FC2ブログ

Coffee Break Beatles No.34 「ジョンの亡くなった日」

ジョン・レノンの命日=1980年12月8日。現地時間で。夜に射殺されたので、日本時間は9日になっていた。

当時私は化学系の修士1年生。
1980年12月9日は、いつも通り黙々と自らのテーマに関する化学実験をこなしていた。
確か午後1時か2時頃だったと思う。
近くの研究室の一つ下の後輩が興奮気味に我が実験室に駆け込んできて、「ジョンレノンが殺されちゃったよ!」と。

「おいおい悪い冗談はよせよ」と、この私。
しかしその後輩は研究をサボってずっとラジオを聴いていたので話に間違いはなさそうだった。

思い切り打ちのめされた。
ことの真相がどうのよりも、ジョンの死が本当なら一体オレはどうやって生きていけばいいんだ!?
なによりジョンは心のよりどころだった。
しばらく活動がなかったから心もとなかったが、ようやくDouble Fantasyを出して、オレの生きる道筋を示してくれていた。

その日は放心状態のまま帰宅した。
家族と夕食を取った後、皆でお決まりのNHKのニュースセンター9時を観る。
この番組は我が家ではすっかり定番になっていた。
既にあの時キャスターは磯村さんではなかったと思うが。

番組が始まり、そのオープニングで案の定ジョンの死の報道。
ジョンの肖像写真は、長髪に丸眼鏡だったが、67年暮れか68年頃と思われた。今でもくっきり覚えている。
そしてそして、信じられぬことに、あの「ズンチャッチャッチャ、ズンチャッチャッチャ...」というおなじみのギター伴奏が鳴る。Yesterdayだ!
一体何たることだろか!?
さすがの親父も何か違和感を覚えたようだ。

今ではこういう間違いを回避する術はあるはずだ。しかし当時はなかった。
一種の航空機事故のようなものである。
当時(1980年)の番組の制作責任者であろう40歳以上の人は、おそらくYesterdayの作者は誰だったが知る人は少なかっただろう。

しかし問題は知っていた、知らなかったではなく、チェック機能がなかったことである。
当時のNHKの資料によれば、ジョンはビートルズのリーダー、ビートルズの代表曲はYesterday、そしてYesterdayの作詞作曲はJohn Lennon & Paul MacCartneyになっている。ジョンが最初に記されているいうことで、Yesterdayの主たる作者はジョンと思ったことであろう。

しかし、やっぱり思い切り変だ! 1980年のNHKよ、何かが思い切りおかしい。今でもおかしなことがあるのかい?
スポンサーサイト



テーマ : ビートルズ関連
ジャンル : 音楽

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

No title

1980年12月8日。廊下ですれ違いざまに、学生が、「先生、ジョンが死んだよ。」と言った。「ジョンが?生きてたぞ。」怪訝そうな学生。隣家の柴犬のジョンはその朝も美人の奥方に連れられて元気に散歩だった。「先生、ジョン・レノンが撃たれて死んだのよ。」瞬間、なぜだか、「やっぱり。」とつぶやいてしまった。「へんなの。」学生に言われるまでもなかった。ジョンは変な奴だった。狂気に染まった人生だった。狂気は形をかえてジョンを捉えていた。ビートルという狂気、母ジュリアンの死を受け入れられない運命に逆らう狂気、シンシアを不倫犯と決めつけヨーコのもとへ走った狂気、そして、撃たれた瞬間に、「オレ、撃たれてしまった。」と感想を述べてしい死と生の違いを拒否しようとする生から死へ移行、その一瞬に平安を見出したと錯誤する狂気。副産物は、イマジンであり、抱きしめたいであり、マザーであった。
これがあの日の記憶です。今もジョンはさすらいつづけているはずです。

涙にくれた、あの日

あの日、車のラジオで聴いたと、父から教わりました。
ビートルズが好きで、プロギタリストになると、
日ごろから言っている自分への、当てつけで、
父のくだらない冗談だろうと、思ったのですが…。

年が明けると、自分は20歳。
こんな風にして、10代の終わりを迎えてしまうのか。

一晩中、ジョンとビートルズのレコードを聴きました。
そのまま、箱にそっとしまい、「喪に服すんだ」と、
30歳の誕生日まで、レコードを封印しました。

当時のこと、すごくよみがえってきましたが、
Yesterdayの件は、気づかなかったです。

No title

小林さん、ギターマジシャンさん
コメントどうもありがとうございました。

小林さん
私も、世間が捉えているほどに慈愛のみに満ちた人間ではなかったと思っています。
よくImagineが万人の平和の歌と考えられますが、少し違う気がしますね。
ジョンは本当は正気と狂気の紙一重の人間であったと思います。
でもそれがアーティストらしいと言えるではないでしょうか。
なにしろこの私自身も正気と狂気紙一重ですからね。
しかし一方、ヨーコさんもよく言うように、ジョンは本当に優しかっただろうし、素敵な面が一杯あったのも事実だと思います。

ギターマジシャンさん
ギターマジシャンさんにとってのジョンの死は私以上に影響力が大きかったのですね。
ギターのプロを目指す人が、憧れるギタリストの一人を失う、しかも自分は成人するわけですから、その影響力の甚大さはよくわかります。
しかし10年の服喪ですか。それは立派です。
ところで、ギターマジシャンさんは目標を成就されたのでしょうか?

ST Rocker(管理人)
プロフィール

ST Rocker

Author:ST Rocker
ビートルズ解析ブログへようこそ!
つくば-千葉-さいたま の三角形を行き来していますす。
モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
コメントは本筋に沿ったものをお願いします。

最新記事
最新コメント
カテゴリ
FC2カウンター
Number of visitors
リンク
RSSリンクの表示
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

月別アーカイブ
最新トラックバック
QRコード
QRコード