一昨年の病気治療の思い出

みなさまこんにちは。
えらい寒いですね。お元気でしょうか。

あいさつのことに関し、反響の大きさに驚きました。
記事は自分自身への自戒も込めたものでした。
ビートルズの名曲「Nowhere Man」でもジョン・レノンは歌います。"Isn't he a bit like you and me?"、すなわち「やつは自分の世界に閉じこもって自分の理屈でしか考えられない。でも、やつはちょっとだけ僕らに似ていないかい?」。

つくば⇔千葉の車で移動の2時間は貴重な「発明タイム」です。
昨夜も少し発明しました。
そのお話は明日にでも書くことにしまして、今日はなぜか、一昨年の病気治療のことを先ほどから思い出していました。
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病気のことはもちろんいつも少しずつは思い出していますが、なぜか先ほど通しで思い出しました。
あいさつの記事においてなぜ私はあのような強い意志で考えを述べられるかと言いますと、一昨年の病気を乗り越えたからではないかと思います。
死を意識し、5年間に何ができるかを真剣に自問自答すれば、小さな計算などしていられなくなる...そんなことを考えたから思い出したのかもしれません。

一昨年の1月~8月の治療に関して少し語ってみます。

入院は1月の2週間のみでしたが、とっても濃い2週間でした。
都内の名門T病院です。有名人や政治家がよくかかる病院でもあります。

まず主治医およびそのチームの医師がすごく優秀で研究熱心で、仕事に捧げていることが印象的でした。
私はもともと医学部にも願書は出していましたが、別のところに受かってしまったので受験しませんでした。
医学はもともと興味ある分野ですし、次に生まれたら医者を目指すかもしれません。

T病院の主治医は私の病気に関してスーパードクターでありまして、研究実績および手術実績に関して群を抜いていました。
自分の病状に関して、そして手術実績および予後の治療方針についてもデータベースで徹底的にディスカションしました。
同じ研究者としても相通じるものがあり、主治医およびチームの医師の先生方とはいろんな話をしました。

またT病院の看護師さんは女性も男性も大変優秀で、人格も素晴らしい方々ばかりでした。
いろんな話をしましたし、いっぱいお友達もできました。
いやな思いは一つもしませんでした。

入院中はDVDの小さなプレイヤーを持ちこみ、加山雄三の若大将シリーズを全部観ました。
あとNHK BSの山や自然に関する番組の録画したものを観たり。
本は宇宙物理や素粒子物理の本、あるいは音楽理論の本をたくさん読みました。
なぜか、俗世間の話題より世の中の真理を追究する内容の方がhappyな気持ちになりました。

退院後は約半年間、点滴と飲み薬による治療を受けました。
これによりありとあらゆる副作用を経験しました。
ざっと挙げてみますね。

点滴後の呼吸困難(一瞬ですけど)、吐き気(半年間起きている間はずっと)、倦怠感、寒気、冷たいものにさわったり飲んだりした際のしびれ、下痢(およびそれにともなう出血)、手足症候群(皺が寄り水ぶくれができ皮がむける)、味覚障害。
休むことなく毎日東京本社まで通いましたが、今考えるとかなり無理がありましたね。
電車の中で具合が悪くなることも少なくなく、たまにしゃがみこんでしまいました。
仕事中は途中で具合悪くなり、何度も外に出て、5分くらい散歩したりしました。

意外にもかなり辛いのが味覚障害でした。
味がわからないだけだからどうってことない、ようにも思われるかもしれませんが、これがすごくしんどいのです。
何を食べても土とか砂を食べている感触になり、おいしくないというだけでなく、毒を摂取しているような感覚になるのです。
本来好きであるはずの肉とか酒などがとっても苦痛なのです。
ただの水も飲めなくなるんですよ。

飲み食いできるものがだんだん限られてきまして、なぜかみかんの缶詰とかポンジュースはどうにか食べられ(飲め)ました。
きっとつわりがこんなものかもしれません。
女性の気持ちがわかった気がしました。

手足のしびれはむしろ薬が終わってからひどくなりました。
実はまだ足のしびれが残っています。少しですが。

まあ、今となってはいい思い出ですね。
副作用の記録はエクセル表でばっちりまとめまして、T病院の専門医へ提出しました。
今後の治療に役立ててもらうためです。
もしご興味ある方がいらっしゃればお見せします。
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鍵コメさん

こんばんは。
とんでもありません。いつもとってもありがたいです。
鍵コメさんこそ今日もお疲れさまでした。
大事なことがいっぱいですよね。

一昨年のことに関しありがとうございました。
先ほど自分のあの頃の記事を読んでみました。
そしたら、治療のことも少しは書いてあったけど、ほとんど明るく前向きで新しい考えの記事ばかりでした。
辛い治療のことを愚痴った記事は一つもありませんでした。
今日はじめて辛かったことを書いた気がします。
鍵コメさんに先ほどそのようにおっしゃっていただいて少し涙が出てしまいました。

T病院では、主治医から「少ないながらも手術時に最悪の結果がわかるかもしれない。でも私の研究は誰よりも自信ある。研究者であるSTさんなら理解していただけるでしょう。一緒に頑張りましょう」と言われ、そして友人やそのまた友人からあらゆる助けを得、これ以上ないところまで半年後までの人生をシミュレーションしました。

泣くのはまだ早い。
涙は目的を達した時まで取っておこう。

ありがとう鍵コメさん!

No title

とても大変な治療(副作用)だったんですね。
何のお薬を投与されていたのでしょう!?
元々アレルギー体質でいらっしゃいますか?
(アナフィキラシーっぽい症状があったようなので。。)

しかし、こんなに辛い副作用がたくさん出ていたのに
ちゃんとお仕事に通われていたなんて
やっぱりST Rockerさんすごい方ですね!

私は基本FOLFOXですが、痺れの症状が強くなってきたので
途中からオキサリプラチンを抜いて点滴しています。
術後のPETでリンパに数箇所転移が見つかった為
ステージ4と診断されましたが、
抗がん剤を始めて数ヶ月で影が見えなくなりました。
100人に一人のラッキーだそうです。
副作用もそれほど強くないので(オキサリプラチンをしていないから?)
ST Rockerさんのご経験と比べれば風邪引いたみたいなものですね!?

がんと告知された人が全員絶望的に嘆き悲しむ訳ではなく
ST Rockerさんや私のように闘い、人生を楽しんでいる人は沢山いると
がん患者を憂う人に教えてあげたいといつも思っています。

でも、同時に、前向きに闘いながらも
時には不安や悲しみを感じない訳は無いですよね。
それを超えた強さや自信を、私もいつかST Rockerさんのように
周りの方達に分けられたら良いなぁと思っています。

ちなみに、私は入院中、絶食絶飲の時もネットや雑誌で食べ物ばかり見ていました!笑

花音さん

こんばんは。
とてもご丁寧なコメントをいただきありがとうございました。
まずは花音さん、消えて本当によかったですね。よかった、よかった。
後は抗がん剤をしっかりやって経過を見さえすればよいと思いますので、まずは大丈夫でしょう。
僕の受けた薬は、点滴がエルプラット(オキサリプラチン)、飲み薬がゼロータ(カペシタビン)です。
基本は花音さんと同じFOLFOXだと思います。
特別強い薬ではないと思いますが、とにかく僕が副作用が強い体質だったのでしょう。
アレルギーはないと思ってましたけど、ちゃんと検査したことはないので、もしかしたらそうなのかもしれませんね。
副作用はとにかく個人差が多いようでしたね。
点滴を受ける部屋はカーテンの隣に別の人gか受けているので話声がよく聴こえます。
同じ症例なのに副作用が随分違うと思いました。
臨床腫瘍科の先生の話だと、副作用により途中で薬をやめざるをえない人が結構いるとのことでした。
「もし我慢できるならなるべく予定通りやってください」と言われました。
僕は我慢強いので先生には「しんどい」とはあまり言わなかったためか、それほど副作用が多いようには取られなかったのかもしれません。
今から思うと、よく会社に行ったと思うんですけど、あの時の症状って少しずつ悪くなっていったので、どのくらいしんどいかってのは、治ってみて初めてわかる、と言う感じでした。
花音さんはすでにそれだけ明るく前向きにやっておられるので、もう絶対に大丈夫です。
すでにみんなに「治るよ」というメッセージは十分に伝えていると思います。
残る治療をしっかりこなして、完治宣言まで着実に進んで行ってくださいね。
趣味も多いようですので、いろんなことを楽しんで充実した時間を過ごしてください。
ともに頑張ってまいりましょう。
プロフィール

ST Rocker

Author:ST Rocker
ビートルズ解析ブログへようこそ!
つくば-千葉-さいたま の三角形を行き来していますす。
モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
ご気楽にコメントください。

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