どうなったあの「近藤理論」・・・がんの考え方

みなさまこんにちは。
よい天気ですが大変寒いですね。

今日は久しぶりのダブル投稿です。
先ほどまでトップ記事として掲げておりました記事は一旦下げます。
基本的な状況は変わりませんが、今、少し一定を保っています。
また状況が変わりましたら、再度トップに持ってこようと思います。
よろしくお願いします。

今回の記事はがんの「近藤理論」に関することです。
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僕は日本一陽気ながん患者だと思っています。
がんは確かに大変ですが、実は病気ではないと思っています。
そして、がんになることで得られるプラス面も多いのです。
そのあたりはカテゴリの「人生論」などをご覧ください。

20年くらい前でしょうか、ベストセラーとなった「患者よがんと闘うな」という本をおそらく覚えていらっしゃる方も多いと思います。
慶応義塾大付属病院の近藤誠先生の書かれた著書です。
近藤理論を簡単に言うと、「がんと言うのは治るものはどうやっても(放っておいても)治るし、治らないものはどうやったって治らない。だから手術をしても仕方ない。手術によるリスクが増すだけだ。最近では早期発見して、放っていいても治るがんもわざわざ手術して治療実績を上げているだけだ。」
というもので、データを元に明解な理論を展開していました。

私の母をがんで亡くしたこともあるし、今や日本人の半数はがんにかかるので、自分ががんになった時にどう考えるか、どうするか、について若い頃から考えてきたのでした。

この近藤理論は、当時の(そして今も)常識を覆す、ものすごい画期的な考えでした。
がんの治療やがん社会に対する基本的な考えを問う大変大事な投げかけでした。
これについて語るだけで軽く記事は10件は書けます。
今日はそのさわりだけ紹介します。

近藤理論は様々な形で取り上げられ、いろんな専門家や評論家から賛否様々の評が寄せられてきました。
しかし、これをきちんとした形で論証した人はまだいないように思います。
なにせ、人の治療が優先ですから、大規模で系統的な実験をやることができないことが、論証を難しくしています。
近藤先生はもうかなりベテランですが、身分は講師のままです。
原子力の研究をされてきた京大の助教の先生(高校の先輩です)と相通じるものがあると思いました。

私の考えを先に言いますと、「近藤理論はがんに関してとても重要な視点だが、治療という意味では個別の検討が足りない。」です。
では、このことを少し考えましょう。

がんは、他の病気のようなウイルスや細菌や微生物と言った外敵因子により起こる病気ではありません。
人間が元々作る機能がある「がん細胞」が「正常細胞」よりも単に優勢になった状態です。
そもそも人間にとってがん細胞の仕組みの方が先にできたという説もあります。
もしこれが本当なら、正常細胞という後釜は、がん細胞を巧妙にだまくらかす複雑な仕組みを作った、と言えます。

がん細胞は、ある学校のクラスにおける元気のよすぎる子に似ています。
元気よすぎて収拾がつかないので授業が成り立たなくなります。
しかもどんどん増えていくのです。あるいは他のクラスにも行こうと必死です。
そしてそのうち、そのクラスはつぶれてしまいます。
見た目は普通の子と似ているので、なかなか網打ちすることもできません。

こうしたがんの特性ですから、手術、抗がん剤、放射線照射という西洋医学的な3大療法は本質的ではない、という近藤理論ももっともなことです。
しかし、がんのできた臓器の種類や症例によっては、3大療法が有効な場合も少なからずあります。
私が自分のがんに対し、手術と抗がん剤を選択したのはこの理由からでした。
簡単に言うと、がんが手術できるほどに局在化し除去しやすい状況だということと、十分な手術実績がある場合は手術した方がよいと考えます。
とにかく、基本は正常細胞との間に境目はありませんし、どう分布しているのかほとんどわかりませんので、むやみな手術は無効です。
しかし種類や症状によっては手術や抗がん剤は有効です。

もう一つ近藤理論で私が少し問題に感じるのはデータの表し方です。
手術をしたグループとしないグループの存命実績がほとんど同じだったというデータです。
あれを見せるのは一種のインパクトですが、何かのあるなしの条件を変えて比較してデータを取る場合は、ものすごく他の条件を一定にしないと意味がありません。
当ブログで少し前に、「少し小太りの人が一番寿命が長い」という新聞記事のグラフに疑問を投げかけました。他の条件をごっちゃにしたまま、一つのパラメータだけの結論を導くことはできないからです。

近藤理論は、むやみに手術、抗がん剤、放射線照射を適用する医師に対しては重要な提言です。
重要な提言をよい結果にするためには、すごく正確な視点と定量性と論証をもって、さらなる理論を導くべきです。

今や、がんの本質治療をめざしてさまざまな研究が進んでいますので、決して悲観することはありません。
3大療法があまり有効でない患者さんに対しては別の方策もあります。
一度、研究の動向と治療法をまとめてみたく思っています。

全国のがん患者の方々、頑張りましょう。
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鍵コメさん

こんばんは。
ありがとうございます!
はい、おっしゃる通りですね。
そうなんですよ。
後ほどお邪魔します。

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2/12 18:38の鍵コメさん

こんばんは。
そうでしたか。
大丈夫ですよ!
後ほどおじゃまします。

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2/12 22:29の鍵コメさん

ありがとうございます。
うれしいです。光栄です。
頑張りましょうね! ヨロシクです。
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Author:ST Rocker
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つくば-千葉-さいたま の三角形を行き来していますす。
モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
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