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尊敬する糸川英夫先生

みなさまこんばんは。

私の人生論をある角度からまとめますと、次のようです。
1.がんをも含め身に起こることは意味のないことは一つもない。
2.人を丸ごと受け入れる(あるいは愛す)べきである。
3.人なり物なりをなるべく多く噛み砕いて自分の考える軸を増やすことが幸せである。

今回は尊敬する糸川英夫先生の話です。
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私が24歳の時、最初に就職した化学系の会社で、入社時の工場実習ということで名古屋の工場にて長期間の実習を行ったことがあった。
自分の家をそんなに長い間空けることはなかったのでちょっと寂しかった。
家を出る時、姉が「この本を読んでごらん」と渡されたのが糸川英夫の「前例がないからやってみよう」というカッパノベルスの小さい本だった。
糸川英夫とは、皆さんご存じの探査機「はやぶさ」が着陸した小惑星「イトカワ」の元になった偉大な科学者・実業家のことだ。

戦前は中島飛行機で飛行機の設計をされていたが、敗戦で飛行機を作れなくなり、戦後は東大でロケットの研究を始められた。
ロケット博士として有名になり、ペンシルロケットや種子島からカッパ型やミュー型といった国産ロケットを開発され、日本の宇宙開発の先駆けになった先生だ。

私24歳の時は糸川先生のことはロケットで少し知っていたくらいだった。
妙な本をくれる姉貴だな、と思ったが、工場実習の夜に時間があった時に読み始めたらたちまちはまってしまった。
あれこそが我が読書人生のきっかけとなった記念すべき事件であった。

糸川先生はなんと定年前に東大を自主的に辞め、組織工学研究所を設立した。
権威的に余生を過ごす東大教授に嫌気をさしたためだ。
先生は「逆転の発想」を唱え、さまざまな新しいことを提案、開発された。

先生の本は全部読んだ。
先生の発想の卓抜さとしてこんな例がある。
バイオリンの名器というのは何百年も経たないと生まれないという常識に先生はチャレンジした。
手作りのバイオリンを人工的に熱や振動をかけて「エイジング」し、一種の加速試験のような原理で、数百年と同じ効果をわずか数カ月で得た。
結果、そのバイオリンははるかに安いコストで名器に近い音色が出た。
その話は著書「80歳のアリア」に載っている。
私32歳の時、先生の主宰する組織工学研究所で働きたくて、ある講演会で先生に直に手紙を渡した。
すると先生はなんとお返事の手紙をくださった。
残念ながら今働いてもらうのは難しいが、定期的にやっている研究会には出ませんか、と。
しかし日程的に無理だったのでそれはできなかった。

あれ以来、先生の考え方を参考に自分の考えを頑張って作ってきたと思う。
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鍵コメさん

おはようございます。
大変ご丁寧にどうもありがとうございました。
これからも是非毎日おいでいただき、気軽にコメントいただければうれしいです。
充実した記事は論文にされたらいかがでしょうか。
これからも期待しています。
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ST Rocker

Author:ST Rocker
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つくば-千葉-さいたま の三角形を行き来していますす。
モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
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