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ビートルズ解析例 その7

- 低音を斬る -

クールビズは9月で終わったので10月から正装で出勤してますが、結構暑いですねえ。
暑いか寒いかで、まだ最高の快適な気候を今年はまだ体感していないような気がします。

さて先日「ビートルズ解析例その6-SGTを斬る(その1)」で、曲の「格」のようなものはベースが独自のメロディを持っている場合に上るのではないか、という仮説を立てました。
我ながら素晴らしい仮説だと思うんですが、どんなもんでしょうかね。
是非忌憚のないご意見をお聞きしたいと思っています。

私は特にベースの音、と申しますか響きが好きでして、ベースこそロックの要である感じがいたします。
ベースについては「ビートルズ解析例その2」で詳しく書きましたので、是非ご参照ください。

それにしましても、ベースっていうのはそもそも何故単音で、しかも単純なリズムで弾くようになったのでしょうか。
そもそもベースというのは音楽においてなくても構わない、とさえ言えます。
ベースがなくても曲は存在し得ますし、曲を楽しむこともできます。
しかしベースがなければ曲の魅力は著しく落ちます。

低音は聴きにくくて何となくボヤっとしていますから、そんなに繊細に曲の一部として市民権がなかったのかもしれません。
だから、低音楽器は1種類で、しかも演奏はシンプルということになったのでしょう。

しかし「1/fゆらぎ」をもう一度思い出してください。
このコーナーのNo.15(2010年8月)で書きました。
パワースペクトルが周波数fに反比例するゆゆらぎを「1/fゆらぎ」といい、心地よい響きであると言われています。
この物理学的意味をもう少し正確に勉強しないといけませんが、低音(fが小さい)ほど音の強度スペクトルが高い、しかも反比例関係というわけです。

もし仮にある曲が低音から高音まで連続的に変化する曲であるなら(つまり西洋音階のような不連続の音ではなく、音の高低をダイヤルを回して不連続に変えるような場合)、それを1/fゆらぎにするには、高音にするに従い音量を下げればよいわけです。

また、音の配置が、低音で疎(まばら)で高音で密(近い音を一杯使う)な曲であれば、低音の強度をものすごく大きくしないと1/f的にならないです。ただしこの場合、1/fの曲線が低音で荒いプロットになり、きっと連続的に音が変化するほど心地よく聴こえないかもしれません。
ただしここで言う「連続」とは、何も低音から高音まで全部つながっているという意味でなく、音がポンポン飛んでもよいのですが、後で集計してみればありとあらゆる音が出ていて、図(プロット)にしてみたらきれいな連続曲線(直線)が描けるという意味です。

もし上の仮説が正しいなら、きれいな1/fに聴こえるためには、なるべく低音も多彩な音が出ていた方がよいことになります。
従って、ルート音や5度のみでなくメロディーを奏でることは重要ですし、同じ音でもなるべく厚みを持って演奏して、隣の音となるべく連続するように演奏します。
あるいは、和音で演奏したり、2台以上のベース(ないしは低音楽器)で弾けば、より理想的な1/fゆらぎに近くなるのではないでしょうか?

実はビートルズは既にこのことに気が付いていて、実験していた可能性もあります。
ギターをリズム楽器にしてベースがリード楽器になったGetting Better、ダブルベースで弾くOb-La-Di, Ob-La-DaやEveribody...except Me and My Monkeyなど、和音ベースで弾くWhile My Guitar Gently Weeps、低音をベースとピアノで弾くGood Day Sunshine、低音をベースのギターのユニゾンで弾くDay Tripper、少しであるがベースの和音奏法があるThe Long and Winding Road (Naked)などなど。

それにしては解散後はこうした試みが少なくなってしまいました。そのせいかソロになってからの曲はなんとなく物足りません。
やはり、ビートルズ時代はなんらかの緊張感があり、こうした戦略や創造性が出る土壌があったのかもしれません。
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テーマ : ビートルズ関連
ジャンル : 音楽

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Author:ST Rocker
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つくば-千葉-さいたま の三角形を行き来していますす。
モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
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