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Coffee Break Beatles No.41 「なぜ出ない? (その3。決着編)」

シアターテレビで中部大学・武田邦彦先生のやっている「現代のコペルニクス」というとてもおもしろい番組がある。
その番組のある企画で、アメリカ在住の日本人の有名な研究者の先生が出演していた時に言っていた言葉が印象的だった。
「研究者の基本的な資質の一つは、問題をいかに継続的に問題として捉えられるかだ」、と。

私は、つい最近まで研究者の端くれであり、今でもその延長にいるわけだが、この先生のように立派とはとても言い難い。
ただ、疑問を晴らすまで徹底的に考え続ける傾向がある。(単なる意地っ張りだけだったりして。)

昨日、会社の若い女性で音楽をずっとやってきた人に「Let It Beラ問題」について訊いてみた。
他の曲では出るのになぜLIBだけで出ないのか、「変ですねえ..」とその人はしばらく考えていた。
「確かに息継ぎの問題もありますが..」と前置きして、「『イ』の音は出にくいと思います。」とのこと。
確かにLIBのラは"be"だからイの音だ。

その人によるとウの音が一番出やすくて、次がエ。アはイの次に出にくい、とのこと。
音の違いで出やすさが違うなんて思いもよらなかった。これはいい情報だ。

今日になってから先ほど車に乗る機会があったので、LIBをかけながら早速実験してみた。
すると、出る出る、「ウ」の音が!!
「レリビー」の代わりに「レリブー」と歌うのだ。出る出る、余裕で出る。すごい発見だった。
「レリベー」も出やすかった。彼女の言った通りだ。

それで、「レリブー」の感じをよく覚えておいて、その延長で「レリビー」を試してみた。すると、出た、出た!
これまでの私の「レリビー」は「イ」の形が極端過ぎて、気道が塞がっているような感じだった。
「ウ」の延長の「イ」はもっとルーズである。

そもそも英語の「イ」は日本語の「イ」よりも「エ」寄りの音である。
日本語は口先で発音しがちだけど、英米人は喉の奥や腹式で発音するので、音量が豊富だし、時に威圧感もある。
もちろんポールの歌はそれほどでもないけど。

言われてみれば、英語の歌において高音でがなり立てるには「イ」の音は少ない気がする。
ビートルズの超高音曲であるOh! Darling、I've Got A Feeling、Don't Let Me Downの高音も確かに「イ」の音ではない。

高音でなくても、大事な部分では「イ」の音をあまり強調しなような気がする。
例えば、I Want Youの"She's so heavy, heavy, heavy..."のところ。「ヘビー」ではなく「ヘベー」と歌っている。
もしこれが「ヘビー」と歌ったらおかしな感じだ。
同様に、ローリング・ストーンズの大ヒット曲Honkey Tonk Womenでミック・ジャガーは"Give me, give me a Honky Tonk Blues"のところ、"me"を「ミー」ではなく「メー」と歌っている。「ギメー、ギメー ア ホンキー トン ブルー」だ。
「イ」の音は音量がないので、引っ張ることろで「イ」の音のまま歌ってしまうと白けるのだろう。
しかしLet It Beの場合は「イ」の音そのものが生きる。タイトルの部分であり大事なところであるので、きちんと発音したいだろうし、ここで引っ張らずに次にすぐ移行して行くので、音量の問題は起きないものと思われる。

もう一つの実験は、The Night Beforeで、サビの"makes me wanna cry”の"cry"を「イ」の音で歌ってみた。そしたら出ないこと、出ないこと。
以上より、音の違いによって高音の出しやすさが違う、と結論付けられた。

もう一つの効用は、一度「歌える」と思い込むと、後はどんなことでも歌えるようになってしまうこと。
今日の午前以来、LIBのラはどんな状況でも出るようになった。
最近よく言われている「イメージトレーニング」と同じ効果なのかもしれない。
「私はこれができる」と思うことができたら、もはやできることと同じである。

ビートルズは素人が素晴らしい音楽を生み出したことが何と言っても共感できることだが、
専門家の助言もたまには取り入れた方がよい場合もあると思う。
ビートルズ自身ももしかしたらたまに専門家のアドバイスを受けていたのかもしれない。

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ジャンル : 音楽

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酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
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