Coffee Break Beatles No.166 「野太いリッケンバッカーベースの響き」

みなさまこんばんは。
本当に寒いですね。
お元気ですか?

ポール・マッカートニーのコンサートに関連してポールの楽器のお話をかなりしました。
ポールと言えばトレードマークのカールヘフナーのバイオリンベースですが、もう1本のベースをご存じですか?
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ポールのコンサートの記事でも書きましたように、ヘフナーのベースはセミアコースティックと言いまして中が空洞になっており、電磁気的に音を加工するだけのソリッドベースに比べ音の共鳴の効果も拾うなどのことで、温かみのある優しい音になります。
さらにポールのヘフナーベースはショートスケールで弦の間隔も狭いため、弾きやすい一方、低音の迫力に欠けるという弱点がありました。
しかしポールはヘフナーを実によく使いこなして、弱点も十分にカバーしていました。

そんな中、リッケンバッカー社から4001Sというソリッドベースがポールにプレゼントされ、65年のアルバムRubber Soulから使用を始めました。
ビートルズ後半のアルバムの多くはこのリッケンベースによる録音です。
ソリッドベースによる低音に腰のある響きも聴けるようになりました。
ただしビートルズのコンサートにおいてはヘフナーの使用に徹しました。(ただしバックアップでリッケンは用意はしていました。)
日本公演を含むコンサートの最終年の66年までヘフナーをコンサートで使用しました。
その後69年のアップルビル屋上やスタジオでの映画撮影にもヘフナーを使用しました。

従って、ビートルズ時代のポールによるリッケンベースの演奏の映像は下記を除いてほとんどないのです。
有名なのが世界初の衛星生放送であるOur WorldでのAll You Need Is Loveで、ポールのリッケンの映像が観られます。
それ以外は私の知っている限りでは、Hello GoodbyeやI Am The Walrusのプロモーションビデオ、TV番組のMagical Mystery Tourくらいでしょうか。

昨日たまたまyoutubeを適当に当たっていたら、Hello Goodbye (remastered)という映像を見つけました。下記です。

http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=HBZ8ulc5NTg

確かに音はかなりよくなっています。(ただ、映像と音は一致していないかもしれませんし、どの程度原音が忠実に再現されているのかもわかりません。)
特にリッケンのベースの響きは、レコードオリジナルのそれともまた違ったソリッドベースらしいサウンドが聴けます。野太い響きです。
映像を見ると、ポールが取り組むベースへの姿勢は、ヘフナーに対するものと違うことが見てとれます。

ポールは西洋人としては特に身長が高いわけではなく、手もそれほど大きいわけではありません。
この映像を見ても、フルスケールのリッケン(長さがヘフナーよりも長い)に対して指を思い切り開いて弾いています。
基本に忠実で滑らかな運指だと思います。

余談ですが、私もベースを一時期かなりやっていまして、指を思い切り開いてスケールをやることや、ポイントを押さえた正しい押さえ方なんかも徹底的に練習しました。
私の意見では、ベースは一種の「大リーグボール養成ギプス」のような位置付けとなりえます。すなわち、ベースを訓練した後にギターを弾くと楽に弾けるようになります。
そのあたりは下記の記事に書きましたのでお暇な方は読んでください。

http://strocker.blog62.fc2.com/blog-entry-4.html

なお、ビートルズ解散後はポールはレコードでもコンサートでもリッケンベースを多用しましたので、その映像はたっぷり観られます。

最後に追加情報です。
ビートルズのtribute band(適切な日本語訳がありません。「コピーバンド」が近い訳ですが、それよりも尊敬を込めて同じように歌ったり演奏するバンドの意味です)として下記のものを見つけました。
細かいことを言えばきりがありませんが、全体としてこれまで拝見したバンドの中では気に入りました。ビートルズの音を結構再現しています。

http://www.youtube.com/watch?v=3ClcM60U5YY&feature=player_detailpage

http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=LLpAx34hVJY

マサジョンさん、今日の記事、全般を通じましていかがでしょうか?
ビートルズ時代のリッケンの演奏映像とか、tribute bandの情報がございますでしょうか?
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テーマ : The Beatles(ビートルズ)
ジャンル : 音楽

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No title

リッケンバッカーは当然知っていましたが
恥ずかしながらソリッドベースとヘフナーの違いって
今まで知りませんでした。

リッケンバッカーといえば
イエスのクリス・スクワイアも愛用者で
その音はまさに”野太い響き”です

面白半分さん

こんばんは。
いつもありがとうございます。

ヘフナーとリッケンは本当に対照的ですよね。
ビートルズにおいてはこの2つのモデルが余すところなく引き出されている感じがします。

イエスのyoutubeをいくつか観てみました。
本当に野太いですね。

No title

ST ROCKERさん こんにちは。

ヘフナー、リッケンバッカー共に言う事なしでございます。
その通りだと思います。ライブではサブでリッケンを用意していましたが使用したことはないと思います。レット・イット・ビーで原点に帰るということでヘフナーを使用してましたがそうでなければ数十年使ってなかったかもしれませんね。因みにアビーロードでは、フェンダーベースを使用してますね。
コピーバンドはたしか仙台のバンドではなかったでしょうか。
コミカルに真似てますが実力はすごいですね。

マサジョンさん

こんばんは。
寒いですけどお元気ですか?

ありがとうございます。
やはりこの話題はマサジョンさんに是非語っていただきたかったです。
ヘフナーはLet It Beの撮影で使ってよかったですね。
たしかにあれがないとしばらくやみに葬られていたかもしれませんね。
フェンダーベースですね。
音の感じは僕は正確に聴き分けられないので、今度しっかり聴いてみようと思います。

仙台のバンドでしたか。なかなかですよね。

では、バンド演奏これからもがんばってください。
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ST Rocker

Author:ST Rocker
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つくば-千葉-さいたま の三角形を行き来していますす。
モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
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