Coffee Break Beatles No.171 「最近のポールの奏法一考察」

みなさまこんばんは。
まだまだ寒いし、雪の後遺症もすごいですね。
なんとか頑張りましょう。

さて今晩は僕の大好きなポール・マッカートニーの演奏方法についてちょっと考察です。
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昨年の11月のポール来日コンサートでは多くのファンがその演奏ぶり歌唱ぶりに驚きました。
単にお歳にしては元気だとかではなく、サウンドそのものが素晴らしく高度であったからです。
そのあたりは11/23付の記事「ポール観戦記」で余すことなく書きましたので、お暇な方は是非また読んでください。

ポールはビートルズ解散後、70年代、80年代、90年代と精力的にライブをやってきましたが、ビートルズナンバーをオリジナルとは少し変えて演奏していました。
その変え方が必ずしもよくなかった印象をもつのは僕だけでしょうか?

ところが昨年のコンサートでは、オリジナルを尊重しながらも少し変えて、その変え方がとてもよいというのが随分ありました。

こうしたライブでの”グレードアップ”はごくごく最近になってからだと思っていました。
2000年代になってポールはビートルズのオリジナルを重視したライブをたくさんやるようになり、その様子はYouTube等で知っていました。
でもそれらのサウンドは昨年の来日コンサートとほどではないと思っていました。
ところが・・・・

とても親しくさせていただいている方からごく最近、2009年のニューヨークでのライブであるGood Evening New York Cityをお借りしました。
(ちなみに僕はポールの大ファンというわりには必ずしもCDは全部持っていないんですよ。)
そしてかけてみたら、超超超びっくり!
こんな大感動は音楽人生の中でもそうそうはない、という超感動を覚えたのでした。
では今日はそのCDから2曲を紹介します。

まずはこのCDのオープニングを飾るDrive My Car。
ビートルズ中期のアルバムRubber Soulにフィーチャーされている軽快なポップソングです。
軽快ではあるが何かが足りない、そう思っていました。
ビートルズ中期はコンサートを卒業し始める時期で、実験室音楽に集中していました。
ライブでやるための曲ではありませんでした。
ベースは高音を生かしたものが多かったです。
66年の東京公演では、そんな実験室音楽を無理にライブでやったので妙なことになっていました。

そして2009年のニューヨークのライブの幕開けでポールはこの曲をやりました。
飛び込んできたベースの音にそれはそれはびっくりしました。
まずはオリジナルより1オクターブ低い。しかもすごいドライブ感。
そしてなんと素晴らしいベースラインなことか。ああこんなによいラインだったのか。
そのラインを低音でドライブして、この曲をライブ仕立てにした。すごい!

では聴いてください。
Drive My Car
2009年ニューヨークライブ
オリジナル

2曲目はGot to Get You into My Life。
やはり中期のRevolverに収められている名曲。
ビートルズは突然にこういう名曲が飛び出しますね。
ブラスが入ったこの曲は大人っぽい完成された曲で、しかもロックっぽくもあります。
やはりもともとはライブ向きではありません。

でもポールは2009年のニューヨークライブではドライブ感あふれるベースで何ともかっこよく弾いています。
この曲のキーはG。
Gは第2弦の第5フレット(つまり高音部)のGを中心に弾きます。
オリジナルでは高音部ばっかりなのに対し、2009年ライブでは泣かせどころで第4弦第3フレットの低音部のGを弾きます。

そしてポイントはこの曲の山場である"Got to get you into my life!"とシャウトするところ。
オリジナルでは"my"のところまで高音のGを打っていますが、2009年ライブでは低音のGから始まって"into"でBに上がります。
たったこれだけのことなんですが、このBがあることによって雰囲気が超超小気味よくなるのです。
ロック野郎には聴き逃がせない味付けですね。

では聴いてください。
Got to Get You into My Life
2009年ニューヨークライブ
オリジナル
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テーマ : The Beatles(ビートルズ)
ジャンル : 音楽

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No title

なかなかベースの音までは確認できなかったのですが
ドライヴ・マイ・カーではよくあんなベース弾きながら歌えますね。

さすがポール。

ラバー・ソール、リボルバーあたりの
ベースって面白い演奏がおおいですね

面白半分さん

こんばんは。
いつもありがとうございます。
ほんとにそうですね。
ビートルズ中期の小気味よいベースラインをライブ仕立てにしてくれたと思います。
あっぱれですね。

No title

こんばんは♪

今日紹介していただいたCD持ってますよ(^_-)-☆
それにも拘わらず、今夜またオリジナルも聴いちゃいました(笑)
ポール、いいですね♪

それにしても、ST Rockerさんの耳って本当に素晴らしいですね。
今までなにも気づかずに聴いてました(^_^;)

そふぃーおばさんさん

おはようございます。
今日もまた寒いですね。
コメントいただきどうもありがとうございました。

そふぃーおばさんさんも持っていらっしゃるのですね!
そふぃーおばさんさんのポール観戦記も素晴らしかったです。

この2009年ニューヨークも改めて感動できてうれしいです。
そしてそふぃーおばさんさんともそのように感じていただきうれしいです。

まさにベーシスト

ポールは、もともとギターで、ピアノもこなす、マルチプレイヤーですが、
やはりベーシストだというのが、これらの曲の躍動感からも、伝わります。

ポールのベースライン、音色など、当時としては、革新的な演奏でしたが、
今もまた、こうやって進化しながら演奏しているのが、本当にすごいです。

ドライブマイカーのレコードで、オクターブ高かったのは、当時の録音では、
低音が聴こえにくいので、自分のベースを目立たせる手段だったのかも。

ギターマジシャンさん

こんばんは。
いつもありがとうございます。

ポールはいくら歳を取っても、楽器を弾きながら歌うスタイルは絶対に変えませんね。
しかもその楽器はしっかりサウンドに貢献している。
そしてその中心をベースに据えている。
やはり、おっしゃるようにベーシストと言えるでしょうね。

当時ベースラインをしっかり聴いてもらうように1オクターブ高くしたというのはあるかもしれませんね。
当時の再生機の多くは低音があまり出ませんでしたものね。

ベストマッチ!?

ST Rockerさん、今日は。

いつもながら、興味ある視点が新鮮味に溢れ、面白く愉しいだけではなく感心してます。

あらゆる誤解から醜聞に彩られたB`解散後、Wings始動時マッカトニー氏が云っていた事なんですが、『 極力ビートリーなイメージから乖離したい 』と。

其の答えが、ビートリー・イメージ染付いたC.ヘフナー使わずリッケンを抱え、曲想もベースラインの弾き方やサスティンも長く、そして髪も短くする等、敢えて変化させていたようです。

しかし近年のポールは、何か呪縛から吹っ切れたような清々しさで、敢えてビートリー・イメージ取り入れ演奏している様に思います。

やはり、ミュージシャン数在れどもヘフナーのベストマッチは、彼しか居ないし、持ち替えてくれた事は懐古的ファンに嬉しい出来事ですね。

take10nさん

こんばんは。
いつもありがとうございます。
今日もまた大変ご丁寧かつ味わいの深いコメントをどうもありがとうございます。
また、当ブログへそのようなお言葉をいただきとても光栄に思います。ありがとうございます。

おっしゃるように、ビートルズ解散後のポールはいろんな面でビートルズ色から離れて行きましたね。
僕は特にコンサートでのビートルズ曲の奏法、歌唱法があまり好きでなかったのですが、ここ最近のそれは本当に素晴らしいと思います。

そしておっしゃるように、ヘフナーベースのベストマッチはまさにポールしかいないこと、全く同感です。
プロフィール

ST Rocker

Author:ST Rocker
ビートルズ解析ブログへようこそ!
つくば-千葉-さいたま の三角形を行き来していますす。
モットー:理系なのに熱く音楽、政治・経済を語る。
酒と冒険と音楽をこの上なく愛し波乱万丈の人生を送るB型です。
ご気楽にコメントください。

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