前回の補足です(でもこれが人生のキーかも)

みなさまこんにちは。
今日はよい天気ですね。
今週も1週間お仕事に家事に育児にお勉強、お疲れさまでした。

前回は僕の昔の話にお付き合いいただきありがとうございました。
今日はその補足です。補足とはいえ実は僕にとってとてもキーな事柄です。

今日は後で地元(千葉)のカフェバーで演奏してきます。
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前回の記事を読まれた方の中には、僕のことを努力家とか情熱家とかおっしゃっていただいた方がいらっしゃいました。
それに対し自分では「そうですよ」とは少し答えにくいですね(笑)
まあ、比較的継続的な努力は得意ではあると思います。
それと、若い頃は線が細く頭でっかちではありましたが、よく友人からは「熱いやつだ」とは言われていました。

僕の人生に対し大きな影響を与えてくれた人たちや出来事はいっぱいあります。
そんな中でも「これだ」というようなキーな人やできごとがあります。
前回お話しした女優・丘みつ子さんの書かれたマラソンの本(たしか「そよ風に誘われて」のような題名だったと思います)はその一つです。
あの本がなかったら僕はマラソンに目覚めなかったかもしれません。
もちろんマラソンをやらないにしてもその他の魅力的なことに目覚めたかもしれません。
しかしマラソンほど階段を一つ一つ登るような継続的な努力、しかも誰でもやれる努力、により達成できる典型的なものもないかもしれません。

僕は30歳ちょうどで前の会社の東京湾沿いの研究所に配属され、その後しばらく基礎研究に没頭したと書きました。
実はその期間はとても特徴的な上司についたのです。
その人は僕よりも17歳上の人でした。

その人は会社の誰からも嫌われていました。
とにかくいやな性格だと思われていたのです。挨拶をしてもほとんど返事をしてくれませんでした。会社の中でも協調性が著しく悪かったのです。
過去にその人についた部下の人たちはその偏屈な指導に疲弊してしまい、おかしくなるか、不満を周囲にぶちまけるような人が後を絶ちませんでした。
ただ、英語はできたのと、一部の専門性としては独自の域を作っていました。
僕は29から30にかけてある大学に派遣されて新しい研究領域を習得しました。
会社にもどってそれを進めるためにはその人の部下となる必要がありました。
というわけで、親一人・子一人のペアで会社での研究が始まったのです。

思いがけなくも、と言ったら失礼ですが、その人はスタートの時点ではフレンドリーでした。
なぜなら僕の情熱的な部分を知ってくれていたのと、能力的にもある程度買ってくれていたからです。
彼は自分の身の上も含め腹を割って話してくれました。そして会社における自分の不遇(こんなに能力があるのに重要なポジションにつかせてくれない)とか僕に対する期待を熱く語ってくれました。

そして彼の素顔の一部を知りました。人は本当に見かけによらないです。彼に関して次のようなことを知りました。
1.自分は人に嫌われているとは全然思っていない。むしろ自分は気を遣う人間だと思っている。
2.能力の高い人でるし、努力家である。
3.英語とか一定の研究領域とか遊びに関して情熱を持っている。

僕は彼の部下になって間もなくランニングを始めましたし、英語や音楽や科学に関する野望もありましたので、そのあたりをよく話を聞いてくれました。
ある時彼はしみじみと言ったのです。「ST君ね、だいたいね、やろうと真剣に思ったものはまずはやれちゃうね。」と
僕は妙にその話し方の奥深さに惹きつけられたのです。
そしてこれは間違いない、と確信したのです。何の具体的な証明もないですけど、とにかくそう思いました。
そしてこれこそがその後の僕の人生で決定的な発想の原点になったのです。

逆に失望したこともたくさんあります。
彼は言いました。「あいつは全然挨拶しない。」
耳を疑いました。挨拶をしないのはあなたではないですか。
みんなあなたが挨拶の返事をしてくれないから挨拶をしようとしないんですよ。とはその時は言えなかったけど。
挨拶をしない人こそ人が挨拶をするかどうかを気にしている。そんな矛盾したことも知りました。

そして彼のマネジャーとしてのやり方はやはり問題がありました。
能力は高いですが、部下のやることの先回りをして事細かに指示してきます。
そしてそこから少しでもぶれるとマイナス評価をし、立ち直れないほどのネチネチな言葉を発します。
そのマイナスパワーたるやとてつもないものがありましたね。
もう土日なんか精神的にぐったりです。
だから僕は、房総の高台のある社宅から週末にランニングを開始する時、向こうに京葉コンビナートの煙突の煙がたなびいているのを見て、「ようしこの風の中10kmを45以内に走れたらあの上司に月曜に打ち勝てるぞ」などと言い聞かせて走ったりしていました。
ある悩みがある時、それよりも大きい試練を与える、というノウハウを得たのもあの頃でした。(ちょっと荒療治ですけどね。)

指示した仕事内容をやらないと評価されないので、それはやります。
もう半分は全く自分の考えにのっとって研究を進める、という風に倍の時間を費やしていたのです。
大変だけど絶対に必要なことだと思いましたね。

あと、読書ですが、その後30代の半ばになったころ、さらにたくさん読むようになり、1週間で20冊になりました。
もちろん、全部をじっくり読むわけではないですよ。
30代、40代に膨大な読書量をこなしたことは確実に今、考える基盤を与えてくれています。

というわけで、30代のころのあのがむしゃらな努力は今となっては無駄ではなかったんだ、と思いますね。
今となってはなつかしい思い出でしたけど、当時はそれこそ馬のように頑張りまくっていました(笑)
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No title

ST Rockerさん、こんにちは。

文章で読むと笑っちゃうキャラクターですね(笑)
私、当たり前の事を当たり前に出来ない人が
とっても苦手なんですけど

こうして客観的に見て考えると面白いと思えます☆

鈍感力も必要ですね~(´艸`)

No title

良いお話です〜

人は見た目で判断をしてしまいますものね。
見えない部分のある事を心に留めておかなくてはと…。

人生に大きな影響を与える本との出会いって有りますね!!同感
それだけ多くの本を読まれ......角度を変えて人をも見れるようになれますね!見習いたいです〜(^-^)/

CoCoさん

こんばんは。
いつもありがとうございます。

かなりびっくりに思われたでしょ。
人は見かけによらないということを真から思った最初のできごとだったんです。
しかも聞いてみれば彼なりの「一理」があるのです。

僕の人生において最も基本的な部分の影響を与えてくれた人の一人が、皆から問題視されていた人だったんです。
このように、問題な人は同時に宝の山でもありうる、と僕は考えています。
ただしリスクも高い宝の山ですけどね。

スパティーさん

こんばんは。お忙しいところありがとうございます。
もう落ち着かれましたでしょうか?

そうですね、人の見る判断は必ずしも正しくないということを初めて身をもって体験したできごとでした。
あの上司の場合自分に自信があった分、人とのコミュニケーションが少し驕っている部分がありました。
でおそのいいところは素晴らしくよかったですよ。

本のこともありがとうございます。
たくさん読んで決して損はないと思います。

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1/26 01:00の鍵コメさん

おはようございます。
ご丁寧にご連絡ありがとうございました。
先ほど訪問させていただきました。
応援してますよ。

1/26 07:01の鍵コメさん

おはようございます。
昨日からよい時をお過ごしのことと思います。
温かいコメントありがとうございます。
そうですね、そこまで強くはないかもしれませんし、ぎりぎりのところで苦し紛れに発想を転換する術はついたと思います。
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ST Rocker

Author:ST Rocker
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つくば-千葉-さいたま の三角形を行き来していますす。
モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
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