Coffee Break Beatles No.145 「初期の出色のハーモニー"If I Fell"」
みなさまこんばんは。
いよいよ選挙戦に突入し、何かと忙しい年末になってきました。
お元気でしょうか?
ビートルズ初期の名曲"If I Fell"を紹介します。
なお、明日は会社の泊まり込みの忘年会ですので、失礼します。
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いよいよ選挙戦に突入し、何かと忙しい年末になってきました。
お元気でしょうか?
ビートルズ初期の名曲"If I Fell"を紹介します。
なお、明日は会社の泊まり込みの忘年会ですので、失礼します。
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1962の終盤にデビュー、63年にまず国内で弾け、そして64年にハリケーンのごとくアメリカ上陸したビートルズ。
She Loves YouやI Want To Hold Your Handという爆弾曲を引っ提げての殴り込みだったが、すでにその時点でスタンダード的なバラードの名曲も出していた。
例えば、All My Loving、And I Love Her、This Boy、そして今日取り上げるIf I Fell。
こんな名曲をデビュー間もない若者たちが書けたことは驚きであった。
If I Fellは64年のアルバムA Hard Day's Nightに収められ、同名映画でも印象的に演奏された名曲である。
主題も副題(サビ)もこれでもかと迫るハーモニー。
She Loves You的な3度の応酬のハーモニーもいいけど、If I Fellのハーモニーはもう少し凝っている。
英語には"be fall in love with ***"という美しい表現があることを知り、子供ながらに感動していた。
そしてIf I Fellは仮定法過去だ。
中学か高校でさんざん習ったように、事実と異なる仮定をすること。
あの"If I were a bird, *******"(もし私が鳥だったら、大空を駆け巡りたい・・・・)と同じ用法である。
子供ながらに「大人の歌だな」と思った。
昔、日曜の朝10時頃から作曲家・黛敏郎さんが司会をする「題名のない音楽会」という番組があった。
ある日ビートルズ特集をしていた。
「ビートルズは、クラシックの作曲家では決して浮かばない発想で名曲を作った天才だった」ということで、その一例としてIf I Fellを取り上げていた。
ピアノで黛さんはIf I Fellを弾いた後、イントロのコード進行について「この半音ずつ下がるコード進行はとても不思議です。曲を作ったポール・マッカートニーという青年はきっとギターを持ちながら作曲したのでしょう。フレットを1つずつ下げながらコードを弾くうちに曲ができたのだと思います」と言っていた。
実際はこの部分を作ったのはポールではなくてジョンだ。
でもそれはそれとして、黛さんの想像は正しいと思う。
たしかに、ピアノに向かっているとコードよりも音階が浮かび、ギターに向かえばコードがより浮かんでくる。
(余談だが、黛さんは都内のある有名な場所の駐車場で偶然隣に居合わせたことがある。シトローエンに乗っておられた。)
イントロはとっても変わって不安定なコード進行だけど、主題が始まると安定したコード進行が始まるので、そのメリハリがとてもよいと思う。
それにしても名曲だ。
[VOON] 121206_007 (If I Fell (Harmony))
原曲はこちら。
1962の終盤にデビュー、63年にまず国内で弾け、そして64年にハリケーンのごとくアメリカ上陸したビートルズ。
She Loves YouやI Want To Hold Your Handという爆弾曲を引っ提げての殴り込みだったが、すでにその時点でスタンダード的なバラードの名曲も出していた。
例えば、All My Loving、And I Love Her、This Boy、そして今日取り上げるIf I Fell。
こんな名曲をデビュー間もない若者たちが書けたことは驚きであった。
If I Fellは64年のアルバムA Hard Day's Nightに収められ、同名映画でも印象的に演奏された名曲である。
主題も副題(サビ)もこれでもかと迫るハーモニー。
She Loves You的な3度の応酬のハーモニーもいいけど、If I Fellのハーモニーはもう少し凝っている。
英語には"be fall in love with ***"という美しい表現があることを知り、子供ながらに感動していた。
そしてIf I Fellは仮定法過去だ。
中学か高校でさんざん習ったように、事実と異なる仮定をすること。
あの"If I were a bird, *******"(もし私が鳥だったら、大空を駆け巡りたい・・・・)と同じ用法である。
子供ながらに「大人の歌だな」と思った。
昔、日曜の朝10時頃から作曲家・黛敏郎さんが司会をする「題名のない音楽会」という番組があった。
ある日ビートルズ特集をしていた。
「ビートルズは、クラシックの作曲家では決して浮かばない発想で名曲を作った天才だった」ということで、その一例としてIf I Fellを取り上げていた。
ピアノで黛さんはIf I Fellを弾いた後、イントロのコード進行について「この半音ずつ下がるコード進行はとても不思議です。曲を作ったポール・マッカートニーという青年はきっとギターを持ちながら作曲したのでしょう。フレットを1つずつ下げながらコードを弾くうちに曲ができたのだと思います」と言っていた。
実際はこの部分を作ったのはポールではなくてジョンだ。
でもそれはそれとして、黛さんの想像は正しいと思う。
たしかに、ピアノに向かっているとコードよりも音階が浮かび、ギターに向かえばコードがより浮かんでくる。
(余談だが、黛さんは都内のある有名な場所の駐車場で偶然隣に居合わせたことがある。シトローエンに乗っておられた。)
イントロはとっても変わって不安定なコード進行だけど、主題が始まると安定したコード進行が始まるので、そのメリハリがとてもよいと思う。
それにしても名曲だ。
[VOON] 121206_007 (If I Fell (Harmony))
原曲はこちら。
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