して「ヤア、ヤア、ヤア」と言うことがある。

同映画で印象的に演奏された
「恋する二人」”I Should Have Known Better”
この訳はいけない。
直訳は「僕は(彼女のことを)もっと知るべきだった」。
ジョン一流のもっと深い意味がある。

「ヘルプ-4人はアイドル」”Help!”
この曲を出した頃はビートルズ本人たちはそろそろアイドル路線から脱却したかった。
アルバムHelp!では、主題曲はじめ脱アイドル的歌詞やタイトルが多いが、日本ではむしろこれから売れるという時期。
アイドル的な邦題もやむを得ないか。

「恋のアドバイス」”You Are Going to Lose That Girl”
アルバムHelp!の1曲。
直訳は「君はあの娘を失いかけている」。
「恋のアドバイス」は通俗的過ぎる。

「涙の乗車券」”Ticket to Ride”
同じくHelp!の1曲。
「涙の」は余計だが、仕方ないところか。

アルバムRubber Soulは邦題のオンパレードである。

「愛の詞(ことば)」”The Word”、「消えた恋」”What Goes On”など、まあまあな邦題が多い。

「ひとりぼっちのあいつ」”Nowhere Man”
ある特定の人物をジョンが皮肉ったものと言われている。
それよりはポップな感じの邦題だが、まあまあだろう。
“Nowhere”という言葉が形容詞的に使われている。

「嘘つき女」”Think for Yourself”
なぜ「嘘つき女」なのか不思議だが、確かに歌詞は「君は嘘をついている」とある。

「浮気娘」”Run for Your Life”
これもなぜ「浮気娘」なのか不思議だ。
でも確かに歌詞では、”Another man”といのがいっぱい出てくる。

Rubber Soul以降は邦題が急に少なくなる。
逆にもっとあってもいいのに、と思うくらいだ。

1966~1968年頃の有名な邦題は、
「愛こそはすべて」”All You Need Is Love”
くらいではないだろうか。
この邦題はよいと思う。

「恋を抱きしめよう」”We Can Work It Out”
は言いたいこととちょっと違う。

最後の邦題は多分、
「ジョンとヨーコのバラード」”The Ballad of John and Yoko”
だろう。
まさに直訳で、いいも悪いもなし。

こうやってビートルズの邦題を挙げてみたが、
「これが大賞」というようなすごい名訳の邦題は残念ながらない気がする。
なにしろ中期までは、日本国内でのアイドル路線を助長するために、本人たちのタイトルをやや曲げて通俗的なものにしたものが多かった。
歌詞やタイトルに味がさらに出てきた後期においては邦題がガラっと少ない。
邦題などなくても十分アピールしたビートルズだったが、邦題があればもっといろんな層に浸透したのに、と思う曲もある。

僭越ながら少し挙げさせていただくと、
“While My Guitar Gently Weeps” → 「されどギターはむせび泣く」
“Something” → 「わからずも「愛」」
“The Long and Winding Road” → 「終りなき旅路」
“Why Do We Do It in The Load?” → 「やるっきゃないよ!」
“Get Back” → 「原点に返れ」

いかがかな?
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ジャンル : 音楽

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No title

中学1年生になったばかりの頃、クラスの友達と、英語の先生に、“Let it be” の意味は?なんて訳すの?と職員室へ聞きに行ったことがあります。ビートルズに夢中でした。

No title

こんばんは(^^)

ビートルズの曲は 3歳ぐらいに
メロディーだけ入ったソノシートで
聞いたのが最初です。と言っても
ビートルズだと分かったのはずっと
後でしたけど(笑)

ビートルズの曲ってホントにたくさん
いい曲ありますよね(^_^)

No title

ビートルズではないですが
プログレ、といわれるジャンルでは素晴らしい邦題が多いです。

ピンク・フロイド『原子心母』
キング・クリムゾン『太陽と戦慄』
EL&P『恐怖の頭脳改革』などなど

意味もわからないなりに頭を直撃してきます

R.janvierさん

こんばんは。
さすがR.janvierさんは同年代だけあって、同じ頃に同じような体験をされていますね。
それで、職員室の先生は何と答えたのでしょうか?
興味ありますね。

mon mamaさん

こんばんは。
ようこそいらっしゃいました。
mon mamaさんもビートルズがお好きと聞いて、うれしいです。
mon mamaさんのようなお若い世代でもソノシートはまだありましたか。
私らの世代は、ビートルズが英語や音楽の教科書に載ったと聞き驚いた世代です。

面白半分さん

こんばんは。
いつも鋭いコメントありがとうございます。
全くおっしゃる通りですね。
プログレの邦題はすごいです。
プログレではないですが、シカゴの「長い夜」"25 or 6 to 4"なんてのも印象的でしたね。




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先生の答え

英語の先生は“Let it be ねえ?”と首をかしげられました。
すぐに答えてはくれず、よくわからなくて困ってみえた様子だったので、「それじゃあ、いいです。」と言って、友達と職員室を出ました。

若い女の先生でしたが、あまり外国の歌には興味がなかったのでしょうね。
それにその頃の英語教師のレベルってあまり高くなかったように思います。
何といっても43年も前のことですから。

R.janvierさん(again)

ありがとうございました。
先生のお答えは「わからない」でしたか。
そうですね、確かにあの頃の先生はそういう方が多かった気がします。
さて、僭越ながら、過去にCoffee Break Beatlesシリーズでは、英語をテーマとした記事を何度か書きました。次のが主です。
もしよかったら読んでいただき、英語の専門家であるR.janvierさんからコメントをいただければ幸いです。
No.19 「ビートルズの英語」 2010-08-25
No.89 「All I Want Is You」 2011-03-10
No.90 「Let It Beの訳」 2011-03-11
No.91 「She Loves You(三単現)」 2011-04-04
No.104 「ビートルズの英語の間違い」 2011-07-22
No.114 「Queen's English」 2011-11-01

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ST Rocker

Author:ST Rocker
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つくば-千葉-さいたま の三角形を行き来していますす。
モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
コメントは本筋に沿ったものをお願いします。

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