Coffee Break Beatles No.47 「弾き語り指南(ピアノ編) Part 2」
今日はピアノ編でいこう。
Part 1(No.23)ではポールの演奏する後期のスタンダード曲の弾き語りについて紹介した。
しかし、スタンダード曲のピアノのパートをそのまま弾くだけでは少々単調に聴こえてしまう。
なぜなら、他の楽器とのコンビネーションで設計されているからである。
ここでピアノの特長を挙げてみよう。
音域が広いこと、伴奏もメロディーも両方弾けること、打楽器の要素もあること。
ということは、リズムギター、リードギター、ベースの代用になるということだ。また、アクセントの付け方次第ではドラム的な効果も得られる。
つまり、1つの曲全体をピアノ一つで表現できるということだ。
今日は、本来はピアノ曲ではないのだけど、ピアノでバンドを表現してみよう。
だから弾くには少し難しいとは思う。でも練習あるのみ。決して不可能ではない。
ではまずは初期の曲からAll My Lovingを取り上げる。
あまりに有名なジョンの3連符リズムギターの代わりに右手で和音を弾こう。
ただし右手で3連符をずっと弾いたら腱鞘炎になるだろう。
そこで、ベースと同じ4ビートでよいが、ベースと同じタイミングだと変だから、半拍遅らせてピアノの和音を弾く。
そして左手はベースと全く同じメロで弾く。できればオクターブで。
つまり、左手と右手がかわりばんこに弾くのだ。そうすると、3連符ほどではないけどドライブ感あるサウンドになって小気味よい。
"Remember I always be true"の後の間(ま)のところ(D→B7)は3連符で弾いてみよう。
その他アドリブ的に右手のリズムは変拍子を入れたりすれば変化に富むだろう。
ジョージのカントリージェントルマンによるカッコいい間奏は、そのまま右手で弾くだけでは寂しくなりすぎるので、左手を強めに弾き分散和音を強調する。
歌はピアノにつられないように。つられるくらいならピアノが正確でなくボーカルがしっかりしている方がまだよい。
次いで中期からはなんとDay Tripper。
あのギターとベースが同時に奏でる有名なリフはピアノでも十分に表現できる。
出だしは右手でレコードと同じ音階で。
2コーラス目からのベースは、レコードではギターとユニゾンだが、ピアノでは左手でオクターブ下を弾こう。
レコードでジョンのリズムギターが始まるところから、ピアノでは右手で和音を弾く。
ただし、セブンスで弾いてみよう。その方がブルージーだから。
リフはしっかりリズムを刻もう。
そして後期はこれまたなんとI've Got A Feeling。
この曲の醍醐味は2つ。ジョンの発明(?)によるローポジションとハイポジションをミックスしたようなフォームによるギター。
解放5弦(A)は鳴りっぱなしでAとD(on A)を繰り返す。
これをピアノでやってしまうのだ!
そしてもう一つの醍醐味であるポールのベースだ。ラ(下)、ラ(上)、ラ、レ、ミ、ソ、ラっ、ソ、ラ。こいつをピアノでやるのだ。
思い切り左手の手首を回転させながらダイナミックに弾こう。ペダルも効果的に使おう。
解散後の75年のVenus & Marsに収められているRock Showのピアノは私が上で言うピアノの弾き方に似ている。果たしてポール自身がそのことに気付いているのか。
今日は以上。
なお、ビートルズ以外で是非マスターしたいピアノの弾き語りは、Simon & GarfunkelのBridge over Troubled Water(明日に架ける橋)とStevie WonderのLatelyだ。
Part 1(No.23)ではポールの演奏する後期のスタンダード曲の弾き語りについて紹介した。
しかし、スタンダード曲のピアノのパートをそのまま弾くだけでは少々単調に聴こえてしまう。
なぜなら、他の楽器とのコンビネーションで設計されているからである。
ここでピアノの特長を挙げてみよう。
音域が広いこと、伴奏もメロディーも両方弾けること、打楽器の要素もあること。
ということは、リズムギター、リードギター、ベースの代用になるということだ。また、アクセントの付け方次第ではドラム的な効果も得られる。
つまり、1つの曲全体をピアノ一つで表現できるということだ。
今日は、本来はピアノ曲ではないのだけど、ピアノでバンドを表現してみよう。
だから弾くには少し難しいとは思う。でも練習あるのみ。決して不可能ではない。
ではまずは初期の曲からAll My Lovingを取り上げる。
あまりに有名なジョンの3連符リズムギターの代わりに右手で和音を弾こう。
ただし右手で3連符をずっと弾いたら腱鞘炎になるだろう。
そこで、ベースと同じ4ビートでよいが、ベースと同じタイミングだと変だから、半拍遅らせてピアノの和音を弾く。
そして左手はベースと全く同じメロで弾く。できればオクターブで。
つまり、左手と右手がかわりばんこに弾くのだ。そうすると、3連符ほどではないけどドライブ感あるサウンドになって小気味よい。
"Remember I always be true"の後の間(ま)のところ(D→B7)は3連符で弾いてみよう。
その他アドリブ的に右手のリズムは変拍子を入れたりすれば変化に富むだろう。
ジョージのカントリージェントルマンによるカッコいい間奏は、そのまま右手で弾くだけでは寂しくなりすぎるので、左手を強めに弾き分散和音を強調する。
歌はピアノにつられないように。つられるくらいならピアノが正確でなくボーカルがしっかりしている方がまだよい。
次いで中期からはなんとDay Tripper。
あのギターとベースが同時に奏でる有名なリフはピアノでも十分に表現できる。
出だしは右手でレコードと同じ音階で。
2コーラス目からのベースは、レコードではギターとユニゾンだが、ピアノでは左手でオクターブ下を弾こう。
レコードでジョンのリズムギターが始まるところから、ピアノでは右手で和音を弾く。
ただし、セブンスで弾いてみよう。その方がブルージーだから。
リフはしっかりリズムを刻もう。
そして後期はこれまたなんとI've Got A Feeling。
この曲の醍醐味は2つ。ジョンの発明(?)によるローポジションとハイポジションをミックスしたようなフォームによるギター。
解放5弦(A)は鳴りっぱなしでAとD(on A)を繰り返す。
これをピアノでやってしまうのだ!
そしてもう一つの醍醐味であるポールのベースだ。ラ(下)、ラ(上)、ラ、レ、ミ、ソ、ラっ、ソ、ラ。こいつをピアノでやるのだ。
思い切り左手の手首を回転させながらダイナミックに弾こう。ペダルも効果的に使おう。
解散後の75年のVenus & Marsに収められているRock Showのピアノは私が上で言うピアノの弾き方に似ている。果たしてポール自身がそのことに気付いているのか。
今日は以上。
なお、ビートルズ以外で是非マスターしたいピアノの弾き語りは、Simon & GarfunkelのBridge over Troubled Water(明日に架ける橋)とStevie WonderのLatelyだ。

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