今最も注目する日本人の一人(新薬開発の窪田氏)

みなさまこんにちは。
3連休いかがお過ごしでしょうか?

これは予約投稿です。
今日は夜遅くまで出かけていますので、応対は明日になってしまいますことをご了承ください。

今日はこの祝日にふさわしい日本の誇れるイノヴェーターの一人を紹介します。
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日本のTV番組の中で私が一番好きなのが、TBS日曜夕方6:30~7:00の「夢の扉+」です。
日本のTV番組は、全般的には視聴率偏重のため諸外国に比べ質が低いのが多いのは残念ながら事実です。
別の言い方をすると、本当に国を強くしようという意図でTVがあまり使われていないと言えるでしょう。

そんな中でもTV局が真剣に力を入れているだろうと思われる番組も、私的にはいくつか存在するように思います。
「夢の扉+」は日本人の真に有力な人物を取り上げ、その功績と将来性をとてもわかりやすく解説します。
主に技術的なことの開発者が取り上げられることが多いですが、テーマは限定されません。
素晴らしいところは、その人物は一般には必ずしも有名ではないが実は大変先駆的でユニークで、かつ日本にとって世界にとって価値のあるであろうことをやっている、ということを見事に紹介する点です。
人選が何よりキーだと思います。相当優秀なスタッフがしっかり取材し打合せないとできない番組だと思います。
TBSには感謝のメールを書いたことがありますが、うまく届いたといいですが。
なお私はTBSの回し者ではありませんので、他局のいい番組も折に触れ紹介したいと思います。

では今日は10/27(日)放送で取り上げられた窪田良氏(47歳)を紹介します。
私はよく人から「元気がある」と言われますが、窪田氏は私よりさらに1桁元気があります。
窪田氏は医師でありかつアメリカのベンチャー企業アキュセラ社のCEOです。
「眼のアルツハイマー」と言われる難病である「加齢性黄斑変性」の治療薬を開発するために立ち上げたベンチャーです。
窪田氏は、英国の有名雑誌エコノミストで「50人の世界のイノヴェーター(革新的開発者)」に選ばれた人です。

我々哺乳類の祖先はもともと恐竜から逃げるために夜行性だったので、人間の目というのは夜に機能するようにできているそうです。
今の人間の住環境では光が多すぎることが加齢性黄斑変性の大きな原因といいます。
今世界で1億2千万人の患者がいると言われ、失明のリスクの高いこの病気を撲滅することは人類の悲願となっています。
未だに本質的有効な治療法がない中、窪田氏は飲み薬で治療しようという壮大な夢をもちこのベンチャーをスタートさせました。

新薬が実際に商用化されるには、その成功確率は30万分の1と言われています。
「これは効くはずであろう」という薬の候補である化合物を、平均的には30万通りスクリーニング(ふるい分けること)して初めて実用化されるというわけです。
その過程では膨大な開発費と時間と試験と認可のプロセスがあります。
新薬開発において組織力・資金力にまさる大企業にベンチャーが勝つには類稀なるアイデアと考え方と行動力がないといけません。

窪田氏は慶應義塾大学医学部大学院の眼科出身です。
大学院時代に緑内障の遺伝子を発見したという優れた実績があります。
基本は地道な手作業の実験につぐ実験でした。そのあたりのひた向きさはノーベル賞の田中耕一さんにも通ずるところがあります。
窪田氏はその後虎の門病院で臨床医として働きますが、加齢性黄斑変性の患者の衝撃にショックを受け、この治療薬を開発しようと決め渡米しベンチャーを立ち上げたのです。

資金がほとんどなかった窪田氏にとってとてつもない素晴らしい出会いがありました。
弁護士のスティーブ・グラハム氏です。ややアフリカ系の混血のように見える方でした。かなりな辣腕弁護士とのことです。
彼は窪田氏の計画に惚れ込み、ベンチャーの登記費用500万円を自前で出したのです。
彼は科学的なことはわからないので窪田氏の「人となり」を信頼したというのです。
そして・・・「仮に失敗したとしても友達が一人増えたと思えばいいと思った」というのです。
これには感動しました。
そこで、英語では何と言っていたのか聴き取ってみました。

I belived what he was doing. I belived in him.
....., so I selected the individual.
The worst thing that was happening was making a friend.

要は、ビジネス上の判断ではなく人間に惚れ込んだというわけです。
「人となり」というのは日本語独特の概念であり、グラハム氏はそこまでのニュアンスでは言っていないと思いますけど、悪くはない意訳だったと思います。

30万分の1というと途方もなくゼロに近いですが、窪田氏は「1があるからいいじゃないか」と考えます。
別の言い方をすれば、30万種の化合物の候補を非常にうまくスクリーニングし、かつ一所懸命頑張ればやれないこともないわけです。

資金的都合で結局、2年半の期間で25億円で開発をするという条件でスタートしました。
もしダメだったらベンチャーをたたんで帰国しないといけません。
彼は言います「1.2億の人を救うにはこの程度のリスクを取らないとだめだ。そしてイノヴェーションはリスクを取らなければ決して生まれないのだから」と。
そこが彼の真骨頂ですね。

さらに彼のモチベーションを高めるベースがありました。
彼は父の仕事の都合で子供の頃アメリカに住んでいました。
ある日見知らぬアメリカの婦人から「日本人は日本に帰れ」と言って水をかけられたそうです。
窪田氏は「ならば『日本人もこんなすごいことができるんだ、世界に役に立つことをできるんだ』ということを見てもらおう」とずっと考えてきたというのです。
このことは私も多いに賛同しますね。
他国の犠牲の上に成り立つ日本の繁栄でなく、世界にも役に立ってかつ日本を強くしたいと是非思います。

結局窪田氏は約束期限の2週間前に有効な薬を見つけました。
簡単に言うと網膜をコートして光の劣化から保護するもので、「飲むサングラス」と呼ばれます。
現在、欧米では最終臨床試験段階とのことです。

私より若いですが、その純粋な難病に立ち向かう夢、そして発想と行動力、そして素晴らしい笑顔に尊敬します。

あまり知られていませんが、日本人も発想力は豊かな人が多いです。
そして地道な努力があります。集団智もあります。
是非頑張りましょう。

TBSの方々、さらに頑張ってよい番組を作ってください。

今日のおまけ(volume少し下げてお聴きください)

[VOON] Let It Be_20130914

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11/3 17:37の鍵コメさん

おはようございます。
返信遅れまして失礼しました。
日頃のご愛顧誠にありがとうございます。

僕は、鍵コメさんのように人に幸せを運ぶことのできる人はなかなかいないと思います。
是非今のまま引き続き優しい心で周囲に語りかけてください。
これからもよろしくお願いします。

11/4 08:54の鍵コメさん

おはようございます。
いつもありがとうございます。
はい、昨日はそうですね(笑)

鍵コメさんご自身も身近の方も眼に関することがあるのですね。
これからの治療は是非うまく行きますように。

眼の病気が撲滅されるといいですね。

灯のうるむ頃

新薬開発というと、中学の頃、NHKの銀河テレビ小説で見た、
遠藤周作の原作による「灯のうるむ頃」のことを、思い出します。

丸山ワクチンを元に書いたんだよと、母に言われながら見つつ、
モチーフはそうかもしれないが、遠藤周作の思想を反映した、
まぎれもない小説だよと、内心思って、一緒に見ていました。

昔は、良い小説に、良いテレビドラマが多かったよなあと、
あいかわらず、懐古主義で、美化しがちな自分のようです。


このところの、おまけのアカペラ、弾き語りと、絶好調のようで、
ポール来日に合わせて、さらにすごいことになりそうですね。

ギターマジシャンさん

こんにちは。
いつもありがとうございます。

昔にそんなによい番組がありましたか。
残念ながら僕は観ていないと思います。
丸山ワクチンを元に小説化ですか。
興味深いですね。
たしかに昔はよい番組いっぱいあった気がします。

おまけの件ありがとうございますね。
はい、11/21に行きますので、だんだん盛り上げていきますね。
今日は久しぶりに生録りしました。
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