Coffee Break Beatles No.139 「あのプロデュースがもう少しよかったら」
みなさまこんばんは。
昨日から冷たい雨でしたね。
さらに今週末は真冬並みの冷え込みとか。
ご用心ください。
昨日は拙デュエットに対しとても多くのコメントをお寄せいただき、誠に感謝しております。
ありがとうございました。
何事もやらなくて後悔するよりは、やって失敗した方がよいのではないかと思い、まさに清水の舞台から飛び降りるような気分で投稿しました。
できはともかく、心より思いましたのは、やはり音楽っていいな、っていうことです。
どんな音楽でも、そしてそれをどう楽しもうとも、そしてそれにどう参加しようとも、音楽は確実に人の心を捉えます。
ジョンの命日が近づくにつれ思うことは、きっとジョンも天国から同じようなことを思っているに違いありません。
さて、数々の名曲、名演奏、名レコードを残したビートルズですが、何らかの意味で完璧ではなかったものもあります。
今日はレコードのプロデュースについて考えてみます。
↓
昨日から冷たい雨でしたね。
さらに今週末は真冬並みの冷え込みとか。
ご用心ください。
昨日は拙デュエットに対しとても多くのコメントをお寄せいただき、誠に感謝しております。
ありがとうございました。
何事もやらなくて後悔するよりは、やって失敗した方がよいのではないかと思い、まさに清水の舞台から飛び降りるような気分で投稿しました。
できはともかく、心より思いましたのは、やはり音楽っていいな、っていうことです。
どんな音楽でも、そしてそれをどう楽しもうとも、そしてそれにどう参加しようとも、音楽は確実に人の心を捉えます。
ジョンの命日が近づくにつれ思うことは、きっとジョンも天国から同じようなことを思っているに違いありません。
さて、数々の名曲、名演奏、名レコードを残したビートルズですが、何らかの意味で完璧ではなかったものもあります。
今日はレコードのプロデュースについて考えてみます。
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―――――――――――――――――――――――――
ビートルズのレコードのプロデュースは全般的に言えばかなり素晴らしいと思う。
「第5のビートル」と言われた名プロデューサー ジョージ・マーティンがいたことが最大の理由だろう。
彼は自らが優れたミュージシャンでもあった。ビートルズの初期においては音楽的な部分にかなり口を出していたと言われる。
音楽とプロデュースを一体に考えていて広い視点から曲作りをしていたに違いない。
そしてビートルズ本人たちも次第に自らもプロデュースにもかかわるようになり、
最高のアルバムと言われるSgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Bandでは4チャンネルの、実質最後のアルバムと言われるAbbey Roadでは8チャンネルの、それぞれ名プロデュースを見せている。
が、しかしそんなビートルズでもプロデュースが完璧でない曲もある。そんな曲を少し挙げてみる。
そういう曲はカバーのし甲斐があると思う。
<All My Loving>
ビートルズ初期の名曲中の名曲。1963年作。
3連符のリズムギター、美しいベースライン、チェットアトキンス風リードギター。ボーカルのメロディも美しい。
しかしながら、楽器のほとんどが左チャンネルへ、ボーカルのほとんどが右チャンネルに押し込まれてしまっていて、音全体がベタっとなってしまっている。
この点はこの曲に限らず63年までのビートルズの曲の多くに当てはまった。
あの頃は一般家庭のプレーヤーはモノラルが多かったため、モノラルで聴いた時にインパクトが出るようにわざとそのようなトラックダウンにしたと言われる。
今やこの曲を楽器が分かれるようにプロデュースしたらすごくよいカバーバージョンができあがるだろう。
なお、ボーカルが片チャンネルなのを利用すればカラオケを楽しむことができる。
<Please Mr.Postman>
これ自体カバー曲だ。
同じく63年なのでAll My Loving同様の背景はあるにせよ、音がシャキっとしていない。
アレンジの問題もあるかもしれない。
後にこの曲をスカっとした形でアレンジしプロデュースしたカーペンターズはさすがだ。
<Tell Me Why>
64年のアルバムA Hard Day’s Nightの中の1曲。
アイドル性が高くて魅力的な曲だが、しまりのない音になってしまっている。
同名映画では大勢の観客に向かいステージから熱唱する見せ場の曲なので、もう少し丁寧にプロデュースしてほしかった。
この年からはプロデュースは向上したので、この曲もやってできなくないはずだ。
<Drive My Car、We Can Work It Out、Paperback Writer>
これらはよい曲であるが、レコードを聴いた感じがなんかべタっとしている感がある。
これら中期の曲は一種の変遷期だからか知らないが、中途半端な感じを受けることがある。
ちなみにWe Can Work It Outの邦題である「恋を抱きしめよう」は変である。この曲、スティーヴィー・ワンダーがよいカバーを出している。
<The Fool On The Hill>
67年の曲。
やたらにリコーダーばかりが目立ってしまうこの曲、タイトルとも相まってロック好きにはイマイチなじみにくいものがあった。
ところがアンソロジーを聴いてイメージが一変。
ピアノ1本で弾き語るテイクが紹介されている。これはいい。
ポールの低音重視のコードピアノの原点がそこにある。
リズムが重厚な上によいメロディが乗る。
<アルバムLet It Beの各曲>
69年の初期に同名映画の撮影に合わせて録音されたが、音質や選曲の問題で完成が遅れに遅れた。
例のフィル・スペクターのオケによるアレンジでポールともめたThe Long and Winding Roadもこのアルバムの曲だ。
どの曲もすごく悪いほどではないが、たしかに全般に楽器が引っ込んだ感があり臨場感がやや乏しい。
2004年に出たLet It Be - Nakedはそうした問題を改良し、生に近い音をファンに与えてくれた。
以上
ビートルズのレコードのプロデュースは全般的に言えばかなり素晴らしいと思う。
「第5のビートル」と言われた名プロデューサー ジョージ・マーティンがいたことが最大の理由だろう。
彼は自らが優れたミュージシャンでもあった。ビートルズの初期においては音楽的な部分にかなり口を出していたと言われる。
音楽とプロデュースを一体に考えていて広い視点から曲作りをしていたに違いない。
そしてビートルズ本人たちも次第に自らもプロデュースにもかかわるようになり、
最高のアルバムと言われるSgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Bandでは4チャンネルの、実質最後のアルバムと言われるAbbey Roadでは8チャンネルの、それぞれ名プロデュースを見せている。
が、しかしそんなビートルズでもプロデュースが完璧でない曲もある。そんな曲を少し挙げてみる。
そういう曲はカバーのし甲斐があると思う。
<All My Loving>
ビートルズ初期の名曲中の名曲。1963年作。
3連符のリズムギター、美しいベースライン、チェットアトキンス風リードギター。ボーカルのメロディも美しい。
しかしながら、楽器のほとんどが左チャンネルへ、ボーカルのほとんどが右チャンネルに押し込まれてしまっていて、音全体がベタっとなってしまっている。
この点はこの曲に限らず63年までのビートルズの曲の多くに当てはまった。
あの頃は一般家庭のプレーヤーはモノラルが多かったため、モノラルで聴いた時にインパクトが出るようにわざとそのようなトラックダウンにしたと言われる。
今やこの曲を楽器が分かれるようにプロデュースしたらすごくよいカバーバージョンができあがるだろう。
なお、ボーカルが片チャンネルなのを利用すればカラオケを楽しむことができる。
<Please Mr.Postman>
これ自体カバー曲だ。
同じく63年なのでAll My Loving同様の背景はあるにせよ、音がシャキっとしていない。
アレンジの問題もあるかもしれない。
後にこの曲をスカっとした形でアレンジしプロデュースしたカーペンターズはさすがだ。
<Tell Me Why>
64年のアルバムA Hard Day’s Nightの中の1曲。
アイドル性が高くて魅力的な曲だが、しまりのない音になってしまっている。
同名映画では大勢の観客に向かいステージから熱唱する見せ場の曲なので、もう少し丁寧にプロデュースしてほしかった。
この年からはプロデュースは向上したので、この曲もやってできなくないはずだ。
<Drive My Car、We Can Work It Out、Paperback Writer>
これらはよい曲であるが、レコードを聴いた感じがなんかべタっとしている感がある。
これら中期の曲は一種の変遷期だからか知らないが、中途半端な感じを受けることがある。
ちなみにWe Can Work It Outの邦題である「恋を抱きしめよう」は変である。この曲、スティーヴィー・ワンダーがよいカバーを出している。
<The Fool On The Hill>
67年の曲。
やたらにリコーダーばかりが目立ってしまうこの曲、タイトルとも相まってロック好きにはイマイチなじみにくいものがあった。
ところがアンソロジーを聴いてイメージが一変。
ピアノ1本で弾き語るテイクが紹介されている。これはいい。
ポールの低音重視のコードピアノの原点がそこにある。
リズムが重厚な上によいメロディが乗る。
<アルバムLet It Beの各曲>
69年の初期に同名映画の撮影に合わせて録音されたが、音質や選曲の問題で完成が遅れに遅れた。
例のフィル・スペクターのオケによるアレンジでポールともめたThe Long and Winding Roadもこのアルバムの曲だ。
どの曲もすごく悪いほどではないが、たしかに全般に楽器が引っ込んだ感があり臨場感がやや乏しい。
2004年に出たLet It Be - Nakedはそうした問題を改良し、生に近い音をファンに与えてくれた。
以上
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