自民党と民主党の政治理念をチェックする

みなさまこんばんは。
山中教授のノーベル医学生理学賞受賞を心からお喜び申し上げます。

政治というのは基本的に何を考えるべきなのか、そして民主党と自民党の違いは何をどう考えるべきなのか、について先日、『「何をやるか」と「どうやるか」』と題して補足編も含めて書かせていただきました。
お時間のある方はカテゴリ欄の「政治・経済」をご覧ください。

順序が逆かもしれませんが、自民党と民主党が正式に掲げる政治理念とは何なのでしょう?
チェックする必要があると思います。
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『「何をやるか」と「どうやるか」』の記事においては、自民党は日本人の集団智をうまく捉え、それを官僚主導という形で、「何をやるか」と「どうやるか」を基本的に同じ人間がやるシステムを築くことを特徴としてきた、と書きました。
ところがそのシステムが問題点を持ち始めたため、既得権益がはびこり弱者に対する政治的配慮がないため、民主党は改革を唱えました。
しかし民主党はその本質を理解しておらず、また根幹をなすベクトルがなかったので、有効な改革を成し遂げることはできませんでした。

上記の一部は指摘しているマスコミや学者や政治家はいますが、全く私と同じことを言っている人はまだ一人も現れていません。
自民党や民主党自らも、もちろんこのようなことははっきり言っていません。
実際にはどこまで考えているかは別として、自民党と民主党が政治理念として正式な掲げるものは何なのかを知ることは大事だと思います。

アメリカではご存じのように、共和党と民主党という二大政党が拮抗していて、政権交代を繰り返しながらお互いに刺激し合っている、という少なくとも日本よりは健全な政党の体制があるように見えます。
共和党は北部、白人、保守、自由貿易、南部は南部、黒人、自由、保護貿易、のような基本的考えの違いがあると言われます。

では、日本の自民党、民主党の基本政治理念を見てみましょう。

まず自民党ですが、下記のサイトに載っています。

http://www.jimin.jp/aboutus/declaration/index.html#sec05

「新綱領」として、「私たちは近い将来、自立した国民意識のもとで新しい憲法が制定されるよう、国民合意の形成に努めます。」とあります。
また、「小さな政府を」というスローガンが載っており、「私たちは、国、地方を通じて行財政改革を政治の責任で徹底的に進め、簡省を旨とし、行政の肥大化を防ぎ、効率的な、透明性の高い、信頼される行政をめざします。また、国、地方の適切な責任分担のもとで、地方の特色を活かす地方分権を推進します。」とあります。

そして、「平成22年(2010年)綱領」として、その最初の項目として「1.我が党は常に進歩を目指す保守政党である (1) 正しい自由主義と民主制の下に、時代に適さぬものを改め、維持すべきものを護り、秩序のなかに進歩を求める」と書かれています。
また、全般に民主主義、議会制を大事にすることが随所で書かれています。

大事なことですが、当たり前と言えば当たり前で、「これが我が党の理念です」と言うのほどの特徴のある記述はありません。
唯一「保守政党である」というところは特徴でしょう。戦後以来の体制を基本は守りぬくという意味でしょう。

新しいポイントも盛り込まれており、最近の民主党に対峙している部分でしょう。
日本人の集団智を活用するとか、核心のところは書かれていません。

次に民主党の政治理念を見てみましょう。下記サイトです。

http://www.dpj.or.jp/about/dpj/principles

「基本理念1998年04月27日」となっています。
1998年4月27日民主党統一(第1回)大会決定より、と書かれており、なんと14年以上何も変わっていません。
基本は変わらなくてもいいですが、何も追加も削除も訂正もされていないとは驚きの一言です。

ではそこに載っていることを転載させていただきます。
あまり長くないため、そのまま掲載させていただきます。

●私たちの現状認識
日本は、いま、官主導の保護主義・画一主義と、もたれあい・癒着の構造が行き詰まり、時代の変化に対応できていません。旧来の思考と権利構造から抜け出せない旧体制を打ち破り、当面する諸課題を解決することによって、本格的な少子・高齢社会を迎える21世紀初頭までに、「ゆとりと豊かさ」の中で人々の個性と活力が生きる新しい社会を創造しなければなりません。

●私たちの立場
私たちは、これまで既得権益の構造から排除されてきた人々、まじめに働き税金を納めている人々、困難な状況にありながら自立をめざす人々の立場に立ちます。すなわち、「生活者」「納税者」「消費者」の立場を代表します。「市場万能主義」と「福祉至上主義」の対立概念を乗り越え、自立した個人が共生する社会をめざし、政府の役割をそのためのシステムづくりに限定する、「民主中道」の新しい道を創造します。

●私たちのめざすもの
第1に、透明・公平・公正なルールにもとづく社会をめざします。
第2に、経済社会においては市場原理を徹底する一方で、あらゆる人々に安心・安全を保障し、公平な機会の均等を保障する、共生社会の実現をめざします。
第3に、中央集権的な政府を「市民へ・市場へ・地方へ」との視点で分権社会へ再構築し、共同参画社会をめざします。
第4に、「国民主権・基本的人権の尊重・平和主義」という憲法の基本精神をさらに具現化します。
第5に、地球社会の一員として、自立と共生の友愛精神に基づいた国際関係を確立し、信頼される国をめざします。

●理念の実現に向けて
私たちは、政権交代可能な政治勢力の結集をその中心となって進め、国民に政権選択を求めることにより、この理念を実現する政府を樹立します。

みなさん、どう思われましたか?
言っていることは多分正しいでしょう。
でも、対峙する自民党の理念にチャレンジするような内容でしょうか?
目に見えている問題点のみを「悪い」と言っているように見えませんか?

自民党の政治的動力学のメカニズムを解析して、それに対抗する新しい政治的動力学を提唱しないといけないと思います。
そうでないと、自民党と同じメカニズムで自民党の問題点を直すということになってしまいますから。

政治的動力学の違う政党が対立したなら、むしろアメリカ以上の政治大国になるに違いありません。
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テーマ : 政治
ジャンル : 政治・経済

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つくば-千葉-さいたま の三角形を行き来していますす。
モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
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